ホリコは今…

見たり、聞いたり、感じたり、そんなものを何かに綴って残したい、そう思うこの頃です。

寂しくなります~S・Mさん~

2015-06-23 02:19:41 | 日記
銀座ライオン7丁目店
この日は S・Mさんのお別れ会

   同じ想いで 上京し
   同じ想いで 学校へ
   同じ想いで 就職し
   同じ想いで 活躍し
   同じ想いで 仕事に幕を引き

   そして
   同じ想いで 故郷を懐かしみ
   同じ想いで 飲み 食べ 喋り
   気が付いたら
   同じ想いで 支え合っている?のです


十二分に活躍し
十二分に人生を謳歌した
S・Mさんが
故郷「松山」へ帰ります。
寂しくなります…私たち

S・Mさん
   大変な仕事をしていたのに
   理解どころか 反論したりで ごめんなさい
   広い心で 受け止めてくれたのですね ありがとう
   ゴルフに誘ってくれて ありがとう
   なかなか上達しないで ゴメンナサイ
   飲みに誘ってくれて ありがとう
   「ダメだぞ!」と 叱咤激励してくれて ありがとう
   「息子は結婚したか?」
   言われたくない言葉だけれど 気にかけてくれて ありがとう
   武道館での音楽祭 チケットの手配 ありがとう
   (武道館が揺さぶられるような 太鼓に 圧倒されましたよ~)
   
   ほんとは 凄い人なのに
   「S・M!」と 呼び捨てにして ごめんなさい
   笑って受け止めてくれると分かっていたからなのです

これからは 松山で
お孫さんたちに囲まれての“おじいちゃん?”
作物作りに専念するのでしょうか?
それとも
母校に出向いて行って
剣道部に喝!を入れるのでしょうか?
多分 そうですよね。
(その姿、頭に浮かびます)

どうか お元気で!

松山へ行ったとき
「おい! 元気か!」と
声をかけてくださいね。
それもまた 楽しみかな?



【追伸】
同期会の写真は いつもの Y・Kさん
終生記録担当と自称する Y・Kさんが その日のうちに送ってくれます。
その Y・Kさん
ついに「Y行政書士事務所」を立ち上げました!
何度も 繰り返し 想います 「凄いな!」と
70歳の 古稀にしての事務所立ち上げなんですよ! 凄いですよね!

皆さん~
私たちも 頑張りましょうか?
もしかしたら
これからが 新たな 人生の始まりなのかも?しれませんよ~









      



   

福島から宮城へ‥‥宮城県女川町‥‥

2015-06-19 08:24:39 | 日記
≪女川町≫

震災の年
仙台からバスに乗った。
震災・津波の被害が次第に大きくなるのが 一目瞭然!

   やがて
   車窓の景色が一転した
   そこは まるで 町全体が 
   “家屋の墓場”
   あまりの惨事に 声を失い
   写真を撮ることも 忘れ
   ただただ 身体が 震えた
     ‥‥‥‥
   帰りのバスで 想った
   “ 毎年 来よう ”

あれから4年   
「復興が始まっている!」 そう 聞いた。
だから 期待して やって来た。

3月に JR石巻線が全線開通
その終着は「女川駅」
ひときわ目を引く駅舎が建っていた。

半分は「女川駅」
半分は「ゆぽっぽ」
駅と温泉が合築したのだそうだ。

羽を広げたような屋根は
ウミネコが羽ばたく様子をイメージしているらしい。

目ぼしい建物は この駅舎のみだが
動き出している
確かに 町が 動き出している。

頭がスーッと 軽くなった。

「女川中学校に 石碑があるから見てください」

そう言ったのは 仮設商店街≪きぼうのかね商店街≫の八百屋のご主人
津波で何人もの人を逃がして
自分は最後に逃げて助かったとのこと。
頼もしいご主人の言葉に 女川中学校へ向かった。

 《女川 いのちの石碑 千年後の命を守るために》
  「大きな地震が来たら、この石碑よりも上に逃げてください」
  「逃げない人がいても、無理矢理にでも連れ出してください」
  「家に戻ろうとしている人がいれば 絶対に引き戻してください」
 
   家族や家屋を亡くした生徒たちの
   痛切な想いが 刻まれていた。

これは 
女川中学校の生徒たちが、
東日本大震災の津波の被害を記録に残すために始めた
“いのちの石碑プロジェクト”

  「夢だけは 壊せなかった 大震災」

刻まれた この言葉に 生徒たちの未来を感じた。


≪女川町≫
もう 津波で流された町ではないですね。
未来へ向かう 活気がありますね。

女川駅から海岸へ向かう 道路
その両側に植えられたのは 桜

来年は
桜が咲く頃 来ようかな?


