飛行機遅延の顛末。
充実した気分で、コルカタの宿から空港行きタクシーに乗り込んだわたしは、
車窓からコルカタの街を感慨深く味わいながら、無事に空港に辿り着いた。
わたしの飛行機は24:30発のクンミン行き。
クンミンで更に南京行きに乗り換え、
南京で更に関空まで行く。
めんどくさそうだが、乗り継ぎがスムーズに行けば、13時間で関空につける予定である。意外と早い。
そして、安い!関空からコルカタまで片道28000円なら、
新幹線で東京へ行ってホテルに一泊するのと変わらない値段だ。
しかし、クンミン行きの 飛行機が2時間遅れた。我が滑稽的奔走はここからはじまる。
2時間遅れた飛行機がクンミンに着いた時間、
次の飛行機に乗り継ぐまで時間がギリギリ!!
他の便も何か遅れや変更があったらしく、カウンターには、沢山の人が押しかけている。
皆気が立っているのですごい騒ぎ。
列をつくっている場合ではない。
わたしも人民の皆さんに負けじとチェックインカウンターに、チケットを差し出し、
『ヤバイから早くチェックインして!』
と叫ぶ。
しかし、
『あなたのフライトはチェックインできません!
新しいフライトの再予約の為に他のカウンターへ行きなさい!』
と玉砕!!((((;゜Д゜)))))))
この時、貴女のフライトは欠航だとも言われた。
チェックインカウンターに行くのが遅かったから乗せてくれなかったのか、
わたしが乗るはずだった南京行きの飛行機も何らかの問題で欠航だったのか、
今でも結局わからずじまい。
(カウンターがごった返していて、スタッフも内実を把握してないようだった。)
別のカウンターでも沢山の人が押しかけていて大変。
同じ目にあったインド人紳士達も必死に掛け合っている。
ところで、クンミンからは実は関空への直行便が、ある。
わたしは安さを選んだので、もう一度、南京で乗り換えなのだが、
うまく行けば直行便に変更してもらって、予定より早く日本に帰国できるのでは(OvO)?!
と思い、国際線のチケットカウンターへ行ってみる。
しかし、
『お受け出来かねます。お客様の予約された国際線はあくまでも南京から関空への国際線です。
クンミンから南京への便は国内線ですから予約形態が異なるのです。
とにかく、南京へ行ってそこで聞いて見て下さい。』
うむむむむo(`ω´ )o
チケット変更カウンターに行けと言われたのでそこにまた並び直し
(並ぶのが辛い。わたしは待たされるのも時間がかかるのもめんどくさいのも平気だが、並ぶのが嫌い。)
カウンターのお姉さんに自分のチケットと、パスポートを差し出すと、
『あ!日本人ですか?(^ν^)』
と日本語で応答してくださった!
何と無く彼女は個人的に日本びいきらしく、親切そうな方である。
『関空への直行便に変更出来ませんか?』
『はい、お待ちクダサイマセ。…』
おお?!直行便を調べてくれてる。
やはり、担当の人によってイケたりイケなかったりするコトもありそうだ。
何でも諦めずに言ってみるもんだな!!(外国にいる時は基本この精神!)
しかし、
『すみまセン。関西への直行便は、全て売り切れデス。次に乗れるのは、22日デス。』
22日ではダメだ…!ピロウズのライブに間に合わないよ!_| ̄|○
『いいです南京へ行きます…。国内線手配して下さい。』
結局、南京へ行ってから次の手を考えるコトに。
しかし、後から思ったのだが、もし、4日後の22日の直行便にしてもらった場合、
あと4日はクンミンに居ないといけないわけで、その場合のホテルとか、もしかして空港会社が負担してくれたり、
海外保険の適用になるのかな?!
うーん…たぶん、キビシイ気がする…。
しかし、もし帰国後に大事な予定がなければ、ちゃっかりクンミン観光したゃうのだが!
(クンミンは雲南省の玄関口で観光地)
南京までの新たなチケットを手にし、チェックインし、荷物も預けたわたしは、ようやくひといきついた。
今はまだ午前11時。フライトまではあと2時間ある。
登場ゲートまで、広い空港内を歩いていると、
ひとつのレストランが目に止まった。
日本のラーメン丼の2倍はあろうかという大きなどんぶりに、顔を突っ込むようにして、人民の方々が中華そばをすすっている。
ガラス張りのカウンターでは面(中国語で麺を面と書く)職人が鮮やかな手さばきで、
面(麺)を、拉(ラー、のばす)している。
日本のラーメンみたいに機械で切った麺出なくて、本当の手打ちで引き伸ばした『拉麺』だ。
茹で上がったたっぷりの面が、大きなどんぶりに入れられて、柄杓で熱々のスープが注がれているのを見ると、何だかそそる。(OvO)
値段を見ると800円から900円くらい。
安くはないが、空港の食べ物としてはそんなもんだろう。
旅で疲れてストレスを感じてる時は、シャワーを浴びるか、温かくておいしいものを食べるに限る。
これは、わたしがバックパッカー体験を重ねるうちに会得した旅のコトワリである。
ここは奮発して食べるコトにした。
(前回の中国旅行の残りの中国元を持っていた。前にクンミンも旅行したコトがある。)
雲南ラーメン
澄んだスープに、高菜のようなのと、お肉と、ネギとパクチーが浮かべられている。
レンゲでスープをすくって飲んでみると
『おっ!予想以上に美味いじゃん(OvO)!!』
中国人はわりとためらいなく食べ残すので、周りの残しっぷりを眺めてて、
もしかしてさほど美味しくない可能性もあるなと思ってたけど、
十分オイシイ拉麺だった。
そして、このスープは牛肉のダシだ!
