ドンパチ女学院

アリス:私はこれからどこへ行けばいいの?
チェシャ猫:それはどこへ行きたいかでちがうさ

ノーラス戦乱記 2

2012-11-08 01:35:51 | EQ2ノーラス戦乱記
第二章  常勝将軍Sellas P5-7



「約束は守れそうにないな」
キスケは妻との約束を守れないことが残念だった。

来月生まれる子供を抱いてやること、こんな些細な約束が守れないことを、目の前にたなびくOsanpoの旗と、その軍勢の威容が物語っている。
しかも急遽ボンズの軍をも率いることになったため、命令の伝達経路すらままならず、キスケの率いる3万の軍勢は半分の力を出せるかすらもあやしいのだ。

「アーチャー、ソーサラー」
キスケの号令で、矢と魔法による第一射が始まった。


セラの軍団は怯むことなく押し寄せてきた。
速さに重点を置いたくさび型の陣形が、キスケの陣を切り裂いてゆく。

後方のフラウとリュオンの軍も動いた。
さながら大地が揺れながら押し寄せてくるようだ。


キスケは覚悟を決め、戦斧を高々とかざして叫んだ。

「我こそはキスケ!一騎打ちを望む!」
バーバリアンの巨躯と相まって、すさまじい迫力だ。

すると目の前の隊列が割れて、小柄なウッドエルフが飛び出した。

「我が名はセラ。今日この場より常勝将軍の誉れを得る者だ!」
叫ぶが早いか一直線に斬りかかってきた。


キスケは140kgもの重さがある戦斧を棒きれのように無造作に振り回した。
まるで竜巻のようだ。
セラは疾風のように身をかわし二刀で戦斧をさばくと、キスケの鎧の脇と首の隙間に剣を滑らせてキスケを討ち取った。


大将を失った守備軍に勢いは無く、後方から押し寄せるリュオンとフラウの軍団は残党を踏みにじり、そのままの勢いで城へと突入した。
そしてわずか一時間後には、城内のすべての場所にOsanpoの旗がたてられていた。


セラは激戦の疲れと安堵で痺れるような感覚を味わっていた。


「思ったよりはできるようね」
フラウがグラスを差し出すと、セラは笑顔で受け取った。

セラは勝利に酔うこともなく、次の戦場に思いを馳せているのであった。


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つづく

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ノーラス戦乱記 2

2012-11-08 01:25:09 | EQ2ノーラス戦乱記
第二章  常勝将軍Sellas P3-4


「いったいどれほどの軍勢だと言うのだ?」
ナフは苛立っていた。

世継ぎの無い先王が突然の病に倒れてから、ナフ、ペイシェンス、ウヒョウの3人の将軍がレッカーズを統治していた。
レッカーズは往時の勢力は見る影もなく、今では辺境の小国のひとつに過ぎない。



「まずはお手並み拝見といこうかしら」
フラウは後方に陣取ったまま、先陣を切るセラの軍勢を見つめていた。

「レッカーズには武名を轟かす、キスケ、ボンズの2将がいる。いかなセラとて苦戦は免れまい」
リュオンは部下に胴鎧をつけさせている。

砂煙を上げて猛進するセラの軍勢は3万、後攻めのフラウとリュオンが5万ずつの13万からなる大軍団。
対するレッカーズは城内に2万、城外の平野に陣取る3万の5万というところか。
誰の目から見てもOsanpoの勝利は確実であり、いかにして犠牲を抑えて勝つかという、内容が問われる戦だ。


「ボンズはどうした?」
城外の陣形の乱れを察してペイシェンスが伝令に問う。

「ボンズ大将は出陣しておりません」

「どこにおるのだ?」
ウヒョウが問う。

「出奔されたようです」

「おのれボンズ・・。先王からの恩を忘れたか」
ナフは怒りに満ちた声で言った。

その時、ボンズはすでに城から遠い土地に逃げだしていた。
「沈む船から降りることの、なにが悪いと言うのだ・・」
小さくつぶやくと、ローブのフードを深々とかぶりなおした。


