帰路に就く旅行2日目の朝、まずは、前夜宿泊した魚津から、富山へと向かいます。
<<長野・富山へ 美味しい年の瀬 列車旅-06>
取り立てて急ぐ旅でもなし、前日に北陸新幹線線からの乗換駅から魚津までお世話になった富山地方鉄道に、この日も乗車。
富山までの所要1時間の旅路を、のんびりと過ごしました。
この日は、平成27年(2015年)の大晦日でしたが、天候は雪ではなく雨。
真冬なはずの越中路の車窓…遠くに見えた山並み以外には、一片の雪も見付けることはできませんでした。
魚津から名古屋へ戻る旅程の2日目、富山への電車に乗るべく、魚津駅へ。
かつては、JR北陸本線の主要駅の一つでしたが、平成27年3月の北陸新幹線金沢延伸開業に伴い、北陸本線の富山県内区間の運行を引き継いだ第三セクター、「あいの風とやま鉄道」の駅となりました。
さて、魚津の駅はこの、あいの風とやま鉄道の駅だけではありません。
あいの風とやま鉄道魚津駅に同居するような形で、そのすぐ北側にある、富山地方鉄道の新魚津駅。
北陸新幹線の黒部宇奈月温泉から乗り換えた新黒部からの電車に乗って前日、この新魚津に降り立ちました。
魚津駅と新魚津駅とは、両駅構内の地下を抜けて駅の南北を結ぶ通路(自転車通行可)で、連絡しています。
その、南北連絡通路の北側の階段出入口から眺めた、新魚津駅。
雪ではなく、大粒の雨が降り始めていました。。。
画像左端に見えている緑色のボックス中には、雪かき用のスコップが。
「雪かき以外の目的には使用しないでください」旨の注意書きが、辛うじて、ここが本来雪国の北陸であることを、思い起こさせてくれています。
駅の南北を結んでいる、地下通路。
通路だけで当然ですが、殺風景ながら幅は広く、照明も明るくて綺麗な通路ですね。
北から南の、あいの風とやま鉄道魚津駅方向を眺めています。
この通路の上を、あいの風とやま鉄道線と、富山地方鉄道本線が走っています。
手前に見えている、案内標識付きの、右へと上がる階段が、新魚津駅への唯一のアプローチです。
階段を上がりきるとすぐ改札口となり、改札口を抜けるとそのままホームとなっている新魚津駅。
画像上部の案内は、のりば案内。
券売機で乗車券を購入して、ホームへと進みます。
改札口では、駅員さんが乗車券にスタンプを押してくれました。
自動改札は、ICカード(富山地方鉄道発行の「ecomyca(エコマイカ)」と富山ライトレール発行の「Passca(パスカ)」のみ利用可能)専用で、ICカード利用だと、運賃が10%割引となります。
ホームへ立つと、一気にローカルムード。
鉄の柱や木造の上屋が醸し出す、どこかノスタルジックな雰囲気に、しっとりとした雨天の情感も加わって、素敵な電車を待つ間のひとときでした。
画像右側に、あいの風とやま鉄道魚津駅の、長く延びるホームが見えています。
JR、ひいては国鉄時代の置き土産である、長大なホーム…「特急銀座」とも呼ばれた、北陸本線の名残とも言えますね。
JR時代までは、この魚津駅にも停車して、富山・金沢・大阪方面や、糸魚川・直江津・新潟・越後湯沢方面へ直通していた数多くの特急は、全て廃止となってしまいました。
現在は基本的に、主として富山県内の都市間輸送を担う普通電車のみの運行となり、それらが停車するだけの、寂しい状況となっている魚津駅です。
その長いホームには、JR西日本時代の駅名標も、掲げられ続けていました。
流石に、駅名標左上部に小さく記されていた、「JR」のロゴの部分は消されていますね。
雨脚が、強くなってきました。
鉄材に一部隠されてしまっていますが、あいの風とやま鉄道となってからの、駅名標。
あいの風とやま鉄道は、駅名標のカラーリングについて、乗降客から見て海の見える側を青色、山の見える側を緑色としています。
