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キラキラ☆プリキュアアラモード 第46話感想

2018年01月08日 | キラキラ☆プリキュアアラモード
 「キラキラ☆プリキュアアラモード」第46話「ノワール大決戦! 笑顔の消えたバースデー!」の感想です。


 さて、今話は、年が明けて最初の「キラキラ☆プリキュアアラモード」です。という事で・・・、
『新年明けまして・・・、』
「おめでとうございます!」
    
    
   

「今年もよろしくジャバ!」
   
 始まり方は変わろうと、いちかの衝突始まりは回避できず。おみくじは大凶だったんでしょうかね。伝統芸能をしっかり貫くスタッフ様の心意気に感心しました。(笑)


~ オープニング前 ~

 ある日、いちか達6人はキラキラパティスリーでスイーツを作っていました。
 また、ゆかりが留学するのは春だそうで。そのため、近日迎えるいちかの誕生日を一緒に祝う事ができます。
 また、その日には、いちかの母・さとみも帰ってくるようです。そこで、誕生日パーティーをやる事が決まりました。

 その頃・・・、
「エリシオ。100年もの間、よく私の手足となって働いてくれた。後は私がやろう。お前の集めたキラキラルを使い、すべてを闇に染めよう。」
   
    
「さあ、心のない抜け殻のエリシオよ。今こそ、再び1つに!」
    



~ Aパート ~
 しばらくして、いちか達は帰路につきました。あおいはゆかりと、シエルはあきらと、いちかはひまりと、それぞれ一緒に帰ります。
「本当にあっという間ですね・・・。」
   
「憶えてますか? 初めて一緒にプリン作った時の事。あの時、いちかちゃんが私を引っ張ってくれたから、私は前に進めたんです。」
    
「キラパティをやったり、プリキュアとして戦ったり、毎日がすごい事の連続で、もうすぐ1年経つなんて信じられません・・・。」
   
「大変な事に巻き込んじゃったね・・・。」
   
「あ・・・。そんな事ありません!」
   
    
「ごめんなさい・・・。でも、私、本当に感謝してるんです! キラパティのみんなと出会えたおかげで、勇気を持って前に踏み出す事ができた。私、もっと勉強して、スイーツの事、みんなに伝えたいんです!」
    
「だって・・・、スイーツが大好きだから!」

「ひまりん・・・。」
    
   
「あ・・・。すみません、また・・・。」
「ううん! すごいよ、ひまりん! 私、応援するよ!」
「はい!」
    


 あおいとゆかりはバスに乗っていました。あおいはこの後、バンドの練習をするそうです。
「でも良かったよ。いちかの誕生日、みんなでお祝いできて。」
   
「あたし達、いちかのおかげで繋がった仲間だから。」

「そうね。」
   
「どのぐらい留学するの?」
「決めてないわ。コンフェイト公国の後に、違う国に行くかもしれないし。」
   

「気まぐれだなあ! でも、ゆかりさんらしくてカッコいいかも!」
   
「あなたもね。」
「え?」
「今のあなた、とってもカッコいいわ。それじゃ。」
「あ・・・。うん・・・。」
    


 また、シエルの店では、シエルがあきらの妹・みくのために作ったチョコを見せていました。あきらは、きっとみくも喜ぶと絶賛します。
「そういえば、受験する大学決めたんだって?」
「うん・・・。」
   
「もしかして、みくちゃんと離ればなれに・・・?」
   

「察しがいいね。でも・・・、離ればなれになっても、私達の想いは繋がっているから! いつでもね!」
「ウィ!」
    
   

 少しして、いちかは、ひまりと別れました。
「夢か・・・。」
   


 その後、家に入ると・・・、
   
 という事で、久々に、両親と一緒に夕食を楽しみました。
「どうなの? お店の方は?」
「順調だよ・・・。」
   
   
「どうした?」
「ねえ・・・。2人は中学生の時、どんなだった・・・? 夢とかあった・・・?」
「何だ、突然?」
「上手く言えないんだけど、みんな、すっごく前進してる感じで、考えちゃうんだって・・・。」
    
「いちかは、スイーツ作り嫌いなの?」
「大好きだよ! ただ、好きっていうか、ひまりんみたいに将来の夢とか意識した事ないし・・・。」
    

「好きなら、それでいいじゃない。」
「え・・・?」
   

「夢を追い求めるのも素晴らしいが、俺もさとみも中学の頃は、毎日楽しく過ごしているだけだったぞ。」
「始まりは、好きだけでも、お店でお客さんの気持ちを考えながら、可愛いスイーツを作っている。今、いちかは、十分すごい事をしてるって思うな!」
   
