富田林を豊かにする会 代表 武藤宏 ~我が街、豊かに 

地方の繁栄、豊かさの実感
「住みやすい街」から「豊かな楽しい街」を目指して
生活を楽しみながら、心構えと精進の日々

国の豊かさ 

2017-11-03 14:29:06 | 日記
「国の豊かさ」、って何でしょうか?

国に出てくるより入ってくるお金の量が多ければ、豊かなのでしょうか?
お金を他国に貸せば、減ります。
お金を借りれば、増えます。
お金の多い少ないでは、豊かかどうかを図ることはできないのは自明です。

かつて日本が不動産バブルで資産価値が膨れ上がった時、
アメリカの国土を何倍も上回ると言われたことがありました。
あの頃は、自分の住む土地をうまく買い替えていくことで
億単位の儲け話が日常会話で語られていました。
残念ながら、バブル崩壊で文字通り、儲けは泡と消えていきました。

その当時は、ローンで不動産を得た人にとっても、
ローンの額より将来的な値打ちの方が大きく思えて豊かさを感じたものです。
土地だけが価値を上げていくことが本当の豊かさとは言えませんが
単純に否定することはできません。

本来、土地が効果的に使用されて、人々が集まり、利潤を生むようになり、
価格に反映されて始めて資産価値が評価された、という事になれば、
本当に豊かになったと言えるはずです。
その土地に広がりがあれば、全体が豊かになったことをだれしも認めることでしょう。
土地の価格だけではなく、そこに住む人々にとっての豊かさになっているはずです。

何が原因で何が結果かを明らかにするために、話を元に戻します。

人々が集まる事が、豊かになる何よりの条件と言えそうです。
どうすれば、人が集まってくれるでしょうか?
集まってくれるのを待っても何も起こりません。

(1)仕掛け人
(2)集まる場所
(3)継続できる魅力の提供
が必要となるのではないでしょうか。

国家レベルで言えば、オリンピック、万国博覧会などがあるでしょうが、
これすら投資に見合う効果どころか、ヘタをすれば将来にわたって
負債を抱え込むことにすらなりかねません。
行政が仕掛人の場合、なぜか覚束ないところがあります。
努力する人より、うまい汁を求める人たちが集まるからかもしれませんね。

反対に、小さな企画をたくさん生み、少しづつ大きく育て、融合して全体に価値を
高めていく知恵と努力が必要かと思います。
一人一人の参加の機会があれば、大きな結果は自分の努力の成果と誇ることができます。

豊かさを生み出す原動力は行政によるものではないし、
行政府の歳入歳出の額によるものでもなく、
また国際収支の額によるものでもないことが分かります。

「国の豊かさ」とは、個人や民間がその資産や努力に依って個人や民間が掴み取るもの、
「国民の国民による国民のための投資の成果」
結果、納税でき歳入が増え、行政の予算も潤い、国家の繁栄に向け新たな投資が可能になります。

次にくる疑問は、「豊かになるための国や地方自治体の役割?」

「豊かさ」って?

2017-11-02 21:40:33 | 日記
衆議院総選挙で自民党は圧倒的多数で勝ち、第4次安倍内閣が発足しました。

アベノミクスによる経済復活が勝利の一因と言われています。経済復活の根拠は以下のとおりです。



野党各党は「景気回復の実感が伴っていない」と批判を繰り返しています。
「豊かさ」が感じられない、ということでしょう。
下のグラフを見てください。


日本のGDPは、この2年ほど少し増えたことはグラフから分かりますが、
1995年のGDP値にやっと戻った程度であり、その間に政府財政赤字が1,000兆円に
達した事実を合わせて考えれば、とても豊かになったとは言いがたいのではないでしょうか。
アベノミクス5年間の成長の数字程にはGDPは増えていません。
1995年から見ると他国はかなりの成長を示しています。
都合のいい部分の数字だけを切り取って見せているとしか言いようがありません。

では「豊かさ」とは何でしょうか?
人それぞれ感じ方は違うでしょうが、少し立ち止まって考えてみましょう。

「心の豊かさ」と言う場合もあります。
漠然としすぎて、意味が分かりませんね。
「お金」と言う人もいるでしょう。
お金がなくて生活に困るなら、豊かとは言えないのは間違いありません。
しかし、「いくらあれば豊か?」の質問に的確な答えはありません。

