「キラキラ☆プリキュアアラモード」第47話「大好きをとりもどせ! キュアペコリンできあがり!」の感想です。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。
周りに人が誰もいない公園で目覚めたいちか。いちかの目からは、輝きが失われています。
さらに、アニマルスイーツとクリスタルアニマルも灰色に。
「何で、こんなもの持ってるんだろう・・・。」
直後、いちかは、アニマルスイーツとクリスタルアニマルをゴミ箱に捨てました。ゴミ箱の中には・・・、
いちかが公園を出た後、ペコリンと長老が、キラキラパティスリーのカバンの中から出てきました。ペコリンと長老は、何も変わっていません。
エリシオが、空っぽの世界を作り出した時に、ホイップはとっさに、ペコリンと長老をカバンに隠していました。そのため、被害を受けずに済みました。
すぐに、ペコリンと長老は、いちか達を探します。その途中、いちご山が変わり果てている事に気付きます。
その直後、いちかを発見し、声をかけました。
「誰・・・?」
すぐに、ひまり、あおい、ゆかり、あきらも近くに来ましたが・・・、
キラリンをはじめとした妖精達にも会いますが・・・、
ペコリンは、あおいに歌ってほしいとか、ゆかりに茶道をしようと言うものの、2人ともまるで興味なし。
それもそのはず。いちか達のキラキラルは・・・、
このように色が消えちゃっているから。
~ Aパート ~
その後、ペコリンは、いちか達は伝説のパティシエ・プリキュアだと訴えますが・・・、
「アニマル・・・、スイーツ・・・。」
「スイーツって何ですか・・・?」
「そういうの・・・、」
「確かに、何か持っていたわ・・・。」
「でも、もう捨てちゃったキラ・・・。」
ペコリンと長老は、変身アイテムが捨てられた事にショックを受けます。
その直後、2人の男性が、互いが気に入らないと言い合っていました。
2人のキラキラルは、闇の力で黒く染まっています。ペコリンはいちか達に、止めるよう言いますが・・・、
「何を興奮してるんだろう・・・?」
「意味ないよね・・・。」
その後、1台の車がやって来ました。車から出てきたのは・・・、
「お前達の怒りや憎しみは、元を辿れば、相手を思う気持ち『大好き』から始まっている。それは、いずれ世界に争いを生み出す。」
「お前達からその気持ちを消し去る。」
キラキラルから黒さが抜け、色のない状態に戻りました。グレイブは念押しに、周りの人達のキラキラルがどうなっているかを、ネンドモンスター達に調べさせます。
長老は、エリシオが争いの原因をなくすために、「大好き」のない世界を作り、結果、人々のキラキラルが無色になったのだと気付きます。
ペコリンは、そんな世界はダメだと、いちか達に、気持ちを取り戻すよう訴えます。
「しっかりするペコ! 『大好き』がない世界なんて、本当にいいペコ?」
「いいよ・・・。」
「別に問題ないキラ・・・。」
「この世界にはそんなもの、必要ないから・・・。」
「ど・・・、どうして、そんな事言うペコ・・・。」
その後、ペコリンは、キラキラパティスリーをオープンさせました。
少しして・・・、
「みんな! スイーツ食べるペコ!」
これは、ペコリンが作ったドーナツ。ドーナツからは、沢山のキラキラルがあふれていました。
しかし、ペコリンは、ネンドモンスター達に抑えられてしまいます。
「キラキラルいっぱいのスイーツを食べれば、みんな絶対に思い出せるペコ! 一緒にスイーツを作った事も・・・。みんなをニコニコにした事も・・・。プリキュアになって、キラキラルを守った事も・・・。」
「それから・・・、みんなが見つけた『大好き』なものの事も・・・!」
「何も『大好き』なものがない世界なんて、寂しいペコ・・・!」
「ムダだ。お前のその涙も、『大好き』もそう。争いに繋がるものなど、エリシオ様の世界には必要ない。」
「これは、ゴミ処理場で処分する。」
