「キラキラ☆プリキュアアラモード」第49話(最終話)「大好きの先へ! ホイップ・ステップ・ジャーンプ!」の感想です。
~ オープニング前 ~
「みんな、とっても笑顔・・・。お母さん、こんなにも沢山の国へ行って、世界中に笑顔を届けてるんだ・・・。」
その時、エリシオが言っていた「バラバラな生き物が繋がる世界を作れるなら見てみたい」という言葉を思い出します。
「作れるよ・・・。きっと!」
エリシオとの戦いが終結してから1年が経ちました。今日も、いちか達は、スイーツ作りに精を出しています。
少しして、シエル、リオ、ビブリーが店にやって来ました。
今日は、外国留学に行ったゆかりが帰ってくる日。シエル達は、ゆかりが戻ってきていない事に心配します。
さらに、今日は・・・、
早くゆかりが来てほしいものですが・・・。
~ Aパート ~
エリシオとの戦いが終わってからの1年間、色んな事がありました。
あきらは、本命の医大に合格。ひまりは、食品科学で有名な高校に進学し、しかも、寮生活だとか。
あおいのバンドも人気上昇中。ゆかりは、留学先でもマイペースだそうです。
シエルとリオは、スイーツコンテストで連続優勝。
「すごいよ、みんな! 夢に向かって、まっしぐら!」
しかし、その結果、今日で皆が分かれ、キラキラパティスリーが終わりという事に。
「キラパティは・・・。」
「大丈夫だよ・・・。私はここにいるよ・・・。ずっとずーっと一緒だよ・・・。」
「いちか・・・。」
同じ頃・・・、
「この辺のはずなんだけど・・・。迷っちゃったかな・・・。」
女の子がおぶっている赤ちゃんは「はぐたん」というそうです。
劇中では紹介されていませんでしたが、女の子の名は「野乃 はな」。
ちょうどその時、ゆかりが、はなに話しかけてきました。2人は一緒にキラキラパティスリーへ。
そして、久々に、いちか達とゆかりが対面。皆、ゆかりとの再会に喜びます。
いちかは、はなが赤ちゃん連れである事から、赤ちゃん向けのスイーツを提案。そして、「ヒヨコのピュレ」ができあがりました。
はなは、はぐたんに食べさせると、はぐたんは笑顔に。はなも食べてみると、笑顔になりました。
はな達が店を出てから、ゆかりは、壁画に貼られている沢山の写真を目にしました。
これらは、店に来てくれたお客さん達との思い出の写真。ゆかりが留学してから、いちかの提案で始めたものです。
「これは、キラパティから広がる沢山の笑顔! 大きく大きく広がって、もっともっと遠くまで!」
いちかがそう言う中、クリスタルアニマル達はどこかに向かっていました。その先には・・・、
これらは、外国のガイドブック。いちかにとっては、見つかったらまずいもののようで。
いちかには、エリシオとの「約束」があります。
「世界のみんなを繋げるっていう約束・・・。それをずっと考えていて・・・。」
「それが、これっていうか、キラパティの笑顔が世界に広がって、みんなに繋げられるかもって! そうしたら、なんかじっとしていられなくって!」
「でも・・・、本当に・・・、ちょっと思っただけ・・・。」
「ほら、私がいなくなったら、キラパティが続けられなくなっちゃうし・・・。」
「ペコリンの・・・、ペコリンのせいペコ・・・? ペコリンがまだ上手くできないから・・・。」
「だから、いちかの・・・、いちかの『大好き』な事ができないペコ・・・。」
「ううん・・・。違う、そうじゃない・・・! 私、キラパティの事、大好きで・・・。だから・・・!」
「すまんジャバ・・・。」
「気が付かなくてごめん・・・。」
「自分の事ばっかりで・・・、」
「ううん・・・。みんなは悪くないよ・・・。私が一番最後だったから・・・。自分の将来の事考えたの・・・。」
「だから、これは、私のワガママ・・・。」
「私の・・・。」
「ダメです! いちかちゃんが『大好き』を諦めたら、絶交です・・・。」
「ごめん・・・。でも、キラパティを続けたいのも、ウソじゃないよ・・・。」
「全部・・・、全部・・・、本当の気持ちなんだよ・・・。だから・・・、どうしていいか、分かんないんだよ・・・。」
「バカね・・・。気を遣い過ぎなんだから・・・。」
「ガマンしなくていいんだよ・・・。」
