監督 アンドリュー・スタントン
出演 キャストテイラー・キッチュ(ジョン・カーター)
リン・コリンズ(デジャー・ソリス)
ダリル・サバラ(エドガー・ライス・バローズ)
2012年4月14日(土)に観た作品です。
その日にも簡単な感想を書きましたが、感想と言うよりも、記録として是非この作品は映画欄に入れておきたくてもう一度記しておきます。
この映画を語る上で欠かせないことは、原作がエドガー・ライス・バローズの「火星のプリンセス」ということです。
以前記したように、私が中学年時代に読みふけったSFの名作です。この作品でSFファンになったと言っても過言ではありません。武部本一郎氏の魅力的な挿絵ともあいまって、ホントに夢中になって読み、その世界に没頭したものです。
初めのうちは、理不尽に火星に飛ばされてどうやって地球に帰るのかを描く物語かと思っていたら、どんどん異世界の魅力にはまってしまい、いつの間にか地球に帰るのが嫌だという感情がわいてくる作品です。
火星の重力が地球よりも軽いので、普通の人間のジョン・カーターは火星では超人となるという設定はなかなかスゴイと思います。要するに主人公をスーパーヒーローにするのに、環境の方を変えてしまったということです。つまり地球人であれば火星に行くと誰でもスーパーヒーローになれるんです!!そりゃあ、誰でも行ってみたいですね~
何にしても、今から100年以上も前に書かれたもので全てのスペースオペラの先駆的な作品です。自分もいつか、そういう未知の世界で冒険をしたいと幼心に憧れたものです。
そのあこがれの世界を描いた3D映画。想像通りではなかったにしても、かなり頑張って世界観を出した力作だという感想を持ちました。私たち日本人にとってやはり挿絵の武部本一郎ワールドが絶対ですから、原作とはまた少し違ったイメージがあるのは否めません。
しかし、映像は最新のSFXを駆使して非常に良かったと思います。特に飛行船の造形は美しく、盛り上がりました。
ペット?のウーラの造形はイメージと違っていましたが、それも武部本一郎氏の挿絵の影響です。映画の方が原作に近いとか。結構役に立ったり愛嬌があったりしていいキャラでした。
登場人物たちも頑張っていました。まあ、プリンセスのデジャー・ソリスは絶世の美女という設定なので、誰がやっても難しかったでしょうが、お転婆で強気なお姫様をリン・コリンズは頑張って演じていたと思います。
緑色人種の体格はもう少し横にも大きいマッチョでもよかったかなと思いました。
ストーリーは原作を大切にしながらも、現代という時代的推移、映画という時間的制限に合わせてうまい具合にまとめられています。
100年前に描かれた作品ですので、原作では登場人物の描き方はやや表面的で、冒険冒険また冒険のストーリー展開でしたから、映画化にはちょっと苦労した面もあるのではないでしょうか。不満を持つ人もいると思いますが、私としてはほどよい味付けかな…とも思います。
興行的には残念ながら赤字だそうです。そういえば、見に来ている人たちの平均年齢が結構高かったのが印象的でした。みなさんバロウズの、火星シリーズのファンなんですね~(^^;)
まあ、いくら原作が全てのスペースオペラの祖と言っても、実際に映画としてはスターウォーズなどが先に出ているし、筋にしてもファンタジーのナルニア国物語を映像で観てしまっているので、どこかで観た映像や筋になってしまうのは仕方がないし、そのためこの映画の魅力が薄れてしまっているのも事実です。
この作品は、巨額を投じて作られたものですが、原作ファンだけが興味を持てるマイナー作品になってしまったようです。
でも、少なくとも私にとっては、幼い頃憧れた冒険を目の前に示してくれた記念碑的な作品となりました。
出演 キャストテイラー・キッチュ(ジョン・カーター)
リン・コリンズ(デジャー・ソリス)
ダリル・サバラ(エドガー・ライス・バローズ)
2012年4月14日(土)に観た作品です。
その日にも簡単な感想を書きましたが、感想と言うよりも、記録として是非この作品は映画欄に入れておきたくてもう一度記しておきます。
この映画を語る上で欠かせないことは、原作がエドガー・ライス・バローズの「火星のプリンセス」ということです。
以前記したように、私が中学年時代に読みふけったSFの名作です。この作品でSFファンになったと言っても過言ではありません。武部本一郎氏の魅力的な挿絵ともあいまって、ホントに夢中になって読み、その世界に没頭したものです。
初めのうちは、理不尽に火星に飛ばされてどうやって地球に帰るのかを描く物語かと思っていたら、どんどん異世界の魅力にはまってしまい、いつの間にか地球に帰るのが嫌だという感情がわいてくる作品です。
火星の重力が地球よりも軽いので、普通の人間のジョン・カーターは火星では超人となるという設定はなかなかスゴイと思います。要するに主人公をスーパーヒーローにするのに、環境の方を変えてしまったということです。つまり地球人であれば火星に行くと誰でもスーパーヒーローになれるんです!!そりゃあ、誰でも行ってみたいですね~
何にしても、今から100年以上も前に書かれたもので全てのスペースオペラの先駆的な作品です。自分もいつか、そういう未知の世界で冒険をしたいと幼心に憧れたものです。
そのあこがれの世界を描いた3D映画。想像通りではなかったにしても、かなり頑張って世界観を出した力作だという感想を持ちました。私たち日本人にとってやはり挿絵の武部本一郎ワールドが絶対ですから、原作とはまた少し違ったイメージがあるのは否めません。
しかし、映像は最新のSFXを駆使して非常に良かったと思います。特に飛行船の造形は美しく、盛り上がりました。
ペット?のウーラの造形はイメージと違っていましたが、それも武部本一郎氏の挿絵の影響です。映画の方が原作に近いとか。結構役に立ったり愛嬌があったりしていいキャラでした。
登場人物たちも頑張っていました。まあ、プリンセスのデジャー・ソリスは絶世の美女という設定なので、誰がやっても難しかったでしょうが、お転婆で強気なお姫様をリン・コリンズは頑張って演じていたと思います。
緑色人種の体格はもう少し横にも大きいマッチョでもよかったかなと思いました。
ストーリーは原作を大切にしながらも、現代という時代的推移、映画という時間的制限に合わせてうまい具合にまとめられています。
100年前に描かれた作品ですので、原作では登場人物の描き方はやや表面的で、冒険冒険また冒険のストーリー展開でしたから、映画化にはちょっと苦労した面もあるのではないでしょうか。不満を持つ人もいると思いますが、私としてはほどよい味付けかな…とも思います。
興行的には残念ながら赤字だそうです。そういえば、見に来ている人たちの平均年齢が結構高かったのが印象的でした。みなさんバロウズの、火星シリーズのファンなんですね~(^^;)
まあ、いくら原作が全てのスペースオペラの祖と言っても、実際に映画としてはスターウォーズなどが先に出ているし、筋にしてもファンタジーのナルニア国物語を映像で観てしまっているので、どこかで観た映像や筋になってしまうのは仕方がないし、そのためこの映画の魅力が薄れてしまっているのも事実です。
この作品は、巨額を投じて作られたものですが、原作ファンだけが興味を持てるマイナー作品になってしまったようです。
でも、少なくとも私にとっては、幼い頃憧れた冒険を目の前に示してくれた記念碑的な作品となりました。
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