今話の名セリフ:「私はアメリカで夢を掴む。そして絶対にキラキラ輝いてみせる! だからさ、マーサ。アンタも絶対幸せになんなさいよ! 萌黄君と2人でね。」(浦島時子)
「キラッとプリ☆チャン」第35話「友情、時をこえてみた!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、えもの祖母・マーサは、衣替えの整理をしていました。その途中、マーサは、押し入れにあった1冊のアルバムに目が行きます。
中を見てみると・・・、
オープニング直後の提供画像
~ Aパート ~
少しして、えもも、昔のアルバムを見ました。
これは、えもの両親が若かった頃の写真。
幼い頃のえもと春太。
アルバムには、マーサの昔の友人の写真もありました。
春太は、その写真を見て「スケットマン」にそっくりだと言います。野球の試合をしているとどことなく現れて、負けている方の助っ人をするそうです。
また、スケットマンは、マーサと同じ歳くらいだそうです。
という事は、マーサの昔の友人の可能性も? えもは、スケットマンに会いに行こうと提案しました。
その後、えもとマーサは、春太の野球の試合に同行しました。
試合はまだ中盤で、大して点差はありません。スケットマンは、どっかのチームがピンチじゃないとやって来ないため、まだ来ていません。
「んじゃ早くピンチになりなさいよ!」
「こっちが勝ってるのに無茶言うなよ!」
「ごちゃごちゃ言ってると、ハイパーえもスペシャルかけるわよ!」
うん、今日も実にえもくて、空気が美味いわ。本来の意味からかけ離れた意味で「えもい」を使っているような気がしますが、コマカイコトハキニシナイ。(笑)
その直後・・・、
この人がスケットマン。春太の相手チームの助っ人につきました。
すると、マーサは、自分の出番だと言って、バッターボックスに立ちました。
マーサはバットを振らず、スケットマンはたやすく2つストライクを取りました。
そして、次の一球は・・・、
ボールがキャッチャーミットに入った後に振っており、三球三振。しかし、えもとスケットマンは互いに笑い合いました。
スケットマンの名は「浦島時子」。マーサの昔からの友人で、今はプリティ電波研究所の研究主任をしているとの事。
彼女は、若い頃からプリチャンの開発に携わっていたそうで。時子はえもに、ある写真を見せました。
これは、プリチャンキャストの1号機だそうです。
その後、改良に改良を重ねて、小型化されていき、18号機では、背負う事もできるようになりました。とはいえ、かなりの重さでしたが。
マーサは、プリチャンの開発にかかわっていた訳ではありません。大学時代に、何か面白そうな事をしているな、と研究所を覗いてみたら、時子と友人になったそうです。
55号機は、ショルダーバッグ程度の大きさになりました。
ただ、電波は遠くまで飛ばせなかったそうです。
せいぜい町の中までしか電波が届かず、プリチャンを配信しても、見れるのは町内にいる人達だけに限られました。しかも、天気が悪くなれば、電波不良になったとか。
そこで、時子は、トレーラーに電波を中継する機械を積んで、全国を回る事にしました。
マーサは、最初はこの辺りでプリチャンができると知らせる役目でしたが、話しているうちに徐々に楽しさを感じ、自分も番組を配信するようになったとの事です。
「あの頃は楽しかったわよね・・・。運転を引き受けてくれた萌黄君と3人で、全国を回ってさ・・・。」
そんなある日、時子にはアメリカ行きの話が上がっていました。ある財団が時子に興味を持ったそうで、プリチャンを世界中に発信できるシステムを開発させてくるとの事です。
時子は、マーサにも一緒に来てほしいと思っていました。
「私以外で今プリチャンの事分かってるの、マーサだしさ。色々手伝ってほしくて!」
「それに、やっぱ、1人だとちょっと心細いっていうか・・・。」
「ごめん・・・。少し考えさせて・・・。」