「正直に言ってくれれば・・・。」
「私達の本当の気持ちを・・・。」
「本当に・・・、バカだなあ・・・。」
「どうした、ペコリン? 傍にいかんのか・・・?」
その頃、はなとはぐたんは、楽しい気分で街を出ようとしていました。しかし、持ち帰ったスイーツからキラキラルが漏れて、何かに集まっています。
すぐに、その何かは、地中から勢いよく飛び出し、巨大化。しかも、それは、長老の姿。
~ Bパート ~
いちご山の爆発の時、長老は、身体と魂に分離されたようで、今巨大化している長老の姿は、長老の身体だそうです。
長老の身体は、街の人達に危害を及ぼします。このまま放っておく訳にはいかないと、いちか達は変身します。
ホイップ達はすぐさまファンタスティックアニマーレを放ちますが、強大な闇の力に跳ね返されています。
「守らなきゃ・・・! いちご坂の街だって、誰かが守っていかなくちゃ・・・!」
そして、走りますが、すぐに転んでしまいます。
「私が、この街を・・・!」
ちょうどその時・・・、
ペコリンがプリキュアとなり、多くの妖精達とともに突撃。しかし、簡単に吹き飛ばされてしまいます。
だが、決して諦めません。
「ここはキュアペコリン達が頑張るペコ! だから・・・、いちかは『大好き』を諦めなくてもいいペコ!」
「いちかの『大好き』な気持ちを、沢山のみんなに、届けるペコ!」
その後、ペコリン達は、沢山のキラキラルをドーナツ状にして、長老の身体を包もうとしました。
しかし、長老の身体は大きな傘を出し、ドーナツ状キラキラルをペコリン達ごと閉じ込めました。
その直後・・・、
両足を蹴られ、長老の身体は倒れました。
「あなた達、めっちゃイケてる!」
「あなたは?」
「みんなを応援! 元気のプリキュア! キュアエール!」
エールは、すぐに、ペコリン達を閉じ込めた傘に強力な蹴りを入れ、傘を破壊しました。
救出されたペコリン達は、ドーナツ状キラキラルを長老の身体にぶつけ、包みました。ホイップ達もファンタスティックアニマーレを放ちます。
ペコリンは、元の妖精の姿に戻り・・・、
「長老の身体さん・・・。長い間、本当に・・・、ごめんなさいペコ・・・。」
長老の魂も、身体に寄り添いました。
「ワシの身体よ・・・。願いは1つジャバ・・・。もう一度一緒に、スイーツを作らせてほしいジャバ!」
「ワシが・・・、笑顔に・・・。」
そして、長老は、身体と魂が一体化し、本来の姿に戻りました。
もちろん、これまでのように身体がすり抜けるなんて事もありません。
「なんか、みんな頼もしいよね。」
「ペコリンも長老様もカッコ良かったです!」
「ピカリオも、キラリンも!」
「妖精達みんなもね!」
「うん、そうだよね・・・。みんな一緒に戦ってるんだよね・・・。私達は、みんな1人じゃない! みんな同じ想いでここにいるんだ!」
そういえば、さっき助けてくれたキュアエールはどこにいるのか? 辺りにはいません。
「またきっと会えるよ・・・。きっと・・・、どこかで・・・!」
「よーし! 私、決めた! バーっと飛び出しちゃうよ! 沢山の笑顔が待つ、世界へ!」
そして、豪華にスイーツを作り、「キラパティスペシャルアラモード」として、キラキラパティスリーは幕を閉じました。
「私、行くよ! 思い切って、世界に飛び出してみる!」
そう言ういちかに、長老は、キラキラパティスリーのカバンを渡しました。いちかの願いは、キラキラパティスリーで叶えてほしいと。
「ありがとう・・・。私、頑張る! スイーツで世界のみんなを笑顔にするために!」
「ホイップ・ステップ・ジャーンプ!」
それから数年後・・・、
「振り返ると、あの時の時間はあっという間で・・・、」
「長い人生の中では、一瞬の出来事なのかもしれない・・・。」
「でも、『大好き』で繋がったあの時間があったから・・・、」
「あたし達は今、こうしてる・・・。」
「私達は、歩き続ける!」
「いつかまた、交じり合う未来に、胸をときめかせて!」
「どうしたの?」
「こいつ、すぐ泣くからさ!」
「意地悪するからだよ!」
「気持ちは分かるけどさ、そんなやり方じゃ伝わらないよ。好きなんでしょ?」
「な・・・、何だよ、お前・・・。」
