今話の名セリフ:「めいさんのお店のジュースとは違ったかもしれないけど、美味しかったよ! ひなたちゃんが作ってくれたって聞いて、私、嬉しかった!」(花寺のどか)
「ヒーリングっど♡プリキュア」第13話「辞める? 辞めない? 迷えるひなた!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、のどか達は、ラテの具合を診てもらいに、ひなたの家の動物病院にいました。
診察したところ、特に異常はないとの事。また、少し繊細なようだから、寂しい思いはさせないようにとアドバイスします。
「健康診断でそこまで分かるなんて、すごいですね。」
「動物愛と、獣医としての腕に関しては、誰にも負けないつもりさ!」
「ふわあ~、ひなたちゃんのお父さん、カッコいい!」
「照れるなあ! てるひこだけに!」
「あー! 名前がてるひこさんだから!」
「おい、ひなた! 初めてウケたぞ!」
「え・・・。おー、ウソ? 良かったじゃん、パパ!」
そんなよく分からんシャレでウケるとかマジかよ・・・。ちゆって、見た目は中学生とは思えない良いスタイルなのに、笑いのレベルは赤ちゃんやのう。(笑)
そして、そんな寒いシャレのせいで、「よし! これで私より年下はありえないな!」と、妙な自信がついてしまった・・・(笑)。まあ、そういうひょうきんな部分があるから、周りからよく尊敬されているのかもしれませんけどね。
その後、ひなたの姉・めいが、トリミングが終わったからとワゴンを出すと声をかけてきました。
「めいさん、トリマーもやってワゴンでカフェもやってって、すごいね!」
「うちはさ、何でもできちゃうんだよね・・・。お姉も、お兄も、パパも・・・。」
「アタシなんて、プリキュアもやめそうなのに・・・。」
『ええーっ!?』
「な、何!? どうした?」
「はあ・・・。」
また、関係者以外に自分達がプリキュアである事が知られるリスクが・・・。たまたま忘れていただけだと思いますが、相変わらずの爆弾娘だと感じられて何よりです。(笑)
~ Aパート ~
その後、のどか達は、ひなたの部屋に移動し、「プリキュアもやめそう」とはどういう事なのか、ひなたに聞きました。
ここ最近メガビョーゲンの浄化に苦労している中、バテテモーダという強い幹部が出てきた事に、頑張っても意味がないんじゃないかと、ひなたは疑問を感じています。とはいっても、すぐにやめたいと思ってはいませんが。
その直後、ひなたは話題を変えて、近くにあるジュースを飲んでみたほしいと言います。
「美味しいよ。」
「ええ。いつもの味とは少し違う気がしたけど。」
「ほら! ほらね! お姉の味には届かないんだよ! アタシが作ると!」
「これ、ひなたちゃんが作ったの?」
「アタシ・・・、小っちゃい頃から、水泳も体操もピアノもダンスも、お兄やお姉のマネして頑張っても、おんなじにできないの・・・。」
「何しても、ぜーんぶダメ・・・。」
「そういうのテンション下がるじゃん・・・。だから続かなくなっちゃって・・・。」
「だからプリキュアもやめちゃうって事・・・?」
「分かんない・・・。」
「待て待て! オレは、ひなたがダメだなんて思った事なんか・・・。」
「結果が伴わないと、自分のやってる事に迷いが生まれる。そういうの、ちょっと分かるわ。」
「ちゆちー・・・。」
「こういう事は理屈じゃないから・・・。周りが何か言っても、どうにもならないのよ・・・。」
「お手当は危険な事ペエ。無理に続けさせるのは良くないペエ・・・。」
「そんニャ・・・。」
「ゴメン、ゴメン! 今すぐやめるって話じゃないし!」
少しして、めいのワゴンカフェは、山の頂上にあるハート型のモニュメントの近くに。
しかし、そこには、グアイワルとバテテモーダが。グアイワルはナノビョーゲンを生み出しました。
ちょうどその時、ラテの具合が悪くなり、のどか達はメガビョーゲンが現れた事を察します。
また、それだけでなく・・・、
ヒーリングアニマル達の髪が逆立っていました。
「ってか、ニャトラン! おでこ、何それ!」
「やめろ! 見るニャ!」