ペコリンと長老は連行されます。しかし、いちか達に呼びかけました。
「みんな、思い出すペコ! みんなの『大好き』なものの事を思い出すペコ!」
「『大好き』って・・・。」
『何・・・?』
グレイブの言っていた「ゴミ処理場」とは、先程ペコリン達が見た、変わり果てたいちご山の事。そこには、沢山の人達が「大好き」を捨てようと集まっていました。
そして、ペコリンが作ったドーナツも処分されようとしていました。
「ダメペコー!」
ペコリンがそう叫んだ直後・・・、
「この景色・・・、前にどこかで・・・。」
そう、これは、かつていちご山の爆発直後にあった景色。
「ドーナツみたいな煙・・・。あの子が持ってた・・・。」
その後、いちか達は、ゴミ処理場へと急ぎました。
~ Bパート ~
処理場では大爆発が起こったものの、ドーナツは無事でした。ペコリンも、爆発の余波からか、拘束が解けていました。
ペコリンは、ドーナツをいちか達に届けようとします。
一方、いちか達6人は、処理場入口にて合流。そのまま、中に入ります。
すぐに、いちか達は、ペコリンと対面。しかし、窓で仕切られているため、ドーナツを渡せず。
しかも、ペコリンは、グレイブと大量のネンドモンスター達に囲まれてしまいました。
グレイブは、エリシオから生き物の命を奪わぬよう言われているため、スイーツを渡すよう要求。ですが、ペコリンは、守ろうとします。
となれば、力づくで。ネンドモンスター達が一斉に襲い掛かってきましたが、ペコリンは上手く回避。
しかし・・・、
「戦うプリキュアを見ているばかりだったお前には、何もできない。」
「それでも、ペコリンは、いつもみんなと同じ気持ちだったペコ!」
「早く渡せ。」
「嫌ペコ!」
「ペコリンは強くないけど、みんなと一緒に作って食べた沢山のスイーツから教わってきたペコ!」
「初めていちかとドーナツを作った時、ペコリンは笑顔になれたペコ! ドーナツには、みんながペコリンにくれた温かい気持ちが、いーっぱい詰まってるペコ!」
「だから、今日は、ペコリンが頑張る番ペコ! みんなを守るために・・・、大好きを込めたドーナツの力で!」
「ペコリン・・・。」
しかし、グレイブとネンドモンスター達は、じりじりとペコリンに近付いてきます。
「ここで諦めるなんて・・・、絶対にできないペコー!」
そして・・・、
「キュアラモード、デコレーション!」
「ドーナツ!」
「ペコペコと! キラキラを! レッツ・ラ・・・、まぜまぜ!」
「キュアペコリン! できあがり!」
「ペコリン、プリキュアになっちゃったペコ!」
前作の妖精・モフルンも通った道ですね。っていうか、グレイブ達も、ずっこけるとか、空気読めてるな。(笑)
グレイブはネンドモンスター達に攻撃を指示します。
「ペコリンの心の中には、今までのスイーツぜーんぶのキラキラルがあるペコ! だから、絶対負けないペコ!」
ペコリンの発射したものは、グレイブやネンドモンスター達に当たらずじまいでしたが、不発弾ではありません。すぐに、効果が表れます。
「スイーツ・・・。」
「そうキラ・・・。キラリンも今までみんなと一緒に沢山スイーツ作ってきたキラ・・・。」
「私の気持ちを・・・、」
「大切な人への思いを込めて・・・。」
「そのたびに、ここがキラキラしたものでいっぱいになった・・・。なのに、今は何か心に穴が空いたみたいで・・・。あの気持ち、何だったんだろう・・・?」
「それが・・・、『大好き』ペコ!」
『大好き・・・。』
「そうだ・・・。どうして忘れてたんだろう・・・。」
「あのキラキラした気持ち・・・。」
「私達も、『大好き』の気持ちを・・・。」
ちょうどその時・・・、
「あれは・・・?」
「誰かいるの・・・?」
グレイブは、光の発するものに近付こうとしますが・・・、
「ダメペコ!」
「おいで・・・。」
「ごめんね! 捨てたりして・・・。私の・・・、『大好き』・・・。」
「ありがとう・・・。」
