南部吟遊詩人の写真館2

盛岡はめっきり涼しくなりました。先週までエアコンで冷房かけていたのに、朝晩は暖房が欲しくなります…(*´Д`)

みちのく潮風トレイル・霞露ヶ岳(かろがたけ)ってどんな感じなんですか?

2023年04月25日 17時50分52秒 | 沿岸地域

【本日の山行 2023/4/22】

7:30 参道登山口着

7:45 登山開始

8:55 山頂到着

9:15 山頂出発

9:52 「赤平」通過

10:57 漉磯登山口・駐車場着

11:25 出発

12:15 参道登山口着

 

春ーーーーそれは山と海の季節。

山に登りながら、海の眺めも楽しみたい。

そう考えた私は沿岸の山を目指します。

着いた先は山田町の船越半島。

かつては捕鯨も行われていた地域。「船越家族旅行村」というキャンプ場もあります。

沿岸の道路を行きます。

盛岡では桜が終わっているころですが、こちらはちょうど満開のようです。

海と桜。綺麗ですね~~(*´▽`*)

隣の重茂半島(おもえはんとう)が見えます。ひときわ高い山はおそらく「十二神山」だと思われます。

港に着きました。

「大浦漁港」です。

「朝の漁村」って感じですね。

奥に控えるのが今日の目標の「霞露ヶ岳」です。

「霞露ヶ岳」とは実に変わった名前です。

霞がかかっている山?露があふれる山?水源が豊富なのでしょうか?

それとも東北に多いアイヌ語由来の名称なのでしょうか?

まあ、よくわかりません。Wikiもありませんし。

朝一の漁を終えた船が停泊しています。

海から生える小島。なんとなく行ってみたいなあと思うのは子ども心でしょうか。

大浦の集落にある「霞露ヶ岳神社」です。

三年に1回、例大祭が行われるようです。

http://yamada-kankou.sblo.jp/article/176837268.html

  ↑山田町観光協会のブログへリンク(お祭りの様子です)

見たところ、古そうな神社です。

こちらはおそらく社務所。

いつ頃の石碑かちょっとわかりませんが、少し傾いています。覆堂もあることから重要な石碑なのでしょう。

 ↓ 神社の扁額です。

「霞露嶽」とありますね。古くはそう表記していたのでしょう。

神社の前には石碑が多くあります。

歴史を物語っています。

階段を上がると、境内があります。

こっちの方が新しいので、こっちが現在使われている社務所(あるいは公民館?)なのでしょう。

肝心の社殿はちょっと小さい気がします。

おそらく、平地の少ない漁村なので、コンパクトにしたかと思われます。

山自体をご神体とする考え方からすれば、これで十分なのでしょう。

ただ、辺りを見ても、この神社から山へ行く登山道がみあたりません。

付近に案内もないです。

普通はこの神社を入り口に山へと続く参道があるはずなのですが…。

もっと丹念に探せばよかったかもしれませんが、今回は普通にGoogleナビで、「参道入口」まで行くことにします。

だんだん道が細くなり、

林道に入っていきます。

砂利道です。

本当はオフロードカーに乗りたいところです。

このあと、実にひどい急傾斜やゴツゴツした凹凸の激しい山道を通っていきます…。

こっちのルートはお勧めしないです…(*´Д`)

色々通って、「参道入口」に着きました。

この辺は舗装されています。

ちなみに、この奥には一軒家(ゴミ屋敷っぽい)があって、犬が放し飼いにされています。

いきなり吠えられるのでけっこうビビります。

その一軒家あたりから舗装道路になっているので、そこには人が住んでいるのでしょう。

後述しますが、その一軒家以外、この辺には人が住んでいないかもしれません。

ちなみに、霞露が岳のもう一つの登山ルートに関しては、遠回りにはなりますが、

↓ ↓ ↓ こっちの方がおススメです。

登山口の紹介「山田町観光協会」のブログ

ワタシは、帰りは↑こっちルートで帰りました。時間はかかりますが、全部舗装されていて走りやすいです。

さて、本題です。ここから今日は山登りをしてみましょう。

この登山口近くにクルマ3台分くらいの待避所があって、そこにクルマを停められます。

早いもん勝ちです。

歩いていくと、普通の登山道です。

よく見ると、人が入っている形跡はあちこちにあるので、

「ものすごい山奥」の感じはありますが、人が入らないわけではなさそうです。

そろそろ山も緑色に芽吹く季節です。

この間の重茂半島の月山は実に「枯れ山」だったので…(*´Д`)