牛肉ダシに、パクチーの香り。
日本とは違う、コシの弱い素朴な小麦の香りの面。
うわあぁ、これぞ雲南の味だ~~(T ^ T)
走馬灯のように
2年前に、2週間雲南の少数民族の市場を訪ねる旅をした時の事が、ありありと蘇った。
そして気付いた、ここは、雲南名物、ムスリムの牛肉面の店なのだった。
よく見ると、レストランのしつらえも清真(イスラム教)のテイスト。
モスクの型のデザインだ。
店内のテレビからは、祈りの時間を告げるアザーンと中華モスクの映像が流れてる。
中国なのに豚肉を食べず、代わりに牛肉を使う中国式イスラム食は、イスラム教民族の住む雲南省の名物だった。
わたしが前に大理の街で食べた牛肉麺はもっと脂がギトギトしていた。
面は手で伸ばしたのでは無くて、刀で削り落としていく面だったな。
この空港で食べたのの方が洗練されたスープで美味しい。
でも、すごく懐かしい味だった。
付け合わせのワカメのような歯ごたえのある海藻の油和えも、食べたコトのある味だ。
味と香りはしまいこまれていた記憶をかくも呼び覚ますものか。
(わたしがやたら食いしん坊なせいかも知れぬが)
汗をかきながら面を食べると、疲れと睡眠不足でフラフラとしていた身体と心持ちがだいぶん落ち着いた。
お水を頼むと、ガラスのコップに熱々の湯が出てきた。
そうか、中国では食事に冷たい水を飲むと身体を冷やして良くないとされてるから、お湯がでてくるんだわね。
(^ν^)…なんだか中国らしさがだんだん楽しくなってきたのだった。
お腹いっぱいになり、搭乗ゲートのベンチでウトウトしたあと、南京行きの飛行機へ乗り込む。
中国東方航空おなじみの、紙箱のランチボックス
なかみはジャガイモと肉の炒め物。小袋はザーサイ。
さほど美味しく無かったので残しましたが
中国茶は美味しかった(^ν^)
密かにいつも、ここの中国茶が楽しみなのです。その時によってプーアールだったり、ジャスミンだったり、中国緑茶だったり。
この日は華の香りの烏龍茶でした。
飛行機が着陸したので、
『乗り換えだ~o(`ω´ )o』と、勢い込んで、荷物受け取りまで行くも、
自分の荷物が出てこない。
なんか、嫌な予感。
工作員(スタッフ)にたずねてみると、
『お客様、南京に行かれるんですよね?ここは、南京では御座いません。あなたの荷物は南京まで運ばれます。』
南京じゃない?!!
そこでハッとした。
機体変えだ!
南京行きの飛行機だけど、中国の地方のどっかで、いったん途中下車出来るエアバスなのだ。
ぎゃー!((((;゜Д゜)))))))ここどこ!
どうりで、荷物を待つ人の数が少なかった…。
そう言えばそんなアナウンスをしてた気もするが、
席につくないなや、眠り込んでしまったわたしは、その予定を殆ど聞き逃してたのだ。
『この状況で荷物だけ南京へ行き、知らない空港で取り残されるのは非常にまずい!!!』
慌ててスタッフにすがりつき
『大丈夫。大丈夫です。』と言われながら南京行きの飛行機へ連れていって貰う。
席に着くと、乗客は右も左も変わらない人ばかり。この日本人どこいってたん?って感じだよね。
あー恥ずかしい。
結局、途中で降りたのが何処の空港だったのかもわからず( ̄◇ ̄;)(英語でここどこ!?って聞いたつもりなんだけど、解って貰えなかった。私の英語も怪しいんだけどさ。)
南京に到着。
そこからは先述した南京一泊。
翌朝の7:30発の飛行機に乗るため、
朝の6:00前には迎えのバスが来るはずだったが、
6:20になっても迎えが来ない!
若干焦りつつも、レセプションは『お待ちください』と言うばかり。
こっちは5時半からロビーで待ってるのよー!
