
秋田駅から、日本海沿いに北上して青森県に入り、十二湖へ到着しました。
<<秋の青森・津軽&函館巡り-02>
十二湖へ到着した頃には、時刻は既に16時を回っており、十二湖中で最も名高い、「青池」をメインに木立の下を散策、小雨のぱらつく中でも清々しさを感じることができました。
「青池」の深いコバルトブルーは、ミステリアスな神秘そのもの!
十二湖を出発する頃になって、天候がようやく回復し出しましたが、天候の変化もまた、美しい風景に花を添えて、鏡のような湖面に映る逆さの景色の素晴らしさを堪能しました。
<十二湖>

十二湖へ到着。
途中で日本海を眺めたりしながらの、秋田駅前からの行程は、2時間10分程の所要時間でした。
今回の旅の相棒のレンタカー。
快調に、ここまで走ってきてくれました^^

駐車場(有料)に相棒を駐めて、十二湖散策を開始!
…とはいえ、このとき既に時刻は16時を過ぎていて、あまりのんびりしてもいられない(暗くなるのが早くなっている)ので、小さいながらも恐らく十二湖中で最も有名であろう、「青池(あおいけ)」への往復のみに絞って、散策することにしました。

駐車場から先へは、一般車両の進入は禁止。
秋とはいえ、緑の濃い木立の中を往きます。
このあたりへ来て、空模様が少々怪しくなってきて、雨粒が空から落ち始めていました;

木立越しには、対岸の緑の山肌を映した、広い湖面を見ることができる散策路です。
曇天でも、緑の美しさは損なわれることがありません。

この辺りは、ブナの大木も其処此処に見受けられる、照葉樹林で覆われています。
鬱蒼とした、静かな湖畔の散策路…シルバーウイークの人手が気になっていましたが、午後の遅い時間帯でもあってか、疎らな人影。
心安らぐ静けさに包まれた、素敵な雰囲気を満喫しました。

沿道にしばらく見えていた、緑の湖面がとても美しい、「鶏頭場の池(けとばのいけ)」。
周囲はブナ林でしょうか…その濃い緑を、湖面に溶かし込んだかのような、印象的な緑色をしていました。
この素晴らしい緑の湖面は、木々の緑と共に鑑賞するのが、最も美しく見えます。

対岸の山肌には、雲が掛かってきました。
鏡のような、穏やかな湖面ですが、小雨模様の天気となっています。
こちら側の岸辺には、立ち枯れたようなブナの巨木も。
株だけが残っているものも、目にしました。
幹の部分は、既に水中へ倒れてしまっているのかもしれません。

朽ちた古い株の上に、鮮やかな紅葉を見せていた木がありました。
株と同じ種類の木とは、とても思えず。
宿り木か何かの一種なのでしょうか。
湖面には、雨粒の小さな波紋が、一面に花開いていました。

「鶏頭場の池」は、本当に周囲の緑や空の色を忠実に映す、鏡のような湖面でした!
岸からは、何本もの倒木が、水中へと没した光景を目にすることができました。
湖面と木立との間に、土地の層が帯状に見えていますが、通常はもっと水嵩があるのでしょうか。
それにしても、透明度の高い、清んだ水を湛えた「鶏頭場の池」でした。
「鶏頭場の池」の岸部を離れて、少しだけ坂を上ると、唐突に現れた、「青池」。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
木立の中に隠れるようにひっそりと佇んでいる、その「青さ」がなければ何の変哲もない、本当に小さな小さな池ですが、その「青さ」は流石にただの青ではありませんでした!
水面には、落ち葉のようなものがびっしりと浮かんでいましたが、その隙間から垣間見えるコバルトブルーの「深い」色彩には、思わず引き込まれてしまう美しさを感じずにはいられませんでした!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
空模様や、光の案配によっても、その見え方が異なるという、そのコバルトブルー。
これだけ深い色を湛えていながら、透明度も非常に高く、水中の様子も窺うことができました!
小雨は上がっていましたが、木々の葉に貯まった滴が、断続的にコバルトブルーの水面を叩いていました。
円形の波紋が幾重にも重なり合って広がっていく、不思議な模様の幻想を堪能します。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
「青池」の水面だけを切り取ってクローズアップしてみると、神秘的なコバルトブルーの透明感の凄まじさまでもが、よく分かります!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
その透明度の高さで、「青池」の水もまた、周囲の緑をクリアに反映しているのですね。
コバルトブルーだけ切り取った素晴らしさを讃えた直後ですが(^^;)、小雨に洗われて鮮やかさの増した緑とのコントラストも、見応えのあるものでした!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
これだけの深い「青」ですと、水面に映った曇天すらも、不思議な透明感のあるブルーに染め上げられる、神秘的な「青池」です。
このコバルトブルー、これほどの色となる原因は、まだ究明されていません。
このこともまた、「青池」の神秘性に彩りを添えています。
「青池」をパノラマモードで撮影。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
散策路には、「青池」を囲む斜面に二段構えのウッドデッキを設えて、そこからこのコバルトブルーの展望を楽しむことができます。
「青池」は小さな池なのですが、私のコンデジでは、池の全容を撮影することが難しく、技量の拙さとも相まって、「青池」の美しさを肉眼で見たままに、画像に残すことが叶いませんでした(ToT)

