『ある日のひとこと』

『ある日のひとこと』 24-12-1〜10

先週、隣町の元アトリエに。そこは田園地帯の真ん中でのんびりするには最適なのにとにかく何かをしていないと落ち着かない性格でぼーっとしている時間はほとんど持てなかった。せめて最後は薪ストーブの火を見ながら27年間の感傷に浸たろうとして行ったのに強風で煙が逆流して燻製にされそうになり早めに帰るはめに。最後が煙にいぶされた思い出になるとは。
24-12-1


ヒゲ剃りを面倒だと思ったとき、どうしてここは毎日元気に伸び続けるのだろうと嫌に感じてしまう。他は衰えていく一方なのにここだけはなぜか見事に再生されている。それでも、これは新陳代謝のひとつなのだと受け止めるとありがたいものとして思えてくる。そして、たまたま3日ほど放置した状態での髭剃り後の爽快感はたまらない。前と後では気分がまったく違うのだ。
24-12-2


スーパーに侵入し3日後に捕獲殺処分された熊に対して「かわいそうだから山に返してあげれば」との意見に耳を疑う。それでは、あなたの家に侵入して食料を食い荒らし居座った熊にも同じ訴えをするのだろうか。決して自分の家には来ないと他人事のように考えている気がする。今回の件では駆除が遅すぎると思う。人間も動物も人間の安全な領域を侵してはならない。
24-12-3


天気予報によると来週あたりからは根雪になりそうだ。これまでは降っては解けてを繰り返していたが根雪となればその雪は来年の3月まで解けないわけで長い冬の始まりになる。不思議なもので根雪になると完全にあきらめて覚悟するせいか降っては解けての中途半端なときより落ち着いた気分になったりもする。とはいっても転ぶ危険のある滑る道はやっぱり嫌だけど。
24-12-4


あっさり時代は逆戻り。韓国大統領の戒厳令発令にそう感じた。44年間築き上げてきたはずの民主化をいとも簡単に(どうしてもそう見える)放棄したことに驚く。これでは独裁政権と変わらない状態だ。韓国は軍事政権時代が長く続きその恐怖を体験し学習してきたのにである。残念ながら逆戻りは世界中に蔓延している。もちろん日本も例外ではなくこの先が心配。
24-12-5


最近は三段ボックスと6段ボックス用の引き出しになる箱作りに精を出している。横幅と奥行きは決まっているが高さは用途に合わせられるのが手作りのよさ。すでに22個も作ったがまだまだ作る予定。動機は教室用のモチーフの効率的な収納とわかりやすさだった。作り始めるとそれ自体も楽しくなりやめられない。作品置き場から運んだベニヤなどを活かせるのも嬉しい。
24-12-6


続く。箱を作る前は考えていなかったけど作ってみてもう起こってはほしくない地震対策になるとわかった。胆振東部地震ではモチーフのガラス容器や陶器が棚から落ちて随分破損した。その日の悲惨な状況は鮮明に記憶に残っている。何とかしておかねばと思ったはずなのにそのまま放置していた。のどもと過ぎればである。はからずも今回対処したがないのを願うばかり。
24-12-7


カーテンが膨らむ。いよいよ本格的な冬に入り寒さも一段と厳しくなってきた。そして昨日、今季初めての真冬日に。ここまでくるとしっかり身構える必要がある。居間の窓の下のガラスには防寒対策をしてあるにも関わらず夕方にカーテンをすると冷気でカーテンが膨らんでしまう。必死で食い止めようと頑張っているのはわかるが、残念ながら押しとどめる力はないようだ。
24-12-8


「本人より似ていた」。昔懐かしい友との電話中に彼の口から飛び出した言葉にふたりで大笑い。それはごく自然に語られたのでなおさらおもしろかった。すでに50年ほど前のことだが共通の友人の似顔絵を描いてあげたとき彼はそう感じたという。実際なさそうであるような微妙なところだが何だか嬉しい気持ちにさせられた。再会できたときに今度は彼を描く約束をした。
24-12-9


続き。彼は50年前に外国で出会った旧友で現在は広島県に住んでいる。昨年北海道旅行の途中に札幌で会う約束をしていたのに急用で旅が駄目になり50年振りの再会は残念ながら果たせなかった。今まで繋がったのはたまにの手紙や電話はあったけど年賀状のおかげだった気がする。今回の電話では『何とかお互い元気なうちに会いたいね』が合言葉のようになっていた。
24-12-10



















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