私の「豊かさ」の答えは、以下のようなものです。

自分が持つ、自分が人生で築いてきた経験、知識、技術、技能など
土地・建物や金融資産など有益無形の資産が人の役に立ち、人を利し、
喜んでいただき、認めてもらえることではないかと考えます。
もっとはっきり生々しく言えば、
継続して売れる買ってもらえる有形無形値打ち・財産を持っていること。
これなら数字で表すことも可能です。

ただ、これでは不十分です。
「豊かさ」は連鎖し、社会の中で拡大再生産されていかなければ、本当の意味での「豊かさ」とは
言えないと思うのです。
決して一人の豊かさや満足で終わってはいけないでしょう。

自分を利し、その利を人と分け合い、お互いの資産が相乗効果でさらに社会全体で大きな利潤を
生み出すところまで発展しなければなりません。


「豊かさ」を確立し、繁栄するためには、
(1)資産を掘り起こし
(2)様々な資産と連携し
(3)より大きな価値を創造し:投資
(4)多くのひとに利用活用していただく:宣伝
(5)価値を拡大する:再投資
この循環を努力と忍耐で適切な時間をかけて作り上げることが必要と考えます。
時間は長すぎてもいけないでしょう。
(お金と同様時間も限りなくあるわけではありませんから)

では、「国の豊かさ、繁栄」とは?

数字は語る ~富田林市の市政と現状の課題

2017-10-25 20:13:34 | 日記
富田林市のホームページで公開されている数字を拾ってグラフにしてみました。

さてどんな事が見えてくるでしょう?

まずは、人口推移です。



男女とも平成13年以降男女とも減少傾向ですね。
しかし、世帯数は平成元年以降どんどん増えています。
単純に家族構成人数が減っていること、中家族から小家族へ
もっと分かりやすく言えば、
子どもが成長し、独立家庭を築き、親が取り残されていく傾向、と言えるでしょう。


年齢別人口構成はどのように変化したでしょうか?



平成13年以降、75歳以上の人口は増えていることが分かります。
25歳~65歳の働ける世代が減っています。
0歳~25歳も同様に減っています。

西暦と和暦が混在して分かりにくいと思いますので、下の対応表を「参考にしてください。


2020年以降の予測を上のグラフでみると、
さらに、歳入が減り、社会保障費(年金や健康保険費)など歳出が増え、
市の財政が苦しくなるのは明らかです。


産業の方も気になります。



平成9年以降「事業所数」「従業者数」とも思わしくない傾向がつづいてきました。


歳出額の推移をみると


やはり、毎年の増加傾向は明らかですね。

人口構成、産業がこのような傾向が続くのであれば、明るい未来を描くのは難しいものです。

でも、未来を拓くためにもっと考えてみましょう! (続く)

ことはじめ 〜富田林の繁栄発展を目指して

2017-10-25 15:40:09 | 日記
富田林市・・・

南は奥河内の山が望め、東に金剛山葛城山が連なり、北は二上山、遠くは信貴山、生駒山が見渡せます。
金剛葛城連山のふもとを地下水系の豊富な水を集めて流れるのが石川です。
石川沿いの豊かな自然に抱かれた富田林市は、名前の通り農産物に恵まれた土地柄です。

  
毎年恒例「石川鯉流し」

私は30年以上、人生の約半分をここ南河内の地で生活してきました。
昨年亡くなった妻は、この地で生まれ、ほぼすべての時をこの地で生きました。

自然ばかりでなく、その恵みを受けた歴史遺産もたくさんあります。

高野山詣での人々の往来は東高野街道、西高野街道、中高野街道として街道沿いに繁栄をもたらし、
宿坊跡はその繁栄を伝え、また現在の主要道路・鉄道路線として今も受け継いでおります。
江戸時代の繁栄の名残寺内町などもその名残を今に伝えています。

富田林市寺内町


南河内の隣接地域には、聖徳太子のお墓・推古天皇陵・用明天皇陵・孝徳天皇陵などがあり
飛鳥時代の都との深いつながりを物語っています。
竹ノ内街道は当時の交流を街道の原風景として残しています。
また、南北朝時代の楠正成の拠点千早赤坂村、
また、農産物の収量に偉大な貢献をした狭山池や寺が池の築造は人々の知と努力の結晶であります。

これだけ豊富な自然と文化の調和したこの地が、今人口減少と経済の沈滞に喘いでいます。

少子・高齢化と言えばそれまでですが、過去豊富に人々に与えてくれた恵みを利用し切れていないのでは?
自然の恵みや人々の叡智が失われたわけではなく、これからも繁栄をもたらしてくれるはずです。
可能性を求めていきましょう。

(続く)