分かれ道に来ました。

分かりづらいのですが、地図に拠れば、左に進むとさっきの一軒家に戻るようです。

その一軒家から山の中にアクセスする道のようです。

山頂へ行くのは右のようです。

(案内板とか欲しいなあ…。)

よく見ると、道の脇に杭があります。

「みちのく潮風トレイル」です。

進みます。

まーた、分岐です。しかも、案内板なしです。(*´Д`)

錆びていて読めません。

今度は左に進みます。

例によって、右に進むと、またどっかの民家に行くみたいです。

 

なんと、鳥居が見えてきました。

ここにも「みちのく潮風トレイル」が。

この鳥居はもちろん、霞露が岳を祀ったものでしょう。

古すぎて横木が一本落ちています。歴史を感じさせます。

なにやら鳥の巣箱みたいなものがあります。

通行者カウンターのようです。初めて見ました。こういうの。

とりあえず。1プッシュしておきます。

 

進みます。けっこう一本道です。

いいこと書いてあります。

趣旨には大賛成です。(*´▽`*)

ええこと言いますなあ。

だんだん傾斜が出てきます。

山登りって感じでいいですねえ(*^▽^*)

時折、海が見えます。こういうのってすごくいいっすよねえ。

(*^▽^*)

道としては、尾根道を若干それた斜面を歩いていく感じです。

案の定、巨石が露出してきました。

「神域」とされる山には山頂付近にこうした巨石があることが往々にしてあります。

だんだん、眺めのいいところが増えてきます。

こちらは、特によい場所でした。山田湾が一望できます。

小島が見えますね。

海には養殖の様子が見えます。牡蠣でしょうか。

山田と言えば、名物は「山田のカキ小屋」。

食べたいっすねえ。

遥かに重茂半島も見えますね。

だんだん登山道が平らになってきました。

稜線に出たのでしょうか。

大木です。すごいですね。まるでアーチ。

岩がゴツゴツしています。山頂付近は表土が流出してこうなるみたいです。

こういう巨岩が露出してくるのは山頂付近の特徴ですが、霞露ヶ岳の山頂はまだのようです。

なんか、前方がまだ高い感じがします。

と、思っていると、いきなり、

鳥居です!!!こんな山の中に。しかも森の中で。

これは山頂の神社が近いということです。「あれ?もう山頂なの?」って感じです。

これは、形を保っていますね。

鳥居の奥には…、

もう一つの鳥居と、巨岩が見えます。

「霞露ヶ岳」の「奥宮」というやつでしょう。

近づくと、大きな石で階段のようにしてあります。

着きました。奥宮です。

ただ、山頂はここではないようです…。

周囲は玉垣らしきもので囲われています。

中にはこのようなものが。

獅子頭(権現)もないらしく、これはなんなのか、不明…

奥の方には錆びていますが、独鈷がたくさんあります。

修験道の名残でしょう。似たものはいろんな山で多く見られます。

改めて、遠くから眺めて見ると、この大きな岩が「ご神体」であり、どうやら、「鏡石」のようです。

(「鏡石」=表面が平らで何らかの神秘的な力を持つとされる大岩)

