3頭の可愛い子牛たちの動画です。
Blitzen, Lawrence and Alexander's Welcome Home
この3頭の雄の子牛たちは、ストックヤード(家畜収容所)で衰弱しているところを、主に家畜動物のレスキューを行っているアメリカの団体、ファームサンクチュアリによってレスキューされました。
このファームサンクチュアリの活動によって、工場式畜産の様々な問題点を知ることができます。
乳牛から生まれた雄の子牛は、将来牛乳の生産は出来ないため、仔牛の肉になるために飼育されます。
仔牛肉はヴィールと呼ばれ、ヴィールとなる仔牛は、木でできた狭い囲いの中に入れられて、首を鎖や木の枠の中に固定されてしまいます。
これは、柔らかい肉にするために、筋肉を発達させないためでもあり、薄いピンク色の肉にするため、鉄分を制限するためです。
子牛には鉄分のほとんど含まれない、抗生物質の入った代用乳のみが与えられますが、そのため貧血状態になった子牛が鉄分を欲し、本来ならば、鉄の柵を舐めたり、牧草を食べたり、土を舐めたり、自分の尿を舐めたりしたがるのですが、そういう行動をできないようにする為です。
そのような環境では、子牛の死亡率が、10~15%という状態を生み出し、弱って立つこともできないダウナーという牛を生み出します。
ダウナーは飼育場で放置され続け、競り場に隣接した家畜置き場の様な所でも、放置され続ける姿が多く見られるのです。
この3頭もストックヤードで衰弱しているところをレスキューされたのです。
テレビや雑誌で、美食とかグルメと言われる仔牛肉料理の背景に、このような実態があるということを知ってほしいと思います。
※こちらは、ファームサンクチュアリのHPのフォトギャラリーのページです。
工場式畜産での乳牛たちや子牛たちの写真です。倒れている牛たちやクレートに収容されている子牛も写っています。
http://www.farmsanctuary.org/photos/?album=5&gallery=17#content