「約束は守れそうにないな」
キスケは妻との約束を守れないことが残念だった。








ノーラス戦乱記 2

2012-11-08 01:20:13 | EQ2ノーラス戦乱記
第二章  常勝将軍Sellas P1-2



「あの者には荷が勝ちすぎるのでは?」

訪問者が部屋から出て行くのを確かめてからサディは言った。

「実力だけでは認められぬのが宮廷だ。セラには戦果を刻む戦場が必要なのだ。」

カトーは新しく四大将軍に任命したセラに、リュオン、フラウと合同でレッカーズを攻めるよう命令したのだ。
長く続く戦乱で国力は落ちているが、Rat帝国の時代にはデルタ公国と並んで列強と呼ばれた強国である。

「陛下は随分とあの者を買っているのですね」
サディは不愉快そうな顔で言った。

セラは四大将軍に相応しい実力を持っているのだが、小柄な女性ということがそれをわかりにくくしていた。

部屋を出たセラが廊下を歩いていると、フラウが階段を上がってくるのが見えた。

「これはフラウ将軍、今伺おうと思っていたところです。
次の遠征はリュオン将軍とともにレッカーズを攻めよとのことです」


フラウは手にしていた短剣を落とした。
セラが床の短剣を拾おうと手をかけると、フラウは短剣を踏みつけてセラを見下ろしながら言った。

「噂には聞いています」

セラが見上げると、フラウは嘲るような笑みを浮かべて続けた。

「新将軍殿は武勲ではなく、寝室で陛下を喜ばせる術に長けているとか。
新しい任務も将軍の座も、陛下の寝室で手に入れたものだと」

「やめないか!」
後ろから階段を上がってきたリュオンがフラウをたしなめた。

「あら、あなたの寝室にもこの小娘が入り込んだのかしら?」
フラウはリュオンがセラをかばったことが、ひどく気に入らないようだ。

リュオンは短剣を拾いセラを立たせると言った。
「非礼はわたしからも謝ります。フラウも本心ではないのだ。
任務については後ほど話しましょう。もう行かれよ。」

セラは悔しかったが、堪えなければならないことは理解していた。


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ノーラス戦乱記 1

2012-11-08 01:18:14 | EQ2ノーラス戦乱記
第一章  Osanpoの台頭 P7-8



「どうしたのだ?」
ダイヴィッチェは向きなおり立ち上がろうとした。


ドスッ


あまりにも唐突だった。
カトーの手にした戟はダイヴィッチェを貫き、その先端の三日月の刃は背後の祭壇をも破壊した。


「父よ、あなたの器はもはや溢れてしまったのだ。
これより先は我が千年王国へと導こう。」


カトーは左手でダイヴィッチェの頭を握り、次の瞬間トマトを潰すように握りつぶした。


「これよりOsanpoは神には祈らぬ。神を殺すのだ・・」


窓の外はいつの間にか嵐に変わっていた。


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つづく     

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この物語は実在の人物や団体とは関係ありません
いろいろごめんなさい><






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これにて第一巻の完。

私は初めて読ませていただいたとき、最後のセリフ

「これよりOsanpoは神には祈らぬ。神を殺すのだ・・」

で大爆笑しました。
Osanpoさんは、とてつもない強さを誇る神のアバターに挑戦し、次々と討ち果たしていたからです。

神さまは特殊なゾーンではなくフィールドにいて、運がよければ会うことができました。
自分が信仰してる神様のそばへいくと、バフがもらえたものです。

戦闘もフィールドで行われるので、遠目に見学したこともあります。
息詰まる戦闘の中、TMPさんにTell


それをこんな凄みのある言葉でセリフにし、表現するとは。
あまりの素晴らしい発想に声を出して笑ったものです。


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著者解説


この場面ではカトーがダイヴィッチェを殺すのですが、これはハードレイドギルド派だったカトーが、
ダイヴィッチェと意見が合わずGLが変わりOsanpoがどんどんハード路線に向かっていったことと、
神(Avater)を殺しているOsanpoを書きました。

神殺しに向かうOsanpoとその他ノーラスの各国(ギルド)の対立という構図を示し、
そこまでたどり着きませんでしたが大きなシナリオの序章になっていました。(神殺しには意味がありました)