    
「そっか・・・。うん!」
   


 いちかの誕生日が来ました。キラキラパティスリーを貸し切りにして、誕生日パーティーの準備が行われていました。
    
 主役のいちかは、1人でじっとしていられず、一緒にケーキを作っていました。少しして、「うさぎのハートケーキ」が完成。
   
 その後、パーティーを始めようとした時に、数人の子供達が貸し切りの札に気付かずに、店に入ってきました。
 ですが、いちかは、彼らを招き入れます。
「だって、せっかく来てくれたんだよ! みんなで盛り上がった方が楽しいよ!」
    
「敵わないなあ、いちかには!」
   
    


 そして・・・、
『お誕生日おめでとう!』
「ありがとう! みんな!」
    

 その後、バースデーケーキのロウソクを消そうとしますが・・・、
   
 すさまじい闇の力により、ケーキや子供達、いちかの両親から、キラキラルが奪われていきます。
 店の外に出ると・・・、
   
 外見はエリシオだが、これはノワール。
「すべての世界の生き物よ。その心を・・・、闇に染まるがいい。」
   



~ Bパート ~
 すぐに、ノワールは、かつてのしもべであったリオとビブリーからキラキラルを奪いにかかりました。
 いちかは、さっきまで楽しかった時間をどうして闇に染めるのかと訴え、6人はプリキュアに変身します。

 その後、プリキュア達は連携して、ノワールに攻撃。
「みんなの大好きを、これ以上壊させない!」
   
「大好きだと? そんなものは偽りだ。」
    
「人は誰もが心に闇を持っている。怒り、嫉妬、悩み、怖れ。そんな感情を隠すため、幸せだの大好きだのと言って、ごまかす。」
   
 直後、ノワールが追撃してきますが、ルミエルが食い止めました。しかし、ノワールは、ルミエルの出現を待っていたかのように動じません。
 ルミエルとノワールが対面したのは100年ぶり。ノワールは、今の姿が、元の姿だそうです。
 100年前の戦いで、ノワールは自らの身体を捨て、エリシオという作りものの心を与え、闇の力を蓄えさせていました。
 ルミエルは、闇に染められた心はやがて潰れてしまうため、こんな事はやめるよう、ノワールを説得します。
「私の心を潰したお前が、それを言うか!」
   
   

 「私の心を潰した」とは、どういう事なのか? エリシオは、100年前の出来事を見せました。

 ルミエルは、多くの人のためにスイーツを作り、笑顔で接していました。
   
 そんなある日、ルミエルは、1人の男が倒れているのを発見します。
   
 その後、ルミエルは、男をスイーツ工房で介抱しました。
「なぜ助けた? 私にかかわると、後悔するぞ。」
   
「あなたがどんな人でも、この店に来てくれる人は、お客様よ。」
   

 その後、男は、ルミエルが差し出したスイーツをいただきました。すると・・・、
    
「どう? 心がキラキラしない? 私はルミエル。あなたは?」
「ノワール・・・。」
    

 それから何日か経ったある日、ノワールはスイーツを作る事になりました。しかし、上手くいきません。
   
「ダメよ、もっとゆっくり。心を込めて。」
   
「想像以上に手間がかかるな・・・。お前は、一生こうして客のためにスイーツを作り続ける気か? その先に何がある?」
   
「先か・・・。先に何があるか分からないけど、私は、誰かを笑顔にできる今の方が大事かな・・・。」
    

 少しして、スイーツが完成しました。しかし・・・、
   
「どうして・・・。もう一度・・・。」
「ムダだ。私は、お前とは違う・・・。私は戦場に生まれ、許されない罪を犯してきた・・・。私の心は、深くて暗い闇に染まっている・・・。」
   
「それでも・・・、私を笑顔ににしたいと言うなら・・・。」
   
「私だけに・・・、スイーツを作れ・・・。」
   
「それは・・・。ごめんなさい・・・。」
    
「そうか・・・。ならば・・・、この街もろとも、闇に染まれ!」
   
    
   

