もの想う鷲 (A thinking eagle)

自然・環境を科学してみる

河川の再生

2006-08-16 23:55:50 | 徒然なる侭に
以下は2005年3月18日に書いた内容の再掲です。


会社の仕事を終えてから、近くの2級河川を約1時間散策しました。
青鷺、白鷺、川鵜、山ガラ、みそさざい、鴨、カラス、鳶、雀などがまだ川や岸で餌を捕っていました。
中州には萱や葭(よし)が茂り、手入れされぬままになっています。
かっては、石を取ればその下に白い海老がいた川も、川砂を採取した為に流れが緩くなり、各所に取水の堰堤が増えて、川底が簡単に大水だけでは、掃除出来なくなったのと、生活用水が未だ少し流れ込んでいるので、川床は昔とは大違いで再生するのは容易ではないと思われます。
来年は中州は県の許可を得て、1~2月に萱や葭を焼き、植物の多様性を復活する手始めにしたいです。
川は浅く、その気になれば、我々の小中学生時代にしたように、子供たちの遊び場に、老人たちの力で復活したいと希望が湧いてきます。
山、川、田畑の再生をし、豊かな自然を取り戻し、農業、酪農、などを行い、大抵の機械の修理は自分たちで部品を作ることの出来る、若者中心の会社を作ることを目標に着実に前進したいと思っています。
今日はこの辺で筆を置きます。
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マグロ漁船がアホウドリを絶滅に追い込む?その1

2006-08-16 23:52:41 | 野生動物保護
消滅しているアホウドリの不思議  (Reader’s Digest編集部作)
(Reader’s Digestの Asian Edition の 4月号(英語版)から翻訳)

以下を読まれて感じるところのある方は、日本のマグロ漁船がMr. Nigel Brothersが推奨している方法を採用して、アホウドリが災害に遭遇するのを最小限にするべく、協力されることを切望します。
添付の写真はReader’s DigestのAsian edition に出ていた写真です。
尚、本文、画像の掲載に関して問題がある場合はお知らせください。




この不思議な大洋を逍遥する鳥は数を急激に減らしていたが、誰もその理由を知らなかった。 
そこで Mr. Nigel Brothers が追跡した。

オーストリア行きの定期航行船のデッキから、私は、荒れたどんより曇った空の下で進み来る鉄のような灰色の(iron-grey)波を見つめていた。陸地から遠い、この侘しい大洋の真ん中に、突然一羽の巨大な鳥が雨のベイル(veil)の向こうに、出現した。

その羽は、霧と嵐の灰色と白の混ざり合った色合いをしており、その長い嘴は、暖かい紅色をしていた。
一方の黒い翼の先で、その鳥は、切り立った険しい角度の波の面をさっと切り、上に舞い上がり、我々の船の航跡を横切って華麗に円弧を描きながら飛んでいた。

我々は、大洋を生活舞台とする鳥(ocean birds)の中で最大且つ最も神秘的な一種である、殆ど目にすることのない、逍遥するアホウドリに発見されたのだ。

そのアホウドリが、陸に向かっている我々を追跡して来た5日間の間、私は一度たりとも、その3mの翼を羽ばたかせるのを、見たことがなかった。(訳者注:アホウドリは上昇気流に巧みに乗るから、翼を羽ばたく必要が無い。)

この世のものとも思えないこの大洋の真ん中で、この鳥は、一体なにをすることができるのだろうか? 私は訝った。
何処へ行っているところなのか?