「何で隠すの? 可愛いのに!」
「だから嫌なんだニャ! オレのデコよりラテ様だろ!」
ラテの心の声は、上の方でパチパチしたプロペラが泣いていると言います。
しかし、上空を見ても、メガビョーゲンはいません。もう一度心の声を聞いてみると、どうやらメガビョーゲンは移動しているらしいです。
少しして、近くの住民が家のドアを開けようとしたところ、静電気が発生しました。それも、一度だけでなく何度も。
のどかの母・やすこが勤務している運送会社でも、静電気の発生により、コンベアがストップ。作業に支障が生じています。
街中の色んな店でも、静電気の発生から機械が動かなかったりなどで、営業ができず。静電気を起こしているのは、メガビョーゲンのしわざだと、ちゆは考えます。
その後、のどかは、ラテの心の声を聞こうとしますが・・・、
「聞いても意味なくない?」
「え?」
「行っても見えないし、どうせまた逃げられるし・・・。」
「おい、ひなた! 何で探す前から諦めてんだよ!」
「探したじゃん! あちこち行っての今じゃん!」
「そ、そうだけど・・・。」
「こうしてる間に、またメガビョーゲン強くなってる訳でしょ・・・。もっと見つかんなくなっちゃうに決まってるじゃん!」
「ひなたちゃん・・・。」
その直後、小さな女の子が、ひなたに声をかけてきました。めいが閉じ込められてしまったようです。
~ Bパート ~
めいはワゴン車から出られずにいました。ドアを開けようにも、静電気が走るため開けられません。
少しして、のどか達が近くにやって来ました。早速、ひなたはドアを開けようとしますが、触ったら危ないと、めいが制止の声をあげます。
しばらくすれば静電気は落ち着くだろうし、駄目なら兄や父を呼んでドアを壊してもらおうと思っており、めいは、この状況に慌てていません。
その後、のどかは、ひなたを車から離れさせ・・・、
「諦めずに、メガビョーゲンを探そう!」
「え・・・。」
「めいさんを助けるんだよ!」
「でも・・・。」
「ひなたちゃんのジュース、美味しかったよ。」
「え・・・。」
「めいさんのお店のジュースとは違ったかもしれないけど、美味しかったよ! ひなたちゃんが作ってくれたって聞いて、私、嬉しかった!」
「意味、なくなんかないよ!」
「のどかっち・・・。」
「助けたいなら、今はとにかく、動いてみてもいいんじゃない?」
「ちゆちー・・・。」
「オレ達がいるだろ!」
「ニャトラン・・・。」
その直後、近くにドローンが落ちているのを見つけ、これがメガビョーゲンの素体にされたようです。
そのため、メガビョーゲンは空を飛ぶ事ができ、目撃情報がないのも合点がいきます。それを聞いたひなたはスマホを操作し、SNSでUFO騒動となっている事を知ります。
そして、メガビョーゲンの居場所を知る事ができました。という事で、のどか達はプリキュアに変身して現場に向かいます。
同じ頃・・・、
「ハッハッハッハ! どうだ、バテテモーダ! 少しずつ広範囲を蝕むという、このグアイワル様の繊細かつ高度なテクニックは!」
「かーっ! さすが先輩ッス! 新人の自分にはまったく思い付かないッス!」
「そうか、そうか。このオレの子分になりたいか! いいだろう、特別だ!」
「ん? あざっす、先輩! 光栄ッス!」
ちょっとためたあたり、本心じゃなく、持ち上げてるだけっぽいよな。まあ、グアイワルの子分になったら、「明晰なる頭脳(石頭)」にされそうだし、なんか嫌ですね。(笑)
それにしても、グアイワル氏、良い笑顔してるよなあ。今回も、名前詐欺だと感じさせる心地良い笑いをありがとうございます。(笑)
その後、スパークルの攻撃で、メガビョーゲンを墜落。
そして、メガビョーゲンとの戦いが始まりますが、メガビョーゲンは高速で動いてきます。そんな中、メガビョーゲンが止まったところを、スパークルがキュアスキャン。
しかし、メガビョーゲンの行動速度が落ちた訳ではなく、高速で動くメガビョーゲンに翻弄され、ダメージが重なっていきます。
「貴様らがこれ以上頑張っても無意味だ。諦めろ。」