「私はプリキュアとしての使命を優先して、ノワールを助けられなかった・・・。彼を笑顔にする事ができなかった・・・。」
   
「闇と光は交わらない。永遠に・・・。」
   
「そんな事ない! そんな事ないよ、ノワール・・・。」
   
「だって、分かるもん・・・。あなたの想いも、私達と同じところから始まってる・・・。」
    
「大嫌いの反対の大好き・・・。その想いがあるなら、きっとあなたを、笑顔にできる!」
   
「戯言を・・・、言うな!」
    
    
「私は、ノワールも、ルミエルさんも、2人とも笑顔にしてみせる! それが、伝説のパティシエとして、私が今やれることだから!」
    
「お前1人に何ができる!」
   
   
「確かに、1人じゃ無理かもね!」
「私達は1人じゃない!」
「この気持ち!」
「全部お前に!」
「ぶつける!」
    
    
    
 6人の力により、ノワールの攻撃をかき消しました。しかし、ノワールは怯まずに攻撃を仕掛けようとします。
 ホイップ達が対抗しようとした時・・・、
「私の力を・・・、想いを託します・・・。彼の笑顔を取り戻して・・・。」
   
「はい! 精一杯、おもてなしします!」
    


 直後、ホイップ達は、ファンタスティックアニマーレを放ちました。ノワールも攻撃します。
 両者の力は均衡しましたが、少しして、プリキュア達がノワールの攻撃を押し返していきます。ちょうどその時・・・、
「100年前と同じですね。」
   
「なぜだ・・・? エリシオ・・・?」
「あなた方のスイーツから始まった戦いは、終わりはない。」
    
「では、どうしたらいいと思います? すべてをなくせばいいのです。」
   
「偽物の分際で・・・!」
    
「そんな・・・。ノワール!」
   
「安心して下さい。あなたもすぐですから。」
    
「さあ、愛も憎しみもない場所へ行きましょう。空っぽの世界の誕生です。」
   
    
    
   

 目が覚めると・・・、
「あれ・・・? 何してたんだっけ・・・?」
    
「何、これ・・・?」

    


 今回は、これで終了です。


次回:「大好きをとりもどせ! キュアペコリンできあがり!
 エリシオの力により、大好きや大嫌いといった感情のない空っぽの世界が誕生しました。
 ペコリンと長老は、キラキラパティスリーのカバンの中にいたため無事でしたが、いちか達は、ペコリン達の事も、自分がプリキュアである事も忘れていました。
 ペコリンは、ショックを受けながらも、いちか達に大好きの気持ちを思い出してもらおうと、ドーナツを作ります。完成したドーナツを食べてもらおうとした時、エリシオの手下となったグレイブが現れ・・・。


 次回予告&「プリアラ レッツ・ラ・デコレーション」の後には、来月4日(日)から始まる次回作の番宣がありましたが、少し長くなりますので、後述します。

    今回のエンドカード
 今話の放映日であった1月7日は、いちかの誕生日。本編の終わり方は暗かったものの、誕生日と放映日が重なり、本編で誕生日を祝われるなんて、プリキュアシリーズでは何年もなかった事ですので、Aパートで誕生日パーティーをやってくれたのは良かったと思います。


【まとめ】 ※今回もかなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
 いちかが14歳の誕生日を迎えましたが、エリシオが、ノワールとルミエルの力をカードに吸収し、感情のない空っぽの世界を生み出しました。

 さて、今作後半から、「『みんな』と『1人』の対比」が目立った回が多いと思いましたが、今話も、それが顕著だったと感じました。
 まず、Aパートでは、「みんな」が強調されていたと感じています。
 いちかの誕生日パーティーをやる事が決まった帰り際、ひまりは「キラパティのみんなと出会えたおかげで、勇気を持って前に踏み出す事ができた。私、もっと勉強して、スイーツの事、みんなに伝えたいんです!」と、「みんな」から得た、かけがえのないものを主張していました。いちかと会う前は、幼少時の苦い過去から、ずっと1人ぼっちだったと思うと、ああやって笑顔で自信を持てた事は、すごく成長したと思いますし、「みんな」のもたらす力って大きいんだな、と改めて感心します。
 あおいについても、「みんな」でいちかの誕生日を祝えて良かったと言ってますし、あきらの「離ればなれになっても、私達の想いは繋がっているから! いつでもね!」というセリフも前話に関連しており、「みんな」との触れ合いから得た大切なものでしょうね。
 そして、パーティー当日では、いちかは、間違って入店した子供達を招き入れて、「みんなで盛り上がった方が楽しいよ!」と言ってました。これまで、多くの人達と誕生日パーティーをした事があっても、大勢のスイーツが好きな友達が祝われた事はなかったでしょう。これまでの誕生日と比べて、最も幸せな誕生日だったんじゃないかと思いますね。