ジャンボジェットによる旅行の前の時代には、未だ、アホウドリの生活や棲息過程は、人々を魅惑する謎であった。Cape Horn(訳者注:Chileでは Cabo de Hornosと書く)(訳者注:南極洋に面するチリーの南端の島、Isla Hermite(エルミテ島)にある港町) の船乗り達は、この鳥たちを、迷信的な親しみを持って、海に消えた仲間の魂だと考えていた。
この鳥たちの神秘は、Samuel Taylor Coleridgeによって、一羽のアホウドリを殺し、”どこもかしこも水ばかりなのに飲む水は一滴もない” 世界に、永遠に漂う運命になった船乗りについての、彼の詩 ”古き船乗りの詩(The Rime of the Ancient Mariner)” によって永遠のものとなった。

逍遥するアホウドリ達は、南極大陸の近くの、人の住む陸地から遠く離れた風の強い島にしか巣を作らない。

人の住む陸地からは、オーストラリアやニュージーランドの岬の様な2、3のところでしか、この鳥は一瞥することすら出来ない。
主として、波に洗われた大洋に浮かぶ死体や博物館の標本を調べて、博物学者達は、7種の”大きな”アホウドリ(その中でroyal albatross と wandering albatross(訳者注:はじめに述べた”逍遥するアホウドリ”)が最大の種である)と17種の小さい種類がいることを見出している。彼等の発見によれば、老齢の鳥の中には 人間と同じほど永く生き(既知の最も老齢のものは60歳以上であった)、生涯にわたって同じ相手を選ぶという。しかしこの鳥の神秘的な太洋航海の秘密を解く助けとなる手がかりは無かった。

オーストラリアのヲロンゴン(Wollongong)(訳者注:シドニーの南)のすぐ沖合いの太平洋の小さな海域が、アホウドリが群がる地球上の数少ない場所の一つである。毎冬この大きな鳥たちは南半球の到るところから飛んで来てこの海域で産卵し死ぬ無数の大きなイカたちを食べにやって来るのである。
ここで1970年代の初め、アマチュアの博物学者Lindsay Smithは彼の妻Janiceと2~3の友達とともに、金属製のボートから網で鳥を捕らえ、その足に番号札をつけて、オーストラリアのアホウドリの研究家Doug Gibsonの仕事を引き継ぐ決心をした。2~3年後、科学者達は、南極大陸近くの島々にあるオーストラリアから遠く離れたアホウドリたちの繁殖地で、番号札を付けられた鳥たちを見つけ始めた。しかしながら、どの様にアホウドリたちが地球の周りを旅するかについての証拠がはいって来ていたが、Smithと彼のティームはもっと深刻な神秘に直面していた。毎年目にするアホウドリが減っているのだ。初めは1日に30羽を捕らえていたのに、1986年には5倍の時間(5日)をかけてたったの12羽しか網で捕らえられなくなった。悲惨な便りがこの鳥の繁殖地から入って来ていた。博物学者達の報告では、Cape Horn の近くの英国領South Georgia島島では、ひどい減り方であり、多くの巣が見捨てられたままであるというのである。そこでは、どこかで、数千のアホウドリが消滅している―そして誰もその理由を知らないと Smithは思った。
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マグロ漁船がアホウドリを絶滅に追い込む?その2

2006-08-16 23:52:00 | 野生動物保護
続きです。

凍りつく様な強風に向かって頭を下げ、Nigel Brithers (一人の人の名であり、“Nigel 兄弟”ではない) は、オーストラリアのMacquarie Islandsの沼の多い草むらの上を、テクテク歩いていた時、突然後ろから、ビューッツと音がして何かが襲って来たので、彼は身を屈めた。小さな飛行機の大きさほどもある大きな鳥が彼の頭の上を低く掠めて飛んで来て、円弧を描いて彼の足元に降りた。あっけにとられて、その若い博物学者が膝をついていると、そのwandering albatrossは、その大きなゴムで出来たような足で、ヨチヨチと歩いて来て、魚を捌くナイフ(fishing knife)の様に大きく鋭い嘴で、彼の胸をつついた。Brothersは仰向けに倒れた が、その鳥は彼の胸に上って来て彼のふさふさした頭髪と顎鬚を嘴で整えたのである。

