こんにちは。
朋の家と言うのは、実に不思議な家で、元々実家の両親は、オカルト関係に非常に理解があったんですね。けれど、それにのめりこむ事を良しとせず、常に現実を見て育つように教育されてきました。旅館の靴が多かろうと、スリッパがやけに多かろうと、何であろうと、割とそれが普通だったような気がします。
結構なオカルトのものが昔は実家にあって、母親は、それを盗まれても割りと平気でね。まぁ、どの道、狂乱した人が、それを返しにくるのですが。それまた、オカルトな事を言うんですよ。「ずっと枕元で・・・・」他に、宝石で厄落としをする所も母にはありましたね。ごく普通の家庭より、ちょっぴりお父さんが物理博士だったはずで科学の使徒だった家のはずなのに、随分変な事はありましたね。
で、朋は結局、さっさと23になった途端に結婚してしまいます。学生結婚です。相手は、普通の男の子・・・・のはずでした。
・・・・・違いました。猛烈な霊感男です。もはや、この人、直観で生きてます。飯の種を見つけてくるのも直観なら、普段の生活、もはやオカルトです。普通のごく普通のサラリーマンが、オカルト話を語ります。それが、ここんちの、ここんちたる由縁です。
まず、この人は、廃墟とか、廃屋とかの気配を察知して、それに迷わされる事が多く、まぁ、本人も理解していて、実は一度通った所は、何年経っても、道端の広告まで覚えているような人です。海外であろうが、日本であろうが、どうも、二次元である地図を、三次元にして記憶するのが得意なんですね。ですから、ここんちのドライバーは、私、朋が。ここんちのナビゲーターは、元祖ゼロ磁場ナビゲーターの主人が行っています。こうなると、目的地到着早いです。
さて、そんなご主人。実はもう一つの面があって、勘がいい。だから、妊娠する時も、長男の妊娠の時には、色々遭ったわけですが、ここんちのご主人は、割と素直に直観に従っちゃいます。どうもね、視えているみたいなんですよ。
何が起こるかは分からないけれど、自分がどうも子供を抱いている所が視える。だから、今回、僕は出張があるけれど、キャンセルしたよと平気で言うんですね。今回の体外受精は、成功だよと、鼻からご主人が言ってりゃ、忙しないもので、実家に身を寄せながらの体外受精、実は、一発で妊娠してしまいます。結果的に、彼は災難を逃れ、息子を手に入れます。
で、様々な不動産の抽選や色々なモノがあります。どういう訳か、ここんちのご主人、奥さんに話しをしておいて、奥さんが「じゃ、それでお願い」と言うと、不確かな確信を持ってしまうみたいなんですね。つまり、微妙な倍率で、駐車場をとるにしても、絶対取れるぞみたいな、予感ですか。結局、彼は、奥さんが持ちかけてくる投資話、抽選話、あれこれ考えて、ピーンときたら、夫唱婦随です。
まぁ、そんな事、普通ありえねぇよと思うような事でも、実はこのだんなさん、リサーチしつくした後は、最後直観に頼っています。ホント、出来ることは何でも努力をするのですが、最後に運が向いてくるような時には、簡単にキャッチするんですね。ほんと、傍から見ていると、全然努力していないのに、成功しているように見えるんですよ。最後の決め手が直観ですからね。
ところで、ここから、2016年の加筆になります。
以前の文章は某エディターさんに削られて中途半端になっておりました。
2016年になっても、相変わらずです。
朋