「意味・・・、ないかもしんない・・・。でも、アイツだけは!」
その後、フォンテーヌが氷のエレメントを用いた攻撃で、メガビョーゲンを氷漬けに。これでは動く事ができません。
そこをスパークルが蹴り落とし。大ダメージを与え、ヒーリングオアシスで浄化しました。
メガビョーゲンに捕えられていた雷のエレメントも無事でした。雷のエレメントボトルでラテの具合も回復。
しばらくして、のどか達は、めいの元に。静電気も収まっており、めいは車外に出れていました。
めいは、自分の事を心配してくれたのどか達に感謝し、ジュースの準備に取り掛かりました。
「アタシも、ありがとね・・・。」
「バテテモーダとか、まだ全然いるけど、それでも、今アタシが頑張れば、みんなを助けられるんだよね?」
「意味なくなんかないだよね!」
「みんな! お待たせ!」
今回は、これで終了です。
次回:「元気発見! すこやかフェスティバル!」
今日は病院で、医者から「健康そのもの」って言われたのどか。のどかだけでなく、両親も一緒に喜びました。
その後、ちゆ、ひなたと一緒に、街のお祭り「すこやかフェスティバル」を楽しみます。
そんな中、蒸し器が壊れて、おまんじゅう屋が困っていました。周りの店の人達がどんどん助けに現れ、のどか達も手伝う事に。
【まとめ】
最近のメガビョーゲンの強さやバテテモーダの出現により、ひなたは今後のお手当に不安を感じていましたが、周りのフォローのおかげで、自分が頑張れば皆を助けられると気付き、プリキュアをやめるかもしれないという考えを改めました。
今回のポイントは「人は人、自分は自分」「自信」ですかね。今話では、「個性」「自信」といった言葉は出ませんでしたが、今後のひなたの成長における重要ワードだと感じました。
今話オープニング前では、プリキュアをやめそうだと言ってましたが、そう思った理由は、いくら頑張っても大きな進展がない事でした。
プリキュアになる前から、ひなたは色んな習い事をやっていましたが、兄や姉のように上手くいかず、少しずつやる気がなくなって、途中でやめてしまいました。確かに、周りにできる事が自分にはできないとなると、置いてけぼりを食らったように感じ、やる気が出なくなるものでしょう。
プリキュアも、自分の思ったように事が進まないために、やる気を失っていました。やる気が出なくなれば、頑張る事が無意味なんじゃないかと考えるのも、おかしい事ではないと思います。
ですが、「個性」が人の数だけ存在するように、物事の習熟ペースも人それぞれ。全員同じなんて事は、まずありえません。九九をすべて覚えるのに、たった1日で済んじゃう子もいれば、数週間かかる子だっています。
しかし、物事の習熟にどれだけ時間がかかっても、将来にちゃんと役立っていれば十分な話。周りの物覚えが早かろうと、それに焦らない事が重要なんでしょう。「人は人、自分は自分」だと割り切る気持ちが大切なように思います。
あと、ひなたに大切なのは「自信」ですかね。どんな些細な事でも、何か物事が上手くいったら、それをテンション上昇に繋げてほしいと感じました。
とはいえ、ひなたは、兄や姉と比べると出来る子ではないですし、勉強も苦手な事から、苦労して学んだ事が、周りの人間はだいぶ前から覚えているために、大した自慢にはならないかもしれません。
でも、物事を学ぶために「頑張った」という事が大切であり、自慢したっていい事。たとえ大きな自慢でなかろうと、「塵も積もれば山となる」という言葉があるように、ちょっとした自慢をどんどん積み重ねていけば、大きな「進歩」になります。だから、ちょっとした事でも物事が上手くいけば「自信」にしてほしいと思いますね。
そうは言っても、自分1人だけでは、物事に対する視野は、たかが知れているもの。周りから見ればすごいと思う事でも、自分にはそれが「自信」だと思っていない事は結構あるでしょう。
そのため、「自信」を付けるには、他人の指摘やアドバイスなど、周りの存在も大切になってくるでしょう。そのあたり、のどかは、良い働きをしていたように思います。