鳥や海への倦まぬ愛情を持ち、背が高く、筋骨逞しく強いBrothersは、彼自身、大洋の逍遥者(wanderer)の様なところがあった。学校の休暇をタスマニアの農場で過ごしている間に、Brothersは、熱狂的なアマチュアの博物学者となり、まだ生徒である間に、タスマニア政府の為のwildlife(野生の動植物)のfieldworkを始めた。1970年代の中ごろ、16ヶ月の間 wildlife ranger として、配属されて、海鳥を餌食にしていた、昔の船員が残して行った猫を、根絶する助けをした。タスマニアに帰って、Brothersは、marine lifeをモニターする仕事につき、毎年海岸に沿ってテクテク歩き、最も遠い沖合いの島々に航海した。彼自身の運命が、まもなく その華麗な大洋の航行者である鳥の運命と深く結びつくことに
なろうとは露知らず、しばしば あのwandering albatrossとの彼の不思議な遭遇を思い返した。

一方、この消滅しているアホウドリの不思議は、海鳥のエキスパートの間に 急速にホットな話題となった。24種のアホウドリの種の中で、21種が減少しており、多くの種が絶滅の危機に瀕していた。Brothersは、失われた鳥達の運命について、直感的なものを感じていた。
“私は何が起こっているか知っている。だから何としてもそれを証明する積もりだ。”
と、彼は友達達に語っていた。

彼が少年であった時以来、毎冬、錆びた白い漁船が、新鮮な野菜や燃料を求め、そして修理をする為にHobart港(タスマニアのCapital)に、どっと入港して来るのだった。それらは南半球の大洋を遊泳する、刺身の元になり、そして、海で最も高価な魚に入る、1kg 50ドルの価格の、青いひれのマグロ(bluefin tuna) の 漁をする日本の漁船団の一部であった。毎日 各漁船は、3000の えさを付けた釣り針 が付けられた100km長さの糸をセットしている。

何と多数の漁船、何と多数の釣り針、とBrothersは考えた。
これらの漁船の他に、そんなに多くの鳥をころすものが、何か あろうか?
他の科学者達も、同様な疑いを持っていたが、かれらは考えるだけだった。
答えを証明する為には、誰かがちゃんとした観察をして、数値を集めなければならない。

2年間、日本の漁船の1つに観測者として乗船する許可を得ようと努めた。1988年の冬かれの忍耐が実って、許可を得て、タスマニアの320km南で漁をしている、大きなマグロ漁船に、ゴムボートから乗り込んだ。その顎鬚を生やした若いオーストラリアの若者が、なぜ彼らの中に現れたのか、あるいは ノートと双眼鏡を手にして、雨としぶきの中で背中を丸めて、外の厳しいデッキの上で坐っているのか、乗組員達は、何も解らなかった。この特等席から、乗組員たちが、1日6時間の間、7.3秒に一回、引っ掛けのある釣り針に、魚や剣烏賊をえさとして付け、船尾からそれらを投げ込んでいるのを、Brothersは観察することが出来た。同時に数百の海鳥たちが、デッキの下の魚の加工工場から海に放出される魚の頭や内臓を取りに、急降下して来るのである。船尾での彼の孤独な監視を始めてすぐ、一羽の王様然としたwandering albatrossが、突然海面に急降下して浮かんでいる魚の1片をくわえるのを、Brothersは見た。これが、釣り針に付いた餌であると知らずに、その大きな鳥は、釣り針も餌も、一気に飲み込んだ。鳥が飛び去る過程で、釣り針についている糸が張って、アホウドリは海中に打ち付けられた。慌てて鳥は、激しく翼で水をかき、翼をばたつかせながら糸を引っ張った。しかしながら、事態を逃れられるわけはなく、すぐに糸に引っ張られて沈んで行った。その夜、乗組員達は Lindsay Smithの様な科学者や鳥のエキスパートたちがアホウドリの足に付けた番号つきの足輪で一杯になった引き出しをBrothersに見せた。乗組員の中には、それを戦利品(トロフィー)として自身の指に嵌めている者さえいた。次の2~3日の間に、同じようにして更に11羽のアホウドリが釣り針にかかり殺されるのを、Brothersは見た。

