「魔法つかいプリキュア!」第20話「ドタバタでヤバスギ! 魔法界に生まれたエメラルド!」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。みらいとリコは魔法学校の校長を探しに「開かずの扉」に手をかけます。
同じ頃、ドクロクシーのアジトには、校長が訪れていました。
~ Aパート ~
みらい達が「開かずの扉」を開けようとした時、モフルンの腹の虫が鳴り、グレープが食べたかったとモフルンは言います。すると、扉の中心が光ります。
その事に気付かず扉を開けるみらい達。すると、その先には、沢山のグレープが並んでいる商店街がありました。
一方、ドクロクシーのアジトでは、校長がドクロクシー達の悪事を止めようとしていました。そこに、バッティが現れます。
「ここは通しません。ドクロクシー様にエメラルドをお持ちするのが、私の使命。それまでは・・・、倒れる訳にはいかないのです!」
そんな中、呑気にブドウを食べるみらいとモフルン。校長を探さなきゃいけないのに、こんな事している場合じゃないと、リコは注意します。
その直後、モフルンは甘いものが食べたいと言います。すると、またしても、扉の中心が光りました。
そうとは知らず、扉の先を進むと、今度は、イチゴメロンパンの店が。
で、美味しくイチゴメロンパンをいただくみらいとモフルン。
イチゴメロンパンの店も、グレープが並んでいる商店街も、食べたいと思っていたら到着した場所。この扉は、頭の中で思い浮かべた場所に通じているんじゃないかと、リコは察します。
という事で、みらい、リコ、モフルンは、校長の事を念じて、扉の先に進みます。
『校長先生!』
「何、あれ!?」
「ビ、ビ、ビ、ビックリした・・・!」
ヤバい・・・。これ、「絶対に笑ってはいけない『魔法つかいプリキュア!』」だったら、ケツバット不可避だわ。まあ、計算通りのワクワクもんだったのが、一気に計算外のヒヤヒヤもんな事態に遭遇しちゃったら、しょうがないですよねー。(笑)
とはいえ、校長はあの場にいました。気を取り直して、みらい達は、校長と対面します。
しかし、その直後、扉が消え、ドクロクシーの魔力がこもりました。それは、みらい達が、ドクロクシーの欲しているリンクルスマホンを持っているから。
ドクロクシーは、さらに魔力を込めて、リンクルスマホンを手にしようとします。しかし、これを校長が魔法の力で守りました。
「大事な生徒達に手出しはさせぬ!」
さらに、校長は、ドクロクシーを知っているとも言い出します。
「ヤツはワシが止める。それが定めだからじゃ。」
「我が名はドクロクシーなり。」
「その声、間違いない。調べるのに苦労したぞ。闇の魔法、あまりに危険なその力、はるか昔、魔法界で禁じられ、葬られた。」
「かような魔法を蘇らせる事ができるのは、ただ1人。歴代の魔法学校教師の中で、最も優れた魔法使いにして、我が友、クシー。そなたをおいて、他にあらず。」
「クシーよ! 思い出すのじゃ! はるか昔、我らは、いずれ訪れるという大きな災いについて調べていた。」
「災いを回避するためには、リンクルストーン・エメラルドが必要だと分かったが、どんなに探そうとも、その輝きのありかすら知れず、業を煮やしたそなたは、それに代わる力を手に入れようと、禁じられた数々の危険な魔法に関する書物を集め、研究を始めた。」
「じゃが、禁断の魔法を研究し、その果てに・・・、」
「クシー・・・、そなたは命を落としたはず!」
なのに、どうして、ドクロクシーとして存在しているのか?