それからしばらくして、予想外の返答に苛立つ時子。そんな中・・・、
「ダメだ、マーサ! 僕は君をアメリカなんかに行かせない! 君を絶対に離さない!」
「萌黄君・・・。」
その後日、マーサはアメリカ行きの件を切り出そうとしましたが、時子は、何事もなかったように、1人で行くと言いました。
「やっぱさ、いい歳して、心細いとか言ってちゃ、ダメだよねー。」
「時子・・・。」
「私はアメリカで夢を掴む。そして絶対にキラキラ輝いてみせる!」
「だからさ、マーサ。アンタも絶対幸せになんなさいよ! 萌黄君と2人でね。」
あれからだいぶ時間が経ちました。
また、時子は、マーサのために、あるものをとっておいたそうです。それは・・・、
これは昔のプリチケ。
「いつかあなたと交換しようと思ってね・・・。」
「時子・・・。」
ですが、マーサは、交換するプリチケは持っていません。
それなら、今から手に入れようと、えもは提案します。マーサが番組を配信する事で。
「でも・・・、もう何十年もやってないし・・・。」
「あ~ら、自信ないの? やっぱ歳?」
「言ったわね! それじゃ、私の喉が錆びついていないの、教えてあげる!」
「それじゃ・・・。」
「久しぶりにやっちゃおうかね!」
~ Bパート ~
そして・・・、
懐かしの番組なだけに、沢山の「いいね」が集まりました。視聴者のメッセージも来ています。
「久しぶりにマーサちゃんの声が聞けて、嬉しいよ!」
「元気にやってたんだね! 私もまだまだ元気で頑張るよ!」
「子供の頃、初めて見たのがあなたの番組でした! 今でも大好きです!」
「みんな・・・。私の事憶えててくれたんだね・・・。」
「プリチャンで、場所はもちろん、時間をも超えた繋がりが生まれていた・・・。」
「私達のしてきた事、間違ってなかったみたいだね!」
アンジュからもメッセージが来ていました。
「これは、想いを繋ぐ夢の懸け橋への最初の一歩を踏み出してくれた人達へ、私から感謝を込めて・・・。」
そして、アンジュはステージに立ちます。
「アンジュです。今日のコーデは、プレシャスミューズキラッとコーデ。」
「プラチナと美しい宝石の装飾がとっても魅力的!」
「私のライブ始まるわ。」
曲は「フォーチュン・カラット」。
「せーので、やってみた!」
「アン、ドゥ、トロワ!」
「伝説の・・・、プリンシパルガール!」
「私が今、こんなにも沢山の人達と喜びを分かち合えているのは、みんな、あなたたちのおかげです。本当にありがとう。」
「これが、私のプリチケ・・・。」
「さあ、マーサ。」
「ええ。」
「マーサ。あなたとの永遠に変わらない友情に・・・。」
「時子、あなたと出会えた事に、最大級の感謝を込めて・・・。」
その夜、時子はきらりが丘を離れる事になりました。時子は休暇でここに来たそうで、その休暇が終わったためです。
時子は今、月面から銀河系全般に電波を届けるプロジェクトに参加しており、えもがマーサと同じくらいの歳になる頃には、宇宙の隅々までプリチャンが配信できるようになるかもしれないとの事です。
研究は長くなりそうですが、時子は意欲十分です。そして、時子とマーサは笑顔で別れました。昔の時のように。
今回は、これで終了です。
次回:「100点めざしてみましたわ!」
新曲の練習に励むメルティックスターの3人。しかし、あんなの成績が下がっていることを理由に、あんなの母は、プリチャン禁止を言い渡し、新曲を没収してしまいました。
次のテストで全教科満点を取れば返すという条件の中、テスト勉強に燃えるあんな。しかし、テスト当日、ある教科でつまづいてしまい・・・。
次回予告直後の提供画像
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
えもの祖母・マーサは、大学時代からの友人「浦島時子」と再会し、昔を懐かしみ、昔と変わらぬ友情を込めたフォロチケ交換をして、笑顔で別れました。
