今話の名セリフ:「食には歴史がある。それを知る事で、より深くその味を堪能できる。私は歴史を食していると思っている。」
「デリシャスパーティ♡プリキュア」第21話「この味を守りたい・・・! らんの和菓子大作戦」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日・・・、
[らんちゃん、今日はいつもと違って何か悩み中?]
「はー! 頭が爆発しそう!」
「らん。」
「あまねん!」
「どうした? 大声を出して。」
「夏でぱんだ軒で新メニューのかき氷を出す事になって、どんなのにしようか考えてるんだけど、全然思い浮かばなくて・・・。」
「かき氷か・・・。」
「なんかこう、ぱんだ軒特製って感じがほしいんだけど・・・。」
「ほわー!」
「どうした?」
「へ、閉店・・・。ほげー!」
「なじみの店なのか?」
「ここのお菓子、めちゃくちゃ美味しくて、よく来てた! 何で閉店?」
「今度近くにでっかいデパートが建つんだよ。そこに、沢山和菓子屋さんが入るみたいで・・・。60年も地元に愛されてきたのにね・・・。」
「60年!?」
「寂しいよね・・・。」
「そんな・・・。」
~ Aパート ~
その後日、らんは、お気に入りの和菓子屋「はごろも堂」にどうすればお客さんを沢山呼べるか考えていました。それを聞いたゆいは、校内放送で全校生徒に宣伝するのはどうかと提案しました。
ですが、宣伝していいかどうか、店に確認する必要があります。という事で、放課後、皆ではごろも堂に行く事に。
店の中に入ると・・・、
「いらっしゃい。」
『こんにちわ!』
「はわ! かき氷!」
「ちょっと早いけど、楽しみにしてるお客さんもいらっしゃるから。」
「そうなんですね。」
「和菓子も全部美味しそう!」
「はやくたべたいコメ・・・。」
その後、ゆい達は、この店の和菓子をいただきました。
「宇治金時か・・・。」
「なんと美しい緑・・・。そして、頂上からの曲線は、豊かな京都の山の稜線のよう・・・。」
「いつもこんな感じなのか?」
「うん!」
「でも、ここからが、らんちゃんのすごいところメン!」
「ほわー! 口の中に京都が広がるー!」
「時折感じる抹茶の苦みが、その奥にある甘みをより引き立ててくれる!」
「まるで、慣れない着物でゆっくりしか歩けないけど、その分じっくり観光できたみたいな感じ!」
「結構なお手前で。」
「すごいな・・・。かき氷を食べただけで、ここまで感動し、そして、それを表現できるとは・・・。」
「ボクも、この情熱にいつも感動してるメン!」
「あまねちゃんのは何?」
「私は水無月だ。」
「水無月?」
「ああ。これは、氷の節句に、無病息災を願って食べられるようになったものだそうだ。」
「へー!」
[氷の節句とは、旧暦の6月1日の事。今では6月30日に食べるのが多いようですよ!]