クシーに人としての魂はありません。しかし、強き力を手にするという欲望が、闇の魔法により、かりそめの身体を与えました。それが、ドクロクシー。
リンクルストーン・エメラルドがあれば、ドクロクシーと闇の魔法は完璧となります。
「我は、闇の魔法の使い手なり!」
話してもムダだと分かった校長は、魔法の力を使って、2話に出てきたような姿になりました。
「光よ、照らせ! 闇を退けよ!」
ですが、バッティがドクロクシーを守ります。
「これ以上、ドクロクシー様にお力を使わせる訳には、いかぬのだ!」
しかし、光の力が勝り、バッティは倒れます。
「来たるべき時に備え、長きにわたり封印し、力を蓄えていた我が魔法、まさか、クシー、そなたに使う事になろうとは!」
これに対し、ドクロクシーも闇の魔法で攻撃します。
「消え去れ! 光よ!」
「闇を切り裂け!」
そして、衝突する2つの強大な力。
しかし、闇の力が光の力を押しのけます。
~ Bパート ~
少しして、校長は、強大な魔法を使って力を使い果たしたために、外見が若者から老人へと変わっていました。ついでに、魔法に映し出されていた魔女も、年老いた姿に。
一方、ドクロクシーも、強大な力を使ったために、疲労困憊でしたが、それでも、闇の魔法を使って、みらい達の動きを封じて、リンクルスマホンを奪います。
今、リンクルスマホンの中には、はーちゃんがいます。はーちゃんを助けるために、みらいとリコは変身します。今回は、ルビースタイル。
すぐに、ミラクルとマジカルはドクロクシーの元に飛び込みますが、ドクロクシーは、魔法でバリアを張って吹き飛ばします。
とはいえ、強大な魔法を使い続けたために、疲労がたまり、膝が地につきます。ミラクルとマジカルが今がチャンスと、再度飛び込みますが、ドクロクシーはさらに魔力を込めて、2人を吹き飛ばしました。
「すべてを塗りつぶす・・・、我が闇には敵わぬ・・・!」
ドクロクシーの魔法を食らって、立ち上がれないミラクルとマジカル。
ドクロクシーは、リンクルスマホンを再度手に入れようとしますが、校長が力を振り絞って、リンクルスマホンを守ります。
「させぬぞ・・・! 」
しかし、ドクロクシーの力を跳ね返すには至らず、校長は吹き飛ばされ、ドクロクシーの手にリンクルスマホンが渡ります。、
「まだじゃ・・・。この命尽きようとも、皆を守る! それが、ワシの・・・。」
「みんなが帰りを待ってます。」
「校長先生の事を心配して、待ってます。」
「魔法学校のみんなが・・・!」
「君達・・・。」
「行動ですよね・・・。補習で教わりました。何よりまず、行動する事・・・!」
「どんな大変な状況でも、負けない心を・・・、授業で学びました・・・!」
「魔法学校だけじゃない・・・。校長先生がおっしゃっていたように、あっちの世界もとっても勉強になります。世の中には色んな人がいて、色んな考え方があるんだって・・・!」
「もっと学ぶ事があります。だから、戻らないと!」
「みんなで一緒に!」
「はーちゃんも一緒に!」
「だから、はーちゃんを!」
「返して!」
「モフ!」
ちょうどその時、魔法学校を支える魔法の大樹が光りました。
さらに、ドクロクシーは、リンクルストーン・エメラルドの気配を感じ、魔力を込めます。これを見たミラクルとマジカルは、ルビーパッショナーレを放ちますが、ドクロクシーは強大な魔法陣を張りました。
すると、全員、魔法の大樹の前へとワープされました。
エメラルドが眠っている場所とは、この魔法界そのもの。その力が1箇所に集まり、今、その力を現そうとしています。
そして、みらい達がこれまで集めたリンクルストーンも、みらい達の手を離れ、宙に浮きました。これに伴い、ミラクルとマジカルの変身が解除。
そして、11個のリンクルストーンの力により、エメラルドが出現しました。
その後、バッティが真っ先にエメラルドを手にしようと飛び込みますが、エメラルドの強大な光の前に消滅してしまいました。エメラルドの輝きは、闇の力を退けるほど強大であり、ドクロクシー達が手に入れるには、リンクルスマホンが必要だったという訳です。
その直後、リンクルスマホンが光を放ち、エメラルドを取り入れます。すぐに、ドクロクシーは魔法で、エメラルドとリンクルスマホンを取り込みました。
闇の力は、エメラルドの力を取り入れた事で、光をも飲み込むものに。これこそが、ドクロクシーの求めていた究極の魔法。木々が枯れ、魔法界が暗雲で覆われます。
そして、ドクロクシーは、巨大な姿に。
今回は、これで終了です。
次回:「STOP! 闇の魔法! プリキュアVSドクロクシー!」
ドクロクシーが、リンクルストーン・エメラルドとリンクルスマホンを取り込んだ事で完全体に。このままでは、魔法界もナシマホウ界も闇に包まれてしまいます。
しかし、みらい達は絶望せず、はーちゃんを返すよう強く訴えます。すると、みらいとリコの前に、ダイヤのリンクルストーンが舞い降り、2人は変身してドクロクシーに立ち向かいました。
果たして、みらい達は、ドクロクシーの暴走を止められるのか?