さて、今回のポイントは「変わり続けていくもの、変わらぬもの」でしょうか。
時が進むにつれ、沢山の技術が進歩していき、それは素晴らしい事ではあります。しかし、そんな中でも、変わらないからこそ素晴らしいというものも存在し、その対照性が今回の面白いところだと感じました。
主人公・みらいの出番は、わずか1シーンだけ、それも、10秒にも満たなかったですが、それが物足りないとは感じないくらいの良回だったと思います。
まず、Aパートは「変わり続けていくもの」を主軸に描かれていたと思います。
その代表的なものは、やはり、プリチャンキャストでしょう。最初は背丈を優に超えるサイズだったのが、今や、片手で持てる携帯サイズにまで改良されました。
多くの人達にプリチャンを楽しんでほしいと思う時子の努力が実を結んだと思いますね。もしかしたら、途中、マーサのアイディアが採用された事があったのかもしれません。
また、プリチャンの配信域も進化を続けており、初めは町内レベルでしかなかったのが、トレーラーを使って全国域に発展し、渡米した事で、世界中に配信されるようになりました。
そして今、時子は、月から宇宙の隅々までプリチャンを配信しようと挑戦しています。その挑戦が成功するのかどうかは分かりませんが、まだまだ進化の可能性があるからこそ挑戦している訳であり、その熱意が続いていけば、きっと、プリチャンはさらに進化し続けていくでしょう。
このようなプリチャン技術の進化は、前々作「プリパラ」におけるトモチケの進化を思い出しますね。(「トモチケ」とは、今作でいう「フォロチケ」に当たるものです)
トモチケは、手でカットして交換するものでしたが、主人公のらぁらがプリパラでアイドルをやるようになる20年前は、トモチケはハサミでカットするものでした。劇中では深く語られていませんでしたが、ハサミは殺傷道具になりかねなかったり、道具を取り出す手間を省いて1分1秒でも早く多くの子達に友達になってほしいという思いが、進化に繋がったのだと思いますね。
また、人の思いも「変わり続けていくもの」として描かれていたと思います。
時子は、マーサもアメリカに誘おうとしましたが、断られ、そして、マーサとえもの祖父が好き合っている事を知りました。(劇中では明かされていませんでしたが、えもの祖父の名は「萌黄夏門」)
時子にとって夏門は、プリチャン配信に協力していた「同志」であり、友人のようななもの。それが、自分の知らぬところで、2人の友人が付き合っていたとなると、自分だけ置いてけぼりを食らったような感じがして動揺するでしょう。
いくら付き合いが長くても、人の心はずっと一緒なんて事はなく、徐々に変わり続けていくものなのだと、夏門の告白と時子の動揺を見て感じました。
思いが変わり続けていくのは、時子も例外ではないでしょう。
マーサと夏門が好き合っているのを見て、自分よりも恋人をとるのか、どうして自分には教えてくれなかったのか、などといった怒りや嫉妬心があったと思います。もしかしたら、時子も夏門の事を好いていて、失恋のショックもあったかもしれません。
だけど、そこで留まらず、2人の仲を祝福し、プリチャンの研究に精を出そうと割り切れたのは良かったと思いますし、時子の心も変わり続けていくものだと思いました。もし、割り切れていなければ、怒りや嫉妬心が研究の障害となり、今のプリチャンの進化はありえなかったかもしれません。
そう思うと、時子の心が「変わり続けていくもの」だったからこそ、プリチャンが昔も今も「変わり続けていくもの」になっていると感じますね。
一方、Bパートでは「変わらぬもの」がメインに描かれていたと思います。
その最たるものは、やはり、マーサと時子の友情でしょうね。時子のアメリカ行きが決まっていた時は、マーサと夏門が好き合っている事を見たショックから、2人の仲が崩壊してもおかしくなかったでしょう。
だけど、時子が割り切ったからこそ、2人の友情が色褪せる事なく「変わらぬもの」として残ったのだと思いますね。