福島から宮城へ‥‥宮城県名取市閖上‥‥

2015-06-17 09:05:38 | 日記
   宮城県名取市閖上は
   東日本大震災により壊滅しました。
   震災前に閖上小学校から虹を見たメンバーがいました。
   この時はまさか自分がここに避難し、
   虹を見た場所から
   津波がふるさとを飲み込む姿を見ることになるとは
   想いもしませんでした。
   震災で、 
   あまりにもたくさんの大切なものを失いました。
   震災後も虹は架かりましたが、
   それを美しいと想える心の余裕がなかったメンバーもいます。
   いつの日か、
   メンバー全員が同じ虹を同じ想いで見ることができますように…。
   こんな想いを込めて作っています。
   この大切なたわしを手に取っていただき、ありがとうございました。
   あなたの心にも明るい虹が架かりますように…。

   閖上あみーず


かつては
活気ある漁港を中心に
穏やかな生活が営まれていたにちがいない 閖上地区

町のほとんどが 流され 更地が広がっている…。

あるのは
小高い山に「神社の祠」
盛り土の上に
上へ上へと伸びていくような「芽生えの塔」 
そして
津波の犠牲となった生徒名が刻まれた「慰霊碑」

それらを守るかのように建てられた仮設「閖上の記憶」

そこで
≪閖上あみーずレインボーたわし≫を求め
その 
やわらかな感触のたわしを手に シアタールームへ

「当時 中学校の2階から撮ったものです。」
「子供たちの悲鳴が入っています。」

映像が映し出された…
   
   車が 家屋が 町が 流されていく 
   絞り出すような 子供たちの悲鳴…
   やがて
   そこから立ち上がり
   活動始めた 人々の記録 

     ごめんね
     そして ありがとう
     また来年 来ますね

     完



何も知らなくて “ごめんね”
“そして” 辛い記憶を見せていただいて “ありがとう”
皆さんのこと 忘れません “また来年 来ますね”






福島から宮城へ‥‥大熊町を通過‥‥

2015-06-15 01:06:29 | 日記
   もう4年経ったね~
   復興進んでるかな‥‥
   そう言えば
   常磐自動車道が全線開通したらしいよ
   行ってみる?


友人のM・Tさんが運転
常磐自動車道を北へ向かった

   景色を見たり
   お喋りしたり
   久し振りのドライブに
   年甲斐もなく 華やいだ

   会話が途絶えた…
   
車窓の景色が…違う…何か違う…
田畑には汚染廃棄物が入った黒い袋が連なり
のどかな里山に 生活感が消えている…

右手に見え隠れするのは 一目でそれと分かる 福島第一原子力発電所
道路わきには 放射線量モニターが設置され
幹線道路以外は柵で閉ざされ
許可された車以外は 通行不可
人の姿は ヘルメットにマスクの作業員のみ
黙々とやっている作業は 汚染除去

『かえろう』
ペンペン草の向こうに 大きく描かれている文字

ここは
帰宅困難区域の大熊町

かつては
ゆったりした 穏やかな 里山だったに違いない
今は
家々の出入り口には 柵が張りめぐされ
田畑には 除染廃棄物が積まれ
人々の営みが 消えた…


私たち
何もできないね~ 
せめて「道の駅」で買い物しようよ
車だし 明日帰るし たくさん持って帰れるよ
ということで
あれも これも 野菜までをも 買いました。


何と言って良いか 分かりません…

でも また 来ますね。
 
  

『おのくん』の里親となりました

2015-06-13 11:51:34 | 日記
   姓は『めんどくしぇ』
   名は『おのくん』
   生まれは 宮城県東松山市の「小野駅前応急仮設住宅」

ソックスをパーツごとに分けて、綿を詰め、手縫いで仕上げる
世界でたったひとつの『おのくん』

   元祖は、
   アメリカの貧しい労働階級のお母さんが
   子どもにプレゼントするために、
   お父さんの靴下を改良したソックモンキー

その可愛さに惚れ込んだ 

これまで ゆったりと暮らしていた生活が一転
被災し先の見えない状況の中
仮設住宅に住む お母さんたちが集まった
そして
ソックモンキーの作り方を学んだ

なかなかうまくできず
「めんどくしぇ めんどくしぇ」とぼやきながら
でも 楽しかった

その『めんどくしぇ』が苗字になり
『おのくん』が誕生したという。



陸前小野駅前の仮設 ≪空の駅≫ を訪ねた

『めんどくしぇ おのくん』が並んでいた
手足の長さも 頭の形も 色も大きさも様々
世界にたった一つの『おのくん』だ

「買ってください」ではなく「里親になってください」という

大小の3体を求めた
いや 3体の里親になった


津波の爪痕 
仮設での生活を余儀なくされている人たち
一向にはかどらない復興
それでも
新しい未来を夢見て
いや
自分たちの手で築いてゆこうと
一針一針に想いを込めて作成している 皆さんのこと
決して忘れません

『めんどくしぇ おのくん』 がいるものですから…