何とも非常に残念な結果だ。
サッカーアジアカップのUAE戦の話である。
120分にわたり日本側が攻める時間が多く、シュート数やセットプレーの数も十分に与えられていたにもかかわらず、取れたのは1点だけ。
フィニッシュまでに至る数が多いため、一概に昔問題になった、「こねくり回した挙句の苦し紛れのシュートのような決定力不足」という意味合いの問題とはまた別ではないかと思う。
こういうことはサッカーの試合では珍しくはない。
バルセロナだって支配率60%を超える試合で勝ち点3を取れない時だってあるのだ。
10本シュートを打っても、1本のシュートに負けることだってある。
だが、ここまで押していて1点というのは、やはり精度に問題があるような気もする。
守備組織も、攻撃の組み立ても、そこまで悪いという訳でもなかった。
最初こそ出鼻をくじかれたが、以降にしっかり修正してきていた(結果としてこの最初の数分が致命傷になってしまったが)。
チャンスは何度でもあった。しかし決められなかった。
これは事実であることは変わらないと思う。
まず、1点目の失点だが、これは日本側の守備が油断していた部分もあったかもしれないが、相手の方が上手だったという方が良いだろう。
綺麗なロングパスから綺麗なトラップ、そこからシュートを打つまでの速さとコースの良さ。
とても綺麗なゴールだと思う。
前半の早い段階でビハインドの状態になるが、日本が徐々にボールを支配し出す。
この辺は慌てることなく、問題ない組立だと思う。
その半面で、ちょっと嫌な予感がした。
まず、パスを受けてから次のパスに移るまでの判断が非常に遅かった。
グループリーグではこの判断が速かったため、相手を翻弄することができた。
しかし、中二日という選手たちのコンディションや、相手の守備組織がしっかり固めていたということもあるのだろう。
その影響もあってか、ボールを出す判断が遅れていて、安易なボールロストや苦しいコースへのパスが多く見受けられた。
そんな中、足を止めることなく攻めた甲斐あって、後半でようやく同点に追いつく。
ここから追撃をしたかったが、ゴールが遠い。
相手の守備が良かったこともあるし、日本側のシュート精度が悪かった部分もあると思う。
枠に行ってほしい時に枠に行かなかったシーンが多かった。
とりわけ香川は結構ボールロストやシュートが枠に行かない部分があり、やはり本調子ではないのかと邪推してしまう。
そんな不安は延長に入ってからも続いていた。
まず、長友が足を痛めてしまった事は大きな誤算だ。
左サイドからの駆け上がりは非常に脅威であっただけに、この部分の攻めの選択肢がなくなったこと、そして守備の部分でも集中的に狙われやすくなったことは良くなかった。
延長後半に入りポジションを修正することでまた攻勢には出たが、そこで勝負を決することができなかった。
結果としてPKに入り、本田、香川が外してしまい、敗戦となってしまった。
PKは運の部分もあるので、そこで外してしまった事に対しては、言及すべきではない気もする(それでもせめて枠には蹴ってほしかったが)。
が、120分の中で攻め込めていたにもかかわらず、フィニッシュが安定しなかったという点が、この試合の敗因だと感じる。
これが強豪国ならば、攻め込む余地すら与えてもらえないだろう。
アギーレ体制になってから、ウルグアイやブラジルにボコボコにやられてきたように。
一方でUAEは少ないチャンスで1点を取り、失点も1に抑える結果となった。
この「少ないチャンスで1点が取れる」という部分が非常に大きい。
試合運びに関しては、グループリーグや今日の失点後からの攻勢のような形で問題ない。
あとはいかに「決めるべき時に決められるか」というところの精度を上げれば、より日本は強くなれるはずだ。
また、日程も中二日というのは流石にきつかったようにも見受けられた。
今回一番悪い意味で目立ってしまったのは香川だが、他の選手もグループリーグの時と比べると、やはりいいパフォーマンスではないなと感じた。
そういう意味では、スタメンを固定してしまったのが裏目に出てしまったのかもしれない。
アギーレ体制がこの後続くのかどうかはまだわからないが、長期的な大会を見据えて、バックアッパーを早めに構成することが重要だ。
今大会の日本の挑戦は、終わった。
W杯の惨敗に続き、ここでも結果を出すことができなかった。
選手たちもきっと自信を取り戻すまでにまた時間がかかるだろうと思う。
だが、立ち止まるわけにもいかず、次はワールドカップの予選が始まる。
選手たちはリーグに戻り、また好パフォーマンスを見せてほしい。
特にJリーグではACLに注力してほしい。
殆ど罰ゲームの様な感じになってしまっているが、「日本のリーグはアジアでやっていける」というアピールを強く見せてほしい。
また、代表周りでも今後何らかの動きがある気がする。
個人的には今回は結果こそ出なかったが、内容としてはもう少しアギーレを信じたい気持ちもある。
しかし、今回の結果や、悪い意味で周囲をにぎわせてしまった八百長周りの部分も含めて、今後協会側がどんな動きをするのか、注目したい。
