nekomitu日記

ポンコツ日記

信じる

2016-01-22 01:36:31 | 日記
人間関係において「信じる??」って何を根拠に?...なんてよく言いますが..確かに「信じる」に値する何かしらの
根拠みたいなもの
..って何だろう?と..ふと考えていた時、

今から約20年ほど前に経験した「ある不思議な体験」というか...今思えば大きな人生の「分岐点」のきっかけとなった言葉があったのを思い出しました。

それは...

「僕を信じて付いて来てくれたら、大きな良い事はないかもしれないけど、そんなに悪い事もないと思うよ...」という控えめだけど何故か心に残った言葉。

実は、ほぼ同じ時期に2人の男性に言われたのです..。(これ自慢している訳ではありませんのであしからず。。)

一人は、再婚した元主人...もう一人は前職の社長でした。

当時の私は、同じ時期にこの言葉を言われた事が、今後の人生において何かしら意味があるのでは?
と感じたのです。そして「人を信じる」という私自身への大きな課題だったのかもしれません。


それまでの私は、既に一度の離婚を経験し、仕事も恋愛も何をやっても長続きせず...30代にして、どこか人生諦めていて、「娘を育てる」という母親としての責任感だけで生きていた気がします。

そんな時、元主人と出会い...
相手は2歳年下しかも離婚歴もないまっさらの独身..私は子連れの年上だったので「再婚」なんて考えてもみなかったし、むしろこんな私で申し訳ない..という気持ちだけでしたが、山あり谷ありのお付き合いを経て、数年経った頃、この言葉を言われました。それから間もなく「男として責任を果たす」といい車の中で婚姻届けを渡されたときは本当に驚きましたが、やはりその時も「こんな自分でいいのだろうか?・・」と思っていました。

そして、もう一つは、同時期に転職して2年程務めていた小さな会社(当時は社長を含め10名ほどの規模)で当時のメンバーと一丸となって億単位の売り上げを始めて達成した頃、
その言葉を社長から言われたのです。

「仕事とプライベートで同じタイミングで同じ言葉を貰った」自分でも単なる偶然とは思いたくなかったのか...
「信じて付いて行ってみよう..」と決めたのです。

先に述べたように、恋愛も仕事も長続きしなかった私が、結果的に、仕事も結婚生活も約20年間どちらも続いたのです。決して人様に自慢できる長い年数ではありませんが
私にとって人生の大きな分岐点となったことは間違いないのです。

では、ある意味人間不信だった私が何故2人の男性を信じることが出来たのか?....

それは、2人に共通していた3つの事柄


「有言実行」自ら言った言葉に責任を持ち必ず実行する。約束を果たすという事
「終始一貫」自分の思想や考え方がブレず一貫していた事
「信頼関係」お互いの長所・短所を含めて相手を認めて尊敬出来た事

この3つでした。

そして本当に不思議な事に、前職の社長も元主人も、折に触れて同じような話を私にするのです。。
例えば、弱気になった時の励ましの言葉だったり、叱られる時だったり。。
飴と鞭の使い分けだったり。。

2人に共通している3つの事柄があるので、かなりストイックな面があり、思考が似ているのか??と思ったこともありました。
当時は、職場にも家庭にも「社長」がいる感覚でした(笑)

しかし、よく考えてみると2人とも同じことを私に言うという事は、私の弱みや強みを既に見抜かれていて
上手にモチベーションを維持してもらっていたような気さえしています。(笑)何気にマネジメントされてたんですね..。

極端に言うと、2人の前ではどんなに取り繕っても、私の本質はバレていたんです。。それでもありがたい事に、そんな私を見捨てることなく支えてもらったという感じなんです。
これが「安心感」から「信頼」に繋がっていった気がします。

それともう一つ。社長を人として尊敬・信頼出来た事の中の一つに「ありがとう」と「ごめん」を要所できちんと言える方だったという事です。
とても自然体で、社長なのに偉ぶることなく、謙虚で人間味のある社長に「付いていこう」と決めたのを覚えています。

仕事において、要所でチャレンジするチャンスを与えて下さった事で学んだ事が沢山あり・・
家庭では、子供の教育や人格形成において元主人が教えてくれた事が沢山あり..

※この「沢山」については長くなるので省略します..。

この20年間で、仕事とプライベートで2人の影響を大きく受け、別の人間に生まれ変わった気がしています。何より大きく変わったのは以下の3つ..。


「自己開示」オープンマインドでコミュニケーションが楽に楽しくなった事>それまではプライドや体裁・建前が邪魔をしていて相手の顔色や反応ばかり気にしていたし、恥ずかしいと思う事はバレないように隠していた。

「自分を信じる」色んな失敗や困難、成功体験を重ね、そこを乗り越える事ができた自分を信じれるようになった事>それまでは、自分は何をやっても中途半端でダメな人間だと思って諦めていたり限界を自ら決めていた節があった。

「自分にも相手にも正直に生きる」周りの評価を気にせず、常に自分自身はどうありたいのか?を問い、何が正しいかを自問自答するようになった事>それまでは、なりたい自分・見られたい自分・好かれたい自分を演じていた所があったし人に対する偏見があった。

そうして、この年齢になり自分の人生を振り返った時、「豊かな人生」だったと心から思える自分がいます。

決して良いことばかりだった訳ではありませんが...人生には、出会うべくして出会った人との縁や、そこから生じる事象、そして、そこから学ぶこと、得るものが必ずあると思います。

どんなに最悪な事があっても、他人や環境のせいにすることなく

「因果応報」=過去および前世の行為の善悪に応じて現在の幸・不幸の果報があり、現在の行為に応じて未来の果報が生ずること。
「自業自得」=自分でした(悪い)事のむくいを自分の身に受けること。
「自己責任」=自分した行動の責任は自分で取るという考え方。 己の意思で決めた行動から来る結果に応答・対処する義務が責任と定義される。

という事も受け入れる事ができる「強い根っこ」を2人から育んでもらったのかもしれません。

「人を信じる」という事は「自分を信じる事」が出来なければできないと言いますが、この事が当時の課題だったのかもしれません。

この年齢になっても、まだまだ抜けない悪い思考の癖や、感情の浮き沈みがあったとしても、2人のおかげで
「本来のあるべき自分」に立ち返る事が出来るようになったように思います。

この約20年続いた結婚生活も仕事も...これまた同じ時期に手放しました...一人の生活になったのにも何らかの意味があると思っています。

さてさて...残りの人生、私に与えられる「課題」とは何ぞや??...もうすぐ見えてくる気がしています(笑)