ノーラス戦乱記 1

2012-11-08 01:15:05 | EQ2ノーラス戦乱記
第一章  Osanpoの台頭 P5-6


「我々が手を下す必要はないのです」
フラウはこちらを見つめてそう言った。


「では、誰が彼の者に鉄槌を下すと?」
リュオンが好戦的な眼差しで問う。


「先ほど討ち取った領主の首、あれを送りつけてやるだけでよいのです。
ゴールドムーンは民を思い、戦わずして城を明け渡すでしょう。
その後にその首を切り落としてしまえばよいのです。」

「貴卿が敵でなくてよかったと思うよ。」
リュオンは感嘆の表情で言った。


Mastersは衰退していたが、ノーラス最古の王朝にして暴竜ダラザーを討伐した血筋だ。
リュオンとフラウの率いる軍団はMasters殲滅のために合同で遠征してきている。

本城は目の前にあり、野営中の軍幕のテントで二人は軍議を交わしていた。


「もういいでしょう。朝までただのフラウでいさせて」
フラウはいたずらっぽく笑ってリュオンの首に手を回した。

「お手柔らかに頼むよ」
リュオンはランタンの灯りを落とした。


翌日、ゴールドムーンは無抵抗に開城し、ノーラス最古の王朝はその幕を下ろしたのであった。


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ソルセック・ローの祭壇に瞑想していたダイヴィッチェは目を開いてつぶやいた。

「恐帝ザミエルには、いやというほど煮え湯を飲まされた。
しかし、今やその玉座は我が下にあり、Osanpoは帝国を凌ぐ版図を手に入れた。」


黒雲の隙間からのぞく月に照らされて、ティア=ダルの美麗な女性がハープを弾いている。

「サディよ、おまえはザミエルにもっとも寵愛された妃だ。そちもまた我が手にある」
ダイヴィッチェは満足そうに続ける。

「惜しむらくはこの手でザミエルを葬りたかったが・・」


すると部屋の外がなにやら騒がしい。
程なく扉が開き、大将軍カトーと、リュオン、フラウ、ワロスィーの四大将軍が部屋に入ってきた。









※ 著者Rafalさんが解説のコメントをつけてくださいましたので、そちらも本文に移しました。
今後もコメントへ投稿して下さった部分は、随時移行の予定です。(Natun)

ノーラス戦乱記 1

2012-11-08 01:12:42 | EQ2ノーラス戦乱記
第一章  Osanpoの台頭 P3-4


Rat帝国皇帝ザミエルの死は帝国を崩壊に導き、ノーラスはいくつもの小国へと分断された。
新たなる盟主を巡る戦乱は2年もの長きに渡って続き、北方の蛮族を束ねるOsanpoが、帝国からその玉座を奪い取った。

これが先の大戦である。

そしてOsanpoの暴威は、いくつか残った小国へと向けられているのだった。

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ラヴィルのもとに寄せられる報告は、どれも芳しいものではなかった。


「降伏さえ許さないのですね。」
顔色は悪く疲労は隠せない。


城壁の外には地を埋め尽くすような軍勢が土煙を上げて押し寄せ、地響きとともにOsanpoの旗が揺れている。
ラヴィルが送った降伏のための使者は、八つ裂きにして送り返された。


女王ラヴィルが統治するImpactは、険しい山岳地帯の天然の要塞に守られて栄えていた。


「すべてを奪いつくし焼き払え!」

大将軍カトーは10万の軍団の先陣を切って馬を駆る。
目前の城砦からは、矢と魔法が雨のように降り注いでいるが気にかける様子すらない。
あっさりと城門の前までたどりつくと巨大な戟を背中まで振りかぶった。


ズドガガッ


カトーは巨大な戟を城門に叩きつけた。
堅牢なはずの城門は、熱した飴のようにえぐられて大きく口を開けた。


「最後の時まで気高くありましょう。」
ラヴィルは覚悟を決めたかのように立ち上がった。

カトーとその軍団は城内に攻め入り、動くものすべてが動かなくなるまで蹂躙してまわった。

城内に動くものは無くなり、もう立ち上がることの無い女王の骸を見下ろしながら、カトーは満足げな表情を浮かべていた。


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著者解説



ここで出てくるImpactのラヴィルですが、元VientにいたWestmail(通称:西やん)が脱退してギルマスをしていました。
それで最初の餌食にしたのです。
この頃はまだ、こんなこと書いてもいいのだろうかと世間の反応を気にしながら書いていました。
実は本の値段が高くしてあったのは、一般に普及させないようにという狙いと、関係者に怒られないようにいたずら的な意味合いがあったからですw