おーにいっぽー。
サッカーアジアカップのUAE戦の話である。
120分にわたり日本側が攻める時間が多く、シュート数やセットプレーの数も十分に与えられていたにもかかわらず、取れたのは1点だけ。
フィニッシュまでに至る数が多いため、一概に昔問題になった、「こねくり回した挙句の苦し紛れのシュートのような決定力不足」という意味合いの問題とはまた別ではないかと思う。
こういうことはサッカーの試合では珍しくはない。
バルセロナだって支配率60%を超える試合で勝ち点3を取れない時だってあるのだ。
10本シュートを打っても、1本のシュートに負けることだってある。
だが、ここまで押していて1点というのは、やはり精度に問題があるような気もする。
守備組織も、攻撃の組み立ても、そこまで悪いという訳でもなかった。
最初こそ出鼻をくじかれたが、以降にしっかり修正してきていた(結果としてこの最初の数分が致命傷になってしまったが)。
チャンスは何度でもあった。しかし決められなかった。
これは事実であることは変わらないと思う。
まず、1点目の失点だが、これは日本側の守備が油断していた部分もあったかもしれないが、相手の方が上手だったという方が良いだろう。
綺麗なロングパスから綺麗なトラップ、そこからシュートを打つまでの速さとコースの良さ。
とても綺麗なゴールだと思う。
前半の早い段階でビハインドの状態になるが、日本が徐々にボールを支配し出す。
この辺は慌てることなく、問題ない組立だと思う。
その半面で、ちょっと嫌な予感がした。
まず、パスを受けてから次のパスに移るまでの判断が非常に遅かった。
グループリーグではこの判断が速かったため、相手を翻弄することができた。
しかし、中二日という選手たちのコンディションや、相手の守備組織がしっかり固めていたということもあるのだろう。
その影響もあってか、ボールを出す判断が遅れていて、安易なボールロストや苦しいコースへのパスが多く見受けられた。
そんな中、足を止めることなく攻めた甲斐あって、後半でようやく同点に追いつく。
ここから追撃をしたかったが、ゴールが遠い。
相手の守備が良かったこともあるし、日本側のシュート精度が悪かった部分もあると思う。
枠に行ってほしい時に枠に行かなかったシーンが多かった。
とりわけ香川は結構ボールロストやシュートが枠に行かない部分があり、やはり本調子ではないのかと邪推してしまう。
そんな不安は延長に入ってからも続いていた。
まず、長友が足を痛めてしまった事は大きな誤算だ。
左サイドからの駆け上がりは非常に脅威であっただけに、この部分の攻めの選択肢がなくなったこと、そして守備の部分でも集中的に狙われやすくなったことは良くなかった。
延長後半に入りポジションを修正することでまた攻勢には出たが、そこで勝負を決することができなかった。
結果としてPKに入り、本田、香川が外してしまい、敗戦となってしまった。
PKは運の部分もあるので、そこで外してしまった事に対しては、言及すべきではない気もする(それでもせめて枠には蹴ってほしかったが)。
が、120分の中で攻め込めていたにもかかわらず、フィニッシュが安定しなかったという点が、この試合の敗因だと感じる。
これが強豪国ならば、攻め込む余地すら与えてもらえないだろう。
アギーレ体制になってから、ウルグアイやブラジルにボコボコにやられてきたように。
一方でUAEは少ないチャンスで1点を取り、失点も1に抑える結果となった。
この「少ないチャンスで1点が取れる」という部分が非常に大きい。
試合運びに関しては、グループリーグや今日の失点後からの攻勢のような形で問題ない。
あとはいかに「決めるべき時に決められるか」というところの精度を上げれば、より日本は強くなれるはずだ。
また、日程も中二日というのは流石にきつかったようにも見受けられた。
今回一番悪い意味で目立ってしまったのは香川だが、他の選手もグループリーグの時と比べると、やはりいいパフォーマンスではないなと感じた。
そういう意味では、スタメンを固定してしまったのが裏目に出てしまったのかもしれない。
アギーレ体制がこの後続くのかどうかはまだわからないが、長期的な大会を見据えて、バックアッパーを早めに構成することが重要だ。
今大会の日本の挑戦は、終わった。
W杯の惨敗に続き、ここでも結果を出すことができなかった。
選手たちもきっと自信を取り戻すまでにまた時間がかかるだろうと思う。
だが、立ち止まるわけにもいかず、次はワールドカップの予選が始まる。
選手たちはリーグに戻り、また好パフォーマンスを見せてほしい。
特にJリーグではACLに注力してほしい。
殆ど罰ゲームの様な感じになってしまっているが、「日本のリーグはアジアでやっていける」というアピールを強く見せてほしい。
また、代表周りでも今後何らかの動きがある気がする。
個人的には今回は結果こそ出なかったが、内容としてはもう少しアギーレを信じたい気持ちもある。
しかし、今回の結果や、悪い意味で周囲をにぎわせてしまった八百長周りの部分も含めて、今後協会側がどんな動きをするのか、注目したい。
おーにいっぽー。