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2015年の夏に①

2018-09-22 23:33:39 | 書いた・描いた・作った

2015年に精神疾患で入院したときに書いていた短歌、のようなものです。
入院中あるひとに恋して、何せ時間だけはあったので
怒涛のように短期間で詠みまくって、iPhoneのメモ帳に書き綴ってました。

それをここに移そうと思います。気が向いた時に20首づつぐらいかな。
推敲もしていないし、短歌の作法も知らないし、
内容が重複していたり、陳腐にすぎたりするけど
そのままブログ記事にします。
番号も当時つけたままです。






午後の陽に顔みし最期もあっけなく
何も言えずに固まっていた


四十路ゆえ 恋に怖気し吾がいる
十歳(ととせ)違いの背なの高さに


どっちだよヒトは勝手なことを云う
歳の話は煩わしきこと


世事に飽き
ひとりで居たいと独りごち
まだ若いのにと言うヒトありて


何時迄も若くはないとヒトが云い
私はじめて驚いている


彼の曲を聴きながら歌詞つけている
その健やかさ少し疲れる


気遣って笑い泣き怒り抱き合って
互いの狡さ擦り寄せあって


物干に手持ち無沙汰な青のシャツ 
黄色の帽子と並んでいたり


わたしね、と
語ることない唇は
未だ少女の色をしていて


好奇心か恋愛かわからない
見ているとただ気持ちが和む

1-
本当は見ていたいだけかも知れず
君の若さと強いinnocent

1-
君はもう充分強く見えるのに
君の弱さを探しているのは

1-
わめき声  常とはいえど喧しい
ケダモノじみたinnocenceもあり

1-
友と恋 はっきり区別がある歳を
既に過ぎたり不可解なれど

1-
ひと寄りて 少しの嘘を吐きながら
音に紛らせ書き続けている

1-
静か穏やかと云われ言われして
ここではそうねと付け足す私

1-
他のものと
くっきり違って見えている
この花の名は何というのか

1-
また会う事もあればいいなと
滑稽な
私いまだに人を想うか

1-
Eelsの〝Hospital food〝が加速して
iPhoneに書く もの狂いかも

1-
この恋の行方までをも見てみたい
唯のegoだとわかっていても



































ツイッターより_精神障害について

2018-09-21 20:23:42 | 夜ノオト。
 精神障害を持って、世界が健常者と分けられてしまった感じを常に持っている。賃金は健常者よりもずっと安いし、友達も病院で知り合った同病の人が増える。親は差別があることを前提に「負けるな」とはげまし、事情を知っている親戚は関わりを避けるか逆に過剰に気遣う。

 以前から付き合っていた人の中には精神病になったからと態度を露骨に変える人もいた。これはとても不快。世界は私を精神障害者として扱う。そういう状態が嫌なら、病気であることを明らかにしないで暮らしたほうがいいのか、とも思う。実際同病の多くの人が障害を隠して暮らしてる。

 私はツイッターで障害を持っていることをオープンにしている。実生活でも特に隠してはいない。自分から話すことは無いけれど、これは病前から自分のことを話すのが苦手なため。良くも悪くも病気は私の一部になってしまった。その病気とうまく付き合うために隠すという選択はしていない。

 精神障害者と健常者の間には見えない高い壁がある。そう思う時、私は私の中の精神障害者である自分に対する偏見と常に向き合わざるをえない。障害を持っている同士で話し合うことはあっても、健常者とはなかなか話し合えない。答えはまだ出ないが、これは安定期にあるから考えられることでもある。

 精神障害を持っていても結局は人。精神の病を得ても安定期にあれば、人格がドラスティックに変わりはしないということ、そして社会に混じってあなたの隣にいる精神障害者の多くは、この安定期であり、危険なモンスターでは無いことを多くの人に知ってもらえたらと思う。

海女_2015年8月の終わり頃に書いた詩のようなもの

2018-09-21 01:50:43 | 書いた・描いた・作った
海女

言葉で武装した君の
独白を聴いている
君自身の安心のために
自身に言い聞かせているのか
因果を噛んで含めるように
私のために場所を空ける気が
無いと言っているのか
私は相槌を打ちながら
話し続ける君の癖を観察し
痛々しさを扱いあぐねていた

君は何でもないように
退院後の計画を話しながら
離れて足を組んで座り
終始鼻に触り眼鏡を上げ
ニキビ跡を掻き
手首を時折ポキリポキリ鳴らして
逆光の中私に見られていた

10歳若い君の無意識が
私に何を示したか
それは背中が寒くなるような
拒絶ではなかった
君はまるで隙だらけだ
再会を約束するほどの積極性もなく
しかしそれが君の精いっぱいなのは
いかな鈍い癖に意地の悪い私でも
わかりはした

君の身の回りには
communicationの淡さと薄っぺらさ
踏み込まない優しさと
溶けたアイスクリームのような
ぬるい甘味を求める連中ばかり
理屈では無い感情だけが
取り残されたように
私の身の内にある

君がじゃあといって去った後
また会いたい、と思った

女は色々だ
しかし皆冷ややかな温みを抱えてる
女ばかりがより深くしたたかな
?がりや結びつきを求めて
自らよりも熱い核を持つものを
求めて貪欲に
人と関わり笑い傷つき泣く
そんな気がする
だけどもう今や女の涙は誰かとの
commitまたはdiscommit
苦しみのためにのみは流されない
もはや時代は終わった
勿論何時のときも変わらず
女に本気じゃない涙はないが

自由の哀しみの為に
様々な輝石をぽろぽろと
美しい眼からこぼし
または無い物ねだりの我儘の為に
安い甘ったるい涙を落とす
男に
若い事情を抱えている君に
その曖昧な境目の区別が
つくだろうか
君はどこまでも君でいて
自分からは
壁の中から出てこようとしない

敏い君の潔癖が私を拒んだからと
安全で気のいいおばさんを
期待通りにやる気はないが
自分のために泣くのは
あれきりにすることにした

あれは私の中にまだ生き残っていた
力ない少女の残滓
はらはらと流れ落ちる甘えの欠片
看護婦に諦めるよう背中を押されて
混乱し泣いて眠ったが
あの後、急に私は私を思い出し
君に恋する力を
未だ自分が持っていることが
嬉しかった
ありがとう スズキくん
私は恋と強さを
無力な幼い少女ではなく
女のSoulをいま一度
己が身の内に見出した

私がかつて愛の為に流した
歓喜の涙と
深海に潜るような
危険で深いコミットへ挑んだことを
君の無意識で彩られた
独白に近いひとつひとつの会話が
思い出させた
私はもはや臆面もなく「愛」という
在り来りを書けてしまう
それが日常にあった日々を
思い出したから
愛の持つ優しさではなく残酷さを

私はかつて真珠採りの海女だった
深く 深く より深く求め
何度もあの白珠の輝きを
掌に握りしめ
水面に浮かび上がっては
笛のように長く尾を引く
息をしたものだ
無自覚な野生に満ちていて
潮の苦さをも身の内に宿し
なお腕手を水圧の中に伸ばす
女だった

それが私を支えている背骨
私はようやく君のおかげで
あの感触を探り当てた
私は改めて彼らに邂逅し
真円のまたは歪んだ涙型の
大粒小粒、黒白取り混ぜた
天然真珠を脳裏の掌で転がしながら
いっそう密かに君に恋している

男は誤解する
求められている要求を
叶えなければならないと
女の私は何も求めていない
今の君のまるごとを
知りたがっているだけ
女は今を生きるから
また会いたいだけなのだけれど