のどかは、ひなたの作ったジュースは、めいの作ったものとは違うけど美味しいと褒めていました。先述の「人は人、自分は自分」という観点からの意見であり、また、「褒める」という行為は単純だが「自信」を付けさせるのにかなり効果的なもの。相変わらず周りをよく見ていて、褒め上手だな、と感心しました。
ちゆは、「自信」には繋がらなかったものの、努力が結果に直結しない不安に共感を示しており、良いフォローをしていたように思います。
走り高跳びを長年やっていて、そういう不安を感じた事は何度もあったのでしょう。実体験に基づいた不安を吐露すれば、同じ不安を感じているのは自分だけじゃないと、ある程度の安心感が得られ、物事をポジティブに考えられやすくなり、「自信」も付けられやすくなると思います。
他にも、流行やファッションに敏感だったり、間違った事に対してすぐに謝れる素直さだったり、友達をニックネームで呼ぶくらいの気さくさだったり、良いところは結構あるんですよね。
ひなたからすれば、至ってありきたりで周りと比べれば大した事ないと思ってたり、短所に目が行きがちなのかもしれませんが、これだけ良いところがあるんだったら、「自信」にできそうな要素は沢山あると思いますし、色んな事に前向きになれそうな気がするんですよね。
まあ、とにかく、小さい事でもいいから、自分に「自信」を持って、これからも頑張ってほしいですね。今後のひなたメイン回では、色んな事を通じて沢山の「自信」を付け、成長していくところに期待したいと思います。
本編の感想は、これで以上です。
さて、ここで、今話の感想において、最も述べたい事を申し上げたいと思います。
約2か月ぶりに、「プリキュア」の最新話を拝めて、ものすごく嬉しいぜ!! いよっしゃー!!
とまあ、感激の気持ちを文字で表現しました。これをボイスにしていたら、かなりの音量になっていて、うるさく感じた事でしょう。ここが動画サイトじゃなくて良かったですね。(笑)
前振りが長くなりましたが、約2か月ぶりの最新話放送、ありがとうございます。
4月前半に緊急事態宣言が発令され、しばらくの間、制作会社での業務がままならず、そして、最新話の放映も長期間延期となり、スタッフ様達には大きな苦難が降りかかりましたが、そういったのを乗り越えて、放送再開に踏み切れたのは本当に良かったと思います。それも、私の予想していた7月5日より1週早くの再開となったのは、最新話放送に向けて相当努力していた事がうかがえます。
最新話放映までの間は、「おさらいコレクション」として、これまでの何話かを再放送するだけでなく、「どようびも!ヒーリングアニマルTV」という人形劇や、「HUGっと」「トゥインクル」の何話かを配信したりと、メインターゲットの女の子達がプリキュア離れしないような工夫をしていたのが目を見張り、業務がままならない状況でも、女の子達を喜ばさせたい意識を高くお持ちだったんだろうな、とすごく感心しました。
15年以上も続いている人気シリーズという事が、このような高い意識に繋がったんでしょうかね。最新話放映までの間のスタッフ様達の努力を通じて、シリーズ終了まで付いていきたいという気持ちが、ますます高まりました。
「ヒーリングっど」の放送は再開されたものの、劇場版はまだ新たな公開日が決まっていません。
プリキュア映画の動員数はすごく多いため、上映開始日からしばらくの間は「3密」が懸念されるでしょう。コロナウイルスの脅威が完全に退いた訳ではないため、なかなか新たな上映開始日が決まらないのは仕方のない事だと思いますし、上映中止になる事も十分ありうると思います。
ですが、中止になったらなったで、それは受け入れるつもりでいます。メインターゲットの女の子達の考えた上で、上映するかしないかの決断をしてほしいですね。
最後に、最新話放映、および、放送休止期間中の再放送および動画配信、本当にお疲れ様でした!
業務は通常、もしくは、それに近い状態に戻っていると思いますが、コロナウイルスの脅威はまだ続いていますので、健康管理には重々気を付けて頑張って下さい! これからもスタッフ様達を応援してます!