彼の観察に基づいて、南半球の大洋で、糸で釣る日本漁船によって投げ込まれる1億8百万(108 million)の釣り針は、最低でも、毎年 44,000羽-1時間に5羽-のアホウドリを殺していることになると、Brothersは計算した。Hobartのオーストラリア南極部門の科学者、Graham Robertsonは、“アホウドリが何処へ行こうと、凶悪な殆ど目に見えない生命の殺戮が、常に起こっている。それは空を空(から)にし、彼らの生存を危地に陥れている。”と言う。
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マグロ漁船がアホウドリを絶滅に追い込む?その3

2006-08-16 23:50:41 | 野生動物保護
続きです。


Brothersは、どのようにして、その恐るべき殺戮は容易に且つ殆ど金をかけずに避けられるかを直ちに直感した。次の三年に亘って、500日間マグロ漁船に乗って大洋を航行して資料を集めて、彼は簡単なアイデアをテストすることに決めた。

殆ど全ての日本の漁船は、既に鳥たちを脅す装置を持っているのに、使う気遣いをしなかった。それは単純な“鳥の脅し”で、船尾に立てたポールに、動くフェンスの役目をする様に、プラスチックの吹き流し(訳者注:鯉のぼりの様な吹き流し)をつけるものだった。Brothersは、それはうまくセットすれば70%効果的であることを発見した。鳥たちが餌を見ることが出来ない様に、夜に 釣り針をセットして デッキの照明を暗くすれば、鳥が釣り針に掛かるのを90%も減らせた。また、早く沈む様に、糸には錘をつけ、餌は冷凍を解いた。タスマニアの家では、野原で(土鳩を標的にする)トラップ射撃の弓で、魚の頭を飛ばす実験をし、エンジニアの助けを得て、自動の餌投げ機を開発した。それは、プロペラによる攪拌の流れが餌を再び海面に浮き上がらせない様にする為に、餌を船の航跡のないところに飛ばすものだった。
Brothersは、彼の発見を報告書にして-日本語に翻訳して-日本の政府と漁業のエキスパートに配布した。
反応は無かった。

乗組員達はBrothersに言った。“たったの2,3羽だよ”と。丁寧な黙殺に苛立って、彼は、年間8億6千万ドルに登るマグロ漁船のマグロ捕獲がこの鳥たちを奪った、と指摘した。
“この鳥たちを引っ掛けない為に、簡単な対策をするのは、意義のあることだ”
と彼は言った。
しかし彼の航海で、乗組員たちはベッドの下から鳥脅しの糸を取り出さなかったのを見てきた。彼の提案を歓迎すると彼が期待した乗り込み員たちに裏切られ、彼は報告書を英語で出版した。世界中の鳥のエキスパートや環境保護グループに警報を発した、彼の警告の呼びかけは、とうとう国際的な行動を呼び起こすことになった。

Christopher Robertsonが、ニュージーランド、ウエリントンの彼の研究室で、腕一杯に抱えた、冷凍した状態の溺死したアホウドリを持ってきて、ステンレスのベンチに撒き散らし、それから、ナイロンの糸の付いた釣り針で一杯になった箱から、ガチャンと音をさせて、その沢山の釣り針を下にあけるのを、私は見た。“これらの釣り針はこの鳥たちから出てきた。1羽の鳥が3本の釣り針を咥えているのを発見する事もある。更にどれだけの警告を世界は必要とするのか?”と彼は言う。

ニュージーランドはどの国よりも多くのアホウドリの種の繁殖地であり、その鳥たちを保護する為に、厳しい法律を実施してきた。魚を取っている間に捕まえた鳥は、公的な観測者によって冷凍され、持ち帰られてRobertsonと彼のティームによって解剖されなければならない。問題は、ニュージーランドで繁殖する鳥の多くがニュージーランドを発ち、大洋逍遥の途中で、これらの規則を持たない南アメリカの国々 の 沖 に飛んで行き、そこで生きていくということだ。そこへ行く途中や、またそこから帰る途中で、鳥たちは南の大洋で漁をする船団や南極近くの海で不法に漁をする船の上を飛ぶ。そしてアホウドリたちにとっては、糸と釣り針で漁をする漁船は全てfast-foodの天国である。

