家栽の人

久しぶりに１巻だけ読んだ。

これを最初に読んだときは学生だった。当時は「なんかいい」程度にしか感じなかったけど、今読むと基本的には人間は現代も２０年前もあまり変わってないのかな、と感じる。

当時と現代と（漫画読んだだけのうえで）比べると、今は外部の責任にする傾向が強いかなと思う。
年金問題なんか７年以上も前に発覚しているのに昨年まで誰も見向きもしなかった。１０年以上も前に省庁や役所の不正経理があったことを報告しているのになんら対策してこなかった。

結局、国が追い込まれた状態になってから一昔の話をぶり返して文句を言う政治家たち。小泉改革の負の部分はあるけど、あの人がやろうとした総本山は省庁改革なんだよね。特殊法人の解体とか特定財源の一般化とか・・。

さらに遡れば１９９？年の橋本内閣の時だって構造改革って言っていたんだよね。少なくとも福田政権になってやるべきことが逆行しているのは間違いない。


こういうときに、中国が悪いとか言ってないで、自分たちで国内産買おうよってならない消費者にも問題は多いよな。前にも書いたけど、中国産に問題あるのははるか前から白日の下にさらされていたのに安いからって理由で使ってきたわけでしょ？中国だけを悪いと言わないで消費者のわがままについても批判されるべきと思うんだよな。

政治も悪い、官僚も悪い、大企業も悪い。でもその悪さを放っておいた国民だって悪いと思うのよ。
だからこそ、自分たちが何とかしようって行動起こさなきゃいけないはずなんだよ。

私のやっている政治活動(?)と呼べる行動は実際今まで何も生んで来てはいない。
でも、何もしないよりはましとも思う。

文句言う分ぐらいは何かしないと、と思う。


そして、家栽の人を読んで自分の行動がすごくギスギスしてるなあと感じてしまう。結局自分も人のせいにしているなあ、と。

若い頃の自分は無茶していたけど、今よりももう少し、協調性と優しさがあったかな、なんて思ったりしています。