直列☆ちょこれいつ

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レビュー:ファミリースキー ワールドスキー

2010年02月05日 | レビュー系


Wiiのゲーム『ファミリースキー ワールドスキー&スノーボード』を
とうとう完全クリアしました!

◆◆画像10-02-05◆◆


このファミスキワールド、
クリアまでに発売から一年半くらいかかりました。
これだけ時間がかかったのは、途中なにをやればいいかわからず、
放置したからです。

このゲームを一言で表すなら……『おもしろいです、が』
といったところ。

確かにすごくこっているし、おもしろいのです『が』、
とても広大で途方に暮れます。
プレイヤーは真の意味の『ロールプレイングゲーム』を
体感する事になるでしょう。
真の意味、すなわち『役割を演じるゲーム』です。
スキーのゲームでどんな役割があるかと言えば、
『スキーをする人』の役割です。
スキー場でスキーをする、それ以外はありません。

前作『ファミリースキー』はスキーをするという以外にも、
各コースで高得点を取る、というクリア目標がありました。
そしてその条件はコースを一回すべればプレイヤーに提示されます。
滑る+得点を出す というゲーム性とプレイ方向のバランスが
非常によくできていました。

ところが今回、『滑る』のほうに製作者のほうの力が入り、
ゲーム性の方が軽くなってしまった気がします。
断っておきますが、ゲーム性がないということは
まったくありません。とてもよく作られたゲームで、
プレイしていてもとても気持ちは良いです。

なにが失敗かと言えば、ゲームのクリア目標が
一切示されないところにあります。
前作では各コースで高得点を出すと、
★マークが出てきて集めることができました。
今作では★の代わりに『サムズアップ』という概念になり、
特定の条件を満たしたときに得点が入ります。
これを全部集めれば、ゲームとしては
クリアしたと言えるでしょう。

そこでわたしも集めはじめたのですが……
一か月くらいで挫折しました。
どれだけ滑っても、普段やらないことをやってみても
サムズアップがでてこないからです。
わたしは基本的に攻略情報を見ながらの
つぶしプレイのようなものを楽しむスタイルです。

そもそも、マップが広すぎて自分がどこにいて、
どこを滑っているのかがわかりません。
手間と時間をかけたくなくて適当に狭いマップを
手抜きで作ったようなゲームとは反対に、
しっかりと広いマップを作ったことは評価できますが、
ゲームの中でも、ゲームの外でも、迷子になってしまったのです。

今回ふたたびプレイしようと思えたのは、
マップを作ったことによります。
画面をキャプチャーして印刷し、ジャギーの波を心で見て清書し、
マップに起こすという手間のかかる作業を
山とスキー場の二つで行いました。
それを見ながら自分がどこを走っているかを照らし合わせることで
格段にプレイ感はよくなりました。

けれど、ゲーム中に自分がどこを走っていて、
どこの角で曲がるのかを確かめようとポーズを押すと、
ミニマップすら消えてしまい、現在位置をつかむのにも
本当に苦労しました。

と、今書いていてわかりましたが、たぶんこのゲームの一番の失敗は、
マップがわかりにくいこと、これにつきると思います。
マップを完成させて、自分の頭の中にもマップができたら、
ただ滑っているだけでもどこにいるのかわかるので
俄然おもしろくなりました。

基本的には、とてもおもしろいです。


ちょっとしたときの気分転換に、山の上から下まで
5分くらいかけて一すべりしてみたい、というような
箱庭気分のゆったり感が好きなかたは
この『ファミスキ ワールド』がおすすめです。

がっつりプレイして直滑降やターンをがんばり、
達成していい気分になりたい、というような
達成感を求める方は前作、『ファミリースキー』がお勧めです。

今月末に3000円くらいで廉価版が出るようなので
Wiiのあるかたはやってみるのもいいかと思います。
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