アホウドリたちが晒されている、遥か遠くまで張られた危険の程度は、鳥たちの背中に付けられた発信器を使った衛星による、飛翔の追跡によって最近明白になってきた。南アメリカの先端のSouth Georgiaから追跡された、あるアホウドリは、Brazilに4日で着き、10日で大西洋を渡り、南アフリカのケープタウンを通過し、そして、発信器が故障したときには、Wollongongに向かっていた。メルボルンの近くのChisholmの研究所の研究者、David Nichollsは、“毎時100km以上の速さを維持して飛び続ける鳥を我々は見てきた。― ― ―鳥たちは距離を食べる。”と言う。

6ヶ月で7,500kmをカバーする、アホウドリの地球を一巡する飛翔は、この鳥を救う為には、ともに働かねばならない国が如何に大切かを強調している。国際連合の食料農業機構は、国々に行動計画を採用する様促し、糸と釣り針で漁をする漁船は、鳥が釣り針に掛からないように、Brothersの方法を採用することを推奨している。英国は、South Georgiaの海域で、7ヶ月のアホウドリの繁殖期間中、糸と釣り針で漁をすることを禁止した。そしてそこでのアホウドリの死は、1年で20羽以下になった。南極海域で漁をするライセンスを持つ船はBrothersが提案した対策を使用しなければならない。

オーストラリアは、糸と釣り針で漁をする船には、夜に糸を投げ、鳥脅しを使うことを要求することに加えて、アホウドリと、アホウドリと同じみずなぎ鳥目の海燕を救う為の国際条約の展開に主要な役割を演じてきている。この条約は、メンバー国が、鳥が掛からぬ様な漁法を含めて、広範囲の環境保護対策を
守ることを義務付けている。オーストラリアとニュージーランドはその条約に批准した。ブラジル、チリー、フランス、ペルー、英国、とスペインはそれに署名した。しかしアホウドリを救うのに重要な、巨大な漁船団を持つ日本の様な、他の国々は、今まで署名の意図を示していない。英国のチャールズ皇太子からの助力で、環境保護の世界同盟が、アホウドリとそれより小さい海鳥を、糸と釣り針から救う為に、運動を展開しています。“毎年300,000羽以上の鳥たちが釣り針で死に追いやられているなどとは思いもよらない。それを避ける為に出来ることがあるだから、全く恐ろしい事態であり、鳥たちをこんな目に会わせるのは、全く不必要なことだ。”とチャールズ皇太子は言う。” 

いくらかの国々は素早く行動したので、既に、死んでいくアホウドリの数は減ってきている。しかし、鳥たちがBrothersの簡単な方法で救われる為には、遥かに多くがなされねばならない。今 彼は、彼が注意深く修復したヨットの中で生活して、Brothersは、違った港にヨットで行き、漁をする人を助けて、 鳥を引っ掛けない様に、餌を投げる方法を開発することにより、アホウドリを救う戦いを継続している。“世の中の規則は守られなければ、何の価値も無い。 漁師は、誰も彼を見ていない、陸地から遠く離れた所で働く。-彼らは好きなことを好きな様にやれる。”とBrothersは言う。

風の強い11月のある日、新しい餌投げのシュートのテストをする為に、オーストラリアのリゾート・シティ、Coffs Harborから航海に出て行く、糸と釣り針で漁をする漁船の船尾にBrothersは、立っていた。
羽を広げてそよ風に乗りながら、一羽のアホウドリが彼のすぐそばに飛翔して来たのでBrothersは手を伸ばし、その翼の先に触れた。彼の驚きをよそに、そのアホウドリは翼を畳み、彼の手の上に降りた。
微笑みながら、Brothersはその明るい信頼している黒い目に見入った。美しい友よ、君の生に祝福あれ! 彼は沈黙したまま祈った。
その壮麗な鳥が空に舞い上がっていくのを見ながら、彼は更に言った。

