第5回 教科書にあった鉄道模型
小学校5年生だったか 「図画・工作」(略して図工)の教科書に おそらくOゲージだと思われるC11の模型が載っていた。
ほれぼれする位 素晴らしかった。
そしてクラスの全員が各自 厚紙などで機関車の模型を作った。もちろん動輪は 牛乳瓶のふたである。
しかし前回書いたNGT君は違っていた。ナイロン・プーリー(滑車)を動輪にしていた。
中心軸の穴の回りに 4-5個の丸い穴が開いていて、D51なんかのボックス動輪に見立ててたのでした。
またしても彼にやられてしまいました。
売ってる店を聞くと 前回書いた なんとか無線だと言うので、今後使う事もないだろうに その真っ青なナイロン・プーリーを私も6個買った。
C11の動輪は6個ですから。
そのNGT君が豊富な小遣いを持ってた訳が分かった。
2~300m離れたところに彼の伯母さんが住んでいて、学校から帰った後 近くの魚屋へ猫の餌を買いに行くというアルバイトをしてたのだった。
1日当たり50円だと言う。その時私の小遣いは1日10円。以前の1日5円からは値上げされてはいたが 駄菓子を買ったらおしまい。
ちょっと纏まった金が要る時は 貯めていたお年玉を充ててたのでした。
次回へつづく たぶん