「キラキラキラル・・・、キラキラル・・・。さあ、食べてみて!」
『美味しい!』
「ほら! 2人とも、良い笑顔!」
「キラキラパティスリーへようこそ!」
これにて、「キラキラ☆プリキュアアラモード」は終わりです。
エンディング後・・・、
「みんな! ずっと応援してくれてありがとう! 」
「あ! キュアエール!」
「また会えた!」
「みんなへの気持ちを、うんと込めて! キラキラキラル・・・、キラキラル・・・。」
『キラキラキラル・・・、キラキラル・・・。』
「これからも笑ってくれると嬉しいな! 大好きだよ!」
今回のエンドカード
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
エリシオとの戦いが終わってから1年後、いちかは、スイーツで世界中の人々を笑顔にするために世界へ飛び出す事を決め、そして、いちか達は、それぞれの「大好き」に向かって進み続けました。
素晴らしい最終回でした。今作を象徴するキーワードの1つ「大好き」をテーマに、味わい深いストーリーに仕上がっていたと思います。
さて、前作最終回と同じく、今回も出ましたね。次回作「HUGっと!プリキュア」の主人公「野乃 はな」と変身後の姿「キュアエール」が。それも、「はぐたん」のおまけ付きで。
やはり、前作最終回にいちかが先行登場したのは、絶賛だったのかもしれませんね。劇場版でも、前作キャラが登場して話を盛り上げたりと、クロスオーバーが最近のプリキュアシリーズのブームなのかもしれません。
このままいけば、次回作最終回でも、その次の作品の主人公が先行登場するのかも? 秋に次回作の劇場版を公開する事になったら、いちか達が登場する可能性もありそうで、夢膨らみますね。
それに、次回作は、プリキュア15周年作品。それだけでは済まないサプライズがありそうで、期待したいものです。
他に見所を感じたのは、いちか達の数年後が描かれた事。これは、前作最終話前の話に、大人になった主人公達が描かれた事の影響でしょうかね。
私的には、ペコリン、リオ、あおい、ゆかりの変わりっぷりに驚きました。特に、ゆかりに至っては、ショートヘアに!
「髪に臭いがつくのが好きじゃない」と言っていたほどあの綺麗なロングヘアを切ったとは、ゆかりに何があったんでしょう? 気になりますね。最終回まで考えさせてくれるあたり、改めて、ゆかりは面白い子だと感じました。
あと、いちかの数年後の描写に出てきた男の子と女の子は、ノワールとルミエルにそっくりでしたね。これも、面白かったところでした。
2人とも、ノワールとルミエルの生まれ変わりなのかもしれませんね。100年前のノワールとルミエルのすれ違いは、あの描写で解消されたと、私は感じました。2人で仲良くスイーツを食べ、笑顔になれた事で。
また、Aパートでは、泣く描写に力が入っていたと思いますね。中でも、ペコリンといちかには、一層力を入れていたように思います。
まず、ペコリンについては、鼻水を流してまで泣いており、いちかを苦しませている事の悲しさがひしひしと伝わってきました。鼻水を流してまで泣くというのは、「ドリームスターズ」にもあった描写で、「スマイル」の中盤の決戦回のキュアピースにもあったものです。
「鼻水を流してまで泣く」と聞くと、どこか汚いイメージを抱きそうですが、私としては、その方がガチ泣きっぽく思えます。事実、私も、涙をこらえられない事態になった時には、涙だけでなく、自然と鼻水まで出ちゃいますしね。
メイン視聴層の女児達も、そうなりやすいものなんじゃないのでしょうか。感情を抑える事は大人以上に難しいでしょうし。主人公のいちかでなく、精神的に女児達に近いペコリンに鼻水を流して泣く描写を入れたのは見事だったと思います。
そして、いちかについては、1話、31話に引き続き、またしても、つられて泣きそうになっていました・・・。
31話回想にあった「いつも笑顔でいなさい」という母・さとみの言葉通りに笑顔でいたいのに感情を抑えられない辛さと、誰かの「大好き」のために自分の「大好き」をガマンしてるから、しんみりくるんですよね。本当に、「バカ」が付くほど優し過ぎなんだよ、この子は・・・。