「夏に氷が食べられるようになったのは、最近の話だ。」
「確かに、昔は、冷蔵庫も冷凍庫もなかった。」
「ほへ? じゃあ、氷溶けちゃうじゃん?」
「氷室だ。」
「メン? 氷室って、何メン?」
「藁で作った貯蔵庫だ。当時はそこで氷を保存していたそうだ。」
「そして、この水無月は、その氷室の中の氷に見立てて作られたものだと言われている。」
「あまねちゃん、詳しい!」
「食には歴史がある。それを知る事で、より深くその味を堪能できる。私は歴史を食していると思っている。」
「歴史を食べる・・・。あまねん、すごい!」
「どんなものにも歴史ってあるんだよね・・・。このはごろも堂だって、60年の歴史がある!」
「60年って、なかなかね・・・。」
「そう! だから、守らなきゃいけないんだ!」
そして、らんは咲枝に、このお店を宣伝させてほしいと、お願いしました。咲枝は、らんの心遣いに感謝します。
その頃、ブンドル団では・・・、
「ガレット・・・。カヌレ・・・。クグロフ・・・。」
「何をブツブツ言っているのですか?」
「次に狙うレシピッピをね。クラフティ・・・。」
「横文字ばかりですね。」
「オレ様にふさわしい。」
「かき氷・・・。」
「フォンダンショコラ。」
「かき氷。ゴーダッツ様のお好きな甘味です。」
「なるほど。では、ゴーダッツ様のために、華麗にかき氷のレシピッピを奪ってきてやろう!」
「期待してます。っていうか、いつもそんな事言ってる・・・。」
「期待してます」とか言っておきながら、ちっとも期待してないんですが、それは・・・。20話を過ぎても、セクレトルーの小言は衰えておらず、なんか安心します。(笑)
「オレ様の歴史をお前達に見せつけて・・・。」
「では!」
『ブンドル! ブンドルー!』
ナルシストルーのセリフが、ダサポーズでキャンセルされちゃって草。なんか、自分の歴史を見せつけたいと意気込んでちゃってるけど、たぶん、1年後には多くの視聴者はお前の存在を忘れちゃってると思うな。(笑)
それから少しして、あまねはらんに、はごろも堂の事をキュアスタで宣伝するのは良いが、学校で宣伝するのはやめるよう言いました。
あまねは、はごろも堂にははごろも堂の事情があり、はごろも堂が閉店を決めたのなら、それに干渉するのは良くないと思っています。ですが、らんは、それに納得せず、何としても店を存続させたいと意固地になりました。
~ Bパート ~
その後日、ゆいもここねも、何か深い事情があっての閉店なのではないかと思っており、存続に向けての宣伝は気が早いんじゃないかと考えています。
それを聞いたらんは、1人でも、学校で店の宣伝をしました。
ですが、生徒達は誰もはごろも堂には来ていない模様。らんが店の様子を見ていると、咲枝と目が合いました。
「こんなものまで作ってくれたの・・・。本当にありがとう・・・。」
「はごろも堂を続けてほしくて・・・。」
「その気持ちはとても嬉しいんだけど、もう閉店は決めた事だから・・・。」
「え・・・。」
「私ももう年だし、新しい店が沢山来るんだったら、そこに譲ろうかなって思ったの・・・。なんでも、古いのと新しいのは、入れ替わっていくものだから・・・。」
「じゃあ、はごろも堂の味は、どうなるんですか?」
「そうね。それだけが少し寂しい気もするけれど、でも、お客さんの記憶に少しでも残ってもらえたらいいかな・・・。」
「みんな常連さんで、最後にって食べに来てくれてるの・・・。」
「それで十分・・・。」
「さあ。良かったら、あなたも思い出に食べてって。」
「はい・・・。」
その直後、ナルシストルーが現れ、レシピッピを捕獲。
らんが店を出ると、ゆい達がいました。あまねがらんを心配して、皆で来たようです。
すぐに、ナルシストルーの姿も。ナルシストルーはモットウバウゾーを生み出します。
ローズマリーはデリシャスフィールドを展開し、ゆい達4人はプリキュアに変身します。
バトルが始まり、プレシャス達は、モットウバウゾーの攻撃で固められてしまいます。
しかも、プレシャスがモットウバウゾーに捕まってしまいましたが、ブラックペッパーが救出しました。
ここから反撃。ヤムヤムとフィナーレが力を合わせて、モットウバウゾーを追い詰め、デリシャスフィナーレファンファーレ。
モットウバウゾーをやっつけ、レシピッピを助ける事ができました。
ナルシストルー撤退後・・・、
「待って!」