十二湖・青池の位置関係。
画像の地図の左端近く、四角の赤い囲い(「現在地」と記されています)で指されている地点が、「青池」の位置です。
このように、「青池」を含む十二湖は、白神山地に隣接した、秋田県との県境である青森県南西端にあることが分かります。
「青池」から元来た散策路を引き返し、再び「鶏頭場の池」の岸辺へ。
この頃になると、小雨をもたらした雨雲もだいぶ途切れて、青空が覗いてきていました。
鏡のような「鶏頭場の池」の湖面にも、往路では想像もつかなかった青空の、素晴らしい青が映し出されていました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

沿道には、このようなブナの大木を普通に目にすることができます。
ブナは、内部に水分を大量に貯める木とのことで、建材としては不向きであったようです。
この地域では、そのことが幸いして、このような巨木が今日に至るまで現存することができたのでしょうね。

駐車場近くまで、戻ってきました。
車止めには、雀?のかわいらしいオブジェが鎮座^^
小雨を浴びて、行水を終えて、心なしかサッパリとしたいでたちのように見えましたw
十二湖・青池の散策は、小一時間程の滞在時間でしたが、小雨に洗われた美しい風景と、太古からの姿をとどめるブナ林の森林浴とを、共に堪能することができました。
裁縫する機会があれば、半日程を費やして、ゆっくりと滞在を楽しみたいという気にさせる、静寂に包まれた、素敵な十二湖でした。
<秋の青森・津軽&函館巡り-04>>
<<秋の青森・津軽&函館巡り-02>
十二湖へ到着した頃には、時刻は既に16時を回っており、十二湖中で最も名高い、「青池」をメインに木立の下を散策、小雨のぱらつく中でも清々しさを感じることができました。
「青池」の深いコバルトブルーは、ミステリアスな神秘そのもの!
十二湖を出発する頃になって、天候がようやく回復し出しましたが、天候の変化もまた、美しい風景に花を添えて、鏡のような湖面に映る逆さの景色の素晴らしさを堪能しました。
<十二湖>
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十二湖へ到着。
途中で日本海を眺めたりしながらの、秋田駅前からの行程は、2時間10分程の所要時間でした。
今回の旅の相棒のレンタカー。
快調に、ここまで走ってきてくれました^^

駐車場(有料)に相棒を駐めて、十二湖散策を開始!
…とはいえ、このとき既に時刻は16時を過ぎていて、あまりのんびりしてもいられない(暗くなるのが早くなっている)ので、小さいながらも恐らく十二湖中で最も有名であろう、「青池(あおいけ)」への往復のみに絞って、散策することにしました。

駐車場から先へは、一般車両の進入は禁止。
秋とはいえ、緑の濃い木立の中を往きます。
このあたりへ来て、空模様が少々怪しくなってきて、雨粒が空から落ち始めていました;

木立越しには、対岸の緑の山肌を映した、広い湖面を見ることができる散策路です。
曇天でも、緑の美しさは損なわれることがありません。

この辺りは、ブナの大木も其処此処に見受けられる、照葉樹林で覆われています。
鬱蒼とした、静かな湖畔の散策路…シルバーウイークの人手が気になっていましたが、午後の遅い時間帯でもあってか、疎らな人影。
心安らぐ静けさに包まれた、素敵な雰囲気を満喫しました。

沿道にしばらく見えていた、緑の湖面がとても美しい、「鶏頭場の池(けとばのいけ)」。
周囲はブナ林でしょうか…その濃い緑を、湖面に溶かし込んだかのような、印象的な緑色をしていました。
この素晴らしい緑の湖面は、木々の緑と共に鑑賞するのが、最も美しく見えます。

対岸の山肌には、雲が掛かってきました。
鏡のような、穏やかな湖面ですが、小雨模様の天気となっています。
こちら側の岸辺には、立ち枯れたようなブナの巨木も。
株だけが残っているものも、目にしました。
幹の部分は、既に水中へ倒れてしまっているのかもしれません。

朽ちた古い株の上に、鮮やかな紅葉を見せていた木がありました。
株と同じ種類の木とは、とても思えず。
宿り木か何かの一種なのでしょうか。
湖面には、雨粒の小さな波紋が、一面に花開いていました。