こんなことなら朝の6:00から開いてるレストランの早餐(ブレックファースト)だって食べれたのに(T . T)
とこの後に及んでまだ食い物の事を気にしつつ
ようやく迎えが来たので空港に急ぐ。
あぁふわふわのマントウのひとつもつまみたかった…と思いつつ…
バスの運転手の叔父さんは、何処と無く飄々としてて、わたしの好きなミュージシャンのトモフスキーさんを白髪にしたような人だった。
何と無く日本人を気にしておられる。
シェイシェイ~!じゃあね!
と別れ、チェックイン。
割とギリギリで荷物検査を済ませて、
上海行きの飛行機は定刻通り出発した。
約一時間半ほどの距離だったので、サービスはお水が配られたのみ。
次のフライトはお昼過ぎである。
『朝ごはん食べてないし、ブランチしちゃおう(^O^)』
と、上海空港内のファミリーマートへウキウキ物色。
適当に買ったオニギリは、なぜか海老のワサビマヨ。(和食?)
オニギリ一個では物足りないので方便面(カップラーメン)もいっちゃう!
中国特有ののパンチのある山椒のピリピリが効いたラー油が付いてる面!
南国の雲南省とは違って、寒い上海の気候にあう風味な感じがするわぁ~♪( ´▽`)
前回の中国旅でわたしがハマったのが、中国のカップラーメン!
日本のとはぜんぜん違うダシと、香辛料が効いてて、量も多めでイケるのだ。
前回は雲南省のカップラーメンを色々試してた。
今回は上海の味!
中国人は方便面が大好きで、よく移動中の食事に使ってる。
長距離バスの待合室や、大きな駅では必ず誰かが食べていた。
わたしの大好きな中国の文化は、何時でも熱々のお湯が免費で手に入ること!
先述したように、冷たい飲み物をあまり良しとしない文化ゆえ、
中国人は、お茶っぱを入れた水筒を何処にでも持ち歩く習慣がある。
いつでも何処でも温かいお茶を飲むのが好きな中国人!
食堂ではその水筒にお湯を注いでくれるし、駅の待合には給湯コーナーがあるし、
寝台列車でもあるし、
中国系の飛行機ならキャビンアテンダントさんが、熱々のお湯ポットを必ず用意してくれてる。
そして、そのお湯はけしてぬるくない。
熱々のお湯なんである。
熱々はだいじ!
勿論、空港の敷地内にも必ず給湯コーナーがあり、これを見る度、わたしは
『中国…!!(≧∇≦)』
と、えもいわれぬ萌えを感じる。
そして、わたしもかなりのお茶好きなので、中国乗り換えの空港では持参のカップにティーバッグを入れてお茶を楽しむ。
そのお湯はまた、方便面のお湯でもある。
あぁ、中国の『お湯の文化』なのだ。
コンビニ食で楽しくブランチを堪能し
いよいよ日本行きの飛行機に乗り込んだ。
定刻通りに出発!帰れる…!!!
国際線の機内食はちょっぴり豪華。
『チキン?フィッシュ?』と選択肢がある。
お魚をチョイス。
ちょっと和食風らしい。品数も多目。
美味しくいただいた後(ブランチからは四時間ほどたってました。)
食後のドリンクに青島麦酒がある~♪( ´▽`)
そんなに酒が飲みたーい!ってほどでも無かったけど、
いよいよ帰れるお祝い!!(T ▽T)
帰国祝いじゃー!
いそいそと、昨晩の深夜機内食で貰ったピーナッツを出して来ました。
中国東方航空では、深夜や早朝など食事するにはヘンな時間帯のフライトにはお菓子の詰め合わせBOXを下さる。
これ、けっこう其の後のオヤツとして好きな時に使えるから便利なんだよね。
評判悪い中国東方航空だけど、わたしはなんか嫌いになれないのだ…安全に飛んでくれさえすれば、なんか個性的でラブリーだとすら思うのであります。
そんなこんなで、日本に辿り着きました(≧∇≦)
☆飛行機遅延どうこうよりも、結局、中国での食い意地レポートになっておりますが!
空港内にコンビニがあったり、お湯が貰えたり、チープに楽しめるから中国って好きです~♪( ´▽`)
空港のモノって何でも高いもんね(免税店で買い物してるのってあれ、本当に安いの??お酒だって高くない?わたしがケチすぎる?)
今回はやらなかったけど、空港内のハンコ屋さんで乗り継ぎの待ち時間にハンコ掘って貰った事もあるよ!
中国の書体で自分の名前を掘ってくれるのだ。お土産にも良し。
そんなわけでチラ見したせいで、結果的に中国に情が湧いてしまい、もっと中国旅行がしたくなりました…。
根っからの旅好きね!!!
そして、食ってばっかりね!!!
インドブログではなくなっておりますが、書いてる本人はここも大事な旅の1部なの!長々書きました。
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