今話の感想は、これで以上です。最後に、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「ヒーリングっど♡プリキュア」第13話「辞める? 辞めない? 迷えるひなた!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、のどか達は、ラテの具合を診てもらいに、ひなたの家の動物病院にいました。
診察したところ、特に異常はないとの事。また、少し繊細なようだから、寂しい思いはさせないようにとアドバイスします。
「健康診断でそこまで分かるなんて、すごいですね。」
「動物愛と、獣医としての腕に関しては、誰にも負けないつもりさ!」
「ふわあ~、ひなたちゃんのお父さん、カッコいい!」
「照れるなあ! てるひこだけに!」
「あー! 名前がてるひこさんだから!」
「おい、ひなた! 初めてウケたぞ!」
「え・・・。おー、ウソ? 良かったじゃん、パパ!」
そんなよく分からんシャレでウケるとかマジかよ・・・。ちゆって、見た目は中学生とは思えない良いスタイルなのに、笑いのレベルは赤ちゃんやのう。(笑)
そして、そんな寒いシャレのせいで、「よし! これで私より年下はありえないな!」と、妙な自信がついてしまった・・・(笑)。まあ、そういうひょうきんな部分があるから、周りからよく尊敬されているのかもしれませんけどね。
その後、ひなたの姉・めいが、トリミングが終わったからとワゴンを出すと声をかけてきました。
「めいさん、トリマーもやってワゴンでカフェもやってって、すごいね!」
「うちはさ、何でもできちゃうんだよね・・・。お姉も、お兄も、パパも・・・。」
「アタシなんて、プリキュアもやめそうなのに・・・。」
『ええーっ!?』
「な、何!? どうした?」
「はあ・・・。」
また、関係者以外に自分達がプリキュアである事が知られるリスクが・・・。たまたま忘れていただけだと思いますが、相変わらずの爆弾娘だと感じられて何よりです。(笑)
~ Aパート ~
その後、のどか達は、ひなたの部屋に移動し、「プリキュアもやめそう」とはどういう事なのか、ひなたに聞きました。
ここ最近メガビョーゲンの浄化に苦労している中、バテテモーダという強い幹部が出てきた事に、頑張っても意味がないんじゃないかと、ひなたは疑問を感じています。とはいっても、すぐにやめたいと思ってはいませんが。
その直後、ひなたは話題を変えて、近くにあるジュースを飲んでみたほしいと言います。
「美味しいよ。」
「ええ。いつもの味とは少し違う気がしたけど。」
「ほら! ほらね! お姉の味には届かないんだよ! アタシが作ると!」
「これ、ひなたちゃんが作ったの?」
「アタシ・・・、小っちゃい頃から、水泳も体操もピアノもダンスも、お兄やお姉のマネして頑張っても、おんなじにできないの・・・。」
「何しても、ぜーんぶダメ・・・。」
「そういうのテンション下がるじゃん・・・。だから続かなくなっちゃって・・・。」
「だからプリキュアもやめちゃうって事・・・?」
「分かんない・・・。」
「待て待て! オレは、ひなたがダメだなんて思った事なんか・・・。」
「結果が伴わないと、自分のやってる事に迷いが生まれる。そういうの、ちょっと分かるわ。」
「ちゆちー・・・。」
「こういう事は理屈じゃないから・・・。周りが何か言っても、どうにもならないのよ・・・。」
「お手当は危険な事ペエ。無理に続けさせるのは良くないペエ・・・。」
「そんニャ・・・。」
「ゴメン、ゴメン! 今すぐやめるって話じゃないし!」
少しして、めいのワゴンカフェは、山の頂上にあるハート型のモニュメントの近くに。
しかし、そこには、グアイワルとバテテモーダが。グアイワルはナノビョーゲンを生み出しました。
ちょうどその時、ラテの具合が悪くなり、のどか達はメガビョーゲンが現れた事を察します。
また、それだけでなく・・・、
ヒーリングアニマル達の髪が逆立っていました。
「ってか、ニャトラン! おでこ、何それ!」
「やめろ! 見るニャ!」
「何で隠すの? 可愛いのに!」