私は、海側にある富山地方鉄道の新魚津駅から、山の見える側にある、あいの風とやま鉄道の魚津駅を眺めているので、緑色のカラーリングが見えています。
この反対側には、青色のカラーリングの駅名標があるはずです。
あいの風とやま鉄道の電車が、富山方面から到着しました。
あいの風とやま鉄道の電車も、駅名標と同様のカラーリングとなっているので、車体反対側には青色の帯が施されているはずです。
魚津から西へは、あいの風とやま鉄道と富山地方鉄道は共に富山を目指しています。
平均的な所要時間は、前者が25分前後であるのに比べて、後者は有料特急(特急料金110円)で40分前後、普通電車なら小一時間程度。。。
運賃も、前者は560円であるのに対して、後者は770円(IC利用で690円)。
第三セクター化に合わせて、車両も新車を大量に導入する等、富山とのアクセスにおいては、前者が有利な状況ですね。
富山までの間の途中駅の数が、前者4駅に対して後者は22駅もあり、魚津では、富山へは前者、後者はより身近な地域間とのアクセスと、両者でそれぞれの状況に適った役割を分担しているようにも思えます(もっとも、車との競争では、両者共にかなり苦戦しているのではないかと推測します)。
急ぐ旅でもなし、のんびりと風情を味わいたかったのと、へそ曲がりな性根も手伝ってw、「雰囲気料」として200円を支払ったことにしましたw
雨降る中を、電鉄富山行の普通電車がやって来ました。
昭和54年(1979年)から製造された、14760形の2両編成。
前日に新黒部から新魚津まで乗車した電車と同様、富山地方鉄道オリジナルの形式です。
新魚津からの乗車は、私を含めてわずかに2名。。。
車内も、空席がちらほら。
富山地方鉄道には気の毒ですが、ゆったりのんびり過ごすことができそうです。
普通電車の車内。
背もたれを前後に動かして座席の向きを変える、転換クロスシートです。
使い込まれていますが、しっかりとした造りの臙脂色のシートは、ゆとりの感じられる座り心地♪
窓の下に見える、灰皿の名残と思しきネジ頭が、時代の流れを感じさせますね。
魚津、そして西隣の街である滑川(なめりかわ)を過ぎると、電車は内陸へと向きを変え、車窓からの眺めも、田園風景が広がります。
本来なら、真冬のこの時期、一面の銀世界となるところなのでしょうね。。。
遠望する山々が辛うじて雪化粧しているのみで、平野部は地肌が剥き出しの、年末の北陸とは到底思えない風景の中を、電車は富山目指して走り続けます。
途中の上市(かみいち)という駅がスイッチバックの構造となっている、富山地方鉄道本線の線形の関係で、上市~電鉄富山の区間は、進行方向を逆にして走行しています。
富山へ近付くにつれ、車窓風景にも家並みが再び増えていく中、世界屈指の急流といわれる常願寺川を渡ります。
水源から河口までの延長56kmの高低差が3,000m弱、約5%の勾配(水平距離100mで5mの高低差、角度にすると3゜弱)といってもピンときませんが、河川の勾配比較の画像がありました。
地元である立山町のサイトによると、「氾濫にならないよう常にお願いした」という意味合いが、川の名前の由来となったとか。
ここでは、広々とした河原を持ち、鳥が悠々と舞う、穏やかな風景に見えますが、かなりの「暴れ川」であるようですね。
常願寺川を渡り終えると、終点の電鉄富山へは、あと10分程。
ラストスパートです!
新魚津からちょうど1時間で、電鉄富山に到着。
行程のほぼ中間、前述のスイッチバック駅である上市からの区間で、乗客もグッと増えた状態で終着しました。
電車を降りた大勢の方々と同様に、改札口へと向かいます。
ターミナル駅らしい、レールが行き止まりとなっているホームが並ぶ、電鉄富山駅。
1番線の電車が、新魚津から乗ってきた普通電車です。
折り返しの出発まで、しばしの休息に入っています。
お疲れ様!