「お願いです・・・。」
「私達に力を・・・!」
「みんなの『大好き』を・・・、」
「取り戻さなきゃ・・・!」
『キュアラモード、デコレーション!』
「元気と! 笑顔を!」
「知性と! 勇気を!」
「自由と! 情熱を!」
「美しさと! トキメキを!」
「強さと! 愛を!」
「夢と! 希望を!」
『レッツ・ラ・・・、まぜまぜ!』
「キュアホイップ! できあがり!」
「キュアカスタード! できあがり!」
「キュアジェラート! できあがり!」
「キュアマカロン! できあがり!」
「キュアショコラ! できあがり!」
「キュアパルフェ! できあがり!」
『キラキラ☆プリキュアアラモード!』
その後、グレイブとネンドモンスター達が突撃。プリキュア達は、キャンディロッドを使って、大きな網を出し、グレイブ達の動きを封じました。
直後、上方から光が。処理場を出ると、エリシオが現れました。
「困った人達です。おとなしくこの世界を受け入れてくれれば良かったのに。覚悟はできているのでしょうね?」
「それは、こっちのセリフよ!」
「エリシオ! 私、こんな寂しい世界を作ったあなたに伝えたい! スイーツに込められたペコリンの想いが、私達の空っぽの心を救ってくれたみたいに!」
「だから! 私達の『大好き』を込めたキラキラル、全部あなたにぶつけるよ!」
今回は、これで終了です。
次回:「さいごの戦い! 世界まるごとレッツ・ラ・まぜまぜ!」
ペコリンのおかげで、プリキュア達は、「大好き」という気持ちを取り戻しました。
そして、エリシオと戦います。しかし、エリシオは自らの命をかけて空洞を作り出し、その中に地球ごと取り込んでしまい・・・。
今回も、次回予告直後には、次回作「HUGっと!プリキュア」の番宣がありましたが、ここの感想は後述します。
【まとめ】
エリシオが、感情のない空っぽの世界を生み出した事で、いちか達は、「大好き」のない無気力状態となりましたが、ペコリンの奮闘により、ペコリンは「キュアペコリン」に覚醒し、いちか達は「大好き」を取り戻しました。
さて、今回のポイントは「大好き」でしょう。
今作は、スイーツを通じて、「みんな」が生み出すものの素晴らしさを説いています。しかし、前話感想でも述べたように、「みんな」が生み出すもののすべてが、良いものではありません。
1人1人の「個性」は千差万別。性格、特技、価値観などといったすべてのステータスが完全に一致している人間はおらず、それらのうちの何らかは異なっています。
そのため、他者との「個性」の違いから、誰かを憎んだり嫉妬したりする事もあれば、論争やケンカに発展する事だってあります。
ピカリオは、その一例でしょう。パリに修行に出た時は、いくら頑張っても満足いくスイーツができなかった一方で、姉のキラリンは、スイーツ作りの腕がめきめき上がり、人間にもなれました。それが、嫉妬心を生み出し、ノワールに突かれ、姉を憎み、プリキュアと敵対する事にもなりました。
つい最近ですと、カヌーの選手が、ライバル選手の飲み物に薬物を混入して、ドーピング違反に陥れた事が当てはまるでしょう。
ライバルが注目を浴び続ける一方で、実力のない自分はあまり目立たずに終わってしまうかもしれない。そんな恐怖心と、ライバルへの嫉妬心から、しでかしてしまったのでしょう。
「個性」の違いは、殺人や戦争を引き起こす事だってあります。
「個性」が違うから、悲惨な事が起きる。「個性」がなければ、そんな事は起きないというのなら、いっその事、「個性」の存在しない無味無感動の世界にした方が良い。そう思うのは、自然な事なのかもしれません。
だけど、それが100%正しい世界とは言えないでしょう。「個性」がなければ、痛みも悲しみも苦しみもありませんが、喜びや嬉しさ、希望、夢などといったものも存在しません。
そして、人は誰もが、誰かから認められたいし、誰かのために尽くしたいもの。「個性」がなくなってしまえば、それができなくなってしまい、人は人でなくなります。見た目の上では存在していても、事実上は、死んでいるようなものです。
