M's 備忘録

「頭蓋咽頭腫」という脳腫瘍の闘病記を主軸に、
日々の備忘録をブログにつづります。

年末からの波乱万丈36(頭蓋咽頭腫と硬膜動静脈瘻、追加治療完了で退院)

2010-10-09 09:21:37 | 闘病記
追加の手術も無事完了しました。
(私の血管が細くて、点滴が入れにくく、
 5回も入れなおしをされたり、
 術中かなり痛い思いをしたりしましたが。(^^; )

術中の痛みは、塞ぐために血管内に接着剤のようなものを
流し込んだんだからだそうです。
それで動脈が炎症を起こしているらしく、術後の痛みも
今回の方がきつかったです。

術後の経過も順調で、本日晴れて退院となりました。
(肝臓の数値も良くなってたのは、びっくりです。)
残り、若干塞ぎきれていない部分に対して、
ガンマナイフによる治療になります。
すぐに紹介状を書いて頂けるそうで、来週にはガンマナイフの
病院に外来で受診する事ができます。

早い退院にみんなびっくりです。

実は、この手術後にちょっとしたミラクルが起こりました。
まだ確実なミラクルではないので、ここでの報告は
控えますが、本当に良い方向に向かっているようです。

入院中、手術に関する事以外(目の事、関節の痛みの事)にも
気をつけて頂いたり、術後も状態を先生自ら聞きに来て
下さったり、良い主治医の先生、看護士の方々に恵まれて、
とても安心した入院生活を過ごせました。
本当に、ありがとうございました。

さて、退院したらしっかり療養&トレーニングです!


年末からの波乱万丈35(頭蓋咽頭腫と硬膜動静脈瘻、転院先硬膜動静脈瘻 治療・追加治療)

2010-10-05 20:46:34 | インポート
MRIの結果、まだ動脈が繋がっていました。
なので、明日追加の手術をやることになりました。

今日は、追加の手術の説明です。
前回は、静脈にコイルを入れて塞ぎましたが、
今度は動脈にコイルを入れて塞ぐそうです。

そして、退院後にガンマナイフによる治療で、完了となるそうです。
退院後、というのは、今入院している病院でなくて、
ガンマナイフ設備のある病院に紹介して、そこで治療してもらうことに
なるからです。
主治医の先生が、詳しく紹介状を書いて下さるそうです。
これで、治療完了となります。

で、リスクはほぼ前回と同じですが、今回の動脈から塞ぐ方が、
出血のリスクが少ないそうです。

最後に、私からの質問です。
「尿道に管を入れるのは、なんとかなりませんか?
 あれ、ものすごく痛くって、抜いた後は特に痛くて、
 抜いてから丸1日は、おしっこするのがすごく痛かったんです。」
主治医の先生、笑いながら、
「それは、ほんとにごめんなさいね。
 入れる管を、もっと細いものにしますから。」
と言って下さいました。
これで一安心です。

また、前回よりも手術時間は短くなりそう(2~3時間)なので、
手術中の、あの痛みもなさそうです。

あ、そうそう、もう一つこの手術でのリスクがありました。
長時間放射線を当てるので、その部分が、



ハゲます。(^^;

年末からの波乱万丈34(頭蓋咽頭腫と硬膜動静脈瘻、転院先硬膜 動静脈瘻治療)

2010-10-02 10:21:38 | 闘病記
術後の痛みや体のだるさから、
更新が遅れました。

まずは、結果から。
手術は、「成功」で、無事終わりました。

来週月曜にMRIを撮って、実際に全て塞がっていれば
完了で、どこか一つでも動脈が繋がっていれば、
追加で治療をするそうです。


手術当日は、なんとなく落ち着かない気分でしたが、
午後からの手術の為に色々と準備をしなくては
ならず、すぐにそれどころではなくなりました。

まずは、下の毛の処理です。
頭蓋咽頭腫の血管造影検査の時にも、足の付け根から
カテーテルを入れたので、その付近だけ剃れば良いと
思っていましたが、違っていたようです。
今回は、術後の止血の為に、止血するパット(だったと)
を貼るそうで、それは足の付け根全体に「しっかりと」
貼るから、はがすときに毛がついていると、
「相当痛い」んだそうで・・・、徹底的に剃りました。

次に、着替えです。
 ・病衣に着替えます。
 ・足の血管が詰まらない様にする為の
  ストッキングを履きます。
 ・T字帯を履きます。(これは必要ありませんでした。)

