技術士(総合技術監理・機械部門)のブログ

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エレベータ

2006-06-20 22:55:47 | 倫理
シンドラー社のエレベータでの事故
ブレーキか制御系か
機械系であれば,9日前の検査でわからなかったか

点検リストの公開があったが
ブレーキの仕組みとして,ギャップというものがあります
あのブレーキは一見したところドラムを挟むブレーキライナーが
ばねで押しつけられて,摩擦力を発生し,制動する仕組みです
ばねで押し付けるため,ブレーキのライナーとドラムとの隙間が重要で
自動調整機能がない時には,その隙間=ギャップが大きくなると
ばねの縮みしろが少なくなって,押しつけ力が減り,制動力が減少するという
ことになります
このギャップ代を計測(管理)していないというのはおかしいと思います

また,制御系の問題ですが
これは,様々なテストにより検証するしか無いという現実があります
ソフトウエアは,必ずバグがあります.通常の点検ではそれは判明しないと思います.メーカとしてトラブル事例をもとに,改善していくしかなかったのは少し前の話です.
今のソフト制御であれば,あってはならない状態は単純な仕組み(ソフト)で監視するような2重の安全対策を当然すべきであって,そんなソフト上の対策をしていないとなると,それをしていないのは「遅れている」ためか「金をかけていない」ということなのか?
 ソフトウエアの評価も含めた技術評価ができない役所
 メーカ側のコストダウン姿勢
 もうけてなんぼ
 ですが...

メーカの姿勢,技術者倫理が問われているのです