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
リンクルストーン・エメラルドが出現するものの、ドクロクシーに取り込まれ、完全体へと変貌しました。
めちゃくちゃ見応えのある神回だった!
今回の感想を一文にまとめると、こうですね。ラストでは、ドクロクシーがパワーアップと、不穏な形で終わりましたが、そんな事は関係ありません。
多くのキャラがかなりのカッコ良さを見せ、キャプチャー画像数がかなり多くなり、考察度も高めと、今回までの20話中最も素晴らしい回だったと思います。
まず、カッコ良さを見せた事については、主役であるプリキュアは言わずもがなでしょう。
ただ、カッコ良さを見せたところは、ドクロクシーに攻撃にいったところではなく、ドクロクシーに吹き飛ばされた後に立ち上がったところ、すなわち、魔法の大樹が光る直前のシーンがそうだったと思いますね。あのシーンは、後述する今回のポイントに密接していて、かなりの熱さが感じられました。
他にも、魔法学校の校長もカッコ良さを見せていたでしょう。Aパートラストで強大な魔法をドクロクシーにぶつけた迫力はもちろんの事、Bパートでも、老人の姿になってもリンクルスマホンを守ろうとしたところは見応えがありました。
もちろん、敵側にも、カッコ良さがあったと思います。
まず、ドクロクシーは、これぞ強ボスという威厳を見せていたでしょう。校長の魔法やプリキュアの攻撃を跳ね返すのに多大な魔力を使いながらも、エメラルドやリンクルスマホンへの欲求を強く見せていたのは、さすが悪役って感じでしたね。
ですが、私的には、ドクロクシーよりも、バッティの方がカッコ良さを見せていたと思いますね。
ドクロクシーの御前という事もあり、ドクロクシーへの忠誠心はこれまでと比べて、並々ならぬものがあったと感じました。Aパートで、ドクロクシーを守るために、校長に立ち向かっていたのは、見応えがありましたね。スパルダとガメッツの力を借りて戦った前話よりも格段に強かったと思います。
それだけに、エメラルドの強烈な光で消滅してしまったのが惜しまれるところでしょうか。まあ、ですが、18話のガメッツのように、信念をかけて戦っていたように感じられたのは良かったと思いますね。
なんか、キャラのカッコ良さばかり語っちゃいましたね。では、そろそろ、今回のポイントに触れますか。
今回は、「他者との繋がり」がポイントだったと思います。「他者との繋がり」が幸せや感動に結びついているシーンはこれまで多くありましたが、「他者との繋がり」の大切さを最も深く考えさせられたのは、今回だったと思いますね。
そう思ったのは、ドクロクシーの正体であるクシーの過去からですね。
クシーは、いずれ訪れるかもしれない「大いなる災い」を回避するためにエメラルドを探していたものの、なかなか見つからない事に業を煮やし、闇の魔法に手を染め、若くして命を落としました。
「大いなる災い」は、すぐにやって来るかもしれない。そう思うと、早急にエメラルドを見つけなければならないと焦るのは仕方のない事でしょう。
それに、闇の魔法に力を借りようと考えるのも、仕方のない事なのかもしれません。どんな方法であっても、「大いなる災い」を防ぎさえすれば、人々は自分を称賛してくれる。そんな思いがあったのでしょう。
そして、クシーの中では、闇の魔法に手を染める事は、正当化されてしまったのだと思いますね。魔法学校教師の中で最も優れた魔法使いだった事も、自らの考えを正しいものだと信じさせてしまった事でしょう。