“漁師たちから離れていろよ!”
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機械工学関連

2006-08-16 23:46:16 | 機械工学関連
第3角法による投影で遭遇する直交行列の例

2005年4月21日にご紹介しました作図例に出てくる例で、この直交行列が出てきますので、その例により直交行列の性質を実例でご紹介致します。
ただし、数学公式が私のP/C技術では厳密に表記出来ないので、少し読みづらいと思いますがご容赦戴きたい。

OXYZ座標系からOX(3)Y(3)Z(3)座標系への正則1次変換のことを説明したいのです。
各座標軸の単位ベクトル(i,j,k ; i(3),j(3),k(3))の方向余弦は以下の如くなります。

@@@@@@@@i@@@@@@@@j@@@@@@@k@@@
i(3)@@@@0.57735@@@@0.57735@@@0.57735
j(3)@@@-0.40823@@@@0.81646@@-0.40823
k(3)@@@-0.70711@@@@@@0@@@@@0.70711


@@@@@@@0.57735@@@@0.57735@@@0.57735
A=Matrix(-0.40823@@@@0.81646@@-0.40823) とすると
@@@@@@-0.70711@@@@@@0@@@@@0.70711

逆行列 A(-1) を計算すると,Determinant(A)=1 だから、

@@@@@@@@0.57735@@@-0.40823@@-0.70711
A(-1)=Matrix(0.57735@@@@0.81646@@@@0@@)
@@@@@@@@0.57735@@@-0.40823@@@0.70711

これは、行列 A の転置行列 A(*) と同じです。

即ち、直交行列には以下の性質があります。
1. Determinant(A)=1 or -1
2. Matrix(A(*))=Matrix(A(-1))

  
また直交行列ではありませんが、以下のようにベクトルの方向余弦の行列式は、4面体 の体積の計算に使用されます。

4面体(ABCD)の体積 をV とするし、A点から点B,C,Dに至る夫々のベクトル、ベクトル(AB)、ベクトル(AC)、ベクトル(AD)の方向余弦を、L(1)、L(2)、L(3);M(1)、M(2)、M(3);N(1)、N(2)、N(3);とし、夫々のベクトルの長さを、(AB)、(AC)、(AD)とすると

@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@L(1) L(2) L(3)
V = 1/6*(AB)*(AC)*(AD)*Determinant(M(1) M(2) M(3))
@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@@N(1) N(2) N(3)



@@@@@@@@L(1) L(2) L(3)
Determinant(M(1) M(2) M(3))=Determinant(B)とすると
@@@@@@@@N(1) N(2) N(3)

Square of Determinant(B)=Determinant(BB(*))から

Determinant(B)
=Square Root of (1-Square of cos(a)-Square of cos(b)-Square of cos(a)+2Cos(a)*Cos(b)*Cos(c))

ただし a、b、c は 各ベクトル間の角度です。

更に

V = 1/6*(AB)*(AC)*(AD)*SIN(A)

ここのSIN(A)は 立体角正弦 と いわれるもので

SQUARE OF SIN(A) =4*SIN(s)*SIN(s-a)*SIN(s-b)*SIN(s-c)

ただし s = (a+b+c)/2 です。

これらは、興味深いことに、それぞれ、3角形の第2余弦法則、およびヘロンの公式に、とてもよく似ています。            
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自己紹介です

2006-08-16 23:44:18 | About 宋円さん
私、宋円(そうえん)と申します。
農村で高校まで農業に従事する父を助け、
大学は東京で機械工学を専攻して、会社では圧縮機の製作、
海外調達、工作機械に関連する業務を経験し、退職後も
機械工学関連の技術業務や翻訳(英語)の仕事をしています。
今までは環境を汚す側に身を置いていたましたが、
これからは環境を改善する側にも身を置きたく
このブログを開設しています。
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