M家の事件簿

それはふとした日常のひとこまから始まった。

ある夜の事、
M家の母は、息子ゆず（４歳♂アビシニアン）と楽しく
追いかけっこをしていた。
ベッドまで逃げたゆずを追いかけひきよせ、
異変にきがついた。


何、その傷は？！


母の楽しい気持ちは一瞬で消え失せ
息子に問いつめる。
しかし、ゆずは母の剣幕に圧倒され何も言わない。


傷の場所は、首の後ろ側のちょっと下。
ゆずがなめたりできない所。
すると原因（犯人）は？



証拠物件。
肩？のくぼみにちかく、
毛に埋まってよく見えてないけど
ちょっと黒っぽくなった所。

被害者Yさん。

太ったのではありません。冬毛です。




知っているはずなのに、なかなか言わない男。

男として加害者の名誉を守りたいです。




なぜ、かばう？

何かが引っかかってできるような場所ではない。
しかも、結構毛が抜けて（５ミリくらいだけど）
地肌が出てる。ちょっとだけ赤くなっている（消毒はした）
何かがおかしい。
そう思い始めた母。
よくよく考えてみると…。


原因と目されるKさん。
いつも昼寝の邪魔されたり
追いかけられているから、犯行の動機はある。

しかも
実は強い。

かよわい女子になんて事言うのかしら。



母の迷推理。
これは、野営地を奪おうとしたゆずにKさんが抵抗して
喧嘩して思いっきり噛んだ…かな？
ゆずは取っ組み合いが下手だし。
動物でいきなり寝技に持ち込む戦法は、まったく勝ち目がないと思う。
正面からこられると逃げるし。



ま、喧嘩両成敗だな



うなだれる男。

だから言いたくなかったんだ…。



傷を負っても、まったく気にせずそのまま生活していたゆず。
万が一、化膿しそうになったら病院へいこうと思った母だが
翌日赤みはひき、ちょっと安堵したのであった。


以上、M家の事件簿でした。

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