
ねこのみなさん、ごきげんよう。
ぼくは、せんじつおひるにもおさんぽをしようと
げんきよくとびだしましたところ、にくきうに
とくべつなこうげきをうけました。
ぼくのしもべが、やけどするからおやめ、といって
ぼくをとめようとしていたようですが、
ぼくのうちなるライオンさんが、
しもべのいうことをきくでしょうか。
いいえききません。
ぼくは、にくきうのためにうごけなくなり、
そんなぼくを、ぼくのしもべはおにもつをかかえるかの
ようにしてはこびまして、ぼくのおへやのなかへ
ぽいっとしました。
いいたいことはやまほどありますが、
ぼくのにくきうはまもられましたのでよしとします。
こんかいは、ねこさんくさにまるわるおはなしです。
- おいしいねこさんくさは、どれだ?
ぼくは、ほんのこねこさんのころ、じゆうねこさんだった
おかあにゃんに、おそとのあれこれをおしえても
らいました。
ねこさんはくさをたしなむものだとしったのはそのとき
でしたが、あまりにほんのこねこさんだったこともあり、
おかあにゃんがおすすめしてくれたくさのことを、ほとんど
おぼえていません。
くわえて、ぼくはほんのこねこさんだったころから、
もうすでにりっぱなグルメねこさんだったものですから、
おかあにゃんがおすすめしてくださいましたくさたちが、
あまりおいしくなかったことはしっかり
おぼえていましたので、くさのことはずいぶんと
ながいあいだとるにたらないものと
かんがえてすごしていました。
そんなぼくが、くさにめざめることになったのは、
やはり、ねこさんとしてのほんのうによるのでしょう。
きっかけは、しもべがかってきたキャベツでした。
しもべがキャベツを持ってげんかんにはいってきたときから、
それはとくべつおいしそうなふんいきでしたから、
ぼくはむちゅうでくんくんしました。
そんなぼくをみて、しもべがキャベツを、
ぼくがめしあがりやすいようにしましたので、
ぼくはむちゅうでめしあがりました。
それでぼくというねこさんには、
ねこさんくさがひつようだと、
はっきりわかりました。
それからというもの、ぼくはよりよい
ねこさんくさライフをすごしたい、と
れいのネットワークにおねがいしましたので、
いまはたいへんまんぞくのいくねこさんくさライフを
おくっています。
ぼくがたしなむねこさんくさは、
ひんしゅでいえば、ねこさんくさとしては
もっともしたしまれている「えん麦」というものです。
ありふれた、ふつうのねこさんくさが
なぜいちばんおいしいのか、
そうおもったかもしれませんね。
ごはんのおいしさとは、とりわけねこさんにとっては、
しんせんであることにつきるとおもいます。
ぼくのおたくでは、だいどころで、
ぼくのしもべがねこさんくさをそだてています。
ぼくがおめしあがりになるのは、
めがでて、みっかからむいかまでの、
いきいきしたちからにみちているくさたちです。
たとえふつうのねこさんくさであっても、
とびきりしんせんであれば、
とくべつなねこさんくさといえるのです。
2.おいしめしあがりかた
おいしいねこさんくさのおいしさを、
すべて、そっくりめしあがるには
おめしあがりかたにもくふうがひつようです。
たとえば、フリーダムねこさんくさをしますと、
あっというまにねこさんくさは
げんきがなくなってしまいます。
しもべが、はえたねこさんくさをかってくるおたくなどは、
このスタイルがおおいかもしれません。
*フリーダムねこさんくさとは
ねこさんがおもうままにねこさんくさをたのしむスタイルで、
はえているねこさんくさを、ねこさんがちょくせつ
むしゃむしゃすることです。
ねこさんみょうりにつきますが、
ねこさんくさはまったくげんきをなくしますし、
おへやがつちまみれになるかのうせいもありますので、
ぼくはこのスタイルはごえんりょしています。
↓だいひょうできなフリーダムねこさんくさスタイル

つぎに、しもべがはさみでちょっきんしてくれるスタイルです。
これですと、ちょっきんされたねこさんくさいがいは、
げんきなままですので、
いきいきしたねこさんくさをまいにちおめし
あがることができます。
ただ、ぼくは、はさみについたくろきもやもやが
ねこさんくさについてくるのがいやでしたし、
ちょっきんしたところにハサミのおあじがついてしまうので、このスタイルもごえんりょしています。
