花に例えるとーーー花桃

　女性を花に例えるのは平安時代からあったことらしく、堤中納言物語では秋草に女性をなぞらえる女房たちの話があったりする。
　私にとって６歳になる姪のイメージは花桃なのだけれど、姪の母親である妹に言わせると梅なのだそう。子供なのにとにかく奥ゆかしいというか繊細で優しいのだそう。
　今日はその姪の習い事について、東京の旧友とLINEで盛り上がったりした。小さな女の子に何を習わせたらよいかという話で、バレエ（ダンス）と英語（外国語）ということで意見が一致したが、責任のない伯母である私と子供のいない他人の友人の話だから、実際子育て奮闘中の妹が聞いたら噴飯物かもしれない。
　ピンクの花桃も可愛くあかるい春らしくていいんだけどなぁ。
　

家族のこと我の事ーーー絞りの椿

　実家の庭にはたくさんの花木が植わっていて、そのうち何本かは家族の記念樹です。
私の記念樹は春まだ早い時期に咲く薄桃色のヒメコブシ。高校生になる年に植え今に至るまで大好きな木です。妹の木は絞りの大輪の八重椿。写真の花です。
　ところが妹は、キャラクター的に逆だと言います。
つまり私のキャラクターが派手で目を引く絞りの椿で、妹がヒメコブシだと。

　この冬の始まりに父が庭の剪定をしたのだけれど、どうしたことかヒメコブシを覗いてみんなチェーンソーで頭の部分を、殺人鬼ジェイソンよろしくぶった切ってしまいました。ドウダンもニレケヤキもざくろも乙女椿も紫陽花も紫式部もみんな。花に罪はないのですけれどもね。私と母はそれを見てため息をついて首を振っています。
　春早くヒメコブシは庭のシンボルツリーとして今年も青い空めがけて優しい花びらを広げていましたが、絞りの椿は切られて子供の背ほどになったところに、ようやくアンバランスに大きな花をいくつかつけました。でも木の姿が痛ましいのです。

写真を撮って妹にLINEで送ると「やっぱり椿はもーちゃんだわ」と。
お花は綺麗ですが複雑な心境です。

近況ーーー桜（ソメイヨシノ）

昨年年始早々、突然病院に運ばれました。それからおおよそ９ヶ月の入院。
色々すったもんだを経て昨年９月半ばに退院し、同時に住まいを仙台市に移しました。

いろんな人に会い、いろんなことが起き、生活が良くも悪くもリセット。また一から積み木を積み上げるように暮らし始めました。病気をしたせいか何か開き直ったような、どうとでもせいというような気分。リハビリに病院に通い、やっと最近夜更かしできるほど体力が戻り、絵を描いたりする気力も戻ってきつつあります。

しばらく書かないでいるうちにYahooさんの仕様もずいぶん変わったようで、どこから手をつければいいのやら。規則正しい生活が病気にはいいので、手始めに習慣づけに日記を書くことを再開しようと思います。
実家に行って撮った写真を貼っておきます。
桜の季節も終わってしまいましたが、実家は山間部にあるのでまだ日陰に植えた桜は満開でした。震災の前年、姪が生まれた時に植えた記念樹の桜のうち一本です。
これから山里はだんだんと過ごしやすい季節になります。