闇の魔法に手を染めた事は、言うまでもなく、悪い事。ですが、それ以上に、「他者との繋がり」を断って、1人で、エメラルドに代わる魔法の研究に没頭してしまったのが、良くなかったでしょうね。
クシーは、誰よりも優れた魔法使いで、彼に並ぶほどの才能を持った者はいないとなると、彼1人でなんとかしなければ思う気持ちは分からなくもありません。
ですが、人は、自分1人だけの力で生きていく事は決してできやしません。それは、私達にとって都合の良い事を簡単に叶えられる「魔法」が存在する魔法界にしたって同じ事です。
だからこそ、「他者との繋がり」というのは、人生において重要な事なのです。1人ではできない事でも、2人いればどうにかできる事は多々あります。何なら、100人、1,000人協力したって良いでしょう。
「大いなる災い」を防ぐ事にしたって、同じ事です。人海戦術でエメラルドを見つける事ができたかもしれませんし、エメラルドに頼らずに「大いなる災い」を回避する方法を見出せていたかもしれません。
何にしても、たった1人だけの力で「大いなる災い」を防ぐ事ができないのは、まごう事なき事実です。「大いなる災い」を回避するために、「他者との繋がり」を断って、1人で研究に没頭し、闇の魔法に手を染めてしまった事により、自身が今回ラストのドクロクシー完全体という「大いなる災い」となったのは、実に皮肉な結果と言えるでしょう。
また、「他者との繋がり」を深く感じたところは、Bパートで、ミラクルとマジカルがドクロクシーに吹き飛ばされながらも立ち上がったところも、そうでした。
あのシーンは、これまでの「他者との繋がり」で得た大切なものを主張していたのが良かったですね。「何よりも、まず行動する事」「どんな大変な状況でも、負けない心」「魔法界もナシマホウ界も、色んな人がいて、色んな考えがあって素晴らしい事」。これらを連想させる過去回のシーンを出してきたのが、前話までの集大成が詰まっていたと感じ、かなり感動しました。
普段、画像をキャプチャーをする際は、過去のシーンはたいていキャプチャーしないのですが、今回は、全シーン撮りました。それだけの価値が今回はあったと思いますね。
おかげさまで、今回の感想の画像枚数は、今作感想最多の118枚に! プリキュア感想では、前作の最終話感想に次いで多い数字となりました。
そう思うと、本当に、今回は神回だったと思いますね。次回が最終回でもおかしくない流れだったと思います。
ですが、物語は、まだ中盤。あと30話近くも話数が残ってるんですよね。
さらに、次々回は、現在公式ホームページで大体的に紹介されている「アレ」が出ます。となると、次回は、その登場に繋げるための重要回で、目が離せないでしょう。
みらいとリコは、完全体ドクロクシーにどう立ち向かうのか? そして、「アレ」の登場をどう盛り上げるのか? 次回は、今話よりも熱く注目したいと思います。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。みらいとリコは魔法学校の校長を探しに「開かずの扉」に手をかけます。
同じ頃、ドクロクシーのアジトには、校長が訪れていました。
~ Aパート ~
みらい達が「開かずの扉」を開けようとした時、モフルンの腹の虫が鳴り、グレープが食べたかったとモフルンは言います。すると、扉の中心が光ります。
その事に気付かず扉を開けるみらい達。すると、その先には、沢山のグレープが並んでいる商店街がありました。
一方、ドクロクシーのアジトでは、校長がドクロクシー達の悪事を止めようとしていました。そこに、バッティが現れます。
「ここは通しません。ドクロクシー様にエメラルドをお持ちするのが、私の使命。それまでは・・・、倒れる訳にはいかないのです!」
