2006.10.27に連絡先を交換した老紳士が撮った写真を大伸ばしして持ってきてくださいました.........
おいらは写真をプレゼントすることは多いのですが、プレゼントされることはほとんどありません。
これには当然理由があります。
写真をプレゼントされる理由として最も多いことは当人が写っていることがあります。
おいらは滅多なことでは写真を撮って貰うことはしません。
自分から撮って貰いたいとは思いませんし、撮ろうとされる時もちゃんとした理由がなければ断ることが多いのです。
家族と一緒に写るときは撮って貰いますけどね。
また撮って貰う際にはおいら一人という写真はここ数年ありません。
かならず他の人と一緒です。
おいらが一人で写っている写真なんて見れるものではありません。
「汚い」「醜い」「存在自体がNG」etc,etc理由が多すぎますからね。
撮ることを断る理由は上記の理由で撮ってくださる人のカメラを汚すことが気になるんです。
ここ最近撮っていただいたのは
・結婚式でカメラマンをしたから新郎新婦と一緒に写って貰いたいとご夫妻から頼まれたから
・開○○学校でカメラマンをしたので撮って貰った人も撮りたいから
・釣りと清掃活動を一緒にした人たちと記念に撮ってもらったから(清掃活動を釣り具メーカーに報告するのに必要だったようです)
などの理由が多いように思います。
上記の場合は必ず他の人が入ることが前提ですので1枚~2枚は応じるようにしています。
おいらは写真をずっと撮ってきましたので写真を撮ることに付随する費用というのは調べ上げています。
よっておいらは頂かなくても良いのですがね~......
まあこれらの写真もおいらの手元に残ることはあまりありません。
集合写真等なので家族でシェアしたり、他の人が持って行ったりしてしまいますからな。
費用のことを考えると写真を撮って貰ったら「必ず貰う」という気でいる人の気持ちがわからないんです。
お金を払うと言うことを言わないのであれば撮って貰っても、それは撮った側の負担になるわけです。
気持ちの面でも金銭的な面でも負担になりますよね。
金銭的な面というのはお金があまり稼げない立場の人間からすると大きな負担です。
フィルムで撮っているならばランニングコストが当然のようにかかります。
単純に店でプリントするプリント代の2倍以上は掛かってくるはずですしね。
おいらは現像だけして良いのだけをプリントするようにしていましたから「同時プリント」をすることはありませんでした。
同時プリントの良い点と悪い点を書いておきます。
まず良い点は
・全ての写真を確認できること
・色調の確認が出来ること
・フィルムを無駄なく使っていること
などでしょうか、
次に悪い点は
・金銭的負担が大きい
・必要のない写真もプリントされる
等でしょうね。
まあおいらはデジタルカメラですので最近は関係が無くなっていたのですが、またフィルムで撮ろうとしています。
また考えなければならないんですな。
気持ちの負担についても書いておきます。
まず撮ったら必ずもらえると考えている人に「撮って!」と頼まれると
・絶対に失敗は許されない
という負担があります。
加えて
・絶対にあげなければならない
・お金を貰うなんて考えてはいけない
・現像とプリントをして直ぐに渡さなければならない
ということを考えることが多いでしょう。
これらの理由で撮る側に負担が大きすぎるのです。
また一方的に負担がのしかかるんですな。
だからおいらは基本的に撮っても差し上げることをしないようになりました。
加えて今はデジカメで撮るようになりましたよね。
よって簡単に確認できます。
モニターで第三者に写真を差し上げても失礼に当たらないモノかを聴いてそうであればプレゼントするようにしています。
余程のことがないとプレゼントしませんけどね。
今回はこの老紳士に風景写真をプレゼントして頂きました。
大伸ばしでプレゼントして貰ったことは人生で初めてです。
結構うれしいモノですね~。
今までプレゼントしてきた人たちもこのように感じてくれたのだろうか?
と考える良い機会になりました。
しかし当然だと考える人は感謝なんかしないんでしょうね。
人間というのはそんなものですし、期待すると裏切られたときに辛い思いをするだけです。
また写真についての知識が他の人より多少は多いのでおいらの気持ちは普通の人よりも大きいはずです。
感謝の念が込み上げてきてうれしく感じました。
よっておいらもプリントして昨日この老紳士の住んでいる住宅地に持って行ったわけです。
その住宅地の駐車場で車をぶつけたというわけですな。(笑)
家に伺う前にぶつけたモノですから多少は動揺していたのですが、15分もすれば落ち着きました。
彼の撮った写真を色々と見せて頂きました。
彼のメインカメラはAPSと呼ばれるフィルムを使ったカメラでした。
このAPSというのは中途半端で現像所ではあまり歓迎されざるモノでした。
なぜこのように書くのかというと扱いにくいのです。
プリントする際にネガの確認をするための写真が手放せません。
これは面倒ですよ。
加えて普通の35mmフィルムの面積の3分の2ぐらいしか写る面積がありません。
当然ながらフィルムというのは面積が大きければ大きいほど綺麗にプリントできます。
また35mmのネガは専用のビューワーが無くても透過光で何が写っているのか直ぐに確認できます。
このAPSの発売が始まったのはおいらがちょうど働いていた時期でした。
しかし店長はAPSがメインとして使われるようにはならないだろうと断言していましたし、当然おいらも魅力を感じることがありませんでした。
使っている人を批判しているのではないのであしからず。
このようなシステムを作ったメーカーを批判しているんです。
独自のシステムを使って依存させようとするメーカーの姿勢が気にいらなかったんですな。
APS批判はこれぐらいにしてきます。
彼の写真は広角系を使って撮るのが主体でした。
昔は広角系のレンズを使う魅力を全く感じなかったのですが、今は違います。
広角側で撮ると様々な制約が出てきたりいらないモノが必ず入ってきます。
それも受け入れることが出来る大きな器を持った人でした。
これは見習わないといけないな~と感じましたし、これからは人工物も計算に入れて撮るようにしていきたいと思いました。
今回書きたいことは
「写真を貰うというのはうれしいことなんだな~」と実感したことです。
見ず知らずでちょっと話しただけの人なのに、わざわざuwajimaから持ってきてくださったことにも感謝したいですな。
| Trackback ( 0 )
|