「お前は何者だ? どうして私達を助けてくれる?」
「助けたいから助ける。それだけだ。」
ブラックペッパーは、そう言って、デリシャスフィールドを抜けました。
その後・・・、
「パパは、ここの和菓子を食べて育ったんだよ!」
「よくここの最中、半分こしたよね!」
「歴史というものは、単に出来事や事実が継承されていく事ではない。」
「人々の瞬間瞬間の思いが、そこにはある。人は人にそれを伝えたくなるんだ。そして、それが積み重なり、歴史となっていく。」
「らんの食べ物への思い、そして、はごろも堂への思いは、この店を街の歴史として、人々の胸に刻む事だろう。」
「はごろも堂が歴史になる・・・。」
「キュアスタに、はごろも堂の事書こう!」
「そうすれば、はごろも堂は消える事はない。」
「最高の投稿にするぞー!」
「じゃあ私達も思い出に食べていきましょうか!」
「はらペコったコメ!」
「よーし! 食べよう!」
「ありがとう・・・。」
今回は、これで終了です。
エンディングが変わりました。タイトルは「ココロデリシャス」。歌い手は、佐々木李子さん。
もちろん、今回も、CGダンスはあります。振付担当は、前のエンディングに引き続き、CRE8BOY。
森の中のお茶会を舞台としたダンスが繰り広げられているため、心落ち着かせる緑がふんだんに使われているのが良いですね。「ヒーリングっど」の前期エンディングもでしたが、自然感あふれるエンディングは見応えあります。
最終回まで、本編がどんな展開で終わろうとも、このエンディングで心を落ち着かせて、良い感想を書いていきたいですね。
次回:「ブラペ引退!? 伝説のクレープを探せ」
ブラックペッパーである拓海は、戦いの最中にプレシャス達の足を引っ張ってしまったと落ち込みます。
そんな時、知り合いの青果店員の悩みを聞いて、拓海は「伝説のクレープ」の味を再現しようと思い立ち・・・。
【まとめ】
という事で、今話は、らんメイン回。顔芸、独特の食レポ、食に対する熱さと、らんの魅力がふんだんに込められていた良回だったと感じています。
オープニング前は、顔芸が目立ちましたね。悩んでいる時の表情とか、お気に入りの和菓子屋・はごろも堂の閉店を知った時のショック顔とか、今回も顔芸が豊かで、ごはんが進みました。(笑)
クラスメイトから変なヤツと言われた時といい、顔芸で笑いをとることで、らんが受けたショックの深刻さをそこまで感じさせないのが上手いですよね。のっけから変に落ち込み過ぎた表情を出しちゃうと、気分良く見終えられないもの。今後も、こういう手法を楽しみにしています。
Aパートのかき氷を食べての食レポは、「おお、京都行きたくなるじゃないか・・・」と思わせるほどの面白さがありましたね。JR東海は、「そうだ 京都、行こう」で、らんを起用してみてもいいんじゃないのでしょうか。(笑)
イメージ映像も、着物姿、夕方、五重の塔と、綺麗でしたね。特に、着物姿は、浴衣回に向けての良い前菜だったと思います。ごちそうさまでした。(だから、その表現、どうにかせい(笑))
Aパート後半からは、はごろも堂を存続させたいと1人で奮闘する事に。周りが店の存続に消極的であっても、自分の意見を貫こうとしているあたり、食の事になると熱く、食べる事が大好きだな、と感心しました。
ですが、店を続ける事が、長年続いた歴史をさらに良きものにするとは限らないでしょう。いくら周りが店を続けてほしいと願っても、店の者達にやる気がなければ、作り出されるものの品質は落ちていき、少しずつ人気は低下して、悪い形で店の歴史を残しかねないでしょう。
はごろも堂の店主・咲枝は高齢で、これまでの味を作り続けていくのは難しいと判断した事や、近くに新しい和菓子屋が多くできるいう事から、閉店を決めたのかもしれませんが、気になったところもあるんですよね。それは、旦那さんが全く映っていなかった事。
私のイメージではあるんですが、ああいう店って夫婦で経営しているように思うんですよね。それが咲枝1人しか映っていなかったという事は、旦那さんは近日他界して、閉店を決めたのは、1人だけで店をやっていく事に辛さを感じた事が大きいのかな、と思いました。もし、旦那さんがまだ生きていれば、近くに新しい和菓子屋ができても、店を続けていたのではないのでしょうか。憶測ではありますが。