そんな中、呑気にブドウを食べるみらいとモフルン。校長を探さなきゃいけないのに、こんな事している場合じゃないと、リコは注意します。
その直後、モフルンは甘いものが食べたいと言います。すると、またしても、扉の中心が光りました。
そうとは知らず、扉の先を進むと、今度は、イチゴメロンパンの店が。
イチゴメロンパンの店も、グレープが並んでいる商店街も、食べたいと思っていたら到着した場所。この扉は、頭の中で思い浮かべた場所に通じているんじゃないかと、リコは察します。
という事で、みらい、リコ、モフルンは、校長の事を念じて、扉の先に進みます。
『校長先生!』
「ビ、ビ、ビ、ビックリした・・・!」
ヤバい・・・。これ、「絶対に笑ってはいけない『魔法つかいプリキュア!』」だったら、ケツバット不可避だわ。まあ、計算通りのワクワクもんだったのが、一気に計算外のヒヤヒヤもんな事態に遭遇しちゃったら、しょうがないですよねー。(笑)
とはいえ、校長はあの場にいました。気を取り直して、みらい達は、校長と対面します。
しかし、その直後、扉が消え、ドクロクシーの魔力がこもりました。それは、みらい達が、ドクロクシーの欲しているリンクルスマホンを持っているから。
ドクロクシーは、さらに魔力を込めて、リンクルスマホンを手にしようとします。しかし、これを校長が魔法の力で守りました。
さらに、校長は、ドクロクシーを知っているとも言い出します。
「ヤツはワシが止める。それが定めだからじゃ。」
「我が名はドクロクシーなり。」
「その声、間違いない。調べるのに苦労したぞ。闇の魔法、あまりに危険なその力、はるか昔、魔法界で禁じられ、葬られた。」
「かような魔法を蘇らせる事ができるのは、ただ1人。歴代の魔法学校教師の中で、最も優れた魔法使いにして、我が友、クシー。そなたをおいて、他にあらず。」
「災いを回避するためには、リンクルストーン・エメラルドが必要だと分かったが、どんなに探そうとも、その輝きのありかすら知れず、業を煮やしたそなたは、それに代わる力を手に入れようと、禁じられた数々の危険な魔法に関する書物を集め、研究を始めた。」
「じゃが、禁断の魔法を研究し、その果てに・・・、」
なのに、どうして、ドクロクシーとして存在しているのか?
クシーに人としての魂はありません。しかし、強き力を手にするという欲望が、闇の魔法により、かりそめの身体を与えました。それが、ドクロクシー。
リンクルストーン・エメラルドがあれば、ドクロクシーと闇の魔法は完璧となります。
「我は、闇の魔法の使い手なり!」
話してもムダだと分かった校長は、魔法の力を使って、2話に出てきたような姿になりました。
「光よ、照らせ! 闇を退けよ!」
ですが、バッティがドクロクシーを守ります。
「これ以上、ドクロクシー様にお力を使わせる訳には、いかぬのだ!」
「来たるべき時に備え、長きにわたり封印し、力を蓄えていた我が魔法、まさか、クシー、そなたに使う事になろうとは!」
これに対し、ドクロクシーも闇の魔法で攻撃します。
「消え去れ! 光よ!」
「闇を切り裂け!」
~ Bパート ~
少しして、校長は、強大な魔法を使って力を使い果たしたために、外見が若者から老人へと変わっていました。ついでに、魔法に映し出されていた魔女も、年老いた姿に。
今、リンクルスマホンの中には、はーちゃんがいます。はーちゃんを助けるために、みらいとリコは変身します。今回は、ルビースタイル。
すぐに、ミラクルとマジカルはドクロクシーの元に飛び込みますが、ドクロクシーは、魔法でバリアを張って吹き飛ばします。