前話でエリシオが言っていたように、人は弱い生き物。ちょっとした事で心変わりし、「大好き」が「大嫌い」へと変わる事もあります。
そう思うと、他者の「大好き」を放っておけないもの。いちかのように、大切な人の「大好き」を通したいために、自分の「大好き」を抑える気持ちは分からなくもありません。
しかし、人というのは、存外強くできているものなんですよね。
「大好き」が「大嫌い」へと裏返るもろさはあろうと、自分のためにも他人のためにも「大好き」を貫きたい気持ちは誰もが持っているもの。「大好き」を抑えちゃうのはもったいないものです。それも、感情豊かで多大な可能性を持つ子供達なら尚更。
だから、いちかも変に遠慮せず、自分の「大好き」をアピールしていいんですよね。まあ、ビブリーみたくズケズケ言えれば良いのでしょうけど、ああいう優しさが、いちからしくて良いのかもしれませんね。月日が経とうと変わらぬいちかの魅力を堪能できて、満足しています。
さて、今話で、「キラキラ☆プリキュアアラモード」が終わりました。
今作開始当初は「『スイーツ』がテーマって何だろう? 1話ごとに何かスイーツを作ったり食べたりして楽しむのがコンセプトかな?」と思っていましたが、フタを開けてみれば、「みんな」「個性」「大好き」が今作の象徴だったと感じ、人の面白さを考えさせてくれた名作だったと思います。
今作も、最後まで視聴して、感想を書けて良かったです! 感動をありがとう! キラキラ☆プリキュアアラモード!
今話の感想は、これで以上です。
さて、これで、「『キラキラ☆プリキュアアラモード』の感想を全話書く」という、当ブログ5年目の目標は達成しましたが、これで終わりだとは思っていません。今作の名セリフ、全話見終えての総評など、まだまだ語りたい事がありますしね。
という事で、後日、「キラキラ☆プリキュアアラモード」の総評記事を挙げます。投稿日は、来月1日(木)から3日(土)の予定です。たぶん、2つ記事を挙げるでしょう。
もし、興味がありましたら、総評記事も楽しみにお待ち下さい。
最後に、この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
~ オープニング前 ~
「みんな、とっても笑顔・・・。お母さん、こんなにも沢山の国へ行って、世界中に笑顔を届けてるんだ・・・。」
その時、エリシオが言っていた「バラバラな生き物が繋がる世界を作れるなら見てみたい」という言葉を思い出します。
「作れるよ・・・。きっと!」
エリシオとの戦いが終結してから1年が経ちました。今日も、いちか達は、スイーツ作りに精を出しています。
少しして、シエル、リオ、ビブリーが店にやって来ました。
今日は、外国留学に行ったゆかりが帰ってくる日。シエル達は、ゆかりが戻ってきていない事に心配します。
さらに、今日は・・・、
早くゆかりが来てほしいものですが・・・。
~ Aパート ~
エリシオとの戦いが終わってからの1年間、色んな事がありました。
あきらは、本命の医大に合格。ひまりは、食品科学で有名な高校に進学し、しかも、寮生活だとか。
あおいのバンドも人気上昇中。ゆかりは、留学先でもマイペースだそうです。
シエルとリオは、スイーツコンテストで連続優勝。
「すごいよ、みんな! 夢に向かって、まっしぐら!」
しかし、その結果、今日で皆が分かれ、キラキラパティスリーが終わりという事に。
「キラパティは・・・。」
「大丈夫だよ・・・。私はここにいるよ・・・。ずっとずーっと一緒だよ・・・。」
「いちか・・・。」
同じ頃・・・、
「この辺のはずなんだけど・・・。迷っちゃったかな・・・。」
女の子がおぶっている赤ちゃんは「はぐたん」というそうです。
劇中では紹介されていませんでしたが、女の子の名は「野乃 はな」。
ちょうどその時、ゆかりが、はなに話しかけてきました。2人は一緒にキラキラパティスリーへ。
そして、久々に、いちか達とゆかりが対面。皆、ゆかりとの再会に喜びます。
いちかは、はなが赤ちゃん連れである事から、赤ちゃん向けのスイーツを提案。そして、「ヒヨコのピュレ」ができあがりました。
はなは、はぐたんに食べさせると、はぐたんは笑顔に。はなも食べてみると、笑顔になりました。