「鶏頭場の池」は、本当に周囲の緑や空の色を忠実に映す、鏡のような湖面でした!
岸からは、何本もの倒木が、水中へと没した光景を目にすることができました。
湖面と木立との間に、土地の層が帯状に見えていますが、通常はもっと水嵩があるのでしょうか。
それにしても、透明度の高い、清んだ水を湛えた「鶏頭場の池」でした。
「鶏頭場の池」の岸部を離れて、少しだけ坂を上ると、唐突に現れた、「青池」。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
木立の中に隠れるようにひっそりと佇んでいる、その「青さ」がなければ何の変哲もない、本当に小さな小さな池ですが、その「青さ」は流石にただの青ではありませんでした!
水面には、落ち葉のようなものがびっしりと浮かんでいましたが、その隙間から垣間見えるコバルトブルーの「深い」色彩には、思わず引き込まれてしまう美しさを感じずにはいられませんでした!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
空模様や、光の案配によっても、その見え方が異なるという、そのコバルトブルー。
これだけ深い色を湛えていながら、透明度も非常に高く、水中の様子も窺うことができました!
小雨は上がっていましたが、木々の葉に貯まった滴が、断続的にコバルトブルーの水面を叩いていました。
円形の波紋が幾重にも重なり合って広がっていく、不思議な模様の幻想を堪能します。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
「青池」の水面だけを切り取ってクローズアップしてみると、神秘的なコバルトブルーの透明感の凄まじさまでもが、よく分かります!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
その透明度の高さで、「青池」の水もまた、周囲の緑をクリアに反映しているのですね。
コバルトブルーだけ切り取った素晴らしさを讃えた直後ですが(^^;)、小雨に洗われて鮮やかさの増した緑とのコントラストも、見応えのあるものでした!
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
これだけの深い「青」ですと、水面に映った曇天すらも、不思議な透明感のあるブルーに染め上げられる、神秘的な「青池」です。
このコバルトブルー、これほどの色となる原因は、まだ究明されていません。
このこともまた、「青池」の神秘性に彩りを添えています。
「青池」をパノラマモードで撮影。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)
散策路には、「青池」を囲む斜面に二段構えのウッドデッキを設えて、そこからこのコバルトブルーの展望を楽しむことができます。
「青池」は小さな池なのですが、私のコンデジでは、池の全容を撮影することが難しく、技量の拙さとも相まって、「青池」の美しさを肉眼で見たままに、画像に残すことが叶いませんでした(ToT)

十二湖・青池の位置関係。
画像の地図の左端近く、四角の赤い囲い(「現在地」と記されています)で指されている地点が、「青池」の位置です。
このように、「青池」を含む十二湖は、白神山地に隣接した、秋田県との県境である青森県南西端にあることが分かります。
「青池」から元来た散策路を引き返し、再び「鶏頭場の池」の岸辺へ。
この頃になると、小雨をもたらした雨雲もだいぶ途切れて、青空が覗いてきていました。
鏡のような「鶏頭場の池」の湖面にも、往路では想像もつかなかった青空の、素晴らしい青が映し出されていました。
(画像クリックで、別ウィンドウが開きます)

沿道には、このようなブナの大木を普通に目にすることができます。
ブナは、内部に水分を大量に貯める木とのことで、建材としては不向きであったようです。
この地域では、そのことが幸いして、このような巨木が今日に至るまで現存することができたのでしょうね。

駐車場近くまで、戻ってきました。
車止めには、雀?のかわいらしいオブジェが鎮座^^
小雨を浴びて、行水を終えて、心なしかサッパリとしたいでたちのように見えましたw
十二湖・青池の散策は、小一時間程の滞在時間でしたが、小雨に洗われた美しい風景と、太古からの姿をとどめるブナ林の森林浴とを、共に堪能することができました。
裁縫する機会があれば、半日程を費やして、ゆっくりと滞在を楽しみたいという気にさせる、静寂に包まれた、素敵な十二湖でした。
<秋の青森・津軽&函館巡り-04>>
その、青色の「濃さ」と透明感には、悪天候の下でも、本当に驚嘆すべきレベルで、アクセスの悪さをおしてでも、是非訪れてその目で確かめてほしいです。
この青さの原因は、未だに科学的に解明されていないとのこと。
誠にミステリアスな美しさを秘めた青池ですが、このまま謎のままでもいい、と思えてしまいましたw
日本にも、意外と人知れず埋もれているような(失礼な言い草ですが;)世界遺産が結構地方にあったりします。
白神山地や今回訪れたその周辺の地域、素朴で広々としていて、とても素敵な場所でしたよ!
青い水が美しいプリツヴィツェでもここまで青い水はありませんでした。
先日世界遺産についてのクイズ番組を見たのですが、外国の世界遺産についてはかなり高い正解率だったのに、日本の世界遺産については殆ど知らないことに気が付きました(汗)
白神山地も知りませんでした。