とはいえ、強大な魔法を使い続けたために、疲労がたまり、膝が地につきます。ミラクルとマジカルが今がチャンスと、再度飛び込みますが、ドクロクシーはさらに魔力を込めて、2人を吹き飛ばしました。
「すべてを塗りつぶす・・・、我が闇には敵わぬ・・・!」
ドクロクシーの魔法を食らって、立ち上がれないミラクルとマジカル。
ドクロクシーは、リンクルスマホンを再度手に入れようとしますが、校長が力を振り絞って、リンクルスマホンを守ります。
しかし、ドクロクシーの力を跳ね返すには至らず、校長は吹き飛ばされ、ドクロクシーの手にリンクルスマホンが渡ります。、
「まだじゃ・・・。この命尽きようとも、皆を守る! それが、ワシの・・・。」
「みんなが帰りを待ってます。」
「魔法学校のみんなが・・・!」
「君達・・・。」
「どんな大変な状況でも、負けない心を・・・、授業で学びました・・・!」
「魔法学校だけじゃない・・・。校長先生がおっしゃっていたように、あっちの世界もとっても勉強になります。世の中には色んな人がいて、色んな考え方があるんだって・・・!」
「もっと学ぶ事があります。だから、戻らないと!」
「みんなで一緒に!」
「はーちゃんも一緒に!」
「だから、はーちゃんを!」
「返して!」
「モフ!」
ちょうどその時、魔法学校を支える魔法の大樹が光りました。
さらに、ドクロクシーは、リンクルストーン・エメラルドの気配を感じ、魔力を込めます。これを見たミラクルとマジカルは、ルビーパッショナーレを放ちますが、ドクロクシーは強大な魔法陣を張りました。
すると、全員、魔法の大樹の前へとワープされました。
エメラルドが眠っている場所とは、この魔法界そのもの。その力が1箇所に集まり、今、その力を現そうとしています。
そして、みらい達がこれまで集めたリンクルストーンも、みらい達の手を離れ、宙に浮きました。これに伴い、ミラクルとマジカルの変身が解除。
そして、11個のリンクルストーンの力により、エメラルドが出現しました。
その後、バッティが真っ先にエメラルドを手にしようと飛び込みますが、エメラルドの強大な光の前に消滅してしまいました。エメラルドの輝きは、闇の力を退けるほど強大であり、ドクロクシー達が手に入れるには、リンクルスマホンが必要だったという訳です。
その直後、リンクルスマホンが光を放ち、エメラルドを取り入れます。すぐに、ドクロクシーは魔法で、エメラルドとリンクルスマホンを取り込みました。
闇の力は、エメラルドの力を取り入れた事で、光をも飲み込むものに。これこそが、ドクロクシーの求めていた究極の魔法。木々が枯れ、魔法界が暗雲で覆われます。
今回は、これで終了です。
次回:「STOP! 闇の魔法! プリキュアVSドクロクシー!」
ドクロクシーが、リンクルストーン・エメラルドとリンクルスマホンを取り込んだ事で完全体に。このままでは、魔法界もナシマホウ界も闇に包まれてしまいます。
しかし、みらい達は絶望せず、はーちゃんを返すよう強く訴えます。すると、みらいとリコの前に、ダイヤのリンクルストーンが舞い降り、2人は変身してドクロクシーに立ち向かいました。
果たして、みらい達は、ドクロクシーの暴走を止められるのか?
今回のイラストコーナー
今回は、本編に合わせてシリアスモード。応援イラストがストーリーに直接絡む事はありませんが、スタッフ様達の力になっている事には間違いないでしょう。【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
リンクルストーン・エメラルドが出現するものの、ドクロクシーに取り込まれ、完全体へと変貌しました。
めちゃくちゃ見応えのある神回だった!