はな達が店を出てから、ゆかりは、壁画に貼られている沢山の写真を目にしました。
これらは、店に来てくれたお客さん達との思い出の写真。ゆかりが留学してから、いちかの提案で始めたものです。
「これは、キラパティから広がる沢山の笑顔! 大きく大きく広がって、もっともっと遠くまで!」
いちかがそう言う中、クリスタルアニマル達はどこかに向かっていました。その先には・・・、
これらは、外国のガイドブック。いちかにとっては、見つかったらまずいもののようで。
いちかには、エリシオとの「約束」があります。
「世界のみんなを繋げるっていう約束・・・。それをずっと考えていて・・・。」
「それが、これっていうか、キラパティの笑顔が世界に広がって、みんなに繋げられるかもって! そうしたら、なんかじっとしていられなくって!」
「でも・・・、本当に・・・、ちょっと思っただけ・・・。」
「ほら、私がいなくなったら、キラパティが続けられなくなっちゃうし・・・。」
「ペコリンの・・・、ペコリンのせいペコ・・・? ペコリンがまだ上手くできないから・・・。」
「だから、いちかの・・・、いちかの『大好き』な事ができないペコ・・・。」
「ううん・・・。違う、そうじゃない・・・! 私、キラパティの事、大好きで・・・。だから・・・!」
「すまんジャバ・・・。」
「気が付かなくてごめん・・・。」
「自分の事ばっかりで・・・、」
「ううん・・・。みんなは悪くないよ・・・。私が一番最後だったから・・・。自分の将来の事考えたの・・・。」
「だから、これは、私のワガママ・・・。」
「私の・・・。」
「ダメです! いちかちゃんが『大好き』を諦めたら、絶交です・・・。」
「ごめん・・・。でも、キラパティを続けたいのも、ウソじゃないよ・・・。」
「全部・・・、全部・・・、本当の気持ちなんだよ・・・。だから・・・、どうしていいか、分かんないんだよ・・・。」
「バカね・・・。気を遣い過ぎなんだから・・・。」
「ガマンしなくていいんだよ・・・。」
「正直に言ってくれれば・・・。」
「私達の本当の気持ちを・・・。」
「本当に・・・、バカだなあ・・・。」
「どうした、ペコリン? 傍にいかんのか・・・?」
その頃、はなとはぐたんは、楽しい気分で街を出ようとしていました。しかし、持ち帰ったスイーツからキラキラルが漏れて、何かに集まっています。
すぐに、その何かは、地中から勢いよく飛び出し、巨大化。しかも、それは、長老の姿。
~ Bパート ~
いちご山の爆発の時、長老は、身体と魂に分離されたようで、今巨大化している長老の姿は、長老の身体だそうです。
長老の身体は、街の人達に危害を及ぼします。このまま放っておく訳にはいかないと、いちか達は変身します。
ホイップ達はすぐさまファンタスティックアニマーレを放ちますが、強大な闇の力に跳ね返されています。
「守らなきゃ・・・! いちご坂の街だって、誰かが守っていかなくちゃ・・・!」
そして、走りますが、すぐに転んでしまいます。
「私が、この街を・・・!」
ちょうどその時・・・、
ペコリンがプリキュアとなり、多くの妖精達とともに突撃。しかし、簡単に吹き飛ばされてしまいます。
だが、決して諦めません。
「ここはキュアペコリン達が頑張るペコ! だから・・・、いちかは『大好き』を諦めなくてもいいペコ!」
「いちかの『大好き』な気持ちを、沢山のみんなに、届けるペコ!」
その後、ペコリン達は、沢山のキラキラルをドーナツ状にして、長老の身体を包もうとしました。
しかし、長老の身体は大きな傘を出し、ドーナツ状キラキラルをペコリン達ごと閉じ込めました。
その直後・・・、
両足を蹴られ、長老の身体は倒れました。
「あなた達、めっちゃイケてる!」
「あなたは?」
「みんなを応援! 元気のプリキュア! キュアエール!」
エールは、すぐに、ペコリン達を閉じ込めた傘に強力な蹴りを入れ、傘を破壊しました。
救出されたペコリン達は、ドーナツ状キラキラルを長老の身体にぶつけ、包みました。ホイップ達もファンタスティックアニマーレを放ちます。
ペコリンは、元の妖精の姿に戻り・・・、
「長老の身体さん・・・。長い間、本当に・・・、ごめんなさいペコ・・・。」