ちなみにVientはSiriusが解散したあとに作ったギルドで、ギルメンのみで週5回くらい単独レイドしているまったりなのか激しいのかわからないギルドでした。
Vientを卒業するとOsanpoに行くという、Osanpoの学校と呼ぶ人もいたように、優秀な人がたくさんいました。
現在も現役のHeeb、KureuやSellas、そしてとびぬけた能力を持ちEQ最高、至高のプレイヤーだと思っているLimelightなどです。
また、Arrest、Goldmoon、Corderia、Ladyrosenwoodなど超プレイヤーだらけなのにGMがダメダメ(おもに女性問題)という惜しい状態でした(自滅


ノーラス戦乱記 1

2012-11-08 01:07:39 | EQ2ノーラス戦乱記

第一章  Osanpoの台頭 P1-2


必ずや嵐がくるだろう。



隆盛を誇り栄華を極めたRat王国。

皇帝ザミエルの逝去は、戦乱の時代の到来を告げていた。


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「我が前に彼奴らの首を差し出すのはリュオン!貴様か!」
ダイヴィッチェは玉座から立ち上がると嵐のような声で叫んだ。
そして広間に座した将軍達を睨みつける。


「ハッ、必ずや!」
逆立つヒゲを蓄えた大男が立ち上がる。
そのバーバリアンの腰には、巨大な3枚刃の斧が輝いている。
”リュオン・バックラー”
先の大戦でもっとも武功をあげた四大将軍の一人だ。

ダイヴィッチェはリュオンを値踏みするかのように一睨すると、向きなおって叫んだ。
「それともフラウか!」


視線の先のウッドエルフの女性が立ち上がる。
「わが身にかえても成してみせましょう。」
フラウは四大将軍唯一のプリーストだ。



ズガン



将軍達の後列でけたたましい音が響いた。
床に巨大な戟が刺さり、巨人族と並んでも遜色ないトロルの大男が立っている。
燃えるような赤い目は怒りに満ちて、首筋や額には血管が浮き出ている。
ビキビキと音が聞こえてくるようだ。


「ほう、言いたいことがあるのかカトー」
ダイヴィッチェの口元は緩んでいるが目は笑っていない。

カトーと呼ばれた男の闘気に、まわりの将軍達はおののいている。


「俺にまかせろ!」
Osanpo最強の将軍カトーは、巨大な戟を振り上げると近くの将軍の頭を砕き、怒りの形相で背後の扉から出て行った。


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カテゴリー「ノーラス戦乱記」を設けました。
月曜日~金曜日の夜8時前後に更新予定です。
予定です。

繰り返しますが、予定です。


著者(Rafal)解説


曖昧な記憶を振り返ってみると、この時代背景となった政権は、マスターズ→Haven→Rat→Osanpoだったような気がします。
マスターズの時代は人がたくさんいて、レイドギルドっぽいものもたくさんあってとても楽しかったですね。
わたしは某レイドギルドに混ざって、アントニカやコモンランドのT5Raidをしてました。

その後、Siriusというギルドを作ってRaidをしてましたが、当時のレイドはゾーンにNamedが一匹という感じで、それを三か所くらいハシゴする感じだったような気がします。

T6くらいでコモンランドのRaidで後のRuonとフラウ、ダイヴィッチェと出会うのですが、Ruonは当時はNecでフラウと同じギルドでした(まだOsanpoはなかった)
その後、Osanpoが結成されるのですが、タンク候補として声をかけられました。
それを断ったことからOsanpoとわたしの抗争がはじまったのでした。

一部嘘です。



予告

2012-11-08 00:16:49 | EQ2ノーラス戦乱記







必ずや嵐がくるだろう。






広大な自然 そびえたつ古城
    



緑豊かな森と妖精たち





剣と魔法の地  ノーラス 






驚異の戦乱期が幕を開く!







「ノーラス戦乱記」


作  Rafal



第一章 Osanpoの台頭 








不定期連載開始!



乞ご期待!











