こんばんは。
星守る犬という話がありましてね。要は、支えてもらう家族を失った男が、犬を連れて、持病の心臓病を抱えて、車で北上し、誰も知らないところで亡くなったという話なんですけれどね。映画になったんですが、私は見ていて、ひどく胸が温まらなかったんですよ。
当人は、死後6ヶ月経って、発見されるのですが、一緒にいた犬は死んだばかり。
これから先はグロイ話も含まれるので、承知してください。
実際に、うちの姑と舅が、こんな感じで、共に生きとしいけるまで、遊んで暮らし、最後の日まで遊び続けたいというんですね。
簡単な話じゃないですよ。星守る犬では、奥さんが、だんなさんに、「もう、あなたを支えていける強い思いが残っていないの」と言いまして、離婚になるんですよ。そして、おじさんは、犬を連れて、心中のように北上して色々なものを観光し、野垂れ死にするわけです。
野垂れ死にする場所は、今では、誰もが入らないとはいえ、人の土地だったり、国有林だったりします。
なんにせよ、誰かが手入れしていて、誰かが必ず見ているんですよね。野垂れ死にされて、半年。第一発見者は、そこで何を見るんでしょうか。メルヘンチックに、犬がおじさんに寄り添って亡くなっていて欲しいのは、私たちの希望です。
犬が、仮に、おなかがすいて、おじさんを食べてしまって、食べ物がなくなったので、死んでたら、どうなんでしょうか。
見た人にもショックを与えますし、ついでに言えば、奥さんは離婚して他人だとなっても、残っているお子さんはどのように受け止めるでしょうか。残された家族は、どのように、その死を受け止めるでしょうか。その亡くなった人に携わった人の心の中には、どういう悲しみが残るでしょうか。
私は時々、自分でも、自分の体調の悪さが嫌になることはあります。でも、それで自殺をするのは簡単な事です。
けれど、それを見て、ショックを受けるのは、家族ですし、第一発見者が上手に家族にならないと言う場合でも、亡くなった後の処置、亡くなるまで持っていた所持品の処分など、問題は山ほどあると思います。遺族が、本当に、これから心中しに行くのだと分かっていて、快く送ってくれる人などいないです。
実質、姑がそういう話をしていた時、息子が、「星守る犬になりたいの?」と聞いたんですよ。
死ぬ人には、何ら心残りはないと思いますよ。自殺にせよ、死ぬ人には心残りはない。
だけれど、何故、そこまで自己中になるんですかね。老いて子供の世話になるのは、情けないことで、介護施設に入るのは嫌なんでしょう。だけれど、介護施設に入らないで、野垂れ死にしたということは、残された家族がそう望んでのことだろうと、誰もが受け止めると思います。老いた現実では、自分のできることが今までの半分以上で、毎日できないことが増えていく。だからこそ、焦る気持はあると思うんですけれどね。焦っても、仕方がないんですよ。
舅姑に関しては、いまだ、責任を持たなければならない、大姑も残っています。
今の老人が金を握っているのは、有名な話ですが、金を握っていない老人の、老老介護の情けない現実に、もっと国は目を向けるべきだと思うんですよ。ちなみに、私は、介護施設に入るのは仕方がないと思っています。今の世の中、介護を家で行うって難しい話ですよ。うちの父が、殆ど畳で見送ってもらったも同然だったのですが、その父でさえ、病院に行くと当人が決める前に、一旦事切れたようでね。
母が、その後、父に何かあったら困るからと申しまして、当人は病院に行って死ぬと決めたらしいんですね。
ただ、この場合、医者である兄と、看護師であった兄嫁がいてこその賜物だとはおもいますけれどね。ここまでできるのは、余程お金があるか、身内に医者がいないと難しいと思うんですよね。まぁ、なんとも、星守る犬は、心が温かくなったと申しますが、
あれね、心臓病患者には、理想に思えると思うんですけれど、
人は最後の最後まで、生き抜いたことを、周りに見せていかなくてはならない責任があるんですよ。例え、どんな人で、どんな人生であっても。
朋
http://blog.goo.ne.jp/clean110
実際の後始末はとても文面では表しきれないのでしょうけれど。。
このブロガーも朋さんの様に、人知れず上げているのかもですね。
死んだ人を悪く言わないのは、日本人の特徴だとか。
核家族が増え、身内の死を家で看取る事が無くなる事で、死は遠い出来事になり、ますます美化されて行くのかもしれませんね。
私も実はそのブログの愛読者なんですよ。やはり、こういう仕事上、
特殊清掃を施した跡の物件に住めるか
どうかという話が出てきます。
誰も住みたくないのではないでしょうか。
ありがとう
yayaさま
段々世が過ぎるにつれて、
介護は介護師にという考えが
多くなってきました。
実際に、介護してみると
その介護が壮絶な体験であることに
気がつくと思うのですが、
人の死というモノを美化しすぎるから、
自殺が減らないんじゃないですかね。
よく考えると、この話、犬と心中しに行ったおじさんの話。娘がいたら、
おじさんには、お父さんとして、
最後まで病院で戦い抜いて欲しいと思う
と思います。
死を美化する習性が直らない限り、
こういうものが増えるんでしょうね。
ありがとう。
Unknownさま
後味が悪い物語なんですね。
フィクションとは言え、今は全てを
フィクションと捉えてくれない人が多い。
だからこそ、作り話を現実として考える
人がいないわけではない。心温まらなかったのは、ご一緒だったんですね。
ありがとう。