閉店の理由は、はっきりとは明かされませんでしたが、店を長く続ける事だけが歴史という訳ではなく、店を続けてきた中での人々の様々な思いを語り継いでいく事も、また歴史です。店は存続できずとも、多くの人々の記憶に残っていれば、店にとって名誉な事なのだと思いますね。
振り返ってみれば、私も、飲食店に限らず、長年訪れていた店がなくなると、「これが時代の流れか・・・」と残念に感じながらも、「ここで楽しい時間を多く過ごしていたな・・・」に良い思い出にふける事もあります。その度に、歴史というものを感じますね。
今後も、古きものがなくなり新しいものが生まれていく様を幾度も目にすると思いますが、その度に歴史を感じて、楽しかった過去を振り返っていきたいですね。プリキュアシリーズは「今」に重きを置いているものの、今話を見終えて、「過去」を振り返る事にも美しさはあると感じ、今話は、かなり良い回だったと思います。
さて、次回は、拓海がメインの話。ブラックペッパーとして戦うも、最近足を引っ張ってるんじゃないかと考え、ブラックペッパーをやめるかどうか考えるようです。
ぶっちゃけ、やめていいんじゃね? 活躍ゼロで終わった回があれば、オープニングの扱いもぞんざいになっちゃったんだし。しかも、次回のタイトルに「ブラペ」と略されちゃってるあたり、君はその程度の存在でしかないんだよ、残念ながら。
とまあ、散々軽口を叩いちゃいましたが(笑)、たぶん、やめる事はないでしょう。とはいえ、拓海にとっては深刻な問題ゆえ、次回は結構シリアスな話になるのかも。ゆい達も拓海をどう支えるのか注目したいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「デリシャスパーティ♡プリキュア」第21話「この味を守りたい・・・! らんの和菓子大作戦」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日・・・、
[らんちゃん、今日はいつもと違って何か悩み中?]
「はー! 頭が爆発しそう!」
「らん。」
「あまねん!」
「どうした? 大声を出して。」
「夏でぱんだ軒で新メニューのかき氷を出す事になって、どんなのにしようか考えてるんだけど、全然思い浮かばなくて・・・。」
「かき氷か・・・。」
「なんかこう、ぱんだ軒特製って感じがほしいんだけど・・・。」
「ほわー!」
「どうした?」
「へ、閉店・・・。ほげー!」
「なじみの店なのか?」
「ここのお菓子、めちゃくちゃ美味しくて、よく来てた! 何で閉店?」
「今度近くにでっかいデパートが建つんだよ。そこに、沢山和菓子屋さんが入るみたいで・・・。60年も地元に愛されてきたのにね・・・。」
「60年!?」
「寂しいよね・・・。」
「そんな・・・。」
~ Aパート ~
その後日、らんは、お気に入りの和菓子屋「はごろも堂」にどうすればお客さんを沢山呼べるか考えていました。それを聞いたゆいは、校内放送で全校生徒に宣伝するのはどうかと提案しました。
ですが、宣伝していいかどうか、店に確認する必要があります。という事で、放課後、皆ではごろも堂に行く事に。
店の中に入ると・・・、
「いらっしゃい。」
『こんにちわ!』
「はわ! かき氷!」
「ちょっと早いけど、楽しみにしてるお客さんもいらっしゃるから。」
「そうなんですね。」
「和菓子も全部美味しそう!」
「はやくたべたいコメ・・・。」
その後、ゆい達は、この店の和菓子をいただきました。
「宇治金時か・・・。」
「なんと美しい緑・・・。そして、頂上からの曲線は、豊かな京都の山の稜線のよう・・・。」
「いつもこんな感じなのか?」
「うん!」
「でも、ここからが、らんちゃんのすごいところメン!」
「ほわー! 口の中に京都が広がるー!」
「時折感じる抹茶の苦みが、その奥にある甘みをより引き立ててくれる!」
「まるで、慣れない着物でゆっくりしか歩けないけど、その分じっくり観光できたみたいな感じ!」
「結構なお手前で。」
「すごいな・・・。かき氷を食べただけで、ここまで感動し、そして、それを表現できるとは・・・。」
「ボクも、この情熱にいつも感動してるメン!」
「あまねちゃんのは何?」
「私は水無月だ。」
「水無月?」
「ああ。これは、氷の節句に、無病息災を願って食べられるようになったものだそうだ。」
「へー!」
[氷の節句とは、旧暦の6月1日の事。今では6月30日に食べるのが多いようですよ!]