また、思い出も「変わらぬもの」として描かれたと思います。マーサ達のプリチャン配信を見た多くの視聴者達が懐かしさを感じていたところから、そう思いました。
回想シーンを見た感じでは、マーサ達が全国を回ってプリチャンを配信していたのは、40~50年前でしょうか。現実でもそうだと思いますが、そんなに前の事を鮮明に憶えている人は多くはないと思います。
だけど、あれだけ多くの人が昔の事を懐かしんだという事は、マーサ達の若かりし頃のプリチャン配信が大きなインパクトを与え、「思い出」として心に残り続けたのだと思いますね。人は年老いて、毎年年齢は変わり続けても、思い出は変わらないものなのだと、改めて感じました。
時子のプリチャンに対する研究心も「変わらぬもの」でしょうか。
見た感じでは、彼女は65歳を過ぎており、高齢者の仲間入りしているのかもしれません。65歳を過ぎると、仕事を辞めて隠居生活をしている人が多く、研究についても、後進に任せて身を引くなんて事も多いでしょう。
だけど、時子はそんな事はせず、若い頃と変わらぬ熱意でプリチャンの研究に取り組んでいます。お婆ちゃんになってもあれだけ頑張れるなんてすごいと思うし、100歳まで生きたとしても、プリチャンの研究に邁進し続けるんじゃないかと思いますね。
マーサからアメリカ行きを断られた時の割り切りっぷりといい、時子のメンタルはすごいと感じ、見習いたいものですね。再登場する事はないと思いますが、時子は、強烈な印象を残してくれた素晴らしいキャラだったと思います。
さて、次回は、あんなメイン回でしょうか。
あらすじを見た感じでは、成績が下がっているあんながテストで満点取るために頑張るという話のようですね。回が進むにつれ脳筋化しているというのは、冗談じゃなかったのか・・・。(笑)
さらとめるのフォローもポイントになりそうで、注目したいところ。次回は、メルティックスターの3人の絆が深まる展開に期待したいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。
「キラッとプリ☆チャン」第35話「友情、時をこえてみた!」の感想です。
~ オープニング前 ~
ある日、えもの祖母・マーサは、衣替えの整理をしていました。その途中、マーサは、押し入れにあった1冊のアルバムに目が行きます。
中を見てみると・・・、
オープニング直後の提供画像
~ Aパート ~
少しして、えもも、昔のアルバムを見ました。
これは、えもの両親が若かった頃の写真。
幼い頃のえもと春太。
アルバムには、マーサの昔の友人の写真もありました。
春太は、その写真を見て「スケットマン」にそっくりだと言います。野球の試合をしているとどことなく現れて、負けている方の助っ人をするそうです。
また、スケットマンは、マーサと同じ歳くらいだそうです。
という事は、マーサの昔の友人の可能性も? えもは、スケットマンに会いに行こうと提案しました。
その後、えもとマーサは、春太の野球の試合に同行しました。
試合はまだ中盤で、大して点差はありません。スケットマンは、どっかのチームがピンチじゃないとやって来ないため、まだ来ていません。
「んじゃ早くピンチになりなさいよ!」
「こっちが勝ってるのに無茶言うなよ!」
「ごちゃごちゃ言ってると、ハイパーえもスペシャルかけるわよ!」
うん、今日も実にえもくて、空気が美味いわ。本来の意味からかけ離れた意味で「えもい」を使っているような気がしますが、コマカイコトハキニシナイ。(笑)
その直後・・・、
この人がスケットマン。春太の相手チームの助っ人につきました。
すると、マーサは、自分の出番だと言って、バッターボックスに立ちました。
マーサはバットを振らず、スケットマンはたやすく2つストライクを取りました。
そして、次の一球は・・・、
ボールがキャッチャーミットに入った後に振っており、三球三振。しかし、えもとスケットマンは互いに笑い合いました。
