猫語のブログ〜ねこさんの、ぼくによる、ねこさんのためのよみもの〜

「猫語の教科書」をだいざいに、しもべいくせいほうほうなど。

しもべの巣へのいざない

2022-12-18 | 日記
ねこのみなさんごきげんよう

なんどもいいますが
ねこさんはほかほかでぬくとくあるべきです。

しもべのしめいのたいはんは
ねこさんをぬくぬくにすること
であるといってもかごんではないのです。

さて、たいそうおさむくなり、
人間が巣をつくるじきとなりました。
きっとみなさんのしもべも、
人間であるからには
せっせと巣をつくっていることでしょう。

みなさんは、しもべの巣におさそいを
うけたときどうしていますか。

おさそいをうけいれ、ごふべんをこうむった
というねこさんもいるようです。
どうしてそのようなことがおきてしまうのでしょうか。
また、そういったごふべんをこうむらずに
しもべの巣をたのしむにはどうしたらよいでしょうか。

こんかいはしもべの巣へおさそいされたときの
ぼくのやりかたをごひろういたします。

゜* ・。: * ¨ .゜。* ¨˜・`∆´・。† .・º 🐾:∞゜。・゛.

ぼくのしもべは、みなさんもごしょうちのとおり
なまけものタイプです。

すきがあるときはもちろんすきがなくても、なまけようとします。

たとえば、しごとにいくというときでも
ぼくのおへやのおそうじをしなければならないというときでも
すまほにうつるたくさんの絵をみつめはじめます。

どうかんがえてもいまはその時ではないのです。
それは、ねこさんであるぼくにでもわかることです。

ですのでぼくは、いつもしもべにそのときではないと
おしえてやらねばなりません。

あなたのしもべが、このようなしもべのばあい
しもべの巣へのおさそいにはおきをつけください。
ごくろうをこうむることがあるかもしれないのです。

しもべの巣のしくみについてすこしほそくします。
いぜんぼくは、人間は寝ている人間になりますと
からだがとけだすの、とこうさつしました。
しもべの巣は、このとけだした人間のからだを
やわらかいふかふかしたものでおおってつくられます。
ですので、しもべがとけだしたからだを片付けてしまうと
しもべの巣は消滅してしまいます。

このようなしくみのしもべの巣は
ねているしもべがせっせとしこむだけあり、
しもべが、ねているようでおきているしもべに
なるころにはたいへんほかほかでぬくぬくで、
ねこさんにとってはあらがいがたいみりょくにあふれた
ものにしあがります。

ぼくの得たちけんからいえることは、
しもべの巣のほかほかは、
どくとくなほかほかであり、
ねこさんのりせいはそのほかほかのまえには
むりょくである、ということです。

どくとく、というのは
たとえばエアコン、ストーブ、ヒーター、あんか
ホットカーペット、こたつ、というような
ねこさんをほかほかにするそうちでは
さいげんできないほかほかで、かつ
おひさまのほかほかともちょっとちがう、
そういうほかほかのことです。

ぼくのしもべも、巣をしこむのはたいへんお得意です。

しもべも、ぼくがこのほかほかによわいことを
しっているようで、このじきは巣にいるしもべをたずねますと、
きまっていりぐちをつくって、どうぞこちらへ、と
ぼくをおまねきします。

あなたのしもべが、きちんとした、
人間としてゆうしゅうなしもべでしたら
どうぞおさそいにのって、しもべの巣をご堪能ください。
しもべの巣どくとくのほかほかは
ねこさんのやわらかなおからだを
いっそうやわらかにし、おひげのどの一本
ーたとえばわすれさられているあごちんのつつましいおひげであってもー
のさきのさきまで、ぬくもりでいっぱいにしますでしょう。

それでねこさんは、こねこさんのころ、おかあにゃんのおなかのうえで
ほかほかになったときのようなしあわせなお気持ちになるでしょう。

ひるがえって、あなたのしもべが、ぼくのしもべのように
ねこさんによるごしどうがなければ
人間としてもゆきとどかないようでしたら
そのおさそいはきっぱりおことわりをしなければなりません。

なぜなら、そういうしもべは、
ねこさんが巣でくつろいでくださるいことがうれしすぎるあまり、
そのほかのことすべてをわすれて
ねこさんといっしょに巣にこもってしまう
ざんねんな頭脳しかないのがそうばです。

「そのほかのことすべて」には、ねこさんのごはんのおしたくや
ねこさんのはばかりのおそうじや、ベッドメイキングなども
ふくまれます。
こんなふうですので、もちろん仕事にいくことも
わすれてしまうばあいがあるのです。

