8月 「患者よ、がんと闘うな」の著者 近藤誠医師が亡くなった。
死因は虚血性心疾患だったようだ。「がん」ではなかったんですね。
16年前に出版された本なので書店で売ってるわけが無いので 図書館から借りて読んでます。
薬などは16年前の本なので参考になりませんが、病院や製薬会社の利益至上主義など 内幕ものとみればとても面白い。
例えば がん検診で早期がんを見つけて外科手術で治療したグループと、がん検診を受けなかったグループの死亡率は ほとんど変わらなかったと具体的に数字で表されている。検診で儲かって、患者をみつけて 治療する必要のない患者に治療を施す病院と製薬会社。
うすうす分かっていてことではあるが やるせない気持ちである。
また 良く言われることですが医者は薬を 限度いっぱい処方しようとする。すい臓がんは 血栓ができやすくなるそうで、先月の造影CTで 血管の中にうっすらと影が見えて 兆候が見えたので、リクシアナと言う いわゆる血液サラサラの薬を処方されました。1錠60mgでしたが 痔からの出血が始まり便器の中がまっ赤にあることもあった。ネットで調べると 60・30・15mgの錠剤があって、体重60kg以上は60mg 60kg未満は30mgを処方するようになっていた。
私の体重は63kg台ですが 抗がん剤点滴の後は 食欲不振と下痢で61kgになってしまう。下限ぎりぎりです。体重80kgや90kgの患者と一緒にされてもらっては困ります。早速 30mgへ減らしてもらい出血は収まりました。
この本で他にも色々考えさせられた事がありますが またの機会に書こうと思います。