プレジャーボートの海難事故が起こるワケ

先日、釣りに出たプレジャーボートが転覆し死者がでました。
荒天により時々海難事故が発生しますが、ニュースなどで荒れた海を見ると、どうして無謀な航海に出るのか？と不思議に思われます。

私は船舶の免許を持っていますが、プレジャーボートとは、言わばモーターボートみたいなもので6～8人乗りとか小さいボートのことです（30フィート以下）
こういう小さいボートであることと同時に、大体素人が集まって航海することが主な原因であることは間違いないのですが、年齢的にも30歳前後以上の忙しい人たちが多いのも遠因です。
というのは、大体一ヶ月以上前から予定を立て、特に初めての人は釣り具を買ったり、専門書を買って研究したりして大海原に夢と期待を膨らませているのです
そして、なかなか取れない休日をこの日のために特別に用意しているわけです。
ところが、当日は晴れていない。曇っていて波がある
この時、船長の判断が問われるのですが・・・
「少し曇っているけど、忙しい中せっかく集まったんだしこのまま帰るのももったいないから、ちょっと出てみよう！」
などと（海の怖さを知らない）誰かが言ったらどうなるか
これに同調する者が何人も出てきたら、もはや反論するのは気が引けてきます。
そして、海に出たその後、急に天候が悪くなり、結局命取りとなってしまうのです。

参加者は肝に銘ずることです。「海釣りはゴルフとは違う」ということを
そしてなにより船長は、くれぐれも冷静に判断し決断することです。
「波があるので今日は中止する」ということを