
ねこのみなさんごきげんよう
だいぶあたたかくなってきたことはわかりますが
おひさまの熱量はまだまだたりません。
ですのでぼくはきょうも、ヒーターのまえに
おひるおねんねをたしなみました。
さいきんのぼくは、やたらめっぽうはしりまわるのを
にっかにしています。
ぼくのうちなるライオンさんが、ぼくをかりたてるのです。
あっちのおへやからこっちのおへやまで、
ときにつるりとすべりながら、ときにしもべにからまりながらも
そんなこときにもとめず、はしり続けるのです。
そんなぼくをみて、しもべがとりだすのは
ねこさんじゃらしです。
みなさんにはうちあけましょう。
ぼくは、しもべがあやつるねこさんじゃらしにほんきを
みせるなど、とてもねこさんにふさわしいふるまいではないと
おもって、ここまですごしてきました。
にんげんが、つくる鳥っぽいなにかや虫っぽいなにかは
しょせんはにせもののです。
なにもわからないこねこさんならまだしも、
しもべのおたくにおまねきされたときに、
ぼくはもうふんべつのあるねこさんでしたし、
ほんもののせみをころがしたことがあるぼくからすると、
しもべのふる、にんげんのかんがえたそれっぽいものに
本気になるなど、むりなごそうだん、というものです。
うちなるライオンんさんがぼくをかりたてるときでも、
ねこさんんじゃらしにほんきになることは
ぼくにはなかったのです。
しかし、なんということでしょう。
さいきんのこういうときのぼくはねこさんじゃらしに、
ほんきでたたかいをいどんでしまいます。
ぼくのおからだになにがおきたのか
ぼくは、ぼくのうちなるライオンさんがおしずまりになったとき、
きおくにかすかにのこるごじぶんのお姿を思って
がくぜんとすることがしばしばです。
それで、ぼくはねこさんじゃらしを
れいせいになって、ちょうさすることをせんじつ
けついしたのです。
もんだいは、
うちなるライオンさんにおしずまりいただく
にはどうしたらよいかということでした。
なにせぼくのうちなるライオンさんは
ある時突然やってきて、ぼくはすっかり
ぼくでなくなってしまいますから、
れいせいになってちょうさできるきがいたしませんでした。
しかし、ぼくはおもいました。
ぼくはねこさんです。
できないことなどなにもないのです。
だって、ねこさんですから。
そして、これはただしかったのです。
ぼくは、うちなるライオンさんにおしずまり
いただくことにせいこうしたのです。
どのようにしておしずまりいただいたのかは、
すこしながい説明がいりますので
ごじつごしょうかいしましょう。
とにかく、ぼくはれいせいにちょうさしましたところ
なんと、このねこさんじゃらしから、
ほんものの鳥のにおいと、
しかも、ねこさんのたっときたしなみまたたびの
においまでしたのです。
いつのまにかねこさんじゃらしはしんかをとげ、
ほんものの鳥になり、しかもオプションに
ねこさんのたっときたしなみまたたびのにおいつき
になっていたのです。
またたびの匂いがするほんものの鳥は、
おそとをどこまで歩いていってもみつからないことでしょう。
おわかりになりますか。
これが、にんげんをしもべにするべきりゆうなのです。
にんげんの、ねこさんをしあわせにしたいというおもいは
ねこさんのそうぞうをこえたなにかをていきょうしてくれるのです。
ぼくは、にんげんにこのようなすばらしいしごとをさせる
ねこさんのことを、あらためてほこりにおもいました。
記念に、ぼくがねこさんじゃらしをたのしむお姿をのこしておきます。
ねこさんじゃらし編
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