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徳洲会の黒い影―弁護士を付けずに闘った全記録 そしてその勝訴の意味とは… |
寺尾玲子の黒い影とどっちにしようか悩んだんだけれど。黒い影のイメージ画像なら、こっちに、1票! | |
如月出版 |
こんばんは。
先週末、亭主は珍しく会食だった。
相手のことは聞いてなくて、会食で遅くなるとだけ聞いていた。
夜、息子は、何故か、2人揃って、疲れたので寝るねと、8時半に寝てしまった。
息子が寝たので、自室で、暗がりの中、夜の風を楽しんでいた。
そんな時、ガチャっと、ドアが開いた。
割と荒い息遣いである。
「おかえり」と数度声を掛けてみたが、返事がない。
しかし、途中、黒い分厚い大きなものが、自室に入ってきた。
影は天井に映っている。つまり、実態はある訳だ。
元々、戸建てに住んでた2回の経験上、こういう事があるのは知っている。階段を上がってくる音、ドアノブをガチャガチャ鳴らして、結局、来るのか、来たら、喧嘩吹っかけてやろうとしてるわたしをすっ飛ばして、「誰か、別の人を探しているように見える」のだ。
で、今回は、5回程、「おかえり」を繰り返した訳だが、無視されるのも好きではない。
と言うことで、ペットボトルを逆さに持って、そいつを殴ってやろうと思ったら、すっと、そいつはリビングに行った。
で、荒い息は、相変わらず、書斎でしていて、書斎を開けてみたら、亭主が着替えていた。
「おかえりと、何度も言ったはずだが。」
「いや、ごめん、帰ってきてすぐ書斎に入ったので、気づかなかった。ってか、そのペットボトル何?僕、殴られるなんかした?」
「殴られるなんかしたのは、君と一緒に入ってきて、サッと自室でうろついて、おかえりに返事もせず、リビングに行った奴の方だ。」
「そんなのあったの。」
「影が、天井に映っていたから、目の錯覚じゃない。荒い息遣いだったので、おかえりと何度か声をかけたのだが、無視られた。」
「・・・・・・」
「ん、どうした。」
「いや、普通さ。」
「うん」
「幽霊とか、キツネとかタヌキって喋らんでしょ」
「・・・・・そう、言われてみると、律儀な奴はいないな。」
「で、おかえりで、返事がないってだけで、ペットボトル逆さに持って暴れるの、怖いよー。全ての幽霊、アウトじゃん。」
「それで、奴は、リビングからベランダへ逃走して逃げた。」
「普通、それ、逃げるよ。逃げない奴おかしいよ。涙。」
「そっか。」
「ああ、僕、また、連れてきたんだ、そういう事か。」
「まあ、真田丸見た後だったんで、ちょーっとテンション上がってた。」
「上がりすぎだろ。今日も、そう言う会食だった訳だ。」
「お疲れさん。飯、美味かったか。」
「最近、付き合う相手、皆、酒飲んでて、飯少ないのよ。」
「ダイエットで良かったな。」
「ああ、そんなザッすり斬らなくても。」
という訳で、亭主は時々珍客を連れて帰ってくる。
いい加減、ボコる以外の接待を考えねば。
でもさ、寝室で、クマが肩で息してるような音されると、ビビるんだよね。
それに和かに接待って、無理ゲーだわ。
珍客の正体知っているんじゃないの?ってよく聞かれるけれど、うん。昨日のは、鬼だった。ウチで飼えるかって?
あれは、見学でしょ。
先生の寝室、覗き見するから、ペットボトル、逆さに持って、追いかけられるのよ。
朋