「だから嫌なんだニャ! オレのデコよりラテ様だろ!」
ラテの心の声は、上の方でパチパチしたプロペラが泣いていると言います。
しかし、上空を見ても、メガビョーゲンはいません。もう一度心の声を聞いてみると、どうやらメガビョーゲンは移動しているらしいです。
少しして、近くの住民が家のドアを開けようとしたところ、静電気が発生しました。それも、一度だけでなく何度も。
のどかの母・やすこが勤務している運送会社でも、静電気の発生により、コンベアがストップ。作業に支障が生じています。
街中の色んな店でも、静電気の発生から機械が動かなかったりなどで、営業ができず。静電気を起こしているのは、メガビョーゲンのしわざだと、ちゆは考えます。
その後、のどかは、ラテの心の声を聞こうとしますが・・・、
「聞いても意味なくない?」
「え?」
「行っても見えないし、どうせまた逃げられるし・・・。」
「おい、ひなた! 何で探す前から諦めてんだよ!」
「探したじゃん! あちこち行っての今じゃん!」
「そ、そうだけど・・・。」
「こうしてる間に、またメガビョーゲン強くなってる訳でしょ・・・。もっと見つかんなくなっちゃうに決まってるじゃん!」
「ひなたちゃん・・・。」
その直後、小さな女の子が、ひなたに声をかけてきました。めいが閉じ込められてしまったようです。
~ Bパート ~
めいはワゴン車から出られずにいました。ドアを開けようにも、静電気が走るため開けられません。
少しして、のどか達が近くにやって来ました。早速、ひなたはドアを開けようとしますが、触ったら危ないと、めいが制止の声をあげます。
しばらくすれば静電気は落ち着くだろうし、駄目なら兄や父を呼んでドアを壊してもらおうと思っており、めいは、この状況に慌てていません。
その後、のどかは、ひなたを車から離れさせ・・・、
「諦めずに、メガビョーゲンを探そう!」
「え・・・。」
「めいさんを助けるんだよ!」
「でも・・・。」
「ひなたちゃんのジュース、美味しかったよ。」
「え・・・。」
「めいさんのお店のジュースとは違ったかもしれないけど、美味しかったよ! ひなたちゃんが作ってくれたって聞いて、私、嬉しかった!」
「意味、なくなんかないよ!」
「のどかっち・・・。」
「助けたいなら、今はとにかく、動いてみてもいいんじゃない?」
「ちゆちー・・・。」
「オレ達がいるだろ!」
「ニャトラン・・・。」
その直後、近くにドローンが落ちているのを見つけ、これがメガビョーゲンの素体にされたようです。
そのため、メガビョーゲンは空を飛ぶ事ができ、目撃情報がないのも合点がいきます。それを聞いたひなたはスマホを操作し、SNSでUFO騒動となっている事を知ります。
そして、メガビョーゲンの居場所を知る事ができました。という事で、のどか達はプリキュアに変身して現場に向かいます。
同じ頃・・・、
「ハッハッハッハ! どうだ、バテテモーダ! 少しずつ広範囲を蝕むという、このグアイワル様の繊細かつ高度なテクニックは!」
「かーっ! さすが先輩ッス! 新人の自分にはまったく思い付かないッス!」
「そうか、そうか。このオレの子分になりたいか! いいだろう、特別だ!」
「ん? あざっす、先輩! 光栄ッス!」
ちょっとためたあたり、本心じゃなく、持ち上げてるだけっぽいよな。まあ、グアイワルの子分になったら、「明晰なる頭脳(石頭)」にされそうだし、なんか嫌ですね。(笑)
それにしても、グアイワル氏、良い笑顔してるよなあ。今回も、名前詐欺だと感じさせる心地良い笑いをありがとうございます。(笑)
その後、スパークルの攻撃で、メガビョーゲンを墜落。
そして、メガビョーゲンとの戦いが始まりますが、メガビョーゲンは高速で動いてきます。そんな中、メガビョーゲンが止まったところを、スパークルがキュアスキャン。
しかし、メガビョーゲンの行動速度が落ちた訳ではなく、高速で動くメガビョーゲンに翻弄され、ダメージが重なっていきます。
「貴様らがこれ以上頑張っても無意味だ。諦めろ。」
「意味・・・、ないかもしんない・・・。でも、アイツだけは!」