ナビによると、山頂はここから右方向へ少し進んだところのようです。

ありました!あっちですね。

山頂に着きました。けっこうあっという間ですね。

標高の高い「参道入口」から登ったからかもしれません。

標識は古くて、目を凝らさないと、何が書いてあるか読めません。

先ほどの奥宮の方向です。大きな杉が常緑樹なのでこの季節は目立ちます。

山頂は少し平らになっていて、数名のパーティが休むことも可能です。

周囲は木立に囲まれていますが、左手の平地からは眺望がありそうです。

山田湾が一望できます。

一休みしてから、先ほどの道に降りていきます。

標識があります。

ここまで約1・9km登ってきたようです。

次に目指すのは「漉磯(すくいそ)海岸」です。2.7kmほどあるようです。

下りに向かうかと、思いきや、けっこう尾根道です。

登ったり下ったりを繰り返します。

それでも、だんだん、少しずつ下る感じです。

途中に大岩も多数あり。

奇岩の景勝を楽しみながら行きます。

これで、ずり落ちないんだから不思議ですよね…。

尾根道を行きます。

両側に海が見えます。沿岸の山ってこれがいいですね。まさに「潮風トレイル」。

 

倒木があってもちゃんと伐採されているのがありがたいです。

なにやら、高い場所に来ました。

こんな風にメキメキに木が倒れることもあるんですね…。何が原因で倒れるんだろう?

三角点らしきものが見えました。

YAMAPアプリで言うところの「赤平」らしいです。

山頂を出て40分程度でしょうか。けっこう歩いてきたので疲れました。

辺りからは少し高い場所のようですが、木に囲まれていて眺望はありません。

これまではけっこう尾根道でしたが、ここから下りがきつくなります。

言い換えれば、こっちのコースから登るとけっこう登りがきついということです。

途中、崖のところもありますが、鉄柵があるので安心です。ありがたい。

この柵、重茂半島の月山でみたのと一緒ですね。

ほとんど、真下に下りるような崖ですね。

これを登ってくるコースはツラいなあ…。

(この日、2組と会いました。)

時折、つづら折りです。

登るところも少しだけあります。

それにしても……、木の間から海はところどころ見えるのですが、なんかこう……

バーン!と眺めのいいところはないものでしょうか。

と、思っていると、道の脇に平らな部分があり、周りの木がないエリアがありました。

海が見えます。

どうやら眺めが良さそうです。

大きな岩の岬が見えます。

小島も。

太平洋ですね~~(*´▽`*)いい眺めです。

穴の開いた岩です。船とか中を通れそうですね。

海は広く、何処までも続きます。

いや~~癒されました。いいビュースポットがありますねえ。

また、降りましょう。

山の中を進むと、

また!ビューポイントありました!!!(*^▽^*)

いいですねえ、「松」と「海」ですよ。

小島が見えます。

海が青いですね。

向こうの岬の上にも木が生えています。

ゴツゴツの岩なのに、よく木が生えますよね。

そして、向こうの山を見ると桜がチラホラ見えます。

だいぶ下まで降りてきました。もうすぐ、海岸に出そうです。

沢の跡っぽいですね。

枯れた沢を渡るのも、「渡渉」というのでしょうか?

まだ、もう少し道は続きそうです。

山の麓に下りてきたのに、この辺は岩だらけですね。

春の日差しの道を行きます。

春の山登りも本当にいいものですなあ。(*´▽`*)

何やら海岸らしきものが見えてきましたので、そろそろ終点に着きそうです。

海岸ですね。例の「漉磯(すくいそ)海岸」でしょう。

またも、枯れ沢ですね。

ガラッガラの岩ですね。(*´Д`)

でも、海岸がもう目の前です。

漉磯海岸に着きました。右手に駐車場も見えます。

切り立った崖が特徴的ですな。

っていうか、周辺に民家も人の形跡も全くないです。ここってひょっとして…、

まさかの、無人の海岸?????辺境に来てしまいましたなあ、また、コレは…(*´Д`)

とりあえず、登山口らしきものを見付けました。

登山口、到着です。山頂から1時間半くらいはかかりました。

普通に登ると2時間から2時間半は掛かるでしょう。

つーか、この登山口から駐車場まで、

道らしき道がないんですが。(*´Д`)

(この後、適当に駐車場まで歩いてみました。)

駐車場の一角に何かあります。

「サブ」ってナニ????(*´Д`)

っていうか、駐車場も当然無人ですね。

辺りに民家はないし、人の気配もないですよ。

この車は先ほど行き交った登山者のものでしょう。

とりあえず、海岸に下りてみましょう。

無人の海岸を楽しんでみましょう。

足元はこんな感じ。やっぱり海岸だけあって石が丸いですね。

さっきの登山口。山です。

小川があったような気がしましたが、途中で切れています。海まで続いていません。

多分、地中にしみてしまっているとかそんな感じなのでしょう。

本日は天気がいいです。

高層雲が見えますね。

そんで、小島はこんな感じになります。

いや~~泳いで渡ってみたいですね~~~(*´▽`*) (なんでだろ?)