長老の魂も、身体に寄り添いました。
「ワシの身体よ・・・。願いは1つジャバ・・・。もう一度一緒に、スイーツを作らせてほしいジャバ!」
「ワシが・・・、笑顔に・・・。」
そして、長老は、身体と魂が一体化し、本来の姿に戻りました。
もちろん、これまでのように身体がすり抜けるなんて事もありません。
「なんか、みんな頼もしいよね。」
「ペコリンも長老様もカッコ良かったです!」
「ピカリオも、キラリンも!」
「妖精達みんなもね!」
「うん、そうだよね・・・。みんな一緒に戦ってるんだよね・・・。私達は、みんな1人じゃない! みんな同じ想いでここにいるんだ!」
そういえば、さっき助けてくれたキュアエールはどこにいるのか? 辺りにはいません。
「またきっと会えるよ・・・。きっと・・・、どこかで・・・!」
「よーし! 私、決めた! バーっと飛び出しちゃうよ! 沢山の笑顔が待つ、世界へ!」
そして、豪華にスイーツを作り、「キラパティスペシャルアラモード」として、キラキラパティスリーは幕を閉じました。
「私、行くよ! 思い切って、世界に飛び出してみる!」
そう言ういちかに、長老は、キラキラパティスリーのカバンを渡しました。いちかの願いは、キラキラパティスリーで叶えてほしいと。
「ありがとう・・・。私、頑張る! スイーツで世界のみんなを笑顔にするために!」
「ホイップ・ステップ・ジャーンプ!」
それから数年後・・・、
「振り返ると、あの時の時間はあっという間で・・・、」
「長い人生の中では、一瞬の出来事なのかもしれない・・・。」
「でも、『大好き』で繋がったあの時間があったから・・・、」
「あたし達は今、こうしてる・・・。」
「私達は、歩き続ける!」
「いつかまた、交じり合う未来に、胸をときめかせて!」
「どうしたの?」
「こいつ、すぐ泣くからさ!」
「意地悪するからだよ!」
「気持ちは分かるけどさ、そんなやり方じゃ伝わらないよ。好きなんでしょ?」
「な・・・、何だよ、お前・・・。」
「キラキラキラル・・・、キラキラル・・・。さあ、食べてみて!」
『美味しい!』
「ほら! 2人とも、良い笑顔!」
「キラキラパティスリーへようこそ!」
これにて、「キラキラ☆プリキュアアラモード」は終わりです。
エンディング後・・・、
「みんな! ずっと応援してくれてありがとう! 」
「あ! キュアエール!」
「また会えた!」
「みんなへの気持ちを、うんと込めて! キラキラキラル・・・、キラキラル・・・。」
『キラキラキラル・・・、キラキラル・・・。』
「これからも笑ってくれると嬉しいな! 大好きだよ!」
今回のエンドカード
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
エリシオとの戦いが終わってから1年後、いちかは、スイーツで世界中の人々を笑顔にするために世界へ飛び出す事を決め、そして、いちか達は、それぞれの「大好き」に向かって進み続けました。
素晴らしい最終回でした。今作を象徴するキーワードの1つ「大好き」をテーマに、味わい深いストーリーに仕上がっていたと思います。
さて、前作最終回と同じく、今回も出ましたね。次回作「HUGっと!プリキュア」の主人公「野乃 はな」と変身後の姿「キュアエール」が。それも、「はぐたん」のおまけ付きで。
やはり、前作最終回にいちかが先行登場したのは、絶賛だったのかもしれませんね。劇場版でも、前作キャラが登場して話を盛り上げたりと、クロスオーバーが最近のプリキュアシリーズのブームなのかもしれません。
このままいけば、次回作最終回でも、その次の作品の主人公が先行登場するのかも? 秋に次回作の劇場版を公開する事になったら、いちか達が登場する可能性もありそうで、夢膨らみますね。
それに、次回作は、プリキュア15周年作品。それだけでは済まないサプライズがありそうで、期待したいものです。
他に見所を感じたのは、いちか達の数年後が描かれた事。これは、前作最終話前の話に、大人になった主人公達が描かれた事の影響でしょうかね。
私的には、ペコリン、リオ、あおい、ゆかりの変わりっぷりに驚きました。特に、ゆかりに至っては、ショートヘアに!
