何回か軽飛行機に乗ったことがある。明日はちゃんとした航空会社の機体だから大丈夫なのだけど、今まで一番すごい飛行機のことを書いておこう。
フィリピンの南にパラワン島という島がある。その島とその北の島々の上空を飛んでサンゴの状態を見たことがある。
パラワンの小さな空港に行くと小さなセスナがあった。乗るのはボクとマニラから来た観光省の女性、ところが飛行機の廻りがなにやらガソリン臭いのだ。
みると、翼から液体が垂れている。む。ガソリンである。
パイロットに漏れていると指摘したが、彼は、ウエスでガソリンをぬぐって、ともかく早く乗れと言う。
これはやばいのではと思ったが、同乗する女性は平気な顔して後部座席に乗り込んだ。ボクの席はパイロットの横だったが、すぐ横の翼からガソリンが、ぽたり、ぽたりと落ちている。
「最初に。そのタンクの燃料を使うから大丈夫。」彼はそう言って、燃料コックのスイッチを示してくれた。
確かに、しばらく飛んで、燃料タンクのゲージが少なくなってきたら、漏れは止まったみたいだった。
しかしそれにしても、ゲージの減りが早い。これで、帰ってこれるのかと思って、聞いてみたら、彼は後ろを見ろという。
そこには、席を外して、無理矢理ドラム缶が押し込んであった。
結局、帰路にはエルニドというリゾートの空港に降りて、二人してドラム缶を下ろして、手回しポンプで燃料をいれた。
あんまり高く飛べないという飛行機で良く海中がみえて楽しかったのだが、なにぶん古いので窓ガラスが傷だらけである。
小さな窓があったので、そこを開けてカメラのレンズを出そうとした。
パイロットがタガログ語(たぶん)で叫んだ。
「*@*+…」
後ろの女性が、きわめて冷静に言った。
「彼は飛行機が分解すると言っています」
はは。もう少しだった。窓なんかつけておくなよな?
フィリピンの南にパラワン島という島がある。その島とその北の島々の上空を飛んでサンゴの状態を見たことがある。
パラワンの小さな空港に行くと小さなセスナがあった。乗るのはボクとマニラから来た観光省の女性、ところが飛行機の廻りがなにやらガソリン臭いのだ。
みると、翼から液体が垂れている。む。ガソリンである。
パイロットに漏れていると指摘したが、彼は、ウエスでガソリンをぬぐって、ともかく早く乗れと言う。
これはやばいのではと思ったが、同乗する女性は平気な顔して後部座席に乗り込んだ。ボクの席はパイロットの横だったが、すぐ横の翼からガソリンが、ぽたり、ぽたりと落ちている。
「最初に。そのタンクの燃料を使うから大丈夫。」彼はそう言って、燃料コックのスイッチを示してくれた。
確かに、しばらく飛んで、燃料タンクのゲージが少なくなってきたら、漏れは止まったみたいだった。
しかしそれにしても、ゲージの減りが早い。これで、帰ってこれるのかと思って、聞いてみたら、彼は後ろを見ろという。
そこには、席を外して、無理矢理ドラム缶が押し込んであった。
結局、帰路にはエルニドというリゾートの空港に降りて、二人してドラム缶を下ろして、手回しポンプで燃料をいれた。
あんまり高く飛べないという飛行機で良く海中がみえて楽しかったのだが、なにぶん古いので窓ガラスが傷だらけである。
小さな窓があったので、そこを開けてカメラのレンズを出そうとした。
パイロットがタガログ語(たぶん)で叫んだ。
「*@*+…」
後ろの女性が、きわめて冷静に言った。
「彼は飛行機が分解すると言っています」
はは。もう少しだった。窓なんかつけておくなよな?