小島がいっぱいです。

あっ!!遠くに船影があります。たぶん、タンカーです。

大きなタンカーですね。どこに行くんでしょうね。

反対側の海岸です。

すんごい、断崖絶壁ですね。

ちなみに、陸側にはこんな感じで、

流木のたまり場になっています。滝とか川とかじゃないんですね。

まあ、流木だけでなく、ゴミも多いんですがね。

やっぱり、海洋汚染がどうのこうの……(*´Д`)

とりあえず、車のあるところまで戻らなくてはいけないので、この駐車場から車のある「参道口」まで歩きます。

地図上は2.8kmほどらしいです。山道でないので、まあ楽でしょう。

谷川が流れています。さっき、海に注いでいた(?)川ですね。

川は奇麗ですね。

さて、道の方は…、

荒れ果てています。端に落ち葉が重なり、掃除されていないので、多分アスファルトが腐り始めます…(*´Д`)

しかも、落石そのまま…、

危ないっすよ、コレ。

もう手が回らないんですね。こういう道路、時々ありますよ…(*´Д`)

季節を感じる光は素晴らしいのですが、足元がね…(´・ω・`)

 

あれ???民家???

なんか、木が倒れていませんか???え??住んでいます???

ぶっちゃけ、周りを観察してみても人が生活している気配がないので、多分空き家です…。

まあ、倒木があったら、さすがに住めないでしょう…。

こっちはなんでしょう???廃棄された農場かビニールハウス的な感じがします。

農学の知識がないので何とも言えないのですが、これは日陰を作るためのもの…??

っていうことはこの山の中だし、キノコかなんか???

さらに奥に進みます。分岐に何か看板がありました。

え????人が住んでいないのに道路作る必要あるの???っていうか、人が住んでいるの???

まったく住民らしき人影がないので、判断の使用がありません。

とはいえ、電線はあるので、誰かしら住んでいるのかもしれませんが…。

こちらも農具小屋的な感じです。空き家です。壊れています。

このビニールハウスも明らかに廃棄されていますね。ボロッボロです。

また分岐に来ました。今度は何かしら情報が得られそうな建物です。

この看板は新しそうです。みちのく潮風トレイルのものですね。

この建物は椎茸生産組合だそうです。たぶん、かつては椎茸の生産をしていたのでしょう。

今ではやっていないようです。

ここまで歩いてきて、椎茸の栽培をしている様子はまったくありませんでした…。

つまり、このエリアはゴーストタウンですね…。

参道入口はまだ先です。

「魚つき保安林」って重茂半島でも見ましたね。

さらに歩いていきますが、あるのは廃墟ばかり。

一応、舗装路はあるのですが…、

これは道の頭上をまたいでいる、多分、送水管の跡でしょうね…。

この道の両脇には廃墟となったビニールハウスしかありませんでした。

たぶん、ビニールハウスの倒壊した後です。この道はこんなんばっかです。

河原に下りていく道もありますが、先に何があるわけでもありません。

とはいえ、民家らしきものもありました。もしかしたら、お住まいの方もいるのかもしれません。

(観察はしていませんが…)

ようやく登山口に戻りました。

駐車場から約50分。登りの道です。けっこうしんどかったです。

 

かつての強い信仰を感じさせる「霞露ヶ岳」ですが、こちらのエリアはあまりに辺鄙。

道路があるとはいえ、人が住んでいるかもわからない地域。

数年後には完全に人通りも絶え、登山客も訪れない「未踏の地」になるのかもしれません。

((((;゚Д゚))))ガクガクブルブル

(終わります)

 

 

 

 

 

 

 


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