音楽の話。
今日、東京の豊洲PITにて、amazarashiのライブを観に行ってきた。
また、今回のライブでは物販で大タオルとTシャツも購入。
Tシャツは部屋着、大タオルはジムでの岩盤浴なんぞに使っていこうと思っている。
そして肝心のライブについて。
まずセットリストは以下の通り。
1.ポエジー
2.ヒーロー
3.ヨクト
4.タクシードライバー
5.ワンルーム叙事詩
6.奇跡
7.メーデーメーデー
8.無題
9.つじつま合わせに生まれた僕等
10.少年少女
11.後期衝動
12.季節は次々死んでいく
13.夏を待っていました
14.ひろ
15.しらふ
16.美しき思い出
17.たられば(新曲)
18.命にふさわしい
ED.未来づくり(あまざらし時代の初期音源)
もうamazarashiは何度も観に行っている事もあってか、何度か聴いた曲が多かった。
それでも飽きる事なく心を揺さぶる曲であり、本当に素晴らしいと感じた。
また、今回のベストに入っている「ヒーロー」の疾走感や「命にふさわしい」の迫力はインパクトがあった。
この曲は今後のライブでもどんどんやっていって欲しい。
次に「メーデーメーデー」も今回初めて聴いた。
3ヴァース目の「なりふり構ってられるか。口を閉ざしてたまるか。どうか、生き残ってくれないか」のくだりは本当に気持ちが入った歌い方で、心にガーンと来るものがあった。
他には、amazarashiを好きになるキッカケになった曲「ワンルーム叙事詩」も素晴らしい。
原曲とは異なり、アウトロでも「焼け野原」の部分を繰り返し、フェードアウトしていく中で秋田ひろむが演奏を止めず「燃えろ、燃えろ、全部燃えろ。これまで積み上げたガラクタも。再戦の明日に勇む夢も。奇跡にすがる浅ましさも」と歌い上げる。
非常に熱いものがある。
そして、ラスト2曲も印象的だった。
新曲の「たられば」は自分が万能感のある存在だったらというテーマの元、悲しみや失敗を繰り返さないような願望が語られていく。
そこから曲の最後に「でもそんな僕は果たして僕なのか?」という疑問を呈した後に、即興のポエトリーを紡ぎ「命にふさわしい」へとつないでいく。
自分が印象的だったのは、「たられば」と「命にふさわしい」では対比構造の手法を使っていたという点である。
「たられば」で自分が理想としていた願望を語ることに対して、「命にふさわしい」では今の自分が持っている力量や現状に対する心境が語られるのだ。
歌詞の中にあるように「愛したものを守りたい故に壊してしまった数々。あっけなく打ち砕かれた願いの数々」と現状に対する悲哀を歌う。
でもそこで苦悩しつつも、必死こいてもがいていくからこそ自分達は命にふさわしいという、amazarashiのテーマでもある「それでも」に繋げていくのである。
併せて、その苦悩も希望も心があるからこそ容易く投げ捨てる事なんて出来っこない。
つまり「たられば」で歌われたような、自分の人生をやり直さなくとも、今の自分こそ命にふさわしいという自己の肯定を主張していくのだ。
「あの時ああしていたら、あの時こうしていれば」という後悔や反省の念を抱きつつも、今こうして負けねえと抗い続ける自分も命にふさわしいと堂々と歌い上げる。
この「たられば」と「命にふさわしい」は凄いセット曲なのだなと感心した。
今後のライブでも是非続けてやって欲しい曲だ。
全曲が終わった後はエンディング。
SEで「未来づくり」が流れる。
ただ、この音源はあまざらし時代のもの。
アルバム「メッセージボトル」の生産限定盤の方にも入っている、初期の音源だ。
アコギとピアノのシンプルな構成。秋田ひろむのちょっと荒削り感もある歌声。
これがまた非常にラストを飾るにふさわしいのだ。
SEであるのに、殆ど帰るお客さんがいない。
ライブの時と同じく、曲の終わりまで傾聴し、最後は万雷の拍手。
この空気感が最高だ。これはライブに来ないと味わえない。
