ようやくこっちの感想を書けるぜ……
これよりも後に読んだ本の内容を忘れないうちに書こうと思ってたら、見事にこっちが後回しになってしまったんですけどね!!!
さて今回タイトルの『四つの署名』、
お宝をめぐる冒険物語というところでワクワクし、
犯人の尻尾がなかなかつかめないところでハラハラさせられ、
さらにワトソン先生のロマンス要素ときますからね……(腐った目線ではとても重要ポイント)
絶対外せない長編第二作ですよね!!!!
日暮先生の訳が超読みやすくて感動しました。
新潮文庫版の延原訳も好きなんだけど、あっちはヴィクトリア朝の雰囲気に浸りたい時向けかな〜。
あとグラナダ版の字幕でのホームズとワトソンの喋りが日暮訳に近いと(めちゃくちゃ勝手に)思っているので、
グラナダ版を反芻しつつ新幹線の中で読み終わりました…(余韻に浸る顔)
まず、冒頭のコカイン7%溶液のくだりからして読者の心をグッと掴んできますよね…!
ホームズの人物像を提示しながら、事件への導入につながる展開が好き。
あと外せないのが、ワトソン先生がホームズを心配しているところだ!!!
ここで思いっきりガッツポーズ。
ラストにワトソン先生がモースタン嬢と婚約したって報告をしますけど、そこで冒頭の対比でコカイン溶液を持ってくるのが最高だと思いますネ!!!
それワトソン先生がやめろって言ったじゃん!!!これだからこの名探偵は!!!!!!
と思いつつ腐った目線的にはめっちゃ美味しいやつですね。
ちなみに解説で、ラストのシーンでのふたりの関係の恋愛的解釈はバッサリ否定されてますけど!
わかってるんだよこっちも!原作者もそういうつもりで書いてないだろうけど!
勝手に妄想してるだけでーす!!!と主張しとく。
にしても解説で、ふたりの関係が恋愛じゃないだろうとめっちゃ否定されたそのすぐ後ろに
「私のホームズ」というエッセイが掲載されていて、
ビリー・ワイルダーの映画版に言及されているのがめちゃくちゃ面白くないですか😆
だってビリー・ワイルダー版って、ホームズがロシアのバレリーナに迫られたとき
「ワトソンと自分は幸せに暮らしてるからダメ」って断る口実(???それは本当に口実なのか???)
を言って退けるやつらしいんですよ!!!
その内容知ったとき、えっそれマジなんですか???って思ってしまった。
どこの同人誌だよ!!!(失礼)
しかし例のそのエッセイを読むに、相当な原作愛が溢れている映画らしいので、
金と時間がめちゃくちゃかかった、
豪華な二次創作で間違いないのでは…!!!
わたしまだ見たことないけど!!!!
そのうち見たい!!!!
と、欲望のままに語ってますけど、
わたしが四つの署名で普通???に好きなのは、
サディアスの豪奢なインド趣味のお部屋だったり、(グラナダ版が忠実に再現しててすごい見入ってしまう)、
セポイの乱などの歴史的背景が絡んできて財宝探しに発展するあたりです。
宝探しってやっぱりワクワクしますよね〜!
あと、光文社文庫版の装画が、ささめやゆきさんなんですよね!!!
理論社の世界ショートセレクションシリーズのヨシタケシンスケさんの装画も好きですけど〜!!!
というところです。
原作ではなんか報われない感のある探偵氏ですけど(???)
グラナダ版を見ると、あー探偵氏めっちゃ愛されてるなあと思うので、今後もグラナダ版は定期的に摂取していきたい。
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