最後に、点滴です。
血をサラサラにする薬だったと思います。


いよいよ手術の時間となりまして、まずは手術室まで
歩いて(点滴したまま)行きました。
T字帯がずれて、落ちそうになったのは内緒です。(^^;

では、手術準備の模様を・・・。
 ・治療台に寝て、頭を固定します。
 ・麻酔で呼吸が減るそうなので、念のための酸素マスクをつけます。
 ・血圧を監視する為に、血圧計を腕につけます。
 ・心臓の状態を監視する為に、心電図をつけます。
 ・麻酔から覚醒したときに、混乱して暴れることが
  あるそうで、体を治療台にベルトで固定します。
 ・尿を出すのに、尿道に管を入れます。
  しかし、麻酔の効きが遅かったのか、管を入れた瞬間、
  「うぎゃ~~~~~っ」
  激しい痛みに泣きそうでした。(T_T)
  なので、邪魔なT字帯は早々に剥ぎ取られました。
  ・足の付け根に局所麻酔をして、管を入れます。
  右足が、造影剤を入れるためのもので、
  左足が、コイルを入れるためのもののようでした。

右足からカテーテルを入れる頃には、麻酔も効いてきて、
夢うつつの世界に・・・。



・・

・・・

そして、手術も終盤に差し掛かったころなんでしょうか、
何故か目が覚めてしまいました。
ここからが地獄の、実況中継です。

眼鏡を外しているので、ぼんやりとですが、
周りで人がごそごそしているのが見えて、
「ああ、そろそろ終わるんだな」
と思った時、それはやってきました。

「痛い痛いいたいイタイイタイッ
頭の中をドリルでえぐられるような痛みがあり、
思わず叫んでしまいました。
どうやら、コイル付きのカテーテルが血管を
通る際には実際相当な痛みがあるようです。
その後、左の耳元で、
「カチッ」
とコイルがはまる音。
(コイルを入れる血管が、結構耳の近くだったから、
 音が聞こえたのかもしれません。)

そこから、ずっと、
「痛い痛いいたいイタイイタイッ・・・「カチッ」
「痛い痛いいたいイタイイタイッ・・・「カチッ」
「痛い痛いいたいイタイイタイッ・・・「カチッ」
           ・
           ・
           ・
「痛い痛いいたいイタイイタイッ・・・「カチッ」
私にとっては、永遠ともとれる痛みの繰り返しでした。
(途中、麻酔で眠っていたりもしましたが、
 私にはずっと続いているように感じられました。)

ときおり、「もうちょっとだから、我慢して!」という声が
聞こえたような気もしましたが、私の心の声だったかも
知れません。(^^;


まだ終わらない。もうちょっと続くと本当に壊れそう、
と思った頃、
「はい。終わりです。では管を抜きますね。」
と主治医の先生の声。
やっと痛みから解放されました。

「気分悪くないですか?」
と聞いて下さった頃には、もう大分楽になってまして、
「はい。大丈夫です。」
と答えることができ、お腹がすいている事に気が向いて
しまうくらいでした。

足の付け根の止血が済んで、ICUに運ばれてから、
そこで一晩過ごしました。
(点滴と、血圧計はつけたままです。)
気分が悪くなることもなかったんですが、
色々と用事があるらしく、寝入りばなを何度も
看護士さんに起こされたのは、ちょっと辛かったです。

手術の翌日のお昼に、ICUから一般病室に戻りました。
足の付け根の止血もうまくいき、尿道に入れていた管も
取ってもらえました。
(でも、当分の間、おしっこすると痛かったです。^^;)

戻ってすぐ、友人夫婦がお見舞いに来てくれて、
嬉しい報告を。その友人の奥様がご懐妊ですって!

本当に、物事が良い方向に向かっているようです。

ICUで、一般病棟に戻る前、看護士さんから
「お体を拭きますね」
と言われました。
年配の方だったんですが、
「まぁ、贅沢は言うまい。」
と待っていたところ、体を拭きに来られました。



若い、


元気な、



男性の看護士さん!!!(ToT)



「いや、お仕事だし、看護士さんもそんなに楽しく
 ないだろうし、お互い様か・・・。」
と諦めて、拭いてもらいました。
熱いタオルで体を拭かれるのは、とても気持ちが良かったです。
尿道の付近も、丁寧に、丁寧に、丁寧に・・・。(T_T)

そろそろ終わるという頃、若い女性の看護士さんが
来られて、こうおっしゃいました。
「あ、すいません。やっていただいてて。」

あんたがやるんやったんかい!

私の青春を返して下さい・・・。orz