23日東電が3回目のTV映像を公開した。以下産経WEBから
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http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130123/dst13012322140011-n1.htm
【東電テレビ会議映像】(1)作業員が被曝「迅速に対応してください。はぁもう」
東京電力が23日から公開した3回目の福島第1原発事故後の社内テレビ会議映像では、事故から2週間が経過したにもかかわらず、対応に追われる深刻な様子がうかがえた。作業員が高濃度の汚染水に被曝(ひばく)したときでは、これまでに公開された映像と同様、本店と現場との危機感の“温度差”もみられた。映像をもとに3つの場面を再現した。(原子力取材班)=肩書は当時
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福島第1原発医療班「医療班から報告します。免震重要棟に戻ってきた協力企業の作業員に、両足の皮膚の放射性物質による汚染が確認されました。先生(医師)の判断で、熱傷を起こす可能性がありますので、放医研(千葉市にある放射線医学総合研究所)の方に搬送したいと思います」
吉田昌郎所長「迅速に対応してください。はぁもう」
《24日午後1時42分、3号機のタービン建屋地下で、たまっていた高濃度の汚染水に作業員3人が被曝したことが報告された。高濃度汚染水の存在は「かなり意外」(吉田所長)なことで、仲間の負傷を聞いた吉田所長は悔し紛れにため息を漏らした》
オフサイトセンター「血圧、呼吸状態、意識等は問題ないでしょうか?」
医療班「はい、全身状態は良好で、特記事項はございません」
オフサイトセンター「線量はどの程度でしょうか?」
医療班「●●(音声遮断)さんが180.1ミリシーベルト」
《緊急時の作業員の年間上限250ミリシーベルトに一気に迫る量で、被曝状況は深刻。事故収束作業の活動拠点である「Jヴィレッジ」でも患者の搬送に追われた》
Jヴィレッジ・小森明生常務「できればJヴィレッジには、緊急用のヘリは降りれるんじゃないかと思うんですが。ちょっとそこは私もよく分からないので。オフサイトセンターの医療チームで考えていただいて、そのまま福島県立医大(福島市)に持っていけるのが一番最短ではないかと思います」
吉田所長「すいません。福島第1の皆さん、ちょっと聞いてください。今ですね、残念なことにかなり多量な被曝と、一部熱傷の可能性があるというようなことでお二人にそういう状況が発生しました。最初からこのプロジェクトは、極力この中の人間がちゃんと最後まで安全にいけるということを基本にしてきたつもりでございます」
《吉田所長はテレビ映像を通じて、作業員全体に安全徹底を呼びかけ気を引き締めた》
吉田所長「もう二度とこのようなことがないように、各自もう一度現場へ行かれる際は、まず自分の身を守る。サーベイメーター(放射線量測定器)をしっかり確認する。それから鳴ったらすぐ出てくるという基本を徹底して、こういう災害がないことをもういっぺん確認してやりましょう」
本店・清水正孝社長「本当に多くの仕事の中での安全管理ということで、大変厳しい状況だと思いますけど今の吉田所長のお話の通り、安全第一、人身安全第一ということでよろしくお願いします」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130123/dst13012322160012-n1.htm
【東電テレビ会議映像】(2)3号機に黒煙「ちょっとさ、人命優先だからさ。退避する」
吉田昌郎所長「今、画像を見ますとですね、3号機から黒い煙が出ております」
本店・武黒一郎フェロー「はい。見てます」
吉田所長「ちょっと現場で確認してもらえるかな?」
《電源や冷却機能の復旧作業が進む福島第1原発で23日午後4時20分ごろ、3号機の上部から荒々しい黒い煙が発生した》
吉田所長「3号機回りの現場には、人がいますか? ちょっとさ、人命優先だからさ。退避する」
武黒フェロー「至急退避した方がよいと思います」