「個性」があると、苦労はするし、「大嫌い」と感じる事だってあります。しかし、夢や目標は、そういったのを乗り越えた上で実現するものであり、人は、真の喜びや嬉しさなどを求めて、突き進むものなんですよね。
それに、「大嫌い」は、「大好き」の裏返し。「大好き」も「大嫌い」も、対象を意識している点では共通しており、本質的には同じ事です。
「大好き」の反対は「大嫌い」ではなく、感情を抱かない事。つまり、「個性」がない事なんでしょうね。今話を見終えて、「個性」の大切さを改めて感じました。
グレイブとの体格差や、ネンドモンスター達との多勢さの中で、「大好き」を取り戻すために頑張ったペコリンの戦いは見事でした。
とはいえ、これで終わりではなく、次回もプリキュアとして、ホイップ達と一緒に戦うのでしょう。ホイップ達6人とペコリンは、エリシオに対してどう立ち向かうのか、しかと見届けたいと思います。
本編の感想は、これで以上です。
最後に、後回しにした次回作の番宣について。
この子は「はぐたん」。次回作の主人公・はなのところに空から降ってきた不思議な赤ちゃんです。
はながこの子を守りたいと強く思ったら、めっちゃイケてるプリキュア・キュアエールに。
め、めっちゃイケてる? ・・・。まあ、本人がそう言うんなら、イケてるんじゃないかな、うん・・・。前話感想で、ホイップと比べて地味なんて書いちゃったけど。(笑)
また、春映画のプレゼントつき前売り券の告知も。
春映画のタイトルは「スーパースターズ!」。昨年春に公開された「ドリームスターズ!」と同じく、出演するキャラは、直近3作品だけです。
上映開始日は、3月17日(土)。まだ2か月近くも先の事ですが、楽しみですね。まあ、その時には、1つ歳が上がっているために、少しばかりブルーになりますが。(笑)
今話の感想は、これで以上です。コメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
~ オープニング前 ~
前話の続きです。
周りに人が誰もいない公園で目覚めたいちか。いちかの目からは、輝きが失われています。
さらに、アニマルスイーツとクリスタルアニマルも灰色に。
「何で、こんなもの持ってるんだろう・・・。」
直後、いちかは、アニマルスイーツとクリスタルアニマルをゴミ箱に捨てました。ゴミ箱の中には・・・、
いちかが公園を出た後、ペコリンと長老が、キラキラパティスリーのカバンの中から出てきました。ペコリンと長老は、何も変わっていません。
エリシオが、空っぽの世界を作り出した時に、ホイップはとっさに、ペコリンと長老をカバンに隠していました。そのため、被害を受けずに済みました。
すぐに、ペコリンと長老は、いちか達を探します。その途中、いちご山が変わり果てている事に気付きます。
その直後、いちかを発見し、声をかけました。
「誰・・・?」
すぐに、ひまり、あおい、ゆかり、あきらも近くに来ましたが・・・、
キラリンをはじめとした妖精達にも会いますが・・・、
ペコリンは、あおいに歌ってほしいとか、ゆかりに茶道をしようと言うものの、2人ともまるで興味なし。
それもそのはず。いちか達のキラキラルは・・・、
このように色が消えちゃっているから。
~ Aパート ~
その後、ペコリンは、いちか達は伝説のパティシエ・プリキュアだと訴えますが・・・、
「アニマル・・・、スイーツ・・・。」
「スイーツって何ですか・・・?」
「そういうの・・・、」
「確かに、何か持っていたわ・・・。」
「でも、もう捨てちゃったキラ・・・。」
ペコリンと長老は、変身アイテムが捨てられた事にショックを受けます。
その直後、2人の男性が、互いが気に入らないと言い合っていました。
2人のキラキラルは、闇の力で黒く染まっています。ペコリンはいちか達に、止めるよう言いますが・・・、