人のふんどしで相撲をとるブログとかそういう








ノーラス戦乱期7

2012-11-07 08:25:01 | EQ2ノーラス戦乱記
伝説のノーラス伝を、Rafalさんがコメント欄に書いて下さいました。
コメント扱いではもったいないので、本文にそのまま転載させて頂きます。


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【ノーラス戦乱期7】書きかけ 作:Rafal


「諸侯らは納得できると言うのか?」
ゴスモグはけたたましくテーブルを叩いて立ち上がった。

猛るパラディンの視線の先には、Rat帝国元帥クップルが目を閉じて静かに座っている。

「なにゆえ、没落王朝のごときが議長席に座しているのだ?」
烈火のごとくまくしたてるゴスモグに、円卓を囲む者達が眉をしかめる。

「覇者であった我々は没落したとも言えよう」
クップルの背後に立つ男がおもむろに口を開いた。
「しかし、貴国では軍師メケメケが病に倒れ、参謀のジェイズまでもが野に下ったと言うではないか。自国の心配をしたほうがよいのではないか?」
髑髏を模した恐ろしげな甲冑の下に浅黒い肌がのぞく。好戦的で有名なRat帝国将軍アレストであった。

「おのれ、愚弄するか!?」
ゴスモグは聖剣マーの真理に手をかける。

「ゴスモグ将軍、場をわきまえよ。我々の剣はOsanpoに向けられるべきではないか」
入り口の脇に立っていたラファルが二人を制止する。
「反Osanpoの旗に集いし各国の代表の方々、今は互いが争うべきでは無い。Osanpoが本拠地とするは前時代のRat帝国の戦城。地をよく知るということからも議長国をRatにお願いしたまで」

「我が国がふさわしいかはわかりません。議長と言えども利はなく、戦果は戦勝ののちに収まるべきところに収まるでしょう」
クップルは立ち上がり列席の諸侯に同意を求めた。

「反Osanpo連合という大儀、我々には小競り合いをしている時間は無いのです」
ラファルはそう言うと、扉を開けて一人の女性を招きいれた。

「な!?フラウではないか?」

「元Osanpoのフラウ将軍です。今は出奔し特殊工作部隊Tsunoに身を寄せています」
ラファルの紹介で、フラウが一歩前に出る。

「大陸一の癒し手か!?」

「四大将軍ではないか?なぜ?」

あたりがにわかにざわめく。

「合点がゆかぬ」
女王フィリア(Her Majesty The Queen Fylia)が怒りをあらわに立ち上がった。
「この下賎の輩は先の戦で、我が眼前に陣取っていた敵ではないか!」
白い巨大な水鳥の羽で作られた扇で、フラウを指して叫ぶ。

フラウは無言のままで静かにフィリアに視線を送っている。

「しかも、大陸一の癒し手などと・・勘違いも甚だしいわ!」
動じないフラウにフィリアはいよいよ苛立っている。



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この作品を初めてご覧になった方もいらっしゃることと思います。
ノーラス戦乱記は、レイドギルドの繁栄と衰退をそのまま国取り物語風に描いた傑作で、INGAMEのブローカーで販売されておりました。

高額であり、誰もが読めるわけではありませんでしたが、知る人ぞ知る名作でありました。
一部の人達(主にレイドギルド所属プレイヤーの)には熱狂的に支持され次作を待たれていた物語です。


今となっては登場人物のほとんどはノーラスを去り、または名を変え過去を変えており、すべては昔話になりました。


しかしこの作品を読むと、当時のことを懐かしく思い出されますし、下々の一般プレイヤーには知る由も無かったレイドギルド間の確執だとか人間関係だとかいろいろ窺えて、爆笑を誘う場面が非常に多いデス。




コメント下さったということはまた当ブログを開いてくださると信じてRafalさんへ私信。
Twitterへダイレクトメールを送りましたのでお目通し下さいませ。



俺のフグ

2012-11-04 08:47:15 | RIFT



前フリクエスト報酬のヘルムがバケツでした。


以前、食材の魚と間違ってコレクションアイテムを大量に購入してしまい、地団駄をふんだことがありましたが、







違う種類の魚でまたやっちまいました。






みんなフグをヒットさせるがいい!





昔のSSを見てて、何度見ても最低だなあと思う一枚があったので再掲載。