前回は,免震の制振の違いについて簡単に触れた.
今回は,制御系の設計についての前置きを簡単に述べておく.
制振については,受動的(パッシブ)制振と能動的(アクティブ)制振とに大別される.また,セミアクティブという制振(これが,ちょっと専門です)もある.
受動的であるので,基本的には振動モードに対して,減衰をするためにダンパー(減衰要素)を入れる.しかし,構造の振動モードが独立していれば単純にそこにダンパーを入れれば良い.例えば,電車などで,車両の下を見てみると,水平にダンパーがついていたりする.左右の振れの振動モードに対応するものである.自動車で言えば,ばねとダンパーが一緒になっているのが見える.振動モードとしては上下,左右,前後のモードに対してダンパーが影響してしまう.ダンパーというのは基本的には速度に比例した力を発する.つまり,早く動かそうとすると大きな抵抗を生ずる.ゆっくりなら大きな力がなして,ジワーと動かすことができる.せっかちな人にはやっかいなものである.このダンパーが振動モードにすべて合わせるということが難しい.早い振動には大きな力で対抗するが,ゆっくりとした振動には効かない.簡単に言えばこんな性質があるために,最適なダンパーを見つけるのに苦労する.
そこで,アクティブに制振することを考えだすのである.
つづきは次回に
↓の本は,制御設計の参考書にうってつけです.
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制振については,受動的(パッシブ)制振と能動的(アクティブ)制振とに大別される.また,セミアクティブという制振(これが,ちょっと専門です)もある.
受動的であるので,基本的には振動モードに対して,減衰をするためにダンパー(減衰要素)を入れる.しかし,構造の振動モードが独立していれば単純にそこにダンパーを入れれば良い.例えば,電車などで,車両の下を見てみると,水平にダンパーがついていたりする.左右の振れの振動モードに対応するものである.自動車で言えば,ばねとダンパーが一緒になっているのが見える.振動モードとしては上下,左右,前後のモードに対してダンパーが影響してしまう.ダンパーというのは基本的には速度に比例した力を発する.つまり,早く動かそうとすると大きな抵抗を生ずる.ゆっくりなら大きな力がなして,ジワーと動かすことができる.せっかちな人にはやっかいなものである.このダンパーが振動モードにすべて合わせるということが難しい.早い振動には大きな力で対抗するが,ゆっくりとした振動には効かない.簡単に言えばこんな性質があるために,最適なダンパーを見つけるのに苦労する.
そこで,アクティブに制振することを考えだすのである.
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