「何を興奮してるんだろう・・・?」
「意味ないよね・・・。」
その後、1台の車がやって来ました。車から出てきたのは・・・、
「お前達の怒りや憎しみは、元を辿れば、相手を思う気持ち『大好き』から始まっている。それは、いずれ世界に争いを生み出す。」
「お前達からその気持ちを消し去る。」
キラキラルから黒さが抜け、色のない状態に戻りました。グレイブは念押しに、周りの人達のキラキラルがどうなっているかを、ネンドモンスター達に調べさせます。
長老は、エリシオが争いの原因をなくすために、「大好き」のない世界を作り、結果、人々のキラキラルが無色になったのだと気付きます。
ペコリンは、そんな世界はダメだと、いちか達に、気持ちを取り戻すよう訴えます。
「しっかりするペコ! 『大好き』がない世界なんて、本当にいいペコ?」
「いいよ・・・。」
「別に問題ないキラ・・・。」
「この世界にはそんなもの、必要ないから・・・。」
「ど・・・、どうして、そんな事言うペコ・・・。」
その後、ペコリンは、キラキラパティスリーをオープンさせました。
少しして・・・、
「みんな! スイーツ食べるペコ!」
これは、ペコリンが作ったドーナツ。ドーナツからは、沢山のキラキラルがあふれていました。
しかし、ペコリンは、ネンドモンスター達に抑えられてしまいます。
「キラキラルいっぱいのスイーツを食べれば、みんな絶対に思い出せるペコ! 一緒にスイーツを作った事も・・・。みんなをニコニコにした事も・・・。プリキュアになって、キラキラルを守った事も・・・。」
「それから・・・、みんなが見つけた『大好き』なものの事も・・・!」
「何も『大好き』なものがない世界なんて、寂しいペコ・・・!」
「ムダだ。お前のその涙も、『大好き』もそう。争いに繋がるものなど、エリシオ様の世界には必要ない。」
「これは、ゴミ処理場で処分する。」
ペコリンと長老は連行されます。しかし、いちか達に呼びかけました。
「みんな、思い出すペコ! みんなの『大好き』なものの事を思い出すペコ!」
「『大好き』って・・・。」
『何・・・?』
グレイブの言っていた「ゴミ処理場」とは、先程ペコリン達が見た、変わり果てたいちご山の事。そこには、沢山の人達が「大好き」を捨てようと集まっていました。
そして、ペコリンが作ったドーナツも処分されようとしていました。
「ダメペコー!」
ペコリンがそう叫んだ直後・・・、
「この景色・・・、前にどこかで・・・。」
そう、これは、かつていちご山の爆発直後にあった景色。
「ドーナツみたいな煙・・・。あの子が持ってた・・・。」
その後、いちか達は、ゴミ処理場へと急ぎました。
~ Bパート ~
処理場では大爆発が起こったものの、ドーナツは無事でした。ペコリンも、爆発の余波からか、拘束が解けていました。
ペコリンは、ドーナツをいちか達に届けようとします。
一方、いちか達6人は、処理場入口にて合流。そのまま、中に入ります。
すぐに、いちか達は、ペコリンと対面。しかし、窓で仕切られているため、ドーナツを渡せず。
しかも、ペコリンは、グレイブと大量のネンドモンスター達に囲まれてしまいました。
グレイブは、エリシオから生き物の命を奪わぬよう言われているため、スイーツを渡すよう要求。ですが、ペコリンは、守ろうとします。
となれば、力づくで。ネンドモンスター達が一斉に襲い掛かってきましたが、ペコリンは上手く回避。
しかし・・・、
「戦うプリキュアを見ているばかりだったお前には、何もできない。」
「それでも、ペコリンは、いつもみんなと同じ気持ちだったペコ!」
「早く渡せ。」
「嫌ペコ!」
「ペコリンは強くないけど、みんなと一緒に作って食べた沢山のスイーツから教わってきたペコ!」
「初めていちかとドーナツを作った時、ペコリンは笑顔になれたペコ! ドーナツには、みんながペコリンにくれた温かい気持ちが、いーっぱい詰まってるペコ!」