今回の感想を一文にまとめると、こうですね。ラストでは、ドクロクシーがパワーアップと、不穏な形で終わりましたが、そんな事は関係ありません。
多くのキャラがかなりのカッコ良さを見せ、キャプチャー画像数がかなり多くなり、考察度も高めと、今回までの20話中最も素晴らしい回だったと思います。
まず、カッコ良さを見せた事については、主役であるプリキュアは言わずもがなでしょう。
ただ、カッコ良さを見せたところは、ドクロクシーに攻撃にいったところではなく、ドクロクシーに吹き飛ばされた後に立ち上がったところ、すなわち、魔法の大樹が光る直前のシーンがそうだったと思いますね。あのシーンは、後述する今回のポイントに密接していて、かなりの熱さが感じられました。
他にも、魔法学校の校長もカッコ良さを見せていたでしょう。Aパートラストで強大な魔法をドクロクシーにぶつけた迫力はもちろんの事、Bパートでも、老人の姿になってもリンクルスマホンを守ろうとしたところは見応えがありました。
もちろん、敵側にも、カッコ良さがあったと思います。
まず、ドクロクシーは、これぞ強ボスという威厳を見せていたでしょう。校長の魔法やプリキュアの攻撃を跳ね返すのに多大な魔力を使いながらも、エメラルドやリンクルスマホンへの欲求を強く見せていたのは、さすが悪役って感じでしたね。
ですが、私的には、ドクロクシーよりも、バッティの方がカッコ良さを見せていたと思いますね。
ドクロクシーの御前という事もあり、ドクロクシーへの忠誠心はこれまでと比べて、並々ならぬものがあったと感じました。Aパートで、ドクロクシーを守るために、校長に立ち向かっていたのは、見応えがありましたね。スパルダとガメッツの力を借りて戦った前話よりも格段に強かったと思います。
それだけに、エメラルドの強烈な光で消滅してしまったのが惜しまれるところでしょうか。まあ、ですが、18話のガメッツのように、信念をかけて戦っていたように感じられたのは良かったと思いますね。
なんか、キャラのカッコ良さばかり語っちゃいましたね。では、そろそろ、今回のポイントに触れますか。
今回は、「他者との繋がり」がポイントだったと思います。「他者との繋がり」が幸せや感動に結びついているシーンはこれまで多くありましたが、「他者との繋がり」の大切さを最も深く考えさせられたのは、今回だったと思いますね。
そう思ったのは、ドクロクシーの正体であるクシーの過去からですね。
クシーは、いずれ訪れるかもしれない「大いなる災い」を回避するためにエメラルドを探していたものの、なかなか見つからない事に業を煮やし、闇の魔法に手を染め、若くして命を落としました。
「大いなる災い」は、すぐにやって来るかもしれない。そう思うと、早急にエメラルドを見つけなければならないと焦るのは仕方のない事でしょう。
それに、闇の魔法に力を借りようと考えるのも、仕方のない事なのかもしれません。どんな方法であっても、「大いなる災い」を防ぎさえすれば、人々は自分を称賛してくれる。そんな思いがあったのでしょう。
そして、クシーの中では、闇の魔法に手を染める事は、正当化されてしまったのだと思いますね。魔法学校教師の中で最も優れた魔法使いだった事も、自らの考えを正しいものだと信じさせてしまった事でしょう。
闇の魔法に手を染めた事は、言うまでもなく、悪い事。ですが、それ以上に、「他者との繋がり」を断って、1人で、エメラルドに代わる魔法の研究に没頭してしまったのが、良くなかったでしょうね。
クシーは、誰よりも優れた魔法使いで、彼に並ぶほどの才能を持った者はいないとなると、彼1人でなんとかしなければ思う気持ちは分からなくもありません。
ですが、人は、自分1人だけの力で生きていく事は決してできやしません。それは、私達にとって都合の良い事を簡単に叶えられる「魔法」が存在する魔法界にしたって同じ事です。
だからこそ、「他者との繋がり」というのは、人生において重要な事なのです。1人ではできない事でも、2人いればどうにかできる事は多々あります。何なら、100人、1,000人協力したって良いでしょう。
