『ある日のひとこと』

音楽家と美術作家のコラボレーション 2002/10・20 札幌芸術の森アートホール/アリーナ  2  











曲の内容や進行に合わせた照明に感激 作品は様々な表情を見せながら変化していき
照明家とのコラボレーションでもありました











演奏終了後の作品鑑賞

















評論 北海道美術ネット主宰 梁井朗氏

 第1030回市民劇場 奏でる音と立体の響き=札幌芸術の森・アートホール(南区芸術の森2)
 ピアニスト明楽(あけら)みゆきさん、オーボエ・岩崎弘昌さん(札響首席奏者)、美術作家・中橋修さんによるコラボレーション。
 まあ、てっとりばやく言うと、中橋さんの立体がたくさん置いてある会場で、ふたりが演奏するというもので、いっぷう変わったクラシック音楽(といっても曲目は今世紀が中心)のコンサートという感じであります。
 中橋さんの立体は、これまでに発表した黒っぽい球体などにくわえ、ちいさな方形の穴がたくさん空いた大きなオレンジの箱型とか、白い直方体とか、青の三角屋根型とか、かなりたくさんありました。
 とくにおもしろくおもったのは、ピアノの周りの床に大小の白い円がちらばっており、床の上に直接置いてあると思ってたら、強い照明があたると、影がきのこ型になるんですね。四角形のちいさな台の上に置いてあるということがわかりました。中橋さんの作品は、影もその作品の一環だということができるでしょう。
 ほかにも、客席の後ろに、さりげなくドアのような立体が置いてあったり、まずはアートホールという円形の会場を、考えて使っていたようにおもいます。

 演奏のほうは、道路の渋滞のため、前半の2曲を聞き逃していることもあって、あまり大したことはいえません。サンサーンスとプーランク以外は知らない人ばっかだし(不勉強ですいません)。ただ、S・パルムグレンというフィンランド生まれのピアニストによる「=3つの夜想的情景=より『星はまたたく』」という曲はきれいでした。
 アンコールでは、バッハの「アヴェ・マリア」を演奏しました。前半はピアノ独奏で、アルペジオの前半をスラーで、後半をスタッカートとまではいわないけどはっきり弾いてたのにたいし、オーボエが主メロディーを吹きはじめると、アルペジオをなめらかにひいてたのがおもしろかったです。

 でも、美術の業界から見ると、クラシック音楽の業界ってかわってますよね。とても21世紀とは思えない服装で出てくるし、ちらしなどにやたらと気取った顔写真を載せるのはなぜなんでしょう。
 ピアノとオーボエが合奏する曲でも、オーボエの奏者はピアノに背を向けて、楽譜を見ながら演奏してるんです。ほかのジャンルの音楽ではありえないのではないでしょうか。
 芸術の森の紅葉はきれいでしたよー。

















































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