高級食材エゾアワビ、100年後絶滅?海の酸性化進めば(朝日新聞) - goo ニュース
その昔、エゾアワビの生息調査をしていたことがある。
冷たい海での調査だったが、アワビは食べ放題だった。
岩場からはがしてきて、船上の七輪の焼き網に乗せる。
アワビは身の方が下、火に当たるように。
アワビはたまらず、逃げ回るから、棒きれで押さえつけておく。
しばらくして、動かなくなったら、裏返して、ほっこりと焼く。
あの堅い食感が、ほんわりと柔らかくなって、パウンドケーキみたいになる瞬間があった。
エゾアワビ
エゾアワビはクロアワビの北方系の亜種なので、南に持って行って放すとクロアワビになる。
ボクが調査していた漁協では、エゾアワビの最大の出荷先は千葉の漁協だった。
エゾアワビを房総半島の放すと、1年で倍くらいの大きさになると言うことだった。
水温が高くなると水中への炭酸ガスの溶け込む量は減少する。その分南の海では海水の酸性化は少ないと思うけれど、南のアワビ、つまりはクロアワビの資源のある一定の量を移動放流のエゾアワビが占めているとしたら、クロアワビの漁獲量にも影響があるということだ。
しかし、あの時代。アワビは一生分くらい食ったなぁ。
☆テキスト版
高級食材エゾアワビ、100年後絶滅?海の酸性化進めば
2010年2月1日15時3分
高級食材として知られるエゾアワビは、海の酸性化が続くと、100年後には大打撃を受ける恐れがある――。水産総合研究センターがそんな研究結果をまとめた。酸性度の高い水では、生まれて間もない稚貝に貝殻の奇形が発生することが実験で確認された。
大気中の二酸化炭素(CO2)が増えると、海水にとけるCO2も多くなり、海水の酸性化が進む。産業革命以前に280ppm前後だった大気中のCO2濃度は、現在、380ppm前後にまで上昇。気象庁による海洋観測で、日本近海でも酸性化が進みつつあることが確認されている。
研究チームは、エゾアワビの稚貝を約1カ月間、CO2の濃度を人工的に様々に変えた水槽で飼育し、電子顕微鏡で殻の形などを詳しく調べた。その結果、CO2濃度が1000ppm前後で、稚貝の殻に凹凸などの奇形が生じることが確認された。殻に穴があいた個体もあり、「成長して親になるのは難しいだろう」という。CO2濃度が500ppmまでなら、稚貝は正常に育つことも分かった。
大気中のCO2濃度の上昇については様々な予測シナリオがあるが、人類によるCO2の排出削減が進まないと、100年後に1000ppm前後になるとの試算もある。
エゾアワビは北日本を中心とした沿岸に分布。刺し身のほか、中華料理の高級食材としても使われる。実験した水産総合研究センター東北区水産研究所の高見秀輝・主任研究員は「エゾアワビは、昔に比べ資源量が少ない状態が続いている。酸性化の影響で子孫が残せなくなれば、将来、絶滅危惧(きぐ)種になる可能性がある」と話す。(山本智之)
その昔、エゾアワビの生息調査をしていたことがある。
冷たい海での調査だったが、アワビは食べ放題だった。
岩場からはがしてきて、船上の七輪の焼き網に乗せる。
アワビは身の方が下、火に当たるように。
アワビはたまらず、逃げ回るから、棒きれで押さえつけておく。
しばらくして、動かなくなったら、裏返して、ほっこりと焼く。
あの堅い食感が、ほんわりと柔らかくなって、パウンドケーキみたいになる瞬間があった。
エゾアワビ
エゾアワビはクロアワビの北方系の亜種なので、南に持って行って放すとクロアワビになる。
ボクが調査していた漁協では、エゾアワビの最大の出荷先は千葉の漁協だった。
エゾアワビを房総半島の放すと、1年で倍くらいの大きさになると言うことだった。
水温が高くなると水中への炭酸ガスの溶け込む量は減少する。その分南の海では海水の酸性化は少ないと思うけれど、南のアワビ、つまりはクロアワビの資源のある一定の量を移動放流のエゾアワビが占めているとしたら、クロアワビの漁獲量にも影響があるということだ。
しかし、あの時代。アワビは一生分くらい食ったなぁ。
☆テキスト版
高級食材エゾアワビ、100年後絶滅?海の酸性化進めば
2010年2月1日15時3分
高級食材として知られるエゾアワビは、海の酸性化が続くと、100年後には大打撃を受ける恐れがある――。水産総合研究センターがそんな研究結果をまとめた。酸性度の高い水では、生まれて間もない稚貝に貝殻の奇形が発生することが実験で確認された。
大気中の二酸化炭素(CO2)が増えると、海水にとけるCO2も多くなり、海水の酸性化が進む。産業革命以前に280ppm前後だった大気中のCO2濃度は、現在、380ppm前後にまで上昇。気象庁による海洋観測で、日本近海でも酸性化が進みつつあることが確認されている。
研究チームは、エゾアワビの稚貝を約1カ月間、CO2の濃度を人工的に様々に変えた水槽で飼育し、電子顕微鏡で殻の形などを詳しく調べた。その結果、CO2濃度が1000ppm前後で、稚貝の殻に凹凸などの奇形が生じることが確認された。殻に穴があいた個体もあり、「成長して親になるのは難しいだろう」という。CO2濃度が500ppmまでなら、稚貝は正常に育つことも分かった。
大気中のCO2濃度の上昇については様々な予測シナリオがあるが、人類によるCO2の排出削減が進まないと、100年後に1000ppm前後になるとの試算もある。
エゾアワビは北日本を中心とした沿岸に分布。刺し身のほか、中華料理の高級食材としても使われる。実験した水産総合研究センター東北区水産研究所の高見秀輝・主任研究員は「エゾアワビは、昔に比べ資源量が少ない状態が続いている。酸性化の影響で子孫が残せなくなれば、将来、絶滅危惧(きぐ)種になる可能性がある」と話す。(山本智之)
ラオスからお帰りなさい。
僕もまたメコンを見にいきたいです。
ところで、カケロマに木材チップ工場という動きがあるそうです、実際に住民説明会も開かれているそうです。
何でもありさんのブログを見てみてください。
どうなんでしょうか???
その昔と今との世情の違いについても
フ ォ ロ ー を お願いします、是非!
船上で食べるのはいいと言うことで食べていた。
一生分というのは、量ではないよ。
あの味は、もう無いなということです。
僕の時代には、既にアワビは船上でも無理になってた。キタムラサキウ二は、船上OKでした。
やっぱり、あれほど美味しいウニは、あれ以来食べてません。
ここはやっぱり、古き良き時代があったと、皆様にはご理解いただくしかございません。現在の物の考え方と昭和の時代では、随分と違ったというのは、本当です。
でも、我々もそういうことを言う歳になったってことですよねぇ。感慨深いというか、寂しいというか…
その後、何回かアワビを食べる機会はあったけれど、もうあんな状況でのアワビは食べられないと思うと悲しくもなる。
寒風の船上という条件もあるのだけれどね。
しかし、世界全体で資源がやせ細り、均一化しているのではないかと、そんな想いもしています。
メコンでも以前行ったとき(たった2年前)よりも養殖の魚が増えて、在来の魚が少なくなったような気がしている。
そこで、市場の魚の写真記録をお願いしているのだけれど、何かの形で、ある時代のその場所の豊かさを記録するという作業が必要なのだ、と思っています。