その後、フォンテーヌが氷のエレメントを用いた攻撃で、メガビョーゲンを氷漬けに。これでは動く事ができません。
そこをスパークルが蹴り落とし。大ダメージを与え、ヒーリングオアシスで浄化しました。
メガビョーゲンに捕えられていた雷のエレメントも無事でした。雷のエレメントボトルでラテの具合も回復。
しばらくして、のどか達は、めいの元に。静電気も収まっており、めいは車外に出れていました。
めいは、自分の事を心配してくれたのどか達に感謝し、ジュースの準備に取り掛かりました。
「アタシも、ありがとね・・・。」
「バテテモーダとか、まだ全然いるけど、それでも、今アタシが頑張れば、みんなを助けられるんだよね?」
「意味なくなんかないだよね!」
「みんな! お待たせ!」
今回は、これで終了です。
次回:「元気発見! すこやかフェスティバル!」
今日は病院で、医者から「健康そのもの」って言われたのどか。のどかだけでなく、両親も一緒に喜びました。
その後、ちゆ、ひなたと一緒に、街のお祭り「すこやかフェスティバル」を楽しみます。
そんな中、蒸し器が壊れて、おまんじゅう屋が困っていました。周りの店の人達がどんどん助けに現れ、のどか達も手伝う事に。
【まとめ】
最近のメガビョーゲンの強さやバテテモーダの出現により、ひなたは今後のお手当に不安を感じていましたが、周りのフォローのおかげで、自分が頑張れば皆を助けられると気付き、プリキュアをやめるかもしれないという考えを改めました。
今回のポイントは「人は人、自分は自分」「自信」ですかね。今話では、「個性」「自信」といった言葉は出ませんでしたが、今後のひなたの成長における重要ワードだと感じました。
今話オープニング前では、プリキュアをやめそうだと言ってましたが、そう思った理由は、いくら頑張っても大きな進展がない事でした。
プリキュアになる前から、ひなたは色んな習い事をやっていましたが、兄や姉のように上手くいかず、少しずつやる気がなくなって、途中でやめてしまいました。確かに、周りにできる事が自分にはできないとなると、置いてけぼりを食らったように感じ、やる気が出なくなるものでしょう。
プリキュアも、自分の思ったように事が進まないために、やる気を失っていました。やる気が出なくなれば、頑張る事が無意味なんじゃないかと考えるのも、おかしい事ではないと思います。
ですが、「個性」が人の数だけ存在するように、物事の習熟ペースも人それぞれ。全員同じなんて事は、まずありえません。九九をすべて覚えるのに、たった1日で済んじゃう子もいれば、数週間かかる子だっています。
しかし、物事の習熟にどれだけ時間がかかっても、将来にちゃんと役立っていれば十分な話。周りの物覚えが早かろうと、それに焦らない事が重要なんでしょう。「人は人、自分は自分」だと割り切る気持ちが大切なように思います。
あと、ひなたに大切なのは「自信」ですかね。どんな些細な事でも、何か物事が上手くいったら、それをテンション上昇に繋げてほしいと感じました。
とはいえ、ひなたは、兄や姉と比べると出来る子ではないですし、勉強も苦手な事から、苦労して学んだ事が、周りの人間はだいぶ前から覚えているために、大した自慢にはならないかもしれません。
でも、物事を学ぶために「頑張った」という事が大切であり、自慢したっていい事。たとえ大きな自慢でなかろうと、「塵も積もれば山となる」という言葉があるように、ちょっとした自慢をどんどん積み重ねていけば、大きな「進歩」になります。だから、ちょっとした事でも物事が上手くいけば「自信」にしてほしいと思いますね。
そうは言っても、自分1人だけでは、物事に対する視野は、たかが知れているもの。周りから見ればすごいと思う事でも、自分にはそれが「自信」だと思っていない事は結構あるでしょう。
そのため、「自信」を付けるには、他人の指摘やアドバイスなど、周りの存在も大切になってくるでしょう。そのあたり、のどかは、良い働きをしていたように思います。
のどかは、ひなたの作ったジュースは、めいの作ったものとは違うけど美味しいと褒めていました。先述の「人は人、自分は自分」という観点からの意見であり、また、「褒める」という行為は単純だが「自信」を付けさせるのにかなり効果的なもの。相変わらず周りをよく見ていて、褒め上手だな、と感心しました。