「大いなる災い」を防ぐ事にしたって、同じ事です。人海戦術でエメラルドを見つける事ができたかもしれませんし、エメラルドに頼らずに「大いなる災い」を回避する方法を見出せていたかもしれません。
何にしても、たった1人だけの力で「大いなる災い」を防ぐ事ができないのは、まごう事なき事実です。「大いなる災い」を回避するために、「他者との繋がり」を断って、1人で研究に没頭し、闇の魔法に手を染めてしまった事により、自身が今回ラストのドクロクシー完全体という「大いなる災い」となったのは、実に皮肉な結果と言えるでしょう。
また、「他者との繋がり」を深く感じたところは、Bパートで、ミラクルとマジカルがドクロクシーに吹き飛ばされながらも立ち上がったところも、そうでした。
あのシーンは、これまでの「他者との繋がり」で得た大切なものを主張していたのが良かったですね。「何よりも、まず行動する事」「どんな大変な状況でも、負けない心」「魔法界もナシマホウ界も、色んな人がいて、色んな考えがあって素晴らしい事」。これらを連想させる過去回のシーンを出してきたのが、前話までの集大成が詰まっていたと感じ、かなり感動しました。
普段、画像をキャプチャーをする際は、過去のシーンはたいていキャプチャーしないのですが、今回は、全シーン撮りました。それだけの価値が今回はあったと思いますね。
おかげさまで、今回の感想の画像枚数は、今作感想最多の118枚に! プリキュア感想では、前作の最終話感想に次いで多い数字となりました。
そう思うと、本当に、今回は神回だったと思いますね。次回が最終回でもおかしくない流れだったと思います。
ですが、物語は、まだ中盤。あと30話近くも話数が残ってるんですよね。
さらに、次々回は、現在公式ホームページで大体的に紹介されている「アレ」が出ます。となると、次回は、その登場に繋げるための重要回で、目が離せないでしょう。
みらいとリコは、完全体ドクロクシーにどう立ち向かうのか? そして、「アレ」の登場をどう盛り上げるのか? 次回は、今話よりも熱く注目したいと思います。
普段は真剣かつ長ったらしく語ってしまうのでプリキュア感想は控えているのですが…(実を言うと初代からの人間です)ちょっと簡素にまとめます。msk様が語れるとこを語って下さいましたので、短めに。
凄かったですね、今回。
「7月のプリキュア」特有の熱さがあり、それでいて最終決戦に近い空気を持つ回でした。去年に比べるとあっという間に感じるのは、多分補習編のせいですね。
校長がまさかあんな活躍をしてくれるとは予想外。魔法使わなかったのは温存が理由だった…その発想は無かった(魔法を見られたペナルティ説はミスリードですかね)。
ドクロクシーの正体も意外でしたし。そして扉ギャグはズルい。笑ってしまった。
バッティさん。まさかあんな消え方とは。先週残ったのにあんなオーバーキルされてしまうなんて。スパルダとガメッツが素体に戻されたのは、プリキュアの技はあくまで浄化だから、って事なんでしょうね。
次回に期待して観ていこうと思います。
さて、展開ですが…。
バッティが言っていたドクロクシー偶像説はここで消えましたが、ヤモーは後半で幹部が入れ替わってもしぶとく残ってる気がします。
リンクルストーンがシリーズ異例のペースで集まったので、後半戦の展開が全く読めないと感じています。何かまた集めるのか…それとも一部リンクルストーンがまた散らばるのか…。楽しみにしていこうと思います。
まとめるとか書いておいて長文お騒がせしました。
それではまた。これからもブログ応援しております。
こちらにもコメント、ありがとうございます!
校長が魔法を使ってなかったのは、クシーの死が影響してるんじゃないかと思いますね。
過度の魔法の探求や使用は、人を死に至らしめる。そう感じて、魔法を使わない事を自身に課したと考えています。
扉ギャグについては、今話の良い清涼剤でしたね。Aパート後半からは、超シリアス展開でしたので、メイン視聴層の女児達にはすごく楽しめたんじゃないかと思います。
ヤモーについては、後半のストーリーでも暗躍しそうですね。もしかしたら、今作のラスボスになる可能性も?
まあ、とりあえずは次回ですね。プリキュアがドクロクシーにどう立ち向かうのか、しっかり注目したいものです。