「夏に氷が食べられるようになったのは、最近の話だ。」
「確かに、昔は、冷蔵庫も冷凍庫もなかった。」
「ほへ? じゃあ、氷溶けちゃうじゃん?」
「氷室だ。」
「メン? 氷室って、何メン?」
「藁で作った貯蔵庫だ。当時はそこで氷を保存していたそうだ。」
「そして、この水無月は、その氷室の中の氷に見立てて作られたものだと言われている。」
「あまねちゃん、詳しい!」
「食には歴史がある。それを知る事で、より深くその味を堪能できる。私は歴史を食していると思っている。」
「歴史を食べる・・・。あまねん、すごい!」
「どんなものにも歴史ってあるんだよね・・・。このはごろも堂だって、60年の歴史がある!」
「60年って、なかなかね・・・。」
「そう! だから、守らなきゃいけないんだ!」
そして、らんは咲枝に、このお店を宣伝させてほしいと、お願いしました。咲枝は、らんの心遣いに感謝します。
その頃、ブンドル団では・・・、
「ガレット・・・。カヌレ・・・。クグロフ・・・。」
「何をブツブツ言っているのですか?」
「次に狙うレシピッピをね。クラフティ・・・。」
「横文字ばかりですね。」
「オレ様にふさわしい。」
「かき氷・・・。」
「フォンダンショコラ。」
「かき氷。ゴーダッツ様のお好きな甘味です。」
「なるほど。では、ゴーダッツ様のために、華麗にかき氷のレシピッピを奪ってきてやろう!」
「期待してます。っていうか、いつもそんな事言ってる・・・。」
「期待してます」とか言っておきながら、ちっとも期待してないんですが、それは・・・。20話を過ぎても、セクレトルーの小言は衰えておらず、なんか安心します。(笑)
「オレ様の歴史をお前達に見せつけて・・・。」
「では!」
『ブンドル! ブンドルー!』
ナルシストルーのセリフが、ダサポーズでキャンセルされちゃって草。なんか、自分の歴史を見せつけたいと意気込んでちゃってるけど、たぶん、1年後には多くの視聴者はお前の存在を忘れちゃってると思うな。(笑)
それから少しして、あまねはらんに、はごろも堂の事をキュアスタで宣伝するのは良いが、学校で宣伝するのはやめるよう言いました。
あまねは、はごろも堂にははごろも堂の事情があり、はごろも堂が閉店を決めたのなら、それに干渉するのは良くないと思っています。ですが、らんは、それに納得せず、何としても店を存続させたいと意固地になりました。
~ Bパート ~
その後日、ゆいもここねも、何か深い事情があっての閉店なのではないかと思っており、存続に向けての宣伝は気が早いんじゃないかと考えています。
それを聞いたらんは、1人でも、学校で店の宣伝をしました。
ですが、生徒達は誰もはごろも堂には来ていない模様。らんが店の様子を見ていると、咲枝と目が合いました。
「こんなものまで作ってくれたの・・・。本当にありがとう・・・。」
「はごろも堂を続けてほしくて・・・。」
「その気持ちはとても嬉しいんだけど、もう閉店は決めた事だから・・・。」
「え・・・。」
「私ももう年だし、新しい店が沢山来るんだったら、そこに譲ろうかなって思ったの・・・。なんでも、古いのと新しいのは、入れ替わっていくものだから・・・。」
「じゃあ、はごろも堂の味は、どうなるんですか?」
「そうね。それだけが少し寂しい気もするけれど、でも、お客さんの記憶に少しでも残ってもらえたらいいかな・・・。」
「みんな常連さんで、最後にって食べに来てくれてるの・・・。」
「それで十分・・・。」
