ねこのみなさんごきげんよう。
せんじつのことです。
おそとへのとびらのむこうがまっしろでした。
ゆきがつもったんですねぇ。
はじめてのこうけいに、おさんぽにむかう
あんよがとまってしまいましたし、
しっぽっぽは、ふくらんでしまいました。
それでもぼくは、おでかけしました。
みなさんに、いえることはひとつです。
このまっしろなゆきせかいは、
あんよまわりのそうびがぜいじゃくな
われわれねこさんにはふさわしくない、
ということです。
ゆきのなかへとあゆみをすすめたものの、
5ほもあるきましたら、にくきうのふぐあいにより
ぼくはうごけなくなりました。
みかねたしもべにはもちこばれるかたちで、
おたくのなかへとてったいをよぎなくされました。
いつのときも、しもべにもちはこばれるのは
たいへんふほんいなものです。
さて、こんかいはぼくがあいしてやまない
おつめについてのおはなしです。
しもべをもつねこさんならば、
「つめきり」というりふじんなおめめに
あったことがおありでしょうね。
ぼくも、しもべのおたくにまねかれて
あれよあれよというまにつれていかれた
しろしょうぞくのやかたにて、このしうちを
うけたときは、しょうげきでした。
しろしょうぞくのものどもは、ほんとうに
おそれをしらない、きけんなしゅうだんです。
しかも、ぼくのおつめきりは、
犬用のつめきりをもちいておこなわれるという、
おそれをしらないにもほどがある、おぞましいものでした。
ねこさんは、どのいちぶぶんをとりだしてみても
かわいくないところがないわけですが、
それでも、どのねこさんにも”おきにいりのパーツ”が
きっとあることでしょう。
ぼくは、とりわけ、おつめのことがおきにいりです。
ふだんしまってあるおててのおつめは、
じっさいにはとてもかたいのですが、
せいけつにみがかれたすりガラスのような、
そんなやわらかなふうあいをもっています。
ですので、おつめをだしたとしても、
おけなみにくるまれたおててのさきと
ぜつみょうにちょうわするわけですね。
よくかんがえてつくられていることが
このことからもわかります。
つけねから、おつめさきにかけてのアーチは、
おててのさきからすこしだけだしたときには、
おててだけでなくねこさんそのものをあいらしく
みせることにやくだっています。
それだけでなく、いざ戦いのときとなれば、
標的を的確にけずり、穴を開けることもできる
頼もしさがあります。
かわいいだけでなく、頼りにもなる。
これこそ、ぼくがおつめをあいするりゆうです。
あんよのおつめは、おててのおつめとちがい、
つねにちょこっとだけおかおをだすようにするのが
いまふうのねこさんのやりかたです。
あんよのおつめは、おててのおつめにくらべて
いろははっきりとして、まるでぼくのきばのいろです。
(よだんですが、ぼくのきばはすこしかけているのです。)
しつかんはすりガラスというよりは、とうきというふぜいで
とうめいかんはほとんどありません。
あんよのおつめのよいところは、
ぼくがあるくたびに、リズムをきざむところです。
ゆっくりあるけば、てっ、てっ、て。
かけあしをすると、ちゃっちゃかちゃ。
かいだんをのぼりおりするときは、がちょがっちょが、がが。
ぼくのきぶんをもりあげてくれるのです。
きがきいているので、いつもかんしんしています。
ですので、こんなにすてきなおつめを
きるなんて、そんなやばんなはっそうがあるなんて
おもいもよらなかったのです。
はじめのころは、徹底抗戦のかまえでいどみました。
ゆるせることと、ゆるせないことがある、
ぼくはそうおもいました。
しかし、しもべが、おつめをきれば
クリスピーキッスを、もうひとふくろさしだすというので
それでおててをうつことにしました。
ところがいまや、そのやくそくはさっぱり
まもられていません。
それでもきらせているのには、
それなりに、べんりなこともあるからです。
これは、ねこさんによるのでしょうが、
ぼくはどちらかというと、おトイレのつぶつぶを
のべつまくなしにちらばすタイプのねこさんです。
なににもとらわれず、ただおててのおもむくままに
つぶつぶをかきます。
もはや、ぼくにはなぜねこさんのおトイレにはつぶつぶが
あるのか、ほとんどわからないくらいです。
ですので、ほんらいならかくさなければならない
物体Uそのものを、おつめにかけてしまうことがあります。
そうしますと、かわいらしいをえんしゅつするための
おつめのアーチに、物体Uがくいこむかたちになって
しまうのです。
これでは、おてていれにラングドシャがしびれるほど
じかんがかかることになるのです。
しかし、おつめがきってありますと、おつめのさきに
ちょっと物体Uがつくくらいでひがいがおさまりますので
ラングドシャもつかれません。
ですのでここのところは、「つめきり」も
やぶさかではなくなっています。
まだ、おわかいねこさんにいいことをおしえましょう。
おつめのおてていれをしているとき、
おくちでおつめをかみしめて、ぎゅうとひっぱると
おつめのつけねのももいろのぶぶんがのびるのがわかるでしょう。
ここをじゅうぶんにのばすのは、ねこさんを
すこやかにしてくれるこうかがありますから、
おねんねのまえなどにするとよいですよ。
ちなみに、ぼくのしもべは、
ぼくのおつめのぬけがらをあつめています。
なかには、おてていれにつかれて物体Uがのこったままの
おつめのぬけがらもありますが、しもべはわかっているのでしょうか。
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