ハサミのおあじは、ぎんぎんのごはんのうつわをおもいださせる
おあじで、このふたつはしんせきか、あるいはそういったたぐい
なのだとわかります。
ぼくのおすすめのめしあがりかたは、
まず、しもべに、ぼくのおひげとおなじか、
すこしながいくらいにそだったねこさくさをえらばせます。
つぎに、えらばれしそのねこくさを、
いっぽんずつゆっくりひきぬかせます。
こうしますと、はっぱだけがすっとぬけます。
こうすれば、ねこさんくさもながもちしますし、
ハサミのおあじもつきません。
はっぱだけにこだわるのは、ねっこのぶぶんは、
あまりにいきいきがすぎて、ぼくはおいやだからです。
ゆっくりしんちょうにひっぱるのがかんじんです。
そうでないと、ねっこがついてきたり、
はっぱのとちゅうでちぎれたりしますので、
ここはしもべをあせらせないよう、
はやくめしあがりたいきもちをぐっとおさえて、
しずかにまつのがよいでしょう。
しもべのひきぬいたねこさんくさのりょうが、
てきせつになりましたら
めしあがるたいせいにはいります。
ここからは、しもべとのれんけいがだいじです。
しもべは、てきせつなりょうのねこさんくさを
すいへいにもち、ぼくのおくちのまえにかまえます。
ぼくは、しもべがかまえたのとどうじに
ねこさんくさのいちばんおいしいところを
おくのほうのはでがじがじします。
ぼくががじがじするのとおなじリズムで、
しもべはぼくのおくちのおくに
ねこさんくさをおしこむようにうごかします。
おしこむちからがつよすぎますと、
ぼくがおえっとなりねこさんくさをめしあがれません。
おしこむちからがよわすぎますと、
ねこさんくさはぼくにかみきられるかっこうになり、
みじかくなってしまったねこさんくさを、
ぼくはおくちのこうぞうのもんだいで
めしあがることができなくなるので、
ねこさんくさをいちぶのこってしまいます。
なのでこのちからかげんは、ぼくがねこさんくさを
こころのそこからたのしむためには、
とてもたいせつなことです。
ぼくのしもべは、ほこれるところもすくない
ざんねんなしもべです。
しかしぼくは、ぼくのしもべでなければ、
いまのようなまんぞくのいくねこさんくさライフは
おくれないでしょう。
なぜなら、このおめしあがりスタイルは、
ぼくとぼくのしもべが、ながいつきひをかけて、
あみだしたスタイルなのですから。
ぼくのしもべが、ざんねんなしもべでありながら、
どうじにかけがえのないしもべでもあるのは、
ぼくたちがともにすごし、つみかさねてきたじかん
によるものです。
すぎたじかんはもう、もどることはないのです。
また、ぼくというねこさんとしてのこのさきのじかんも、
むげんではないのです。
みなさんも、みなさんのしもべといっしょに、
こころゆくまでねこさんくさをたのしめる
おめしあがりスタイルをあみだしてみてくださいね。
3.ねこさんくさをたしなむいみ
ねこさんくさをたしなむと、
ぼくはおくちっすきり、おなかスッキリ、
そしてしぜんとこころがうきうきし、
ちからがみなぎります。
このようなことから、
おかあにゃんにおしえてもらったとおり、
くさをたしなむことは、ねこさんのけんこうには、
たいへんやくだつようにおもえます。
しかし、くわえていみをみいだすならば、
しもべをかけがえないしもべにする、
そして、しもべにも、しもべとしてのほこりを
じょうせいさせるのに、いみがあるといえます。
しもべに、ねこさんのしあわせのやくにたてているのだと
かんじさせることは、しもべをしあわせにするのとおなじことです。
また、そのようにかんじているしもべは、
ちゅーるをたくさんくれるかのうせいがたかいので、
ねこさんのせいかつもよりゆたかになるでしょう。
ただ、ぼくの兄のように、すぐげぼっとしてしまう
タイプのねこさんは、ねこさんくさをめしあがることで
よりいっそうげぼっとなることもあります。
そうでなくても、もしかしたらねこさんくさがおいやな
ねこさんもいるかもしれませんね。
そういうねこさんがたは、むりしておめしあがりになる
ひつようはないと、ぼくはおもいますよ。
みなさんは、みなさんらしくねこさんくさライフを
たのしんでくださいね。
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