《1~3号機の中央制御室にいた作業員11人が退避した。原子炉の冷却用の水を供給するポンプが24日にも稼働するめどが立っていたが、発煙で作業は中断せざるをえなくなった》
吉田所長「消防さんは正門退避。これちょっとどうしようもない。見てるしかないと思うんですけれども。(出火の原因は)そこのオイル?」
武黒フェロー「タービン建屋の可能性ありませんか?」
吉田所長「あ、タービンの可能性あるか」
《出火原因が分からないまま、消防車も炉水冷却のため海水くみ上げに使われ、消火すらままならず傍観するしかなかった》
吉田所長「なんか次から次に新しいことをしてくれるなぁ」
武黒フェロー「鎮火を待つというのが、もっとも現実的手段であります」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130123/dst13012322180013-n1.htm
【東電テレビ会議映像】(3)吉田所長離脱「私は肉体的にもかなりガタがきているという状態に…」涙ぐみ「申し訳ないんだけど」
吉田昌郎所長「皆さんここに2週間かなり夜も廊下で寝るというような劣悪な状況の中で、またこの場所の(放射)線量も高いというような中でご辛抱いただいております。本当に申し訳ございません」
《事故発生当初から約2週間、不眠不休で陣頭指揮をとり続けてきた吉田所長が25日、突如作業員に向け謝罪の言葉を口にした。そして自身は休養のためいったん福島第1原発を離れることを告げる》
吉田所長「皆さんにこれを言うと非常に申し訳ないんだけれども、私は肉体的にもかなりガタがきているという状態になってます。一度、東京に帰らせていただく。非常に忸怩(じくじ)たる思いですけれども、本日、東京に帰ってリセットする。またここに戻ってきて、皆さんと一緒に仕事をしたいと思います。申し訳ないんだけど(涙ぐむ)。本当に申し訳ないんだけど…」
《再び、第1原発に戻ったのは4日後の29日午後1時半ごろ。「大丈夫だったか」と周りの所員を気遣う明るい声が聞かれた》
吉田所長「どうも、すいません。皆さん、しばらくの間、ご迷惑掛けました。今から復帰しますのでよろしくお願いします」
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http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130123/dst13012322140011-n1.htm
【東電テレビ会議映像】(1)作業員が被曝「迅速に対応してください。はぁもう」
東京電力が23日から公開した3回目の福島第1原発事故後の社内テレビ会議映像では、事故から2週間が経過したにもかかわらず、対応に追われる深刻な様子がうかがえた。作業員が高濃度の汚染水に被曝(ひばく)したときでは、これまでに公開された映像と同様、本店と現場との危機感の“温度差”もみられた。映像をもとに3つの場面を再現した。(原子力取材班)=肩書は当時
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福島第1原発医療班「医療班から報告します。免震重要棟に戻ってきた協力企業の作業員に、両足の皮膚の放射性物質による汚染が確認されました。先生(医師)の判断で、熱傷を起こす可能性がありますので、放医研(千葉市にある放射線医学総合研究所)の方に搬送したいと思います」
吉田昌郎所長「迅速に対応してください。はぁもう」
《24日午後1時42分、3号機のタービン建屋地下で、たまっていた高濃度の汚染水に作業員3人が被曝したことが報告された。高濃度汚染水の存在は「かなり意外」(吉田所長)なことで、仲間の負傷を聞いた吉田所長は悔し紛れにため息を漏らした》
オフサイトセンター「血圧、呼吸状態、意識等は問題ないでしょうか?」
医療班「はい、全身状態は良好で、特記事項はございません」
オフサイトセンター「線量はどの程度でしょうか?」
医療班「●●(音声遮断)さんが180.1ミリシーベルト」
《緊急時の作業員の年間上限250ミリシーベルトに一気に迫る量で、被曝状況は深刻。事故収束作業の活動拠点である「Jヴィレッジ」でも患者の搬送に追われた》