「だから、今日は、ペコリンが頑張る番ペコ! みんなを守るために・・・、大好きを込めたドーナツの力で!」
「ペコリン・・・。」
しかし、グレイブとネンドモンスター達は、じりじりとペコリンに近付いてきます。
「ここで諦めるなんて・・・、絶対にできないペコー!」
そして・・・、
「キュアラモード、デコレーション!」
「ドーナツ!」
「ペコペコと! キラキラを! レッツ・ラ・・・、まぜまぜ!」
「キュアペコリン! できあがり!」
「ペコリン、プリキュアになっちゃったペコ!」
前作の妖精・モフルンも通った道ですね。っていうか、グレイブ達も、ずっこけるとか、空気読めてるな。(笑)
グレイブはネンドモンスター達に攻撃を指示します。
「ペコリンの心の中には、今までのスイーツぜーんぶのキラキラルがあるペコ! だから、絶対負けないペコ!」
ペコリンの発射したものは、グレイブやネンドモンスター達に当たらずじまいでしたが、不発弾ではありません。すぐに、効果が表れます。
「スイーツ・・・。」
「そうキラ・・・。キラリンも今までみんなと一緒に沢山スイーツ作ってきたキラ・・・。」
「私の気持ちを・・・、」
「大切な人への思いを込めて・・・。」
「そのたびに、ここがキラキラしたものでいっぱいになった・・・。なのに、今は何か心に穴が空いたみたいで・・・。あの気持ち、何だったんだろう・・・?」
「それが・・・、『大好き』ペコ!」
『大好き・・・。』
「そうだ・・・。どうして忘れてたんだろう・・・。」
「あのキラキラした気持ち・・・。」
「私達も、『大好き』の気持ちを・・・。」
ちょうどその時・・・、
「あれは・・・?」
「誰かいるの・・・?」
グレイブは、光の発するものに近付こうとしますが・・・、
「ダメペコ!」
「おいで・・・。」
「ごめんね! 捨てたりして・・・。私の・・・、『大好き』・・・。」
「ありがとう・・・。」
「お願いです・・・。」
「私達に力を・・・!」
「みんなの『大好き』を・・・、」
「取り戻さなきゃ・・・!」
『キュアラモード、デコレーション!』
「元気と! 笑顔を!」
「知性と! 勇気を!」
「自由と! 情熱を!」
「美しさと! トキメキを!」
「強さと! 愛を!」
「夢と! 希望を!」
『レッツ・ラ・・・、まぜまぜ!』
「キュアホイップ! できあがり!」
「キュアカスタード! できあがり!」
「キュアジェラート! できあがり!」
「キュアマカロン! できあがり!」
「キュアショコラ! できあがり!」
「キュアパルフェ! できあがり!」
『キラキラ☆プリキュアアラモード!』
その後、グレイブとネンドモンスター達が突撃。プリキュア達は、キャンディロッドを使って、大きな網を出し、グレイブ達の動きを封じました。
直後、上方から光が。処理場を出ると、エリシオが現れました。
「困った人達です。おとなしくこの世界を受け入れてくれれば良かったのに。覚悟はできているのでしょうね?」
「それは、こっちのセリフよ!」
「エリシオ! 私、こんな寂しい世界を作ったあなたに伝えたい! スイーツに込められたペコリンの想いが、私達の空っぽの心を救ってくれたみたいに!」
「だから! 私達の『大好き』を込めたキラキラル、全部あなたにぶつけるよ!」
今回は、これで終了です。
次回:「さいごの戦い! 世界まるごとレッツ・ラ・まぜまぜ!」
ペコリンのおかげで、プリキュア達は、「大好き」という気持ちを取り戻しました。
そして、エリシオと戦います。しかし、エリシオは自らの命をかけて空洞を作り出し、その中に地球ごと取り込んでしまい・・・。
今回も、次回予告直後には、次回作「HUGっと!プリキュア」の番宣がありましたが、ここの感想は後述します。
【まとめ】
エリシオが、感情のない空っぽの世界を生み出した事で、いちか達は、「大好き」のない無気力状態となりましたが、ペコリンの奮闘により、ペコリンは「キュアペコリン」に覚醒し、いちか達は「大好き」を取り戻しました。