スケットマンの名は「浦島時子」。マーサの昔からの友人で、今はプリティ電波研究所の研究主任をしているとの事。
彼女は、若い頃からプリチャンの開発に携わっていたそうで。時子はえもに、ある写真を見せました。
これは、プリチャンキャストの1号機だそうです。
その後、改良に改良を重ねて、小型化されていき、18号機では、背負う事もできるようになりました。とはいえ、かなりの重さでしたが。
マーサは、プリチャンの開発にかかわっていた訳ではありません。大学時代に、何か面白そうな事をしているな、と研究所を覗いてみたら、時子と友人になったそうです。
55号機は、ショルダーバッグ程度の大きさになりました。
ただ、電波は遠くまで飛ばせなかったそうです。
せいぜい町の中までしか電波が届かず、プリチャンを配信しても、見れるのは町内にいる人達だけに限られました。しかも、天気が悪くなれば、電波不良になったとか。
そこで、時子は、トレーラーに電波を中継する機械を積んで、全国を回る事にしました。
マーサは、最初はこの辺りでプリチャンができると知らせる役目でしたが、話しているうちに徐々に楽しさを感じ、自分も番組を配信するようになったとの事です。
「あの頃は楽しかったわよね・・・。運転を引き受けてくれた萌黄君と3人で、全国を回ってさ・・・。」
そんなある日、時子にはアメリカ行きの話が上がっていました。ある財団が時子に興味を持ったそうで、プリチャンを世界中に発信できるシステムを開発させてくるとの事です。
時子は、マーサにも一緒に来てほしいと思っていました。
「私以外で今プリチャンの事分かってるの、マーサだしさ。色々手伝ってほしくて!」
「それに、やっぱ、1人だとちょっと心細いっていうか・・・。」
「ごめん・・・。少し考えさせて・・・。」
それからしばらくして、予想外の返答に苛立つ時子。そんな中・・・、
「ダメだ、マーサ! 僕は君をアメリカなんかに行かせない! 君を絶対に離さない!」
「萌黄君・・・。」
その後日、マーサはアメリカ行きの件を切り出そうとしましたが、時子は、何事もなかったように、1人で行くと言いました。
「やっぱさ、いい歳して、心細いとか言ってちゃ、ダメだよねー。」
「時子・・・。」
「私はアメリカで夢を掴む。そして絶対にキラキラ輝いてみせる!」
「だからさ、マーサ。アンタも絶対幸せになんなさいよ! 萌黄君と2人でね。」
あれからだいぶ時間が経ちました。
また、時子は、マーサのために、あるものをとっておいたそうです。それは・・・、
これは昔のプリチケ。
「いつかあなたと交換しようと思ってね・・・。」
「時子・・・。」
ですが、マーサは、交換するプリチケは持っていません。
それなら、今から手に入れようと、えもは提案します。マーサが番組を配信する事で。
「でも・・・、もう何十年もやってないし・・・。」
「あ~ら、自信ないの? やっぱ歳?」
「言ったわね! それじゃ、私の喉が錆びついていないの、教えてあげる!」
「それじゃ・・・。」
「久しぶりにやっちゃおうかね!」
~ Bパート ~
そして・・・、
懐かしの番組なだけに、沢山の「いいね」が集まりました。視聴者のメッセージも来ています。
「久しぶりにマーサちゃんの声が聞けて、嬉しいよ!」
「元気にやってたんだね! 私もまだまだ元気で頑張るよ!」
「子供の頃、初めて見たのがあなたの番組でした! 今でも大好きです!」
「みんな・・・。私の事憶えててくれたんだね・・・。」
「プリチャンで、場所はもちろん、時間をも超えた繋がりが生まれていた・・・。」
「私達のしてきた事、間違ってなかったみたいだね!」
アンジュからもメッセージが来ていました。
「これは、想いを繋ぐ夢の懸け橋への最初の一歩を踏み出してくれた人達へ、私から感謝を込めて・・・。」
そして、アンジュはステージに立ちます。
「アンジュです。今日のコーデは、プレシャスミューズキラッとコーデ。」
