そんなこんなで。

30代ケースワーカーにして博士大学院生(来年の春から)のそれからと、これから。

春 うらら

2016-03-15 12:05:56 | 日記


児童の退所は色々と考えるものがあります。
これまで
たくさんたくさん悩んで
たくさんたくさん傷ついてきたんだと思います。

入所時は本当に
俯いて心を閉ざし切ってしまっていましたが
入所が長くなるたび
少しずつだったけど、心を通わせて行けた気がします。

相手のことはわかりきることはできないから
教えてもらわないといけないと
関わりが長くなる児童ほど本当にたくさん思いました。

たくさん話をするうちに
冗談も言い合って
ぼくも児童と指導員の立場を忘れてしまうくらい
楽しく話をして

嘘っぽい表現になるけど
大変な時は、
子どもの笑顔に
そして何気ない優しさに助られたことは本当に多々ありました。

だけど
その裏でいろんな涙を流してきたであろうことを
忘れてはいけないんだろうな。

退勤するとき
ある子はバイバイと笑って言ってくれましたが
ぼくは
「頑張ってな」と言うことしかできませんでした。
ここから出た後、この子には何もできない自分の無力さを実感しました。
その子の本当の戦いは退所した今日からです。
どうか、少しでも明るい未来がその子にきますように。

そして、俺も頑張らないとなあ。