タイトル:真夜中のパン屋さん 午前5時の朝告鳥
著:大沼 紀子
ブランジェリークレバヤシのお客さんであったソフィアさん、班目さん、パン屋さんに通い始めて5年の月日の中で、大きく変化が現れます。
班目さんは家庭の幸せによる作品の変化、ソフィアさんは、性別を超えた恋愛の決断をします。その変化の中で、希実、弘基にもそれぞれの旅立ちがあります。希実は、大学入学後の葛藤を経て、自分の気持ちを言い表せなかったことに気づき恋をスタートさせ、かつての父親との再会を機に前に向くことを決意します。弘基も親族の借金を契機に、フランスへ旅立ちパン修行に明け暮れつつ、想いを馳せる人との時間を大切にするようになります。
真夜中に開店するパン屋さんから始めるシリーズ読んできましたが、パンを作りながら、パン屋さんにかかわった人たちが失敗・失望したりしながらも、成長して新しい未来を一歩ずつ作っていくところが、パンを作る過程に似ているなと感じながら読んでいました。
また、時間をおいて真夜中のパン屋さんを読み、自分自身も過去と比べて成長したかたどってみたくなりました。良い本のシリーズだと思います。
最新の画像もっと見る
最近の「本」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
バックナンバー
人気記事