amazarashiのライブは踊り狂う事もない。
ただただ彼の歌と映像に目と耳を傾け、聴く。
「聞く」という漢字ではなく、目と耳と心を用いる「聴く」という漢字がふさわしい。
曲を最初から最後まで集中して聴き、それが終われば賛辞の拍手。
amazarashiのライブはこれこそが売りの部分だと思う。
ライブとはこうすべきだという定義はするべきではないが、聴くものを最初から最後まで曲の世界に引き込み、余計な踊りや動きは一切せず、ただ傾聴させる。
俺はこのスタンスが本当に好きだ。本当に良いライブを披露してくれると思っている。
なお、楽曲以外で気になった点と言えば、秋田ひろむがMCでちょっと疲労感のあるコメントをしていたこと。
特に「波乱万丈」というような単語を使っており、何かネガティブな事が色々あったのかなと感じた。
ライブ後に調べてみると、どうやらamazarashiの編曲やリードギターを担当している出羽良彰が病気療養のため不参加であるようだった。
たしかに今のamazarashiの編曲という、楽曲の構成・骨組みに関わっている人なので、その人が不在であることは大変な損失なのだろう。
とは言え、それでも今日のライブは疾走感もあったし、特に前へ前へ進んでいこうという気持ちが出ていると見受けられた。
演奏中に所々歌詞が飛んでしまうシーンもあったが、それも気持ちが走っているのかなとポジティブに捉えることも出来る(単なるミスかもしれないが)。
いずれにせよ、今回も非常に満足のいく内容だった。
次にamazarashiのライブを観るのは、おそらくサマーソニック。
一昨年CDJで観た時も感じた事だが、フェスという盛り上がることが重きにおかれるイベントの中でamazarashiのようなバンドはアウェー感がある。
それでも自分たちのスタイルを崩さず、観る者の心を揺さぶって行き「コイツら凄い良い曲やるじゃん!フェスにもこういうバンドがいても良いよな!」と思わせてほしい。
今日、東京の豊洲PITにて、amazarashiのライブを観に行ってきた。
また、今回のライブでは物販で大タオルとTシャツも購入。
Tシャツは部屋着、大タオルはジムでの岩盤浴なんぞに使っていこうと思っている。
そして肝心のライブについて。
まずセットリストは以下の通り。
1.ポエジー
2.ヒーロー
3.ヨクト
4.タクシードライバー
5.ワンルーム叙事詩
6.奇跡
7.メーデーメーデー
8.無題
9.つじつま合わせに生まれた僕等
10.少年少女
11.後期衝動
12.季節は次々死んでいく
13.夏を待っていました
14.ひろ
15.しらふ
16.美しき思い出
17.たられば(新曲)
18.命にふさわしい
ED.未来づくり(あまざらし時代の初期音源)
もうamazarashiは何度も観に行っている事もあってか、何度か聴いた曲が多かった。
それでも飽きる事なく心を揺さぶる曲であり、本当に素晴らしいと感じた。
また、今回のベストに入っている「ヒーロー」の疾走感や「命にふさわしい」の迫力はインパクトがあった。
この曲は今後のライブでもどんどんやっていって欲しい。
次に「メーデーメーデー」も今回初めて聴いた。
3ヴァース目の「なりふり構ってられるか。口を閉ざしてたまるか。どうか、生き残ってくれないか」のくだりは本当に気持ちが入った歌い方で、心にガーンと来るものがあった。
他には、amazarashiを好きになるキッカケになった曲「ワンルーム叙事詩」も素晴らしい。
原曲とは異なり、アウトロでも「焼け野原」の部分を繰り返し、フェードアウトしていく中で秋田ひろむが演奏を止めず「燃えろ、燃えろ、全部燃えろ。これまで積み上げたガラクタも。再戦の明日に勇む夢も。奇跡にすがる浅ましさも」と歌い上げる。
非常に熱いものがある。
そして、ラスト2曲も印象的だった。
新曲の「たられば」は自分が万能感のある存在だったらというテーマの元、悲しみや失敗を繰り返さないような願望が語られていく。
