JDSF山形だより (おらんだ ダンス仲間ダベ)

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あっちゃん航海記7

2017-03-12 08:36:45 | ダンサーラウンジ

☆その7
お医者さんご夫婦や有名な会社の会長婦人…多くの方々が私を見かけると、会釈してくださる。
なぜ私ごときに?
いえ、私ではなく、胸につけたダンス講師の金バッジに対する敬意らしい。
『ヨーロッパでは、ダンス教師は貴族の次くらいに尊敬されるんだよ。
海外生活している人はわかるんだろう』
チーフの解説に私は思った。
船上ダンス講師のバッジは水戸黄門の印籠のごとし、と。

クルーズのお客様達はポロシャツや短パンなどのラフなスタイルで日中のイベントを楽しむ。
でも夕方からは、きちんとした服に着替えてディナータイム。
さらに正装指定の日があり、男性は上着にタイ、女性はドレスか着物スタイル。
お洒落をして軽い会話を楽しみながら、お酒や食事を楽しむ。
海外ドラマのパーティーシーンそのものだ。
たまにはこういう空間に自分を置くのも、良い自分磨きになりそうだ。

そんな上質な世界と対照的な位置にあるものは、深夜のクルーズバーだろう。
船底に近い場所にあるスタッフのためのバーで、早朝まで営業している。
窓も飾りもない殺風景な店内で、たいていアジア系のスタッフが数人飲んでいる。
壁際には、各国のビールの自動販売機。全部百円程度。
ビール以外のお酒は、バーテンさんに注文するシステムだ。

ダンスタイム後に夜食でおなかを満たしてから、ほぼ毎晩クルーズバーに集合した。
私はいったん自室に帰ってシャワーで汗を流し、ジャージ上下の楽なスタイルに変身。
「さっきのドレスのレディはどこに行った?」
「ああ、あの人?泳いで帰りました。」
と、冗談から深夜の飲み会スタート。
ビールで乾杯。
それからダンス談義が延々と続く。
チーフの気が向いた日は、サルサやアルゼンチンタンゴの講義が始まる。
これが楽しくて重くなっていた瞼が上がり、ぱっと眼が覚めて踊りまくる。
お喋りも楽しいが、やはりダンスが一番楽しい!
私たちにとってダンスは仕事なのだが、結局4人とも単なる「ダンス好き」なのだ。
朝まで踊っていたいけど、2時ころお開き。
また明日頑張りましょう!

                                     Have a nice day! fromA

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