停車している電車達に見送られて改札を抜け、すぐ隣にある、JR西日本・あいの風とやま鉄道の富山駅へと、歩を進めました。
<長野・富山へ 美味しい年の瀬 列車旅-08>>
<<長野・富山へ 美味しい年の瀬 列車旅-06>
取り立てて急ぐ旅でもなし、前日に北陸新幹線線からの乗換駅から魚津までお世話になった富山地方鉄道に、この日も乗車。
富山までの所要1時間の旅路を、のんびりと過ごしました。
この日は、平成27年(2015年)の大晦日でしたが、天候は雪ではなく雨。
真冬なはずの越中路の車窓…遠くに見えた山並み以外には、一片の雪も見付けることはできませんでした。
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魚津から名古屋へ戻る旅程の2日目、富山への電車に乗るべく、魚津駅へ。
かつては、JR北陸本線の主要駅の一つでしたが、平成27年3月の北陸新幹線金沢延伸開業に伴い、北陸本線の富山県内区間の運行を引き継いだ第三セクター、「あいの風とやま鉄道」の駅となりました。
さて、魚津の駅はこの、あいの風とやま鉄道の駅だけではありません。
あいの風とやま鉄道魚津駅に同居するような形で、そのすぐ北側にある、富山地方鉄道の新魚津駅。
北陸新幹線の黒部宇奈月温泉から乗り換えた新黒部からの電車に乗って前日、この新魚津に降り立ちました。
魚津駅と新魚津駅とは、両駅構内の地下を抜けて駅の南北を結ぶ通路(自転車通行可)で、連絡しています。
その、南北連絡通路の北側の階段出入口から眺めた、新魚津駅。
雪ではなく、大粒の雨が降り始めていました。。。
画像左端に見えている緑色のボックス中には、雪かき用のスコップが。
「雪かき以外の目的には使用しないでください」旨の注意書きが、辛うじて、ここが本来雪国の北陸であることを、思い起こさせてくれています。
駅の南北を結んでいる、地下通路。
通路だけで当然ですが、殺風景ながら幅は広く、照明も明るくて綺麗な通路ですね。
北から南の、あいの風とやま鉄道魚津駅方向を眺めています。
この通路の上を、あいの風とやま鉄道線と、富山地方鉄道本線が走っています。
手前に見えている、案内標識付きの、右へと上がる階段が、新魚津駅への唯一のアプローチです。
階段を上がりきるとすぐ改札口となり、改札口を抜けるとそのままホームとなっている新魚津駅。
画像上部の案内は、のりば案内。
券売機で乗車券を購入して、ホームへと進みます。
改札口では、駅員さんが乗車券にスタンプを押してくれました。
自動改札は、ICカード(富山地方鉄道発行の「ecomyca(エコマイカ)」と富山ライトレール発行の「Passca(パスカ)」のみ利用可能)専用で、ICカード利用だと、運賃が10%割引となります。
ホームへ立つと、一気にローカルムード。
鉄の柱や木造の上屋が醸し出す、どこかノスタルジックな雰囲気に、しっとりとした雨天の情感も加わって、素敵な電車を待つ間のひとときでした。
画像右側に、あいの風とやま鉄道魚津駅の、長く延びるホームが見えています。
JR、ひいては国鉄時代の置き土産である、長大なホーム…「特急銀座」とも呼ばれた、北陸本線の名残とも言えますね。
JR時代までは、この魚津駅にも停車して、富山・金沢・大阪方面や、糸魚川・直江津・新潟・越後湯沢方面へ直通していた数多くの特急は、全て廃止となってしまいました。
現在は基本的に、主として富山県内の都市間輸送を担う普通電車のみの運行となり、それらが停車するだけの、寂しい状況となっている魚津駅です。
その長いホームには、JR西日本時代の駅名標も、掲げられ続けていました。
流石に、駅名標左上部に小さく記されていた、「JR」のロゴの部分は消されていますね。
雨脚が、強くなってきました。
鉄材に一部隠されてしまっていますが、あいの風とやま鉄道となってからの、駅名標。
あいの風とやま鉄道は、駅名標のカラーリングについて、乗降客から見て海の見える側を青色、山の見える側を緑色としています。
私は、海側にある富山地方鉄道の新魚津駅から、山の見える側にある、あいの風とやま鉄道の魚津駅を眺めているので、緑色のカラーリングが見えています。
この反対側には、青色のカラーリングの駅名標があるはずです。
あいの風とやま鉄道の電車が、富山方面から到着しました。
あいの風とやま鉄道の電車も、駅名標と同様のカラーリングとなっているので、車体反対側には青色の帯が施されているはずです。