「さあ。良かったら、あなたも思い出に食べてって。」
「はい・・・。」
その直後、ナルシストルーが現れ、レシピッピを捕獲。
らんが店を出ると、ゆい達がいました。あまねがらんを心配して、皆で来たようです。
すぐに、ナルシストルーの姿も。ナルシストルーはモットウバウゾーを生み出します。
ローズマリーはデリシャスフィールドを展開し、ゆい達4人はプリキュアに変身します。
バトルが始まり、プレシャス達は、モットウバウゾーの攻撃で固められてしまいます。
しかも、プレシャスがモットウバウゾーに捕まってしまいましたが、ブラックペッパーが救出しました。
ここから反撃。ヤムヤムとフィナーレが力を合わせて、モットウバウゾーを追い詰め、デリシャスフィナーレファンファーレ。
モットウバウゾーをやっつけ、レシピッピを助ける事ができました。
ナルシストルー撤退後・・・、
「待って!」
「お前は何者だ? どうして私達を助けてくれる?」
「助けたいから助ける。それだけだ。」
ブラックペッパーは、そう言って、デリシャスフィールドを抜けました。
その後・・・、
「パパは、ここの和菓子を食べて育ったんだよ!」
「よくここの最中、半分こしたよね!」
「歴史というものは、単に出来事や事実が継承されていく事ではない。」
「人々の瞬間瞬間の思いが、そこにはある。人は人にそれを伝えたくなるんだ。そして、それが積み重なり、歴史となっていく。」
「らんの食べ物への思い、そして、はごろも堂への思いは、この店を街の歴史として、人々の胸に刻む事だろう。」
「はごろも堂が歴史になる・・・。」
「キュアスタに、はごろも堂の事書こう!」
「そうすれば、はごろも堂は消える事はない。」
「最高の投稿にするぞー!」
「じゃあ私達も思い出に食べていきましょうか!」
「はらペコったコメ!」
「よーし! 食べよう!」
「ありがとう・・・。」
今回は、これで終了です。
エンディングが変わりました。タイトルは「ココロデリシャス」。歌い手は、佐々木李子さん。
もちろん、今回も、CGダンスはあります。振付担当は、前のエンディングに引き続き、CRE8BOY。
森の中のお茶会を舞台としたダンスが繰り広げられているため、心落ち着かせる緑がふんだんに使われているのが良いですね。「ヒーリングっど」の前期エンディングもでしたが、自然感あふれるエンディングは見応えあります。
最終回まで、本編がどんな展開で終わろうとも、このエンディングで心を落ち着かせて、良い感想を書いていきたいですね。
次回:「ブラペ引退!? 伝説のクレープを探せ」
ブラックペッパーである拓海は、戦いの最中にプレシャス達の足を引っ張ってしまったと落ち込みます。
そんな時、知り合いの青果店員の悩みを聞いて、拓海は「伝説のクレープ」の味を再現しようと思い立ち・・・。
【まとめ】
という事で、今話は、らんメイン回。顔芸、独特の食レポ、食に対する熱さと、らんの魅力がふんだんに込められていた良回だったと感じています。
オープニング前は、顔芸が目立ちましたね。悩んでいる時の表情とか、お気に入りの和菓子屋・はごろも堂の閉店を知った時のショック顔とか、今回も顔芸が豊かで、ごはんが進みました。(笑)
クラスメイトから変なヤツと言われた時といい、顔芸で笑いをとることで、らんが受けたショックの深刻さをそこまで感じさせないのが上手いですよね。のっけから変に落ち込み過ぎた表情を出しちゃうと、気分良く見終えられないもの。今後も、こういう手法を楽しみにしています。