そこから曲の最後に「でもそんな僕は果たして僕なのか?」という疑問を呈した後に、即興のポエトリーを紡ぎ「命にふさわしい」へとつないでいく。
自分が印象的だったのは、「たられば」と「命にふさわしい」では対比構造の手法を使っていたという点である。
「たられば」で自分が理想としていた願望を語ることに対して、「命にふさわしい」では今の自分が持っている力量や現状に対する心境が語られるのだ。
歌詞の中にあるように「愛したものを守りたい故に壊してしまった数々。あっけなく打ち砕かれた願いの数々」と現状に対する悲哀を歌う。
でもそこで苦悩しつつも、必死こいてもがいていくからこそ自分達は命にふさわしいという、amazarashiのテーマでもある「それでも」に繋げていくのである。
併せて、その苦悩も希望も心があるからこそ容易く投げ捨てる事なんて出来っこない。
つまり「たられば」で歌われたような、自分の人生をやり直さなくとも、今の自分こそ命にふさわしいという自己の肯定を主張していくのだ。
「あの時ああしていたら、あの時こうしていれば」という後悔や反省の念を抱きつつも、今こうして負けねえと抗い続ける自分も命にふさわしいと堂々と歌い上げる。
この「たられば」と「命にふさわしい」は凄いセット曲なのだなと感心した。
今後のライブでも是非続けてやって欲しい曲だ。
全曲が終わった後はエンディング。
SEで「未来づくり」が流れる。
ただ、この音源はあまざらし時代のもの。
アルバム「メッセージボトル」の生産限定盤の方にも入っている、初期の音源だ。
アコギとピアノのシンプルな構成。秋田ひろむのちょっと荒削り感もある歌声。
これがまた非常にラストを飾るにふさわしいのだ。
SEであるのに、殆ど帰るお客さんがいない。
ライブの時と同じく、曲の終わりまで傾聴し、最後は万雷の拍手。
この空気感が最高だ。これはライブに来ないと味わえない。
amazarashiのライブは踊り狂う事もない。
ただただ彼の歌と映像に目と耳を傾け、聴く。
「聞く」という漢字ではなく、目と耳と心を用いる「聴く」という漢字がふさわしい。
曲を最初から最後まで集中して聴き、それが終われば賛辞の拍手。
amazarashiのライブはこれこそが売りの部分だと思う。
ライブとはこうすべきだという定義はするべきではないが、聴くものを最初から最後まで曲の世界に引き込み、余計な踊りや動きは一切せず、ただ傾聴させる。
俺はこのスタンスが本当に好きだ。本当に良いライブを披露してくれると思っている。
なお、楽曲以外で気になった点と言えば、秋田ひろむがMCでちょっと疲労感のあるコメントをしていたこと。
特に「波乱万丈」というような単語を使っており、何かネガティブな事が色々あったのかなと感じた。
ライブ後に調べてみると、どうやらamazarashiの編曲やリードギターを担当している出羽良彰が病気療養のため不参加であるようだった。
たしかに今のamazarashiの編曲という、楽曲の構成・骨組みに関わっている人なので、その人が不在であることは大変な損失なのだろう。
とは言え、それでも今日のライブは疾走感もあったし、特に前へ前へ進んでいこうという気持ちが出ていると見受けられた。
演奏中に所々歌詞が飛んでしまうシーンもあったが、それも気持ちが走っているのかなとポジティブに捉えることも出来る(単なるミスかもしれないが)。
いずれにせよ、今回も非常に満足のいく内容だった。
次にamazarashiのライブを観るのは、おそらくサマーソニック。
一昨年CDJで観た時も感じた事だが、フェスという盛り上がることが重きにおかれるイベントの中でamazarashiのようなバンドはアウェー感がある。
それでも自分たちのスタイルを崩さず、観る者の心を揺さぶって行き「コイツら凄い良い曲やるじゃん!フェスにもこういうバンドがいても良いよな!」と思わせてほしい。