涙目筑前速報+

詰まるところは明日を知る。なだらかな日々につまずいて
向かうところはありもせず、未来の居場所だって未定―秋田ひろむ

全員、悪人

2017-10-01 23:53:24 | テレビ・映画・動画
10月7日から公開されるアウトレイジ最終章に先駆けて、今週テレビでアウトレイジと続編のビヨンドが放送されていたので録画した。



改めて見るとやっぱり面白いんだよな~。
個人的に北野映画で一番好きのが「座頭市」なんだけど、その次位にこのアウトレイジシリーズは大好きだよ。
初代は加瀬亮と椎名桔平が凄い良い演技するんだ。
加瀬亮、流暢な英語喋るんだよな~。帰国子女らしいって話を聞いて納得したよ。
ビヨンドでは小物風な役回りになっちゃったけど、初代ではインテリヤクザなキャラをしっかり出していて素晴らしいなと思った。

ビヨンドで好きなのは桐谷健太くん。
バッティングセンターで一般人に凄みまくって「知らねえよ、バ~カ!」っていうセリフがなんとも下っ端のチンピラらしくていい。
良い時間帯で敵の事務所にカチこんで死んじゃうあっさりっぷりも良い。

そして初代とビヨンド通して良いのは、キャッチコピーのように全員悪人って所だよね。
義理や人情なんてのは建前上のモノでしかなくて、全員腹にきな臭い想いを抱いている。
そして権力や暴力を使って下の人間に無理強いをしていくんだ。
これは上司の無理強いとか、言ったこととやっていることが別みたいな話であれば、一般社会でも日常茶飯事的にあることなんだよ。
ただ裏社会になってくると、それが死に直結しているっていうのがこの映画の刺激的な所。
我々庶民の世界では胃が痛くなったり溜息で済んでいてその気になれば逃げることも出来る。
でも彼らの世界は逃げたところで殺されちゃうし、先に動かないとこれまた反撃されて殺されちゃう。
登場人物たちの思惑からくる騙し合い、そして暴力による支配やぶつかり合いが生々しく出ている。
俺はその様が非常に人間っぽくて好きだ。

あと、この映画のウリにもなってきている、バカヤローコノヤローだけでシーンが成立しちゃうのも面白いよね。
そういう罵声の掛け合いで登場人物たちの主導権の取り合いも凄い面白い。

最終章、映画館で観に行きてえな~。
たけしが作る仁侠モノはこれで最後な感じもするし、観たいんだよな。
でもカミさんはあまり興味なさそうなんだよね。。

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