そうなりますと、ねこさんにとってたいせつな、
ねこさんのおへや、はばかり、ベッドなどのせいけつや
ねこさんだけの時間がなくなってしまいます。
どんなねこさんもしもべにみせるためでなく、
ねこさんのためだけに
うっとりとおけなみのおてていれをするじかんを
おじゃまされるのはよしてほしいものでしょう。

しもべがすべてをわすれ、しごとにもいかないとなると
こういうじたいをまねいてしまいます。
これでは、おちおちしもべの巣をたのしんではいられません。

では、そういうしもべをもつねこさんは
しもべの巣がもたらすしあわせなお気持ちを
あじわうことはできないのでしょうか。

いいえ、そんなことはありません。
ぼくのやりかたのとおりにすれば
あんしんしてしもべの巣をたのしむことができるのです。

まずはねているしもべが、
ねているようでおきているしもべに
なったことをさっちしましたら、
しもべの巣のちかくまでゆきましょう。

あと、2、3歩でしもべの巣というところまできたら
立ち止まり、ゆったりとしたちょうしですわります。
しばらくそのままでいれば、ねこさんにきづいた
しもべは巣におさそいするでしょうから
ねこさんはおさそいにのったふりをします。
やはりゆっくししたちょうしでたちあがり
しゃなりとあんよをすすめて巣のいりぐちに
ホールインワンのコースをすすみながらも
そのちょくぜんで華麗にかわしてみたり、
巣の入り口でたちどまっておくびをひくくして中をうかがったり、
巣にはいったしゅんかんにやっぱりお出ましになったり
そんなことをくりかえして、しもべをじらします。

ここでのポイントは、
しもべに、ねこさんはしもべの巣にはいりたいけれども
ちょっとけいかいしていらっしゃるな、とおもわせることです。
そして、もう少でねこさんは巣に
はいってくださりそうだ、と期待させることです。

この期待をもちつづけるかぎり、しもべは
しもべの巣のなかでねこさんをまちつづけます。

そしてもうひとつじゅうようなポイントは、
じかんをみはからって、しもべの巣に
きょうは入りませんとせんげんをすることです。

するとしもべは、しぶしぶながら
おきているしもべになって、しごとにいくしたくをしよう
というきになるものです。

しもべがしたくをはじめたら
つぎにねこさんがすることは、
たくさんのごようじをいいつけることです。

さむくておはながまっしろですよ、
はぐれげがとてもきになりますよ、
ああ、ぼくのおきにいりのベッドがかたむいています、
はばかりのおすなをたいらかにしてください、
ねこさんくさをおめしあがりになります、
ごはんはそちらではなくやっぱりこちらがいいですよ、
なんでこのおみずはつめたいのですか、
だっこっこでおそとがみたいです
でんきストーブのいちはベッドから30センチ、やりなおして
だめ、ぎゃくにとおいもういちどはじめから

とまあ、こんなぐあいです。

こうしますとしもべは、巣を解体するいとまもなく
おたくをとびだしてゆくことになります。


これでねこさんは、
しもべのいたらなさをきにすることなく、またじゃまされることもなく
しもべの巣でおくつろぎになることができる、というわけです。

こつは、しもべが巣をぬけだしてから
おたくをでていくまでを
なるべく短くすることとです。

しもべの巣は、しもべがぬけだしたその時から
ほかほかをうしないはじめます。
ですから、しもべがぬけだしてからねこさんが
おはいりになるまでのじかんはみじかければ
みじかいほどよいのです。

また、ごようじをいいつけるのもわすれないでください。
巣をかいたいされてしまっては、もとも子もありませんから。
ごようじとしたくをするのでせいいっぱい、くらいの
じかんしかあたえないのがよいでしょう。

ただ、ごちゅういいただきたいのは、
このやりかたには、りすくもあるということです。

なにせ、
ねているようでおきているしもべや
あわてるしもべにかなり接近することになるからです。

いぜんももうしあげましたが
こういうしもべとはてきせつなきょりを
たもっておかないといけません。

うっかりちかづきすぎますと、
ねこさんのお顔にしもべのひじがきれいにはいったり
ねこさんのやわらかなおなかにしもべの足がひっかかったり、
あらぬところにとじこめられるなど、
ねこさんがつらいおめめにあうことがあります。

人間としてできのよくないしもべの巣を
たのしみたいねこさんのあんぜんのため、
このことをかきそえておきます。



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