「髪に臭いがつくのが好きじゃない」と言っていたほどあの綺麗なロングヘアを切ったとは、ゆかりに何があったんでしょう? 気になりますね。最終回まで考えさせてくれるあたり、改めて、ゆかりは面白い子だと感じました。
あと、いちかの数年後の描写に出てきた男の子と女の子は、ノワールとルミエルにそっくりでしたね。これも、面白かったところでした。
2人とも、ノワールとルミエルの生まれ変わりなのかもしれませんね。100年前のノワールとルミエルのすれ違いは、あの描写で解消されたと、私は感じました。2人で仲良くスイーツを食べ、笑顔になれた事で。
また、Aパートでは、泣く描写に力が入っていたと思いますね。中でも、ペコリンといちかには、一層力を入れていたように思います。
まず、ペコリンについては、鼻水を流してまで泣いており、いちかを苦しませている事の悲しさがひしひしと伝わってきました。鼻水を流してまで泣くというのは、「ドリームスターズ」にもあった描写で、「スマイル」の中盤の決戦回のキュアピースにもあったものです。
「鼻水を流してまで泣く」と聞くと、どこか汚いイメージを抱きそうですが、私としては、その方がガチ泣きっぽく思えます。事実、私も、涙をこらえられない事態になった時には、涙だけでなく、自然と鼻水まで出ちゃいますしね。
メイン視聴層の女児達も、そうなりやすいものなんじゃないのでしょうか。感情を抑える事は大人以上に難しいでしょうし。主人公のいちかでなく、精神的に女児達に近いペコリンに鼻水を流して泣く描写を入れたのは見事だったと思います。
そして、いちかについては、1話、31話に引き続き、またしても、つられて泣きそうになっていました・・・。
31話回想にあった「いつも笑顔でいなさい」という母・さとみの言葉通りに笑顔でいたいのに感情を抑えられない辛さと、誰かの「大好き」のために自分の「大好き」をガマンしてるから、しんみりくるんですよね。本当に、「バカ」が付くほど優し過ぎなんだよ、この子は・・・。
前話でエリシオが言っていたように、人は弱い生き物。ちょっとした事で心変わりし、「大好き」が「大嫌い」へと変わる事もあります。
そう思うと、他者の「大好き」を放っておけないもの。いちかのように、大切な人の「大好き」を通したいために、自分の「大好き」を抑える気持ちは分からなくもありません。
しかし、人というのは、存外強くできているものなんですよね。
「大好き」が「大嫌い」へと裏返るもろさはあろうと、自分のためにも他人のためにも「大好き」を貫きたい気持ちは誰もが持っているもの。「大好き」を抑えちゃうのはもったいないものです。それも、感情豊かで多大な可能性を持つ子供達なら尚更。
だから、いちかも変に遠慮せず、自分の「大好き」をアピールしていいんですよね。まあ、ビブリーみたくズケズケ言えれば良いのでしょうけど、ああいう優しさが、いちからしくて良いのかもしれませんね。月日が経とうと変わらぬいちかの魅力を堪能できて、満足しています。
さて、今話で、「キラキラ☆プリキュアアラモード」が終わりました。
今作開始当初は「『スイーツ』がテーマって何だろう? 1話ごとに何かスイーツを作ったり食べたりして楽しむのがコンセプトかな?」と思っていましたが、フタを開けてみれば、「みんな」「個性」「大好き」が今作の象徴だったと感じ、人の面白さを考えさせてくれた名作だったと思います。
今作も、最後まで視聴して、感想を書けて良かったです! 感動をありがとう! キラキラ☆プリキュアアラモード!
今話の感想は、これで以上です。
さて、これで、「『キラキラ☆プリキュアアラモード』の感想を全話書く」という、当ブログ5年目の目標は達成しましたが、これで終わりだとは思っていません。今作の名セリフ、全話見終えての総評など、まだまだ語りたい事がありますしね。
という事で、後日、「キラキラ☆プリキュアアラモード」の総評記事を挙げます。投稿日は、来月1日(木)から3日(土)の予定です。たぶん、2つ記事を挙げるでしょう。
もし、興味がありましたら、総評記事も楽しみにお待ち下さい。
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