「プラチナと美しい宝石の装飾がとっても魅力的!」
「私のライブ始まるわ。」
曲は「フォーチュン・カラット」。
「せーので、やってみた!」
「アン、ドゥ、トロワ!」
「伝説の・・・、プリンシパルガール!」
「私が今、こんなにも沢山の人達と喜びを分かち合えているのは、みんな、あなたたちのおかげです。本当にありがとう。」
「これが、私のプリチケ・・・。」
「さあ、マーサ。」
「ええ。」
「マーサ。あなたとの永遠に変わらない友情に・・・。」
「時子、あなたと出会えた事に、最大級の感謝を込めて・・・。」
その夜、時子はきらりが丘を離れる事になりました。時子は休暇でここに来たそうで、その休暇が終わったためです。
時子は今、月面から銀河系全般に電波を届けるプロジェクトに参加しており、えもがマーサと同じくらいの歳になる頃には、宇宙の隅々までプリチャンが配信できるようになるかもしれないとの事です。
研究は長くなりそうですが、時子は意欲十分です。そして、時子とマーサは笑顔で別れました。昔の時のように。
今回は、これで終了です。
次回:「100点めざしてみましたわ!」
新曲の練習に励むメルティックスターの3人。しかし、あんなの成績が下がっていることを理由に、あんなの母は、プリチャン禁止を言い渡し、新曲を没収してしまいました。
次のテストで全教科満点を取れば返すという条件の中、テスト勉強に燃えるあんな。しかし、テスト当日、ある教科でつまづいてしまい・・・。
次回予告直後の提供画像
【まとめ】 ※今回は、かなり長いです。長文苦手な方は、ご注意下さい。
えもの祖母・マーサは、大学時代からの友人「浦島時子」と再会し、昔を懐かしみ、昔と変わらぬ友情を込めたフォロチケ交換をして、笑顔で別れました。
さて、今回のポイントは「変わり続けていくもの、変わらぬもの」でしょうか。
時が進むにつれ、沢山の技術が進歩していき、それは素晴らしい事ではあります。しかし、そんな中でも、変わらないからこそ素晴らしいというものも存在し、その対照性が今回の面白いところだと感じました。
主人公・みらいの出番は、わずか1シーンだけ、それも、10秒にも満たなかったですが、それが物足りないとは感じないくらいの良回だったと思います。
まず、Aパートは「変わり続けていくもの」を主軸に描かれていたと思います。
その代表的なものは、やはり、プリチャンキャストでしょう。最初は背丈を優に超えるサイズだったのが、今や、片手で持てる携帯サイズにまで改良されました。
多くの人達にプリチャンを楽しんでほしいと思う時子の努力が実を結んだと思いますね。もしかしたら、途中、マーサのアイディアが採用された事があったのかもしれません。
また、プリチャンの配信域も進化を続けており、初めは町内レベルでしかなかったのが、トレーラーを使って全国域に発展し、渡米した事で、世界中に配信されるようになりました。
そして今、時子は、月から宇宙の隅々までプリチャンを配信しようと挑戦しています。その挑戦が成功するのかどうかは分かりませんが、まだまだ進化の可能性があるからこそ挑戦している訳であり、その熱意が続いていけば、きっと、プリチャンはさらに進化し続けていくでしょう。
このようなプリチャン技術の進化は、前々作「プリパラ」におけるトモチケの進化を思い出しますね。(「トモチケ」とは、今作でいう「フォロチケ」に当たるものです)
トモチケは、手でカットして交換するものでしたが、主人公のらぁらがプリパラでアイドルをやるようになる20年前は、トモチケはハサミでカットするものでした。劇中では深く語られていませんでしたが、ハサミは殺傷道具になりかねなかったり、道具を取り出す手間を省いて1分1秒でも早く多くの子達に友達になってほしいという思いが、進化に繋がったのだと思いますね。
また、人の思いも「変わり続けていくもの」として描かれていたと思います。