ちゆは、「自信」には繋がらなかったものの、努力が結果に直結しない不安に共感を示しており、良いフォローをしていたように思います。
走り高跳びを長年やっていて、そういう不安を感じた事は何度もあったのでしょう。実体験に基づいた不安を吐露すれば、同じ不安を感じているのは自分だけじゃないと、ある程度の安心感が得られ、物事をポジティブに考えられやすくなり、「自信」も付けられやすくなると思います。
他にも、流行やファッションに敏感だったり、間違った事に対してすぐに謝れる素直さだったり、友達をニックネームで呼ぶくらいの気さくさだったり、良いところは結構あるんですよね。
ひなたからすれば、至ってありきたりで周りと比べれば大した事ないと思ってたり、短所に目が行きがちなのかもしれませんが、これだけ良いところがあるんだったら、「自信」にできそうな要素は沢山あると思いますし、色んな事に前向きになれそうな気がするんですよね。
まあ、とにかく、小さい事でもいいから、自分に「自信」を持って、これからも頑張ってほしいですね。今後のひなたメイン回では、色んな事を通じて沢山の「自信」を付け、成長していくところに期待したいと思います。
本編の感想は、これで以上です。
さて、ここで、今話の感想において、最も述べたい事を申し上げたいと思います。
約2か月ぶりに、「プリキュア」の最新話を拝めて、ものすごく嬉しいぜ!! いよっしゃー!!
とまあ、感激の気持ちを文字で表現しました。これをボイスにしていたら、かなりの音量になっていて、うるさく感じた事でしょう。ここが動画サイトじゃなくて良かったですね。(笑)
前振りが長くなりましたが、約2か月ぶりの最新話放送、ありがとうございます。
4月前半に緊急事態宣言が発令され、しばらくの間、制作会社での業務がままならず、そして、最新話の放映も長期間延期となり、スタッフ様達には大きな苦難が降りかかりましたが、そういったのを乗り越えて、放送再開に踏み切れたのは本当に良かったと思います。それも、私の予想していた7月5日より1週早くの再開となったのは、最新話放送に向けて相当努力していた事がうかがえます。
最新話放映までの間は、「おさらいコレクション」として、これまでの何話かを再放送するだけでなく、「どようびも!ヒーリングアニマルTV」という人形劇や、「HUGっと」「トゥインクル」の何話かを配信したりと、メインターゲットの女の子達がプリキュア離れしないような工夫をしていたのが目を見張り、業務がままならない状況でも、女の子達を喜ばさせたい意識を高くお持ちだったんだろうな、とすごく感心しました。
15年以上も続いている人気シリーズという事が、このような高い意識に繋がったんでしょうかね。最新話放映までの間のスタッフ様達の努力を通じて、シリーズ終了まで付いていきたいという気持ちが、ますます高まりました。
「ヒーリングっど」の放送は再開されたものの、劇場版はまだ新たな公開日が決まっていません。
プリキュア映画の動員数はすごく多いため、上映開始日からしばらくの間は「3密」が懸念されるでしょう。コロナウイルスの脅威が完全に退いた訳ではないため、なかなか新たな上映開始日が決まらないのは仕方のない事だと思いますし、上映中止になる事も十分ありうると思います。
ですが、中止になったらなったで、それは受け入れるつもりでいます。メインターゲットの女の子達の考えた上で、上映するかしないかの決断をしてほしいですね。
最後に、最新話放映、および、放送休止期間中の再放送および動画配信、本当にお疲れ様でした!
業務は通常、もしくは、それに近い状態に戻っていると思いますが、コロナウイルスの脅威はまだ続いていますので、健康管理には重々気を付けて頑張って下さい! これからもスタッフ様達を応援してます!
今話の感想は、これで以上です。最後に、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。