 とはいえ、「みんな」のもたらすものが、良い事づくしとは言えないでしょう。
 周りと比べての劣等感。そう感じる事も時にはあるでしょう。いちかは、自分以外のキラキラパティスリーメンバーは前進していて、将来の夢を見つけたりしているのに、自分はそうではないと暗く感じていました。
 じゃあ、自分も必死に考えて、夢を見つけなければならない、と言われれば、そんな事はないでしょう。それは、かえってマイナスに進む事もありえます。
 夢を追う事は大切ですが、自分らしさ、すなわち、「個性」をなくしてまで追ってしまっては意味がありません。そうして得た夢は、早い段階で破綻するおそれがあるでしょう。

 「個性」は、長所も短所もひっくるめて、その人を特徴づける大切なもの。それを捨ててしまってはダメですよね。
 自分は自分。他人は他人。そう割り切る事も大切なのでしょうね。
 「個性」ゆえに苦しむ局面もありますが、その時には「みんな」がいます。助け合いの精神が「個性」を輝かせ、世の中を豊かにしていくのでしょうね。

 その一方で、「1人」なのは、ノワール。今話でついにノワールの過去が明かされましたが、コイツも人の子だったんだな、と面白く感じました。
 自分はルミエルとは違う。そうは言ってたものの、自分のしでかした罪に後悔したり、自分は周りと違うからかかわるな、と優しさを見せていたりしたのは、ルミエルやいちか達と決して変わらないんだろうな、と感心しました。

 ノワールから「1人」が際立ったのは、やはり、過去の回想で「私だけに・・・、スイーツを作れ・・・」と言ったところからですね。
 このセリフを聞いて、「ハピネスチャージ」のラスボス・レッドを思い出しました。レッドも、「キュアラブリー、俺を愛せ。お前の愛で、俺を救ってみろ。共にいる事が愛ならば、俺と共に滅びてくれ」なんて言ってましたし。
 誰かの心の暗部を突いて自分は高みの見物とか、殺伐とした環境で生きた事により心が荒んでいったのも似てますね。まあ、ノワールについては、ラスボスにはなりませんでしたが。

 ルミエルがノワールを笑顔にする事は、きっとできたでしょう。
 だけど、ノワール「1人だけ」というのが受け入れられなかったのでしょうね。多くの人の笑顔のためにスイーツを作り続けるのが、ルミエルの使命であり、「個性」とも言えるでしょう。
 そのため、ノワール「だけ」のスイーツを作るというのは、「個性」の消失を危ぶみ、受け入れられなかったと思いますね。

 まあ、だからと言って、ノワールに全面的に非があったとは言えないでしょう。
 戦場に生まれたノワールにとって、ああいう風に親しまれるなんて事はなかったのでしょう。彼がお偉いさんなら話は別でしょうけど、おそらく、最前線に立たされる事が常の下級兵士だったように思いますね。
 ですので、上からは捨て駒として扱われていたのでしょう。「個性」なんて、ないようなものだったのでしょうね。
 さらに、そういう者達はいくら活躍しようと、称賛されるのは上層部の人間ばかり。誰かに認められる事はほとんどなかったでしょうし、死と隣り合わせの最前線に立たされれば、心が荒むのは当然だと思いますね。自分に唯一親しくしてくれた者に「私『だけ』に・・・、スイーツを作れ・・・」と独占欲をさらけ出したのも仕方のない事かもしれません。

 「みんな」と「1人」の違いから、ルミエルとノワールは戦う事になりましたが、分かり合える余地はあるでしょう。そのために、ホイップ達が何をやるのか、注目したいところ。
 ですが、まずは、エリシオが生み出した、感情のない「無」の世界をどうするかですね。次回のタイトルでは、ペコリンが大活躍しそうで、期待したいと思います。



 最後に、後回しにした次回作の番宣について。読者の大半はご存知かと思いますが、次回作のタイトルは「HUGっと!プリキュア(はぐっと!プリキュア)」。

 こちらは、次回作の主人公「野乃 はな」。プリキュアに変身すると・・・、
                ↓
 「キュアエール」に。ホイップと比べて地味だと感じたのは、私だけでしょうか?(笑)

   
   
   
 他のプリキュアや妖精達の紹介はカット。気になる方は、公式ホームページをご覧下さい。
 次回作はプリキュア15周年という事で、何かしらやりそうで気になりますが、とりあえず今は、今作の残り3話に集中したいと思います。



 今話の感想は、これで以上です。コメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
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