時子は、マーサもアメリカに誘おうとしましたが、断られ、そして、マーサとえもの祖父が好き合っている事を知りました。(劇中では明かされていませんでしたが、えもの祖父の名は「萌黄夏門」)
時子にとって夏門は、プリチャン配信に協力していた「同志」であり、友人のようななもの。それが、自分の知らぬところで、2人の友人が付き合っていたとなると、自分だけ置いてけぼりを食らったような感じがして動揺するでしょう。
いくら付き合いが長くても、人の心はずっと一緒なんて事はなく、徐々に変わり続けていくものなのだと、夏門の告白と時子の動揺を見て感じました。
思いが変わり続けていくのは、時子も例外ではないでしょう。
マーサと夏門が好き合っているのを見て、自分よりも恋人をとるのか、どうして自分には教えてくれなかったのか、などといった怒りや嫉妬心があったと思います。もしかしたら、時子も夏門の事を好いていて、失恋のショックもあったかもしれません。
だけど、そこで留まらず、2人の仲を祝福し、プリチャンの研究に精を出そうと割り切れたのは良かったと思いますし、時子の心も変わり続けていくものだと思いました。もし、割り切れていなければ、怒りや嫉妬心が研究の障害となり、今のプリチャンの進化はありえなかったかもしれません。
そう思うと、時子の心が「変わり続けていくもの」だったからこそ、プリチャンが昔も今も「変わり続けていくもの」になっていると感じますね。
一方、Bパートでは「変わらぬもの」がメインに描かれていたと思います。
その最たるものは、やはり、マーサと時子の友情でしょうね。時子のアメリカ行きが決まっていた時は、マーサと夏門が好き合っている事を見たショックから、2人の仲が崩壊してもおかしくなかったでしょう。
だけど、時子が割り切ったからこそ、2人の友情が色褪せる事なく「変わらぬもの」として残ったのだと思いますね。
また、思い出も「変わらぬもの」として描かれたと思います。マーサ達のプリチャン配信を見た多くの視聴者達が懐かしさを感じていたところから、そう思いました。
回想シーンを見た感じでは、マーサ達が全国を回ってプリチャンを配信していたのは、40~50年前でしょうか。現実でもそうだと思いますが、そんなに前の事を鮮明に憶えている人は多くはないと思います。
だけど、あれだけ多くの人が昔の事を懐かしんだという事は、マーサ達の若かりし頃のプリチャン配信が大きなインパクトを与え、「思い出」として心に残り続けたのだと思いますね。人は年老いて、毎年年齢は変わり続けても、思い出は変わらないものなのだと、改めて感じました。
時子のプリチャンに対する研究心も「変わらぬもの」でしょうか。
見た感じでは、彼女は65歳を過ぎており、高齢者の仲間入りしているのかもしれません。65歳を過ぎると、仕事を辞めて隠居生活をしている人が多く、研究についても、後進に任せて身を引くなんて事も多いでしょう。
だけど、時子はそんな事はせず、若い頃と変わらぬ熱意でプリチャンの研究に取り組んでいます。お婆ちゃんになってもあれだけ頑張れるなんてすごいと思うし、100歳まで生きたとしても、プリチャンの研究に邁進し続けるんじゃないかと思いますね。
マーサからアメリカ行きを断られた時の割り切りっぷりといい、時子のメンタルはすごいと感じ、見習いたいものですね。再登場する事はないと思いますが、時子は、強烈な印象を残してくれた素晴らしいキャラだったと思います。
さて、次回は、あんなメイン回でしょうか。
あらすじを見た感じでは、成績が下がっているあんながテストで満点取るために頑張るという話のようですね。回が進むにつれ脳筋化しているというのは、冗談じゃなかったのか・・・。(笑)
さらとめるのフォローもポイントになりそうで、注目したいところ。次回は、メルティックスターの3人の絆が深まる展開に期待したいと思います。
今話の感想は、これで以上です。この記事へのコメント、トラックバックは、こちらにお願いします。