Jヴィレッジ・小森明生常務「できればJヴィレッジには、緊急用のヘリは降りれるんじゃないかと思うんですが。ちょっとそこは私もよく分からないので。オフサイトセンターの医療チームで考えていただいて、そのまま福島県立医大(福島市)に持っていけるのが一番最短ではないかと思います」
吉田所長「すいません。福島第1の皆さん、ちょっと聞いてください。今ですね、残念なことにかなり多量な被曝と、一部熱傷の可能性があるというようなことでお二人にそういう状況が発生しました。最初からこのプロジェクトは、極力この中の人間がちゃんと最後まで安全にいけるということを基本にしてきたつもりでございます」
《吉田所長はテレビ映像を通じて、作業員全体に安全徹底を呼びかけ気を引き締めた》
吉田所長「もう二度とこのようなことがないように、各自もう一度現場へ行かれる際は、まず自分の身を守る。サーベイメーター(放射線量測定器)をしっかり確認する。それから鳴ったらすぐ出てくるという基本を徹底して、こういう災害がないことをもういっぺん確認してやりましょう」
本店・清水正孝社長「本当に多くの仕事の中での安全管理ということで、大変厳しい状況だと思いますけど今の吉田所長のお話の通り、安全第一、人身安全第一ということでよろしくお願いします」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130123/dst13012322160012-n1.htm
【東電テレビ会議映像】(2)3号機に黒煙「ちょっとさ、人命優先だからさ。退避する」
吉田昌郎所長「今、画像を見ますとですね、3号機から黒い煙が出ております」
本店・武黒一郎フェロー「はい。見てます」
吉田所長「ちょっと現場で確認してもらえるかな?」
《電源や冷却機能の復旧作業が進む福島第1原発で23日午後4時20分ごろ、3号機の上部から荒々しい黒い煙が発生した》
吉田所長「3号機回りの現場には、人がいますか? ちょっとさ、人命優先だからさ。退避する」
武黒フェロー「至急退避した方がよいと思います」
《1~3号機の中央制御室にいた作業員11人が退避した。原子炉の冷却用の水を供給するポンプが24日にも稼働するめどが立っていたが、発煙で作業は中断せざるをえなくなった》
吉田所長「消防さんは正門退避。これちょっとどうしようもない。見てるしかないと思うんですけれども。(出火の原因は)そこのオイル?」
武黒フェロー「タービン建屋の可能性ありませんか?」
吉田所長「あ、タービンの可能性あるか」
《出火原因が分からないまま、消防車も炉水冷却のため海水くみ上げに使われ、消火すらままならず傍観するしかなかった》
吉田所長「なんか次から次に新しいことをしてくれるなぁ」
武黒フェロー「鎮火を待つというのが、もっとも現実的手段であります」
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130123/dst13012322180013-n1.htm
【東電テレビ会議映像】(3)吉田所長離脱「私は肉体的にもかなりガタがきているという状態に…」涙ぐみ「申し訳ないんだけど」
吉田昌郎所長「皆さんここに2週間かなり夜も廊下で寝るというような劣悪な状況の中で、またこの場所の(放射)線量も高いというような中でご辛抱いただいております。本当に申し訳ございません」
《事故発生当初から約2週間、不眠不休で陣頭指揮をとり続けてきた吉田所長が25日、突如作業員に向け謝罪の言葉を口にした。そして自身は休養のためいったん福島第1原発を離れることを告げる》
吉田所長「皆さんにこれを言うと非常に申し訳ないんだけれども、私は肉体的にもかなりガタがきているという状態になってます。一度、東京に帰らせていただく。非常に忸怩(じくじ)たる思いですけれども、本日、東京に帰ってリセットする。またここに戻ってきて、皆さんと一緒に仕事をしたいと思います。申し訳ないんだけど(涙ぐむ)。本当に申し訳ないんだけど…」
《再び、第1原発に戻ったのは4日後の29日午後1時半ごろ。「大丈夫だったか」と周りの所員を気遣う明るい声が聞かれた》
吉田所長「どうも、すいません。皆さん、しばらくの間、ご迷惑掛けました。今から復帰しますのでよろしくお願いします」
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