今年も、ピアノコンクールにチャレンジをした生徒がいました。
保護者との面談で、
うちの○○が、恐ろしい事を言いだしまして・・・・・(お母さん)
(生徒の事)
コンクールに出たいって言うんです。・・・
お母さん、困ったお顔でのご相談でした。
小学6年。 この学年が大きな壁を作り私の答えがすぐには出ませんでした。
小さな頃からバイエルが好きで、よくマルをもらっていましたが
最近は、流行りの曲を好んで弾いていました。
本当に楽しそうに、ピアノを弾いていた生徒です。
ごく身近な存在の人が、ピアノコンクールで頑張っているのを見ていました。
きっと、かなり影響されたことでしょう。
初めて出るコンクール。まずは、やさしいところから・・・・・と考えましたが
でも、その身近な存在の人と違うコンクールでは本人は、嫌。でしょうね。
他にも、かなりたくさんの事で悩みながら、コンクール参加決定!!
ピアノコンク―ルで生まれ変わろう
本当に大変な事が多いと思うよ、先生と一緒に頑張ろう!!
と、私と約束をして・・・
あっという間にコンクール当日。
いつもは審査側にいてゆっくりと聴く事が出来ずにいましたが
今回はホールの様子や、他の参加者、演奏もじっくりと拝見致しました。
いろいろと感じるものがありました。
本番当日演奏前は生徒と会話をしない。決めていました。
私自身、幼い頃演奏前は先生に声をかけてもらった事はありません。
ただ、先生の姿があるだけでとても安心した記憶が強く残っています。
何かしてあげたい…でも、当日は見守る事しかできません。
演奏で、特別な事などしようとしないで
いつものように。 と願うだけです。
静かなホール内。
生徒の素直な気持ちの良い音を聴き
安心して演奏を聴く事が出来ました。
数か月前の彼女とは別人のようでした。
結果、予選通過 合格。
本選での審査はかなり厳しいものになります。
喜びの後は、すぐに次の目標に向かってスタートです。
欲は出さず、今ある自分より上を目指して頑張ってほしいです。