魚津から西へは、あいの風とやま鉄道と富山地方鉄道は共に富山を目指しています。
平均的な所要時間は、前者が25分前後であるのに比べて、後者は有料特急(特急料金110円)で40分前後、普通電車なら小一時間程度。。。
運賃も、前者は560円であるのに対して、後者は770円(IC利用で690円)。
第三セクター化に合わせて、車両も新車を大量に導入する等、富山とのアクセスにおいては、前者が有利な状況ですね。
富山までの間の途中駅の数が、前者4駅に対して後者は22駅もあり、魚津では、富山へは前者、後者はより身近な地域間とのアクセスと、両者でそれぞれの状況に適った役割を分担しているようにも思えます(もっとも、車との競争では、両者共にかなり苦戦しているのではないかと推測します)。
急ぐ旅でもなし、のんびりと風情を味わいたかったのと、へそ曲がりな性根も手伝ってw、「雰囲気料」として200円を支払ったことにしましたw
雨降る中を、電鉄富山行の普通電車がやって来ました。
昭和54年(1979年)から製造された、14760形の2両編成。
前日に新黒部から新魚津まで乗車した電車と同様、富山地方鉄道オリジナルの形式です。
新魚津からの乗車は、私を含めてわずかに2名。。。
車内も、空席がちらほら。
富山地方鉄道には気の毒ですが、ゆったりのんびり過ごすことができそうです。
普通電車の車内。
背もたれを前後に動かして座席の向きを変える、転換クロスシートです。
使い込まれていますが、しっかりとした造りの臙脂色のシートは、ゆとりの感じられる座り心地♪
窓の下に見える、灰皿の名残と思しきネジ頭が、時代の流れを感じさせますね。
魚津、そして西隣の街である滑川(なめりかわ)を過ぎると、電車は内陸へと向きを変え、車窓からの眺めも、田園風景が広がります。
本来なら、真冬のこの時期、一面の銀世界となるところなのでしょうね。。。
遠望する山々が辛うじて雪化粧しているのみで、平野部は地肌が剥き出しの、年末の北陸とは到底思えない風景の中を、電車は富山目指して走り続けます。
途中の上市(かみいち)という駅がスイッチバックの構造となっている、富山地方鉄道本線の線形の関係で、上市~電鉄富山の区間は、進行方向を逆にして走行しています。
富山へ近付くにつれ、車窓風景にも家並みが再び増えていく中、世界屈指の急流といわれる常願寺川を渡ります。
水源から河口までの延長56kmの高低差が3,000m弱、約5%の勾配(水平距離100mで5mの高低差、角度にすると3゜弱)といってもピンときませんが、河川の勾配比較の画像がありました。
地元である立山町のサイトによると、「氾濫にならないよう常にお願いした」という意味合いが、川の名前の由来となったとか。
ここでは、広々とした河原を持ち、鳥が悠々と舞う、穏やかな風景に見えますが、かなりの「暴れ川」であるようですね。
常願寺川を渡り終えると、終点の電鉄富山へは、あと10分程。
ラストスパートです!
新魚津からちょうど1時間で、電鉄富山に到着。
行程のほぼ中間、前述のスイッチバック駅である上市からの区間で、乗客もグッと増えた状態で終着しました。
電車を降りた大勢の方々と同様に、改札口へと向かいます。
ターミナル駅らしい、レールが行き止まりとなっているホームが並ぶ、電鉄富山駅。
1番線の電車が、新魚津から乗ってきた普通電車です。
折り返しの出発まで、しばしの休息に入っています。
お疲れ様!
停車している電車達に見送られて改札を抜け、すぐ隣にある、JR西日本・あいの風とやま鉄道の富山駅へと、歩を進めました。
<長野・富山へ 美味しい年の瀬 列車旅-08>>
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/97c69969cf9ab7545c886df738492eeb
しかし、たてもん祭なら8月第1金・土曜日に開催されます。
なにより、富山は祭の宝庫です。
http://www.geocities.jp/ina570/maturi.html
雨晴海岸といい、富山湾は海の幸の宝庫であるだけでなく、絶景スポットにも恵まれていますね。
美食に恵まれ、神秘的な自然に囲まれ、文化が栄えるのも、納得です。
北陸新幹線も開業し、富山の祭りにも、一層多くの人々が訪れるのでしょうね。
食いしん坊ゆえ、どうしても食べ物にまず目がいってしまいますが(魚津も鮨目当てでしたw)、お祭りにも足を運んでみたいです。