Aパートのかき氷を食べての食レポは、「おお、京都行きたくなるじゃないか・・・」と思わせるほどの面白さがありましたね。JR東海は、「そうだ 京都、行こう」で、らんを起用してみてもいいんじゃないのでしょうか。(笑)
イメージ映像も、着物姿、夕方、五重の塔と、綺麗でしたね。特に、着物姿は、浴衣回に向けての良い前菜だったと思います。ごちそうさまでした。(だから、その表現、どうにかせい(笑))
Aパート後半からは、はごろも堂を存続させたいと1人で奮闘する事に。周りが店の存続に消極的であっても、自分の意見を貫こうとしているあたり、食の事になると熱く、食べる事が大好きだな、と感心しました。
ですが、店を続ける事が、長年続いた歴史をさらに良きものにするとは限らないでしょう。いくら周りが店を続けてほしいと願っても、店の者達にやる気がなければ、作り出されるものの品質は落ちていき、少しずつ人気は低下して、悪い形で店の歴史を残しかねないでしょう。
はごろも堂の店主・咲枝は高齢で、これまでの味を作り続けていくのは難しいと判断した事や、近くに新しい和菓子屋が多くできるいう事から、閉店を決めたのかもしれませんが、気になったところもあるんですよね。それは、旦那さんが全く映っていなかった事。
私のイメージではあるんですが、ああいう店って夫婦で経営しているように思うんですよね。それが咲枝1人しか映っていなかったという事は、旦那さんは近日他界して、閉店を決めたのは、1人だけで店をやっていく事に辛さを感じた事が大きいのかな、と思いました。もし、旦那さんがまだ生きていれば、近くに新しい和菓子屋ができても、店を続けていたのではないのでしょうか。憶測ではありますが。
閉店の理由は、はっきりとは明かされませんでしたが、店を長く続ける事だけが歴史という訳ではなく、店を続けてきた中での人々の様々な思いを語り継いでいく事も、また歴史です。店は存続できずとも、多くの人々の記憶に残っていれば、店にとって名誉な事なのだと思いますね。
振り返ってみれば、私も、飲食店に限らず、長年訪れていた店がなくなると、「これが時代の流れか・・・」と残念に感じながらも、「ここで楽しい時間を多く過ごしていたな・・・」に良い思い出にふける事もあります。その度に、歴史というものを感じますね。
今後も、古きものがなくなり新しいものが生まれていく様を幾度も目にすると思いますが、その度に歴史を感じて、楽しかった過去を振り返っていきたいですね。プリキュアシリーズは「今」に重きを置いているものの、今話を見終えて、「過去」を振り返る事にも美しさはあると感じ、今話は、かなり良い回だったと思います。
さて、次回は、拓海がメインの話。ブラックペッパーとして戦うも、最近足を引っ張ってるんじゃないかと考え、ブラックペッパーをやめるかどうか考えるようです。
ぶっちゃけ、やめていいんじゃね? 活躍ゼロで終わった回があれば、オープニングの扱いもぞんざいになっちゃったんだし。しかも、次回のタイトルに「ブラペ」と略されちゃってるあたり、君はその程度の存在でしかないんだよ、残念ながら。
とまあ、散々軽口を叩いちゃいましたが(笑)、たぶん、やめる事はないでしょう。とはいえ、拓海にとっては深刻な問題ゆえ、次回は結構シリアスな話になるのかも。ゆい達も拓海をどう支えるのか注目したいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。