さて、今回のポイントは「大好き」でしょう。
今作は、スイーツを通じて、「みんな」が生み出すものの素晴らしさを説いています。しかし、前話感想でも述べたように、「みんな」が生み出すもののすべてが、良いものではありません。
1人1人の「個性」は千差万別。性格、特技、価値観などといったすべてのステータスが完全に一致している人間はおらず、それらのうちの何らかは異なっています。
そのため、他者との「個性」の違いから、誰かを憎んだり嫉妬したりする事もあれば、論争やケンカに発展する事だってあります。
ピカリオは、その一例でしょう。パリに修行に出た時は、いくら頑張っても満足いくスイーツができなかった一方で、姉のキラリンは、スイーツ作りの腕がめきめき上がり、人間にもなれました。それが、嫉妬心を生み出し、ノワールに突かれ、姉を憎み、プリキュアと敵対する事にもなりました。
つい最近ですと、カヌーの選手が、ライバル選手の飲み物に薬物を混入して、ドーピング違反に陥れた事が当てはまるでしょう。
ライバルが注目を浴び続ける一方で、実力のない自分はあまり目立たずに終わってしまうかもしれない。そんな恐怖心と、ライバルへの嫉妬心から、しでかしてしまったのでしょう。
「個性」の違いは、殺人や戦争を引き起こす事だってあります。
「個性」が違うから、悲惨な事が起きる。「個性」がなければ、そんな事は起きないというのなら、いっその事、「個性」の存在しない無味無感動の世界にした方が良い。そう思うのは、自然な事なのかもしれません。
だけど、それが100%正しい世界とは言えないでしょう。「個性」がなければ、痛みも悲しみも苦しみもありませんが、喜びや嬉しさ、希望、夢などといったものも存在しません。
そして、人は誰もが、誰かから認められたいし、誰かのために尽くしたいもの。「個性」がなくなってしまえば、それができなくなってしまい、人は人でなくなります。見た目の上では存在していても、事実上は、死んでいるようなものです。
「個性」があると、苦労はするし、「大嫌い」と感じる事だってあります。しかし、夢や目標は、そういったのを乗り越えた上で実現するものであり、人は、真の喜びや嬉しさなどを求めて、突き進むものなんですよね。
それに、「大嫌い」は、「大好き」の裏返し。「大好き」も「大嫌い」も、対象を意識している点では共通しており、本質的には同じ事です。
「大好き」の反対は「大嫌い」ではなく、感情を抱かない事。つまり、「個性」がない事なんでしょうね。今話を見終えて、「個性」の大切さを改めて感じました。
グレイブとの体格差や、ネンドモンスター達との多勢さの中で、「大好き」を取り戻すために頑張ったペコリンの戦いは見事でした。
とはいえ、これで終わりではなく、次回もプリキュアとして、ホイップ達と一緒に戦うのでしょう。ホイップ達6人とペコリンは、エリシオに対してどう立ち向かうのか、しかと見届けたいと思います。
本編の感想は、これで以上です。
最後に、後回しにした次回作の番宣について。
この子は「はぐたん」。次回作の主人公・はなのところに空から降ってきた不思議な赤ちゃんです。
はながこの子を守りたいと強く思ったら、めっちゃイケてるプリキュア・キュアエールに。
め、めっちゃイケてる? ・・・。まあ、本人がそう言うんなら、イケてるんじゃないかな、うん・・・。前話感想で、ホイップと比べて地味なんて書いちゃったけど。(笑)
また、春映画のプレゼントつき前売り券の告知も。
春映画のタイトルは「スーパースターズ!」。昨年春に公開された「ドリームスターズ!」と同じく、出演するキャラは、直近3作品だけです。
上映開始日は、3月17日(土)。まだ2か月近くも先の事ですが、楽しみですね。まあ、その時には、1つ歳が上がっているために、少しばかりブルーになりますが。(笑)
